職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

★プロ教師塾シリーズ「MINAMIネットの語り部たち――48やん(会長)、岬教頭T、乱氏T、僕」編

2014-01-31 13:24:34 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★雪の、こころはろばろ神社界隈の未来時空間に侵入
2014
01.31

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★雪が降った。
 いつも疾駆するハナミズキ通りをユルユルと歩いた。
 帰路、こころはろばろ神社界隈を訪ねる(画像)。
 神社界隈の時空間に「僕の身を置く」……というのではなく、僕という存在の、その前方に、こころはろばろ神社界隈の未来時空間があるという――ま、前々回にも触れた「キルケゴール流・前方回想方式」で侵入。
 快い緊張感があった。
 しかし、緊張が強すぎ、ブレストは不可。

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職員通信 2014/01/22号
★教師修業シリーズ「MINAMIネットの語り部たち――48やん(会長)、岬教頭T、乱氏T、僕」編

★先日、市総合教育センターで「市内小・中学校連携研究会」が開催された。
内容は、それぞれの校区で実践している小・中連携事業についての発表&情報交換だ。
 僕たちの校区も発表する機会が与えられた。
 年間を通すと、こういう機会は、今回のように求めに応じて発表する場合、あるいは、求められなくてもこちらから押しかけて発表する場合等々、トークセッションや講演も含めると、年間20回を超える。
 ちょっとシンドイときもあるけれども、たいへんありがたい。
 僕たちの実践内容を点検する、よい機会だと思っている。
 また、ありのままの情報を発信することによって得られる情報も多い。
 今回の、本校区の発表テーマは「MINAMI小・中連携事業 ~すこやかMINAMIネットの可能性~」。
 発表者は、乱氏Tだ。
 MINAMIネットの語り部(証言者)は4人いる。
 48やん(会長)。
 岬教頭T。
 乱氏T。
 僕。
 48やんの語りは熱っぽい。
 岬教頭Tの語りはあたたかい。
 乱氏Tの語りは表現力ピカ一。
 もちろん、語る内容は同じなのだが、しかし、微妙に異なる。
 48やんは、コミュニティづくりをいかに楽しむかに力点が置かれる。
 人生論ぽい。
 岬教頭Tは、立場上、いかにPTA会員にやる気になってもらうかに……。
 乱氏Tと僕は、学校・家庭・地域、それぞれの教育力をいかにバランスよくするかに……。
 この微妙な違いが、結構、おもしろい。
 僕は(コミュニティづくりについて)「語り部」が1人という実践をあまり信用していない。
 だから、僕らの実践はいいのだ……といっているのではない。
 僕らの実践がホンモノに近づくために、もっともっと語り部を増やさなければいけないと思っている。

★本校区の小・中連携事業は、粗く、2つの柱がある。
 ①教育課程内における小・中学校の連携部門。
 ②小・中学校の連携を軸にした学社連携部門。
 この2つの柱のうち、今回の発表は、教育課程内連携10%、教育課程外学社連携90%と、学社連携にウェイトを置くことにした。

 いつもいつも繰り返し述べることだが、教育は学校だけで行われるものではない。
 同じように家庭だけで行われるものではない。
 家庭や地域社会、そして学校のそれぞれが、教育の場として十分な機能を発揮することにより、子どもの健やかな成長が可能になる。
 しかし、現実は、この学校、家庭、地域のバランスが悪い。
 はっきりいえば、学校>家庭>地域という関係になっている。
 学校(公立中)が肥大化し、僕流にいえば「学校の教育独占体制」あるいは「学校の教育丸抱え体制」になっている。
 陥っているといってもいい。
 これが教育ピンチの元凶なのだ。
 これをなんとしても改善(改革)し、学校・家庭・地域におけるそれぞれの教育がバランスよく行われる教育環境をめざしたい。
 クリアーなもの言いをすれば「学校の教育丸抱え体制」を廃し、教育機能の家庭・地域への再配分・再配置を推進しよう……ということである。
 すこやかみなみネットでは、その第一歩として、学校・家庭・地域社会、それぞれの自立性・自主性・特性を確保しつつ、協力・協調関係を創り、それぞれの活性化をめざすネットワーキングシステムを構築しようとしている。

★これが発表時に使用したスライドの1枚だ。

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◇新たな協働と融合にチャレンジ。
 すこやかMINAMIネットは、テーマを子どもたちの健全育成・安全確保に限定し、MINAMI小・中のPTAが主体となり、小中の強い連携・融合を軸に、学校・家庭・地域における関係諸団体とのあいだに広くゆるやかにネットワークを形成し、教育コミュニティづくりをめざすものである。

 恐る恐る、微妙な言い回しをしていることにお気づきだろうか????????????????(ノ△・。)

 3箇所ある。

 第1が「MINAMI小・中のPTAが主体となり」というところだ。
 まず、ここでは、①小PTAと中PTAの連携あるいは融合が期待されている。
 加えて、②小・中PTAに、学校・家庭・地域社会、それぞれの自立性・自主性・特性を確保しつつ、協力・協調関係を創り、それぞれの活性化をめざすネットワーキングシステムの中核的な活躍(エネルギー)が期待されている。
 こういうことが果たして可能だろうか?
 「わかりました! はい、やりましょう!」と賛同するPTA会員がいるのだろうか?
 これが第1の「恐る恐る」だ。

 もうひとつは、「テーマを子どもたちの健全育成・安全確保に限定し」というところだ。
 これだと、どの団体も取り組みやすい。
 しかし、これに留まっていてはいけない。
 もっと取り組みにくい、いや、取り組まなければないらい他のテーマもたくさんある。
 子どもたちの安全確保がけっして「軽い」ターゲットだとは思わないが、もっともっと「重いターゲット」がある。
 しかし、急ぎすぎると、ネットが空中分解する恐れがある。
 これが第2の「恐る恐る」だ。

 第3は、小・中が「強い連携・融合」で、学校・家庭・地域が「広くゆるやか」……というところだ。
 なぜ、小・中が「強い連携・融合」で、学校・家庭・地域が「広くゆるやか」なのか?
 これについては紙幅(「職員室通信」の量のバランス)の関係で、別な機会に述べることにする。

★当日の発表の主な項目は次のとおり。
 理念。
 ネットワーキングシステム構築のポイント。
 校区の概況。
 すこやかみなみネット概要。
 目標。
 PTAが中核となる理由およびメリット。
 すこやかみなみネットの組織。
 すこやかみなみネットの事業内容。
 すこやかみなみネットの課題(可能性)。

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★この「市内小・中学校連携研究会」があった当日の夜、発表者・乱氏のホームページでおもしろい記事を発見。
 無許可で抜粋する。(というか、乱氏と僕との間に「記事の勝手に無断コピー契約」が結ばれている。)
 画像は発表中の乱氏。

 ――場末の寄席
simage1 しかし、観客が少ないなあ。
 浅草演芸ホールを思い出すなあ。
 学校さぼって平日に行ったことがあるんだけど、タダの入場券で入ろうとしたら入れてくれない。
 最初の客は現金客しか入れないのだそうだ。
 で、現金客が入ったからやっと入場となったのだが、客はわたしと現金客の2人。
 寄席芸人の数より少ない客だった。
 もうこうなるといい加減で漫才コンビなんか数回出てきて「また、出てきました~」なんてつなぎをやってる。
 川柳師は「やりにくいんですよね~、せめて前のほうに並んでもらえるとやりやすいなんて言ってたけど、動きませんよ。
 談志師匠登場。
 顔をあげてびっくりして「違った世界に来たような~。鈴本はけっこう入ってるんですけど」なんて言ってた。
 今日はそんなようなシチュエーションだった。
 去年より少ないな。
 まあ、でも、やってきました。
 私は一応政界にいたから演説もできるんだけど、今日は授業スタイルでやってきました。
 もう、ありのまま、実践していることを正直にという感じだから、緊張はゼロ。(抜粋、以上)

 ホンマ、オツカレサンでした(^_^)v。
 聴衆の少ないシチュエーションには人生を感じる。
 僕は国語の実践発表で聴衆1人(若い女性教師)という経験がある。
 聴衆が1人であるということについて、語っているときは何とも思わなかった。
 むしろ熱っぽく語った。
 しかし、広い会場の真ん中に聴衆1人、会場の脇の席に事務局員数名、演台に僕1人という光景は、あれからもう何年も経ったが、クッキリと鮮明だ。
 生涯の最後の時まで忘れないだろう。
 こういう光景が僕には似合っている。


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★プロ教師塾シリーズ「本日、生徒総会で可決した第3号議案=我らなんかし隊・1学級1活動がスタート」編

2014-01-30 22:21:10 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★ハナミズキ通りのジョギングは、不思議と僕の「バタバタ感」を鎮めてくれる
2014
01.30

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★「思考→結論」の過程には、僕の場合、粗く3通りある。
 (1)経験と思考の積み重ねの結果として、必然的に到達した「結論」。
 (2)経験と思考の積み重ねと密接不離ではあるのだけれども、最後はポンと飛躍させることによって得た「結論」。
 (3)偶然に偶然が重なり、それがきっかけとなって得た「結論」。

★今、僕のうちに、おい、おい、こんなに大切なことをバタバタと決めていいのか?という「気がかり感」あるいは「バタバタ感」がある。
 近頃の僕の特徴(^_-)。
 精神が、思考の継続・一貫・連続性に耐えきれなくなり、偶然と飛躍に飛びつこうとしているのだろう。
 ブログの記述にそれがよく表れている。

★ハナミズキ通りのジョギングは、シューズの一歩一歩が、脳内の海馬を刺激する……というイメージで走っている。
 不思議と「バタバタ感」を鎮めてくれる。


職員通信 2014/01/16号
★教師修業シリーズ「本日、生徒総会で可決した第3号議案=我らなんかし隊・1学級1活動がスタート」編
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★2校時、学校環境検査。
 3名の薬剤師の方が来てくださった。
 照度、湿度、室温などは良好。
 ただし、二酸化炭素は基準値を上回る。
 休憩時間の換気方法について、保健部と相談して、抜本的な方策を打ち出すつもりだ。

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★本日から、先月の生徒総会で可決された第3号議案「我らなんかし隊・1学級1活動」がスタートする。
 きょうは1年1組の活動日。

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 画像は昼休み、玄関で下足箱の掃除をする1年1組の生徒たち。

 本校の経営の重点№3=「自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成めざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育を充実する」に、しっかりとリンクさせたい。

★冬季休業期間中に処理しきれなかった仕事(机上にいくつか山積みになっている書類)との格闘と、校内巡視と、来客と電話の応対で、1日が終了。

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 今、手元に3枚のメモがある。
 ①近々開かれる会合でのあいさつ文の「骨子」。
 ②本日中に処理しなければいけない「仕事一覧」。
 ③(走り書きの)「憑かれたように」。

 最後の「憑かれたように」は、新聞だったか、雑誌だったかを読んでいて、そのなかにあった記述から写し取ったのだ。
 写し取ったときの気持ちをことばに表すなら、「憑かれたように書きつづけたい……、しかし、ここ、しばらく、僕は、憑かれたように書きつづけるという感覚から遠ざかっている……それは僕が書く対象を見失っているからか?……いや、もともと僕に書く対象などないからか?……いや、もっと別な理由か?……というような思いだったのだろう。(と、この時点では書いたが、少し目の距離をとってみると、理由は、この「職員室通信」枠の外、「茫漠特急」枠で書いた「バタバタ感」に近いことがわかる。)

★なお、冒頭、「校内巡視」と書いたが、校内巡視は、学校経営の根幹の1つだ。
 本校は、1学年4クラス、2学年4クラス、3学年4クラス 合計12クラス。
 だから、1時間に授業が最大で12コマある。
 1日6時間だと、授業はぜんぶで72コマ。
 この72コマを、必ず見るようにしている。
 1コマに割く時間は決して長いものではない。
 しかし、獲得できるデータは多い。
 これに、朝自習と昼休みの巡視があるから、歩数計は、昼休みを過ぎたところで、だいたい一万歩に達する。
 校内巡視中、自分の心が一心不乱というか、我を忘れる状態になるのを感じる。
 「憑かれたように」に近いのかもしれない。
 ひと月で、概算、1400コマになる。

★余談――
WS000000 昔、ソフトボールの監督(コーチ)をしていた頃、ソフトコートにやって来た客に「今、ピッチャーが手首を返したとき、人差し指の腹でボールを離したでしょう」と言ったら、「そんなもの見えませんよ」と笑われた。
 それで、ああ、これは僕にしか見えないのだ……と思ったことがある。
 同じように、ひと月、授業1400コマ、1年、授業15000コマを見ている僕にしか見えないものがある。
 後日の「職員室通信」で詳細に記述したい。

★さらに余談――
 昨年の市中体秋季大会(新人戦)のネット裏で「そんなもの見えませんよ」の話を思いだし、目を凝らすようにしてピッチャーの手首を見たが、手首より先は何も見えなかった(T_T)。
 いくら目をこすっても、結果は同じだった(T_T)。


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★プロ教師塾シリーズ「始業式式辞・カタチと方向を与えてくれぇ~!と待っているエネルギーが充満」編

2014-01-29 13:39:32 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★「1に足腰、2に文体」、大阪野郎(または八戸野郎)がハナミズキ通りを走る
2014
01.29

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★いつもの「1に足腰、2に文体」、大阪野郎(または八戸野郎)がハナミズキ通りを走る。
 「ハナミズキ通りを走る」ときの「走り方」に3つあることに気づいた。
 というか、正確には、ある1つの走り方を発見したことにより、僕が、これまで、それとは別の、2つの「走り方」をしていたことに気づいた。

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 別の2つのほうから説明すると――
 1つ目は、今、走りつつあるハナミズキ通りの時空間に抱かれる、あるいは、僕のカラダを浸らせる……という走り方。
 結構、気持ちがいい。

 2つ目は、過去の時空間に向かって疾駆する……という走り方。
 現在のハナミズキ通りではなく、僕が僕の中で過去の、たとえば中学時代の大阪・生野区の勝山通を疾駆している……ということがある。

 3つ目に、今回発見した「ある1つの走り方」――
 これは「2つ目」の変形だ。
 すなわち、「過去の時空間に向かって疾駆する」のは同じなのだが、この「過去の時空間」を「未来」ととらえる走り方だ。
 と、――ここを記述していて、ふいにキルケゴールを思い出したのだが、――キルケゴール流にいえば、2つ目は、後方に向かって反復されているのに対して、3つ目は前方を向いた回想である。

 この思考はまだまだぼんやりした部分がいっぱい残っている(*^_^*)から、今はこのへんでやめておく。
 もう少し走り込むと、「1つ目」と「2つ目」と「3つ目」の違いを、もっとクリアに述べることができるようになると思う(*^_^*)。
 なお、現時点では、走りながらブレストできるのは、1つ目と2つ目の走り方だ。
 3つ目は、僕と前方風景とのあいだに、一種の緊張感があり、ブレストはほとんどできない。
 理想的には、「1つ目」と「2つ目」と「3つ目」とのあいだを、縦横無尽に駆けめぐることができるのがいい。
 ちなみに、僕のキルケゴールの本(主に白水社)のほとんどは、昔、食料に消えてしまった。
 ホンマ、残念やなぁ~(ノ△・。)。

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 ★画像=ハナミズキ通り。
 気持ちのうえでは、このハナミズキ通りは、下記の式辞の中の空堀通り商店街に接続している。


職員通信 2014/01/14号
★教師修業シリーズ「始業式式辞・カタチと方向を与えてくれぇ~!と待っているエネルギーが充満」編
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★3学期のスタートだ。
 教務週報の冒頭に掲載されている各校務分掌の目標。

 総務=3学期のスタートにあたり学習環境を整える。
 教務=「今年は○○の勉強をかんばるぞ~!」の決意に応える授業を。
 研修=つかみ10秒で2007年の授業スタート。
 生徒指導=生徒観察と適切な声がけを。
 保健=手洗い、うがいの徹底で風邪の予防を。

 教務部のコメントは僕の思いに近い。
 研修部のコメントは、ハイレベルでピリッとした目標だ。
 どの教室も「つかみ10秒」で新年のスタートが切れれば最高。

 僕の目標は、「人間3日会わざれば刮目してみるべし・ピグマリオン」と、「凡事徹底(プロ教師としてやるべきことをきちんとやりつづけること)のシステム化」と、どちらにすべきか、ギリギリまで悩んだが、やはり「3日会わざれば……」を選択した。
 「凡事徹底のシステム化」は次の週に回してもOKだ。
 今週の教職員は、精神を「3日会わざれば刮目して見るべし」に集中すべきだ。
 どの子もどの子も「新しい年はこういう自分になりたい」「こういうことができるようになりたい」と思いを新たにしているにちがいない。
 あるいはそう願うことによって一段と立派になっているにちがいない。
 だから、その思いをキャッチできる教師になろう。
 教務のことばでいえば「決意に応える」。
 はっきりとことばには出来ない子どもも、あるいは、はっきりと表情に表さない子どもも――中学生というのは、思いがことばや表情になって外に出てくるまでには長い長いプロセスが必要なのだ――きっとそう思っているにちがいないと期待する教師になろう……という意味である。

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★画像は、新年の空堀商店街。
 式辞のなかで僕が「1円でも安いチキンラーメン」を求めて下っていったというのは、この商店街のことだ。

★〈3学期始業式・式辞〉
 冬という季節は、12月、1月、2月の3ヶ月です。
 ですから、きょうは、冬の真ん真ん中ということですね。
 古来、日本では、この冬の真ん真ん中に、寒中稽古、寒中水泳等を行うという慣わしがあります。
 わたしの母校の中学校は、この時期に登山をやっていました。
 この時期に登山ですよ。
 もちろん、ただの「登山」ではありません。
 耐寒訓練――寒さに耐える訓練――といって、大阪でいちばん高い山、標高1125メートルの金剛山に登ります。
 雪に覆われていますから、ツルツル、ツルツル、ほんとうにたいへんでした。
 もちろん、ギザギザのアイゼンとか、軽アイゼンとかはないですから、みんなで靴に縄を巻いて登りました。
 冬の真ん真ん中の寒さに耐えることによって、精神をひきしめる。
 身も心も鍛えて、強くする……ということです。

 わたしたちも、新しい年のスタート、きょうのこの極寒の――たいへん寒い始業式を、精神をひきしめる、そして、自分の心――みなさんひとりひとりの「決意」「夢」――をポンと押して勢いをつけてやる1日にしましょう。

★まず3年生に。
 3年生は、これまで、MINAMIの新しい歴史を創ってきました。
 「歴史を創った学年」といわれるくらい、名誉なこと、うれしいことはありませんよ。
 これまで、学習面で、あるいは、合唱、委員会活動、部活動を含む生活面で、0.1ミリずつ創ってきた「歴史」に、3学期ははっきりとしたカタチを与えて、2年生にバトンタッチしてほしい。
 これから、入試直前の猛勉強。
 面接の練習もあります。
 カゼも流行るから健康管理もたいへん。
 そして、合格発表……卒業式。
 もう、ほんとうに、あわただしく、めまぐるしく、人生の中でも、もっとも、心の揺れ動く時期といっていいでしょう。
 このあわただしさに、ただ、流されていくのではなく、これまでのように、学年プロを中心に、みんなで力を合わせて、 0.1ミリずつ、(念のためにくりかえすけど)学習を通し、委員会活動を通し、清掃活動を通し、卒業式練習、卒業式本番を通し、MINAMIの歴史に、くっきりとしたカタチを与えてほしい。
 いいものは、確実に伝わります。
 ほんものは、確実に伝わります。
 今度の3年生(今の2年生)に伝わる、それがまた、その次の3年生(今の1年生)に、またその次の、またまたその次の……そして、今、まだ生まれていない、MINAMI中生にも伝わっていきます。
 このことがMINAMIの力になるとともに、(MINAMIでわたしたちはこんなふうに生きたのだという自信が)、みなさんの新しい世界を拓いていくことにつながると信じます。
 3年生の奮闘努力を期待します。

★次に1・2年生に。
 大事なことだから、わたしは、何度も何度も言います。
 わたし自身の人生を振り返ると、人生の方向を決定づける、大きな決断は、ほとんどこの時期に、このピリッとする冬の真ん中で、決めています。
 よし、この高校にしよう。
 この大学にしよう。
 この職業につこう。
 こんな人間になろう。
 こういう記録が出せる選手になろう……というのもある。
 こういうプレーができる選手になろう……というのもあるでしょう。
 東京オリンピックに出る……というのもあるかもしれません。

 こんなふうに、はっきりとしたカタチ・方向を与えてくれぇ~といっているエネルギーが、今、みなさんひとりひとりのなかに充満しています。
 長い人生の中で、今、いちばん、そういうエネルギーが充満してる時期でしょう。
 そのエネルギーに強いカタチを与える決断。
 この決断から逃げないようにしよう。
 決断して、こんなこともやってやろう、あんなこともやってやろうと、どんどんチャレンジしていってほしい。
 1年生のみなさんの大きな決断に期待します。
 2年生のみなさんの強い決断に期待します。

★最後にわたしの原点。
 わたしの原点は、これ(「清貧」←張りもの資料)です。
 以前、青春とは貧乏でなければいけない……親に金を使わせているようなのは青春とは言わないと言いましたけれども、清貧=貧乏だけれども、志・夢・希望は高い……これがわたしの原点です。
 ひとつ、自慢をしますけれども、わたしは親にお金を出させないで大学を卒業しています。
 そのかわり、すごく貧乏をしました。
 大阪みなみに空堀通り商店街というのがあります。
 「空堀」というから、昔、大阪城の堀だったんでしょうか?
 長~い、坂道の商店街です。
 わたしは、1円でも安いチキンラーメンを求めて、店をのぞきながら、どんどん商店街をくだっていって、安いチキンラーメンを見つけて、その箱を抱えて、今度は逆に空堀の坂を登っていく……これが、わたしの原点です。

 あるいは、肉屋でウインナーソーセージを2個買う。
 肉屋のおじさんが「2個ですか?」と笑って、はかりではかって「なん円です」という感じです。
 2個しか買えないんです。
 それをアルミホイルでくるむ。
 バターを少し入れる。
 反射式ストーブの上に載せて焼く。
 いい匂いがします。
 それに食パン1枚、コーヒー1杯。
 これが、わたしの食事でした。
 ウィンナーソーセージとコーヒーの香り。
 これが、原点です。
 貧乏だったし、いつもお腹を空かしていたけれども、希望・志は高い、わたしの場合は、教育哲学を勉強するんだぁ~と燃えていた。

 この新しい年、またこの原点に立ち返り、MINAMI中生、みなさんといっしょに、わたしも、夢を追いかけていくつもりです。〈3学期始業式・式辞、以上〉

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★プロ教師塾シリーズ「吉高T(体育)の模擬授業。僕らの未来がクッキリと見える記念すべき授業だった」編

2014-01-28 10:28:07 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★HN「月乃雫」氏からいいイメージをもらった
2014
01.28

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★きょうから「職員室通信」が新年1月分に入った。
 やはり1ヵ月分の遅れが取り戻せない。
 泣きたい気分だ。
 発奮して1日に2号ずつ発行すると、2月3日か4日くらいに「1月分」が終われる。
 これくらいの体力がほしい。

 HN「月乃雫」という人の記述に次のような箇所があった。

 《『刑務所わず。塀の中では言えないホントの話』(堀江貴文/文藝春秋)。――この本を読んでいくと、なぜか「頑張ろう!」という気持ちが強く芽生える。》

 僕は『刑務所わず。塀の中では言えないホントの話』は読んでいないし、今後も読む予定はないが、「読んでいくと、なぜか『頑張ろう!』という気持ちが強く芽生える」というのはいいなぁ~と思う。
 いいイメージをもらった。
 すぐにはムリかもしれないが、こういうイメージを抱きつつ、「職員室通信」を発行していくといいものになる。

★画像=僕の今の身体の向きから右折して、この画像の中に入っていくと、十三日町商店街、三日町商店街とつづいていく。
 僕のジョギングコースは、(画像の中には入らず)信号を渡り、ハナミズキ通りをまっすぐに進んでいく。

 この1週間の走行距離――4㎞(昨日)→3㎞→4㎞→4㎞→5㎞→0㎞→4㎞


職員通信 2014/01/10号
★教師修業シリーズ「吉高T(体育)の模擬授業。僕らの未来がクッキリと見える記念すべき授業だった」編
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★画像は、冬季休業中の3学年学習会最終日、「合格祈願のきっとカツ昼食会」の様子。
 PTA3学年委員会のみなさま、ほんとうにありがとうございました。

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★午前中、分掌部会→運営委員会。
 本日の分掌部会や昨年末の全体会で協議・検討の対象になった事項を、本日の運営委員会でさらに深めるという流れだ。
 運営委員会では、①「即、決する」場合と、②決することを避け、さらに明日の「全体会」で協議する場合とがある。
 本日、①運営委員会で決した主な事項(2学年職場体験・長期休業明けテスト・卒業生を送る会等)
 明日、②全体会で協議する事項(授業でつまずいた生徒への補習方法)
 この「補習問題」については、公立中学校の場合、必ず「補習」と「部活動」とが時間的にぶつかってしまう。
 生徒もぶつかるし、顧問としての教師もぶつかる。
 TVの「朝まで討論」のような雰囲気になる予感。
 総合司会は岬教頭Tだ。(後日、「職員室通信」にする予定。)

★午後から模擬授業大会を開いた。
〈時間〉
 午後1時~午後2時半
〈模擬授業者〉
 ①吉高T(体育)、指定発言者=安代T・森郷T
 ②八重T(国語)、指定発言者=今枝T・小和田T
 ③都島T(家庭)、指定発言者=旭T・中野T
 ④石破T(理科)、指定発言者=須藤T・苫小牧T
 各模擬授業10分、各協議5分(指定発言者各1分・生徒役発言2分・講師1分)。

★吉高T(体育)

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 僕が教師になって7年目の1学期に突然、自分の授業スタイルに疑問をもち、絶不調に陥った。
 「どうやって授業をやればいいのか?」状態。
 「学校に行きたくないィ~(ノ△・。)」状態。
 その再出発にむけて参考にしたのが体育の授業だった。
 「僕の国語もこうやってやればいいんだ」
 当時のことを思い出しながら、吉高Tのメリハリがききリズム感がある授業を感慨深く参観した。
 知的で楽しい授業をめざすMINAMI中の授業修業のこれからの軌跡がクッキリと見える記念すべき10分間だった。

①「のばした方の膝を持ちます」――「片方の脚を曲げます」――「床に肩をつけます」等と指示するとき、授業のリズム(流れ)を壊さず、間をとりつつ、できているかどうかをチェックするという高度な技は、座学(国語・社会・数学等)の僕らも修得しなくてはならない。
②指示のとき、ムダなことばない。
③追加指示がまったくない。
④活動終了のカタチが、必ず示されている。
⑤ただ、指示する際、「こうならないで」「このくらい(脚をひろげて)」「こういうふうに(足裏をくっつけて)」という指示の仕方がある。
 しかし、「これ」「この」「こう」「こんな」という指示語は視点が自分(指導者)である。
 したがって、生徒の視点とずれる。
 生徒の視点に即した指示の仕方はどうすれはいいのか?(代案を示したいが僕には提示できない。)

★八重T(国語)

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①語りが絶品。
 既に「八重国語」の域に達している感じ。
 これだとどんな生徒でも――国語が得意でも得意でなくても、やる気があってもなくても――ひきつけられると感心した。
 語りのどこがいいのか、僕はまだ十分に分析できていないのだが、自分が「おもしろい」と感じている、あるいは、「ここが大事だ」と考えている、その感情&思いを、聞く側に100%伝える語りの技術をもっている。
 これには感心した。
 授業名人に必須の要素だ。
②短い学習活動をスタートさせる際、全体を把握させてから部分に入る……ということが不徹底であると感じた。
 たとえば、敬語に関するアンケートを取るとき、最初に二択あるいは三択アンケートの概要を示してから取らなければ、生徒は答えられない。
 あるいは、配付プリントにある敬語での会話場面の「吹き出し」部分は、一斉音読もしくは個人指名音読させて全体をつかませてから、「これは変ですね」と展開したほうがいい。

★都島T(家庭)

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①授業の冒頭、生徒のアンケート(我が家の住みにくさワースト4)を説明するとき、サラッと流したいため、かなり急いでいた。
 僕流にいえば、「逃げていた」。
 そうではなく、「説明」にどう参加させるか――すなわち、「聞く」活動を作業に転換する方策を検討すべきである。
 たとえば自分の家庭に合致する場合は○をつけるとか……。
②生徒に、手にビニール袋をつけさせる場面の指示・説明は、さすがに実技教科のプロだと感心した。
 また、「書くことが決まったら、ビニールを外しましょう」という指示もすばらしい。
③手にビニール袋をかぶせた段階で、生徒役の安代Tが「あぶらっぽい」と騒いでいた。
 その制し方が適切。

◆石破T(理科)

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 天秤ばかりの左右にスチールウールをぶらさげ、一方に火をつける。
 燃えて質量がなくなるスチールウールのほうが重くなるという実験を見せる授業。
 燃えて小さくなったのほうに、はかりが大きく傾いたところで、生徒役教師のほうから「オォー!」と歓声があがった。
 実験を見ながら、生徒は、疑問をもつ・考える・結論を出す……と、いろんな「作業」をしていることになる。
 ダイナミックさに感動した。
 僕の国語にも取り入れたい。

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★プロ教師塾シリーズ「教育コミュニティづくり――PTA中核のコーディネート力だけでは限界がある」編

2014-01-26 21:25:38 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★実にあと味の悪い、第33回大阪国際女子マラソン
2014
01.26

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★昼、関西テレビ放送の第33回大阪国際女子マラソンを観る。
 画面上に展開する大阪の光景にめくるめく心地。
 おお、元、杭全(くまた)ロータリー!
 おお、田島!
 おお、大池橋!
 おお、勝山通り!
 おお、大阪管区気象台跡地!
 おお、玉造筋!……
 と、僕の宇宙に心躍らせながら観ていたが、ゴール近くなり、実況の大橋雄介が、2位と大健闘の赤羽有紀子について「夫でコーチの……」「夫と二人三脚……」「夫……」「夫……」「夫……」を連呼する、ベトベトした、雑なアナウンス。
 最悪。
 ホンマ、どうなっておるのだ、関西テレビ!(ノ△・。)
 ボリュームを0にすればいいのだが、0にすると、僕のふるさと、大阪の音が聞こえなくなる。
 プロ野球放送のように「球場音声」が選択できればどんなにいいか……と思う。
 結局、とても耐えられず、ゴール前にTVスイッチを切った。
 実にあと味の悪い、第33回大阪国際女子マラソンであった。

★不快な気持ちを振りはらうために、いつものハナミズキ通りをジョギング(画像)。
 ジョギング中、病床の@akanesizukaさんのことを想起。
 @akanesizukaさんは、以前、出張で八戸に来て、JALシティ八戸(ホテルノーブルシティ八戸→現・八戸リッチホテル)に滞在したといっていた。
 帰路は、きっと、JALシティ八戸を出て左折し、この、今、僕が走っている、ハナミズキ通りを通過したのだろう。
 リクエストもされてないのに、@akanesizukaさん宛に画像を送る。
 ジョギングの途中、下り坂で右膝に軽い痛みを覚えた。

 少し休んだほうがいいのかな?

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職員通信 2013/12/26号
★教師修業シリーズ「教育コミュニティづくり――PTA中核のコーディネート力だけでは限界がある」編
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★2学期末発行のPTA広報「MINAMI」のトップ記事は、すこやかMINAMIネット・サポータークラブのひとつである「図書ボランティアクラブの結成」だ。

(1)「サポータークラブ」は、保護者、地域の人々、教職員等を対象に――
 「やってみたい人が」
 「やれるときに」
 「やれることを」――をモットーに、登録者を募っている。

(2)現時点で、活動しているサポータークラブは次のとおりだ。

 ①ホームページサポーター=PTAやMINAMIネットのホームページ、およびプレゼンテーション用スライドの作成。
 このサポータークラブの特徴は、活動の場が主に各家庭であるということだ。
 仕事などの関係で、学校に出向くことはできないが、自分の都合にあわせて活動できるのならば……という人に向いている。

 ②環境サポーター=花壇の整備・校内掲示板等の装飾(以前地元新聞に紹介された玄関ロビーの桜&えんぶり等)。
 これまでの活動形態は、サポータークラブ会員の活動、サポータークラブと総合文化部員・教職員との連携・融合が主だったが、今後は、もっと広く保護者や地域の人々にも声をかけていく計画だ。

 ③地域連携サポーター=地域の活動や行事と、PTA会員や学校の生徒・教職員とのコーディネート、くわえて、すこやかみなみネット事業の支援等。

 ④学校部活動・総合文化部への支援(パソコン・華道・茶道・料理・書道・ハングル語等外国語の指導)。

 ⑤そして、今回、PTA広報で特集が組まれた図書室サポーター。
 現在、検討されている活動は――
 ・昼休みの図書の貸し出しの補助活動
 ・放課後の図書の貸し出し活動
 ・図書の整理(パソコン)
 ・図書室の環境整備
 ・読み聞かせ
 ・地域の人々への図書の貸し出し活動
 スタートから、あれもこれも……と間口を広げると、長つづきしないので、当面は、メンバー4、5人で、活動内容は「図書の整理(含デジタルデータ化)」からはじめ、徐々にメンバーを増やしながら、活動内容を充実していくことになっている。

(3)「サポータークラブ」の登録者を、一気に多く集めるというのではなく、少しずつメンバー(登録者)に集まってもらいながら、チームをつくり、そのなかで新しい活動を打ちだしていく計画だ。

★今、MINAMIネットの課題は、コーディネート力のアップだ。
 地域では、青少年の健全育成・安全確保のために、地区安協、防犯など、さまざまな団体が活躍している。
 しかし――考えてみれば、当然のことなのだが――諸団体はもともとは他との違いをエネルギーにしている。
 したがって、本質的には連携・融合を前提にしていない。
 学校もそうだ。
 だから、MINAMIネットには、専門分野に特化した地域諸団体(含・学校)とは別に、連携・融合・協働づくり(学校・家庭・地域との連携・融合・協働を創りだし、安定させ、継続させること)を目的とした活動が期待されている。

 これをMINAMIネットでは、設立以来、小中PTA合同の事業推進委員会や総務委員会が担ってきた(小中合同のPTA中核構想)。
 その努力とパワーと成果は各方面から高い評価を受けているし、僕自身も惜しみない敬意を表する者である。
 しかし、PTA中核のコーディネート力だけでは、やはり限界がある。

 (実は、12月に開催された事業推進委員会や総務委員会でもこのことが話題になった。
 ひとつの、しかし、大きな「壁」にぶち当たっている。
 ホンモノになっていくための産みの苦しみといえる。
 今月の「職員室通信」ではこのことをいちばん先に取り上げなくてはいけないと思いつつ、僕自身の思考が詰めきれずに、見送ってきた。
 12月の「職員室通信」は、この号をもって終わることになるが、後日、必ず補いたいと思っている。
 話はやや飛躍するが――)

 この「限界」を乗りこえるためには、小中合同のPTA中核構想とともに、学校・家庭・地域という垣根を越えた、多様な活動を通して、コーディネートのスキルとパワーをもった人々が、自然に育成される仕組みづくりが必要だ。
 その仕組みのひとつが「サポータークラブ」であると考えている。

★話をPTA広報「MINAMI」に戻す。

 2面・3面は(見開き)ぶち抜きで、「MINAMI中生! ~親子のコミュニケーションは大丈夫?~」と、ま、いってみれば、親子関係の理想と現実に光を当てている。
 MINAMI中生に対して「困りごと・悩みごとはだれに相談することが多いですか?」「自分の変化に親は気づいていると思いますか?」……などとアンケートを実施。
 同時に保護者に「日頃、子どもさんのことで困っていること、悩んでいることは何ですか?」「子どもさんは、困りごと・悩みごとをだれに相談していると思いますか?」……などとアンケートを実施。
 このアンケート結果をもとに、①解説記事、くわえて②「座談会」、③「集計を終えて」と続く力作。
 内容は直接、PTA広報「MINAMI」をご覧いただきたいが、教職員としても興味ある内容で、次回の職員会議・教育課程編成会議等の資料にするつもりだ。
 4面では、「いらっしゃいませ ふれあいバザーへ」で、文化祭のPTA総務委員会・教養委員会・部活動委員会の活躍を取りあげている。

 日々のわたしたちの活動の意味(価値)は、こうしたPTA広報のていねいな記述をとおして、MINAMIの保護者に共有されていく。
 そしてさらに新しい意味が創り出されていく。

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★プロ教師塾シリーズ「2学期終業式式辞・あなたの価値がわかる人が必ず世の中にいる、絶対にいる」編

2014-01-22 16:58:30 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★圧迫から解放された魂が書くのが「新・職員室通信」
2014
01.22

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★昨年の僕のニュース・トップ5のひとつが6月の「新・職員室通信」のスタートだ。(6/9=教師修業シリーズ「教育実習生の模擬授業~実習生に徹底的に骨身を削ってもらおう」編」)

 「新・職員室通信」がスタートできたのは、僕のHPをA=「日常・茫漠特急」とB=「職員室通信」の二重構造(←一種の手続き)にモデルチェンジしたからだ。
 「A」には、現在の僕の魂と、僕が存在するDAKA古書店跡の(書架が取り去られた)白い壁があるだけだ。
 この状態で、たとえば、バルトーク・弦楽四重奏曲を鳴らすと、白い壁に――かすかにではあるが――具体的なイメージが見え隠れする。
 「魂⊃イデー&イメージ」の状態といっていい。
 逆に「B」には、具体的なイメージ、あるいはイデーがあふれている。
 「イデー&イメージ⊃魂」状態で、魂が圧迫されている。
 図式的にいうと、この「圧迫された魂」が書いていたのが「旧・職員室通信」で、圧迫から解放された魂が書くのが「新・職員室通信」ということになる(*^_^*)。
 「救出されたのだぞ!」ということを強調して「A」と「B」の二重構造にしている……ともいえる。
 やがては二つを融合させたい。
 融合をめざして、このHP・「茫漠特急」号が、毎夜、爆走している。

 現在、「A」の日付と「B」の日付がズレている。
 僕の作業の都合でこうなっているのだが、「融合」のためには、一致していたほうがいい。
 本日を入れて、あと2、3回で、12月分の「職員室通信」が終わる。
 もう一息だけれど……。


職員通信 2013/12/21号
★教師修業シリーズ「2学期終業式式辞・あなたの価値がわかる人が必ず世の中にいる、絶対にいる」編
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★以前、全校朝会で、ある文化祭バザーの担当者から「この売れ残った本は廃品回収業者に引き取ってもらいますから、もし、好きな本があったら持っていってください」と言われて、わたしがその中から、とんでもない、スゴイ本を見つけたという話をしました。

 これがその本です。(高村光太郎詩集『道程 改訂版』初版 山雅房、昭和15年)。
 バザー担当者からすると、その時点では、ほとんどゴミ同然。
 しかし、わたしには、宝物。
 同じものなのに100万倍くらいの違いがあります。
 全校朝会では、この話をして、「これが世の中である……」とだけ言いました。
 「あとはみなさんで考えてみてほしい……」ということだったんですが、わたしはそのとき、口では言わなかったけれども、3つのメッセージをこめていました。
 きょうはその3つのメッセージを伝えます。

★1つ目。
 あなたがこの本だと考えください。
 バザー担当者から「役に立たない、ゴミだ」と言われました。
 でも、そう言われたくらいで、メゲないでほしい。
 ガックリしないでほしい。
 ああ、わたしはもうダメなんだぁ~と自暴自棄にならないでほしい。
 あなたの価値がわかる人が必ず世の中にいる、絶対いる……絶対にいると信じて生きていってほしい……というメッセージです。

★2つ目のメッセージ。
 わたしは10万円だ、バザー担当者は0円だといっているんですが、あなたはどっちに売りますか?……と言われれば、もちろん10万円のほうに売りますね。
 でも、ひとりぼっちのとき、だれからも声がかからない……そういうときだとどうでしょうか?
 こういうとき「ああ、自分はゴミだ。ゴミでいいや」と自分を安売りしないでほしい。
 世の中にはいろいろな誘惑があります。
 あなたを安くみて悪いことに誘ってくる人もいます。
 そういう誘惑に負けて自分を安売りしないでほしい……というメッセージです。

★3つ目。
 では、自分の価値はまわりの人で決まるのか?ということです。
 たしかにそういう面もあるが、もちろんそれがすべてではない。
 やはり自分の価値は自分で高めようとしなければいけない。
 この本だって、もともと価値がある。
 高村光太郎が自分を高めようと努力しつづけた、その結晶です。
 では、自分を高めるための努力ってどういうことなのか?
 これが、4月以来、言いつづけている「なりたい自分をデザインして、そのなりたい自分になろう」ということです。
 多少の困難はあっても、ピンチがあっても、絶望せず、負けないで「なりたい自分」をめざしてがんばれ! がんばりつづけよう!……というメッセージです。

 以上、あの文化祭バザーの話に込めた3つのメッセージです。
 1つ、「ゴミだ、価値がない」と言われたくらいでメゲるんではない。
 2つ、自分を安く売るな! プライドを持て!
 3つ、絶望せず、なりたい自分をめざして最後までがんばろう!

 4つ目、5つ目は、このあとの学活で担任の先生から話があると思います。
 担任の先生は、「4つ目だよ」「5つ目だよ」とは言わないかもしれません。
 みなさんが担任の先生の話を聞きながら、「ああ、これが4つ目なんだ……5つ目なんだ……」と、みなさん自身で見つけ出してほしいと思います。

★3年生にとっては、受験生としての冬休み、お正月、これまでも大事だったけれども、これからも大事です。
 冬休みにガラッと変わる。
 なぜか?
 練習曲線の話を思い出してほしい。
 やってもやっても上達しない……しかし、やりつづけていると、ある時点で急激に上達する。
 急激に上達する直前の人がいっぱいいます。
 だから、あきらめるとダメです。
 これからの過ごし方が今後を大きく左右します。

 わたしからポイントを3点――

(1)ついつい「趣味」に手がのびてしまう……まあ、気分転換にはいいけど、ついついそれを通り越し、夢中になって勉強を忘れてしまうという人。
 それに関するものをすべて、進路が決定するまで、手の届かないところに隠してしまう。
 わたしは木の箱に入れて、釘を打って、押し入れの奥の奥にしまってしまった。
 出そうと思うと、3日もかかる……というくらい勉強のじゃまになるものを隠してしまう。

(2)焦らない。
 焦ると、必ず失敗する。
 1日1点アップの精神。
 できなかったこれとこれが、きょう、できるようになったという着実な勉強。

(3)書いたり音読したりすることが大事です。
 得点力の高い人のノートはきれいだと言われますが、これは当然です。
 書いて覚えるときに、グシャグシャ、グシャグシャと書いてもほとんど意味がない。
 きちんと書く。
 グシャグシャ、グシャグシャ10回書くより、きちんと2回書く方が効果があります。
 音読も同じです。
 ゴモゴモ音読するのではなく、はっきりと、国風文化→かな文字の発明……鎌倉文化→運慶・快慶……と。
 以上3点。

 受験生として、勉強の孤独、勉強のさびしさに負けず、誘惑にも負けず、奮闘努力することを期待します。

★1・2年生に。
 わたし自身の人生を振り返ると、人生の大きな決断は、ほとんどこの時期に、このピリッとする季節に決めています。
 よし、この高校にしよう。
 この大学にしよう。
 この職業につこう。
 こういう決断のエネルギーが、今、みなさんのなかに充満しています。
 だから、みなさんをみていると、ついつい、将来、何になるんですか?と声をかけたくなる。
 先日も、ある人に聞いたら、医学の道に進みたいと言っていました。
 エネルギーにはっきりとしたカタチを与えてやる季節です。
 がんばってほしい。

★最後に、わたしは、いい学校というのは、これまでの、先輩たちの歴史的な努力を、しっかりと受けとめ、それを自分たちの力で1ミリでも、0.1ミリでもよくして、それを、次に伝えていく……こういうカタチが、しっかりしている、くっきりしてはっきりと見える、それが、いい学校なんだ……と言いつづけてきました。
 本年を振り返ると、3年生を中心に、そのことがやれた1年だったと思います。
 こういう学校は、なかなかありません。
 3年生、よくやった。
 1・2年もよくがんばった。

 MINAMI中生、ひとりひとりが、過ぎていく1年に感謝し、気持ちを新たにして新年を迎えることを強く願い、あわせて、冬休み期間、道路を渡るときは、右をみて、左をみて、もう一度右をみて、安全に気を配り、かつ、自分を育ててくれている人を1日1回喜ばせる(反対に、悲しませたらダメ、お金を使わせたらダメ)MINAMI中生であることを願い、式辞とします。(2学期終業式・式辞=2618字、以上)


★僕の式辞はいつも荒っぽいが、特に荒い、いや、「粗い」というべきか。
 僕はあいさつのときに、よく「自分の今の感情に即していえば……」という修飾句(接続句)をつけることがある。
 今回の終業式・式辞も、この修飾句をつけるべきかもしれない。

 この式辞を語りながら、学生時代に苦しめられたエミール・ラスクの価値論を思い出した。
 「存在に対する妥当の優位」……「向妥当するものと向妥当されるもの、照らすものと照らされるものとの合致統一」……だったか?

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★プロ教師塾シリーズ「地域情報交換会特集号は各団体活動や相互連携のふりかえりや価値再発見の触媒だ」編

2014-01-20 20:18:17 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★今、魂とイデーと事実的現実の関係で苦しんでいる
2014
01.20

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★画像=「神々の詩」Ceuiの3作目のシングル。2008年11月26日にLantisから発売。収録曲=1.神々の詩 2.Prayer 3.ティタニアの森 4.Prelude~運命の欠片~ 5.神々の詩 <instrumental>

★上掲の画像は、昨夜、バルトーク・弦楽四重奏曲を聴きながら、手元にあったCDを、愛機RICOH・CX3で撮影したものだ。
 CX3は、あいかわらず――夜でも昼でも、寒くても暑くても――「露出」が不安定で、突然、アンダーになる。
 液晶で撮影対象を見ている分には普通だが、シャッターを切った瞬間、液晶の画像がアンダーに、かつ、記録された画像もアンダーに。
 「+」側に補正すると、なんとか撮影できる。
 しかし、撮影しているうちに、補正が正常に戻り、今度は突然、まっ白な画像に。
 あわてて「-」側に補正するということになる。

 後継機候補は、SONYサイバーショット DSC-RX100だ。
 値段をネットでチェックしたら、年末、40800円。
 年が明けると、どんどん下がりはじめ、38780円に。
 僕の希望価格=36000円まで、あと、もう一息!
 もう一息!
 もう一息!
 と思ったら、翌日から逆にどんどん上がりはじめ、現在、40430円。
 大阪弁でいうと「おちょくられている」感じやね。
 実に不快。
 念のために、放浪ついでに近くのケーズデンキをのぞいてみたら、54800円。
 値札の下部に「価格は係員にご相談ください」と書いてある。
 「まけてくれ」と言わせようというのか!
 なんで、こっちがそんなことを頼まんとアカンのか?
 さらに不快である。
 もうSONY・DSC-RX100はやめた。

 しばらく、露出補正を「+」側にしたり「-」側にしたりして愛機RICOH・CX3を大事にするつもりである。

★ここ、2、3日、DAKA古書店跡の背の高い椅子に腰掛け、バルトーク・弦楽四重奏曲の第5番や第6番を聴きながら、魂とイデーと事実的現実の関係で苦しんでいた。
 HP「茫漠特急・日常編」の僕の場合、魂と事実的現実とを対峙させ、「イデー」はパスしてもいいのではないか?……、あるいは「魂=イデー」または「魂⊃イデー」ととらえてもいいのではないか?……と考えはじめている。
 では、HP「職員室通信」はどうなのか?
 「イデー⊃魂」なのか?

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★画像=P.Vasks(ペトリス・ヴァスクス): Piano Trio "Episodi e Canto Perpetuo(エピソードと終わりなき歌)", Piano Quartet (11/2007) / Avri Levitan(va), Trio Parnassus


職員通信 2013/12/17号
★教師修業シリーズ「地域情報交換会特集号は各団体相互のふりかえりや価値の再発見の触媒になる」編
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★教育実習生からの手紙

★けさ、職員室に入ったら、僕の机の上に「かずを書」(3年3組の学級通信)が載っていた。
 篠塚Tが届けてくれたのだ。

 冬休みの計画表から生徒たちの目標を抜粋した号で「合格するために自分の好きなことをやらないでがんばる」、「毎日、8時間勉強する」、「ラストスパートをかける。1日も勉強を休まない」……と、受験生としての決意が並んでいる。

 新しい年の姿はまだ見えないけれど、古い年はもう終わりゆくのだという予感はある。
 こういう状況が人に決意を促している。

 ただ、子どもをみていると、決意できる子どももいれば、決意できない子どももいる。
 決意することは、人間の大切な能力の1つだと思う。

 こんなふうに宇宙空間のエネルギーが人に決意を促している時に、ひとりひとりの子どもに「決意」を体験させ、決意できる子どもに育てたい。

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★教材&教具室の窓から、冬の校区を眺める。

★きょう、「すこやかみなみネット通信 地域情報交換会特集号」(A4版はめこみ式12ページ)を発行した。
 minami小は650部。
 MINAMI中は400部。
 MINAMI地区は450部。
 小・中で協力して、合計1500部を印刷した。
 同時に、WEB版もアップした。

 紙版は、どうしても画像の数と色が限定されるが、この点、WEB版はかなり自由にやれる。
 ぜひ、WEB版もご覧いただきたい。

 通信の編集方針として創刊以来、各団体の情報については発表者の一言一句を忠実に文字に再現している。
 要約してレジメ式にしてしまうと――
(1)要約者の主観が入り、重要な部分が抜け落ちてしまう恐れがある。
(2)(したがって要約レジメ式だと)連携・融合活動を検討する際の資料になりにくい。
(3)会場の雰囲気が参加していない方々に伝わりにくい。
 ……というような理由で、毎回12ページの記録集というカタチをとっている。
 ただ、「発表者の一言一句を忠実に」といったが、まったく発言通りというわけではない。
 緩慢さを避けるために、不要な感嘆詞や接続詞、繰り返しはカットしている。
 部分的には要約もする。

 48やんのパワーポイントの資料も全部掲載したかったが、そうすると16ページ(←これは、しんどい)にもなるので、末尾に一部を紹介して、他は割愛することにした。(48やん、スンマヘン。)

 この「すこやかみなみネット通信」が、われわれの校区で地道に継続的に行われている各団体(含学校)活動や相互連携の「ふりかえり」や「価値再発見」の触媒になることを願っている。
 また、そのひとつひとつの地道な活動が、今回の情報交換会をきっかけに、つなぎ合わされ、重ね合わされ、より大きな連携や融合、あるいは協働に発展することを願っている。

 個々の取り組みで解決しなければならないこともある(役割分担)。
 そうではなくて、連携・融合、あるいは協働で解決しなければならないこともある(連携・融合・協働)。
 連携・融合・協働しつつ、力のある家庭、力のある地域、力のある学校になることが、すこやかみなみネット設立の理念だ。

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★先週、PTA2学年委員会の「新年1/8(模擬試験終了後)に、ぜひ、保護者のみなさまのお力で、2学年おふくろの味・あつあつ豚汁を食べる会を実現させたい」という文書を紹介した。
 昨日、この続編が出た。
 冒頭に「アンケート集計の結果、12名の方がお手伝いくださることになりましたので、実施することになりました」とあり、そのあとに食材の集め方、当日の生徒の持ち物、お手伝い保護者の持ち物・集合時間&場所……と詳細が記述されている。

 実現の見通しがつき、ホンマにうれしい。

 また3学年PTA委員会からは「激励会のお知らせ」として「新年1/9(模擬試験終了後)、子どもさんに下記のものを持たせてくださいますようお願いいたします。
   記
 1.おにぎり
 2.お椀
 3.箸」
 ……という文書が発送された。

 すこやかみなみネット情報交換会のこともそうだが、わたしたちの校区(学校・家庭・地域)に人と人との重層的なネットワークが張り巡らされているのだと感じる。

 今回の学年PTAのイベントが、子どもたちを元気にする、保護者たちを元気にする、教職員たちを元気にする、地域の人々を元気にするものになることを念願する。

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★プロ教師塾シリーズ「1/8(模擬試験終了後の)2学年おふくろの味・あつあつ豚汁を食べる会」編

2014-01-16 20:31:21 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★今、僕の細胞がバルトークを求めている
2014
01.16

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★DAKA古書店跡の掲示板。
 掲示板は3枚ある。
 大型が2枚、小型が1枚。
 画像は大型掲示板の右下隅。

 写真、雑誌・新聞の切り抜き、土産物のキーホルダー、キャンプ場の領収書、旧友の住所、蒔き残した植物のタネ、振込受領書、記念乗車券、恩人のはがき、教え子の手紙、寒暖計等がピンで止めて飾ってある。
 一度張ったものは取り外さないというのがポリシーだ。

★昨夜は、飲酒してからブログの更新。
 途中、PCの前で眠りに落ちる→覚醒する→眠りに落ちる……を何度かくりかえした。
 心配だったので、けさ、更新の軌跡をたどってみた。
 ライブドアのブログの更新が20‥54、gooブログが20‥57(ほとんどがライブドアブログのコピー)と、これは順調である。
 この後、僕はブログのデータを編集して、ホームページを更新するが、この作業の途中で完全に眠りに落ちたようだ。
 でも、ま、大きなミスはない。
 居眠りしていなければ当然気づくはずのミスが2箇所あったので修正した。

★HP修正後、バルトーク「弦楽四重奏曲・第5番」を聴く。
 聴きながら、椅子から傲然と――これはウソ、実際には「そっと」――立ち上がり、DAKA古書店跡をグルグル――これもウソ、実際には「よろよろと」――歩き回った。
 最初に「地平」のようなイメージが浮かびあがり、それに具体的な思考とかカタチとか色とかがくっついてくる。
 この感覚がいい。
 今、僕の細胞がバルトークを求めている。

★夕刻、あしゅら堂主人と2人で、昨年、亡くなった「おっさん」の蔵書の整理に行った。
 家の人(妹さん)は、売ろうと考えているわけではないし、また売れるとも思っていないようだった。
 ただ、困っていた。
 「わたしが引き継いで大切に保管します」という人――できれば、若い人――がいればいちばんいいのだけれど……。

 ぼたん鍋をごちそうになる。
 イノシシは煮込めば煮込むほどおいしい。
 絶品。
 「撃ったのですか?」と銃を構える格好をすると、妹さんは笑っていた。

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★僕の昼食は――前にも書いたが――トースト1枚、スライスチーズ1枚、手鍋焙煎コーヒー(マンデリン8対モカ2)2杯、ヨーグルト1ポット。
 トーストがホンマにおいしい。
 いちばん、しあわせを感じる(ノ△・。)。
 画像は本日のヨーグルト。


職員通信 2013/12/12号
★教師修業シリーズ「1/8(模擬試験終了後の)2学年おふくろの味・あつあつ豚汁を食べる会」編
029

★うれしいメールがあった。

 地区安協で活動されている方から、すこやかみなみネット事業への応援メッセージだ。
 内容を抜粋し、箇条書きで紹介する。
 ①家庭・学校・地域が力を合わせて子どもを育てるためには、地域のネットワークが必要だ。
 ②しかし、ひとつの目標・理念に向かって、地域で協議・情報交換をする場をつくるのはむずかしい。現状は、それぞれが一生懸命活動しているのに、バラバラのため非効率的。
 ③こういう意味で、すこやかみなみネットに期待する。

 勇気100倍……という感じだ。
 
★今、minami小・MINAMI中の保護者も、教職員も、地区の安協・防犯の方々も、それぞれに取り組んでいる。
 重なっているものもある。
 抜けているところもある。
 重なっているのはいいが、空白や他の取り組みへの理解不足は心配だ。
 だから、それぞれの活動を、どう効率よく連携(分担・補完・融合)させることができるか?がポイントだ。
 情報交換会をとおして、互いの自立性・自主性・特性を確保しつつ、それらを活性化していく協力・協調関係をつくりあげていきたい。

★地域の諸団体は、もともと他との違いをエネルギーにしていて、必ずしも連携を前提にしているわけではない。
 ある意味では、学校も同じことがいえる。
 だから、すこやかみなみネットには、専門分野に特化した地域団体とは別に、連携を目的にして、それを安定・継続させる役割が求められている。
 すこやかみなみネット事業に関連して結成されたPTAのOB・OG会と力をあわせて、今後いっそうのコーディネート力が期待される。

 「すこやかみなみネット」の「ネット」は、MINAMI学区の諸団体を結びつけ、理念と活動の分かち合いを可能にするリンクである。
 すこやかみなみネット事業をとおして、今は見えない、もうひとつのMINAMI学区の存在に出会えるかもしれないと思うと、ワクワクする。

028

★本日、PTAの2学年委員会から興味ある文書が発送された。
 内容は、2学年PTAの年間計画で予定されている、来年の1/8(模擬試験終了後の)「おふくろの味・ぽかぽか豚汁を食べる会」についてである。
 文中に「ぜひ、保護者のみなさまのお力で、おふくろの味、豚汁を食べる会を実現させたい」とある。

 ただ、実施するためには、最低でも10名程度の人手が必要だし、野菜等(キャベツ・大根・人参・ごぼう・じゃが芋・ねぎ・高野豆腐)の寄付も必要だ。

 委員長は「お手伝いの方が10人に満たない場合は見送らざるをえないかも」と言っている。

 お手伝い「できる」「できない」のアンケートをとり、その結果によって、実施するかどうかを決定するそうだ。

 2学年のお父さん、お母さん、頼んまっせぇぇ!

★保護者のみなさまにお願いしていた「学校評価のアンケート」が、きょうでほぼ回収が終わり、各学年と教務とで集計作業が行われている。

 今、そのうち2学年の分が手元にとどいた。
 ザッとみたところだが、アンケート項目1-1=「学校の情報発信(学校要覧・年間行事計画・学校通信・学年通信・学級通信・行事などの「お知らせ」プリント・ホームページなど)が十分だと思いますか?」の結果が、高い評価を受けている。
 よい=65%
 ややよい=31%
 ややわるい=4%
 やるい=0%
 わからない=0%

 アンケート項目1-2「学校からどんな情報を希望しますか?」という問いに対する自由記述欄も、今後の情報発信のあり方を検討するうえでたいへん参考になる。

 たとえば、次のような指摘がある。
(1)子どもたちの様子(いいところ、わるいところ)
(2)ホームページで見られる学校での子どもたちの様子がとてもいいと思っています。つづけてほしいです。
(3)各高校の合格者数など進学情報
(4)学級担任から見た学級の様子
(5)部活動の様子

 現在の学校通信の内容に照らしていえば、(1)の指摘のとおり、子どもたちの存在の仕方に関してもう少し切り込んだ記事が必要だろう。
 また本校の場合、(3)の進路に関する記事が弱い。
 今後の課題である。
 (4)の指摘も参考になる。
 学級通信とは別に、学校通信・学年通信のレベルで、いくつかの視点を設定して、学級担任に取材するという手法も検討したい。

026

★画像=MINAMI中図書室。

016


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★プロ教師塾シリーズ「清掃時間に音楽を流すか流さないか? 教育哲学のいい対象だ」編

2014-01-15 20:57:05 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★「職員室通信」の日付が先行するくらいがちょうどいいのだけれど……。
2014
01.15

00s-800shoes6★歩いているときに靴の紐がたびたびほどけるので、紐と、結び方を変えた。
 これまでの「きしめん状」の紐から、「うどん状」の紐に取り替えた。
 結び方も、アンダーラップ(常に下から上に通す)からオーバーラップ(常に上から下に通す)に変えた。
 オーバーラップは、紐がゆるみにくくて、レース向きだそうだ。

 ま、僕はレースに出るわけではないが、玄関で、オーバーラップ紐をギュッと結び、立ち上がると、カラダから透明な覇気がみなぎった(^_^)v。

★現在の日付は「1月15日」だ。
 しかし、下記の職員室通信は「12月10日」号になっている。
 1ヵ月以上、遅れている。
 くわえて職員室通信「10月分」がスッポリ抜けている。
 透明な覇気がみなぎる、オーバーラップの靴紐で、一刻も早く追いつこう。
 僕のHPの求めるカタチは、「現在」と「職員室通信」の融合だ。
 融合することによって、新しい原理の世界に至ることを夢見ている。
 しかし、日時がズレていると、やはりシンドイ。
 「職員室通信」の日付が先行するくらいがちょうどいいのだ。

職員通信 2013/12/10号
★教師修業シリーズ「清掃時間に音楽を流すか流さないか? 教育哲学のいい対象だ」編
009

003

★清掃中の校舎。

001
★清掃終了時の反省会。

★今、MINAMI中では、清掃時間の「音楽」をどうするかを検討している。
 次は、先週末、保健部清掃担当の八重Tから出たアンケートとその結果だ。

〈清掃時の放送について、ご意見をお聞かせください。
 清掃態度点検週間が終了します。
 期間中、音楽を流さないでやってみましたが、いかがだったでしょうか。
 来週からの放送をどうするか検討したいので、以下のご質問にお答え下さい。

(1)音楽がない状態での清掃はどうだったか、○で囲んでください。
 ①よかった=〈75%〉 
 ②よくなかった=〈0%〉
 ③どちらともいえない=〈25%〉 

(2)来週から音楽をどうするのがよいと考えていますか。
 ①音楽を流さない状態をずっと続けるのがよい=〈63%〉
 ②音楽を流さない状態を少しの期間続けるのがよい=〈25%〉
 ③音楽を流したほうがよい=〈0%〉
 ④その他=〈12%〉
 ・音楽のある日とない日を設定する
 ・まかせる

(3)上記の選択の理由を簡単に書いてください。
①「私語しないで清掃する」ができているかどうかについて、音楽なしだと、きちんと評価できる。
②黙々感増強。これまでは音楽に合わせて何となくせわしく掃除をしていたという感じだ。
③清掃中の「私語しない」を徹底するためには、音楽なしのほうがよいと思う。
④全校で音がない状態であると、おしゃべりしようという気がおきない。静かな状態を壊したくないという気になる。
⑤音楽がないと、私語が目立つから、自身で気をつけるようになる。
⑥音楽なしのほうが「私語しない」が徹底されると思う。が、デメリットもあるかもしれないので、2学期中実施してみたうえで再度、検討して結論を出したい。「音楽があったほうがヤル気が出る」と言っている生徒もいる。また他校の例だが、曲調を、清掃のスタート時、中盤、終盤で変えて、掃除の進み具合の目安にしている。「音楽なし」か「音楽あり」かではなく、その中間という方法もあるかもしれない。
⑦「清掃中、私語しない」を「無言清掃」と勘違いしている生徒もいる。必要なことは連絡し合っていいのだということを再度、確認する必要がある。
⑧私語しないでやるという意識が高まったと思う。
⑨もともと音楽がないほうがよいと考えていたので、とてもよい。
⑩音楽がないと、無駄話をしてはいけないという意識が高くなる。
⑪清掃に集中できる。教師や班長の指示が通る。
⑫これまで長く音楽付き(一種の情操教育として)の清掃になじんできたので、音楽が鳴ると条件反応で「清掃しなくては!」という気持ちになった。突然、音楽がなくなり、精神がやや不安定な状態に陥っている。子どもたちも同じかもしれない。しかし、今回の「音楽なし清掃」をとおして、子どもたちの、いや、わたしたちも含めて、掃除のいい加減さ(正しくは、きちんとした掃除のやり方がわかっていない)が、よく見えるようになった。これまで、音楽が、「そうじのいい加減さ」をやさしくくるんでくれていたのではないか? 「音楽なし清掃」は、きちんとしたそうじを追求するよいきっかけになる。
⑬「清掃活動を通して心を磨く」ということまでは考えていないが、「音楽なし」のほうが「自分は校舎を磨いているのだ」ということが自覚できるように思う。

★結論――
 アンケート結果にもとづき、音楽なし清掃を、教育哲学しながら、もうしばらくつづけることになった。

 僕のコメントは「⑫」だ。
 「⑬」の意見にも近い。
 教育哲学のいい対象になると思っている。

 本校の経営の重点№3=「自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成めざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育を充実する」ともしっかりとリンクさせたい。


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★プロ教師塾シリーズ「社会教育側から学校教育側への連続的耳学作戦はボディブローのように効いてくる」編

2014-01-14 13:23:59 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★早朝、耐寒訓練のような気持ちで、こころはろばろ神社裏の木立を歩く
2014
01.14

00s-800005

★早朝、耐寒訓練のような気持ちで、こころはろばろ神社裏の木立を歩く。

 僕の散歩道は、A=街(中心街・飲み屋街・家の周り)、B=こころはろばろ神社界隈、C=城址公園だが、最近、C=城址公園は行かなくなった。
 城址公園(史跡広場)として整備されて、まだ20年くらいしか経っていない。
 こなれていない湯のようなキシキシ感がある。
 絶え間なく頬や首に擦れ、やがて精神に至る。
 この点、A=街と、B=こころはろばろ神社は、いつでもメルトアウェイできる。
 これはこれで危険なのだが、僕は気に入っている。
 画像は、一昨年の夏、宮司が汗まみれになって切り開いた道。
 突き当たり(画像の奥)まで行けば、もうひとつの風景が見えるはずだが、僕はまだ踏み込んでいない。

★昨日、「日常の事実的現実の中にある楽しさ・苦しみ・悲しみから、原型にどう迫るか?」について、「こういうことも、ああいうことも書きたい……というエネルギーが充満しているところで止めると、そのエネルギーにプラスする新しい、あるいは別種のエネルギーが生まれてくる」……と書いたが、残念ながら今のところ「別種のエネルギー」は生まれていない。
 というか、「止めた」ために、「こういうことも、ああいうことも」ぜんぶ吹っ飛んでしまった。
 ま、「止めた」ことにより、「書いたって、どうせ、つまらないものにしかならないよ」という冷めた判断が、元々のエネルギーを上回ってしまったともいえる。

 不本意だが、きょうはあきらめる。

職員通信 2013/12/10号
★教師修業シリーズ「社会教育側から学校教育側への連続的耳学作戦はボディブローのように効いてくる」編
00DSCF0001

★2学年職場体験学習アルバム。昨日、昼休みにスルメを届けてくれた伊藤君の勇姿も発見。

★元南海の野村監督が「野球が幼い」とよく嘆く。
 「打球判断を誤った走塁ミス」
 「無死二塁で右方向に進塁打を打てない」等々……。
 胸に手を当ててみれば、学校にも「教育が幼い」と思われる場面がある。
 たいてい、わたしたち教員が「①絶対にやらなければいけないこと」と「②やってもいいし、やらなくてもいい、どちらかといえばやったほうがいいこと」と「③絶対にやってはいけないこと」の区別がきちんとついていない場面だ。
 たとえば「昼休みに各学年棟、体育館に最低1名の教師が存在する」は「①絶対にやらなければいけないこと」だ。
 「試験監督中、読書する。自分のテストの採点をする」(←本校にこういう教員はいないが)は「③絶対にやってはいけないこと」だ。
 「来客(保護者&業者を含む)を見たら、ご用は何でしょうか?と駆け寄る」は「①絶対にやらなければいけないこと」だ。
 この①と②の③の混同が危機を誘発している。
 「①絶対にやらなければいけない」のに「やらなくてもいい」と幼い判断をして、余計な重荷を背負う格好になっている。

 では、「いい授業をするための準備」や、「その準備の時間を確保すること」はどうか?
 もちろん「①絶対にやらなければいけないこと」だ。
 しかし、これができない。
 学校肥大化によるパンク状態がつづいている。
 (前回も書いたように)歴史的「女工哀史・ああ野麦峠」的状況がつづいているのだ。
 はっきりいうと、今、学校は、「授業がまずいこと」から誘発される危機がいちばん多い。
 心を鬼にして改革を進めなくてはいけない。

★先日、岸裕司氏(秋津コミュニティ顧問)の講座(学校支援ボランティア養成講座)に参加した。
 時間が、平日の10:00~12:00
 教育現場にいて、こういう開発的内容の研修に参加するには、他を捨て、意を決し、思いをよほど強く、それこそ上記の「①絶対にやらなければいけないこと」と思い定めないと実現しない。
 たいていは、他の業務に押しつぶされて、断念せざるをえなくなる。

★今回は、実現した。
 しかも、僕が参加できただけではない。
 乱氏、須藤すこやかみなみネット主任、PTA事務担当、PTA総務委員長、PTA副会長、PTA3学年委員長、PTA監査、PTA広報委員長等々、すこやかみなみネットの仲間といっしょに参加できた。
 小学校PTAの方々も参加したいところだったが、参観日と重なってしまい、今回は見送った。
 僕ら、すこやかみなみネットの実働部隊が、いっしょに勉強できたというところに大きな大きな意味がある。

★会場では、岸裕司氏の講演を、1枚、1枚、カードに書き込みながら聞くことにした。
 カードといっても、ときどき「業者」が「これを生徒に配布してくれ」、「(配布した上で)希望者を学校で取りまとめて送り返してくれ」等と、強引に送りつけてくるチラシだ。
 この裏を活用した。(学校にはこういう「チラシ」が1000000枚以上ある。長期休業が近づくと特に増える。本校では絶対に配布しない。)

 あとから文章をまとめるとき、岸氏の講演内容を組み替えるとき、ノートだと転記しなければならないが、カードだとそのまま操作できるという利点がある。

◆岸氏の話はこれまでも聞いたことがあるし、氏の著作も読んでいる。
 そのうえで、今回、自分にとって「発見だ(☆記号)」と思ったこと、「すこやかみなみネットと同じ思想だ(◎記号)と思ったこと、「違和感を覚えたこと(△記号)」の一部を、そのカードからコピーする。

◎自らの楽しみとして、また子どもの親も子どもがいない大人も同じように、子どもの教育に携わることができる環境づくり。(思想は同じだ。ただ「楽しみとして」の域には、僕はまだ到達できていない。これは、◎ではなく☆記号をつけるべきかもしれない。)

◎学校・家庭・地域が連携・融合することにより、地域全体の教育力が向上する。

◎学校とボランティアとが実践を積みかさねていくと、それがプログラムバンクになる。

☆いちばん弱い立場の人が、この町が楽しいといえる町づくり。(僕らのやっていることは要するにこういうことなのだが、こうして言い切るということが大切だ。僕らに欠けているところだ。)

☆学校の空き教室を公民館のように使うことは、公民館とは異なり、子縁がひろがっていく。(すこやかみなみネットでは公民館を学校のように使って「子縁」をひろげているが、「空き教室」活用の思想はまだ未熟だ。)

◎わたし(岸)は有償ボランティアは念頭に置いていない。

☆秋津校区は、夜、学校への電話がかからない。町内会長など、地域が果たすべき役割をきちんと果たせるようになったからだ。(同じ理念でやっているが、まだ、こう言い切れる状態ではない。)

◎「お知らせ」は地域全戸配付が基本。「知らせる」ということが重要。(すこやかみなみネットは、全戸巡覧のシステムはできているが、全戸配付のシステムはない。ただ、「全戸巡覧」ができれば「全戸配付」も可能だ。これは「全戸巡覧」、これは「全戸配付」という区別をつけるといいのかもしれない。)

◎課題を把握し、対策を検討していくシステムづくり。

◎秋津コミュニティー運営費、約20万。バザーや秋津ッ子バザーの収入。(すこやかみなみネットも同じ。)

△参会者の「他校(の教員)に広まらないのは?」という質問に対して、岸氏の回答「耳学ではダメ。学社融合のよさは実際に体験しないとわからない」(僕は「耳学」作戦も有効だと考えている。社会教育側から学校教育側への「連続的耳学作戦」はボディブローのようにジワジワ効いてくる。)

☆習志野市では秋津小学校を希望する教員が増えている。(minami小&MINAMI中はどうかな?)

△参会者の「秋津の取組が隣の小学校に転移しないのは?」という質問に対して「わたしたちは自分のほうから転移させるつもりはない。むしろ、習志野市から独立したいと思っているくらいだ」(岸裕司氏の講演から、以上)


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★プロ教師塾シリーズ「学校部活動は全廃し、教師たちを、女工哀史・ああ野麦峠的状況から解放する」編

2014-01-13 13:24:07 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★教師修業シリーズ「学校部活動は全廃し、教師たちを、女工哀史・ああ野麦峠的状況から解放する」編
2014
01.13

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★早朝からやっていたブレストに行きづまり、今、DAKA古書店跡で、バルトーク「弦楽四重奏曲全集(第1番~6番)」(ウィーン・アルバン・ベルク四重奏団/EMI)を、音響コーラルFLAT―6Sで聞いている。

 片隅の椅子に座り、こうしてバルトークを聴いていると、不思議とエネルギーが湧いてくる。
 書架を取り払ったDAKA古書店跡の白い壁にバルトークはよく似合う。

 旧年12月中旬、不意にバルトーク「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」が聴きたくなり、家のあちこちを探してみたが見つからなかった。
 そのとき出てきたのが「2台のピアノと打楽器のためのソナタSz110」だった。
 そして、新年8日に今度は「弦楽四重奏曲全集(第1番~6番)」がみつかった。
 探しものである「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」はまだ見つかっていない。
 どんな具合に僕の前に現れるのか楽しみであるが、今は、この「弦楽四重奏曲全集(第1番~6番)」があればいい。

★ところで、その行きづまった「ブレスト」のテーマは――
 ――日常の事実的現実の中にある「たのしさ」「苦しみ」「悲しみ」から透視される「原型」に迫るべきか? あるいは、僕自身は事実的現実に埋没し、透視するのは読み手に委ねるべきか?……

★いつもなら、このブレストテーマについて、つづきを書きつづけるのだが、今は、これでやめる。
 今年はヘトヘトになる前に「600字」くらいを限度に、いったん止めるようにしようかな?と考えている。

 書き尽くすと、もうそれっきりだ。
 しかし、「原型への迫り方」について、次はこういうことが書きたい、ああいうことも書きたい……というエネルギーが充満しているところで止めると、そのエネルギーにプラスする新しい、あるいは別種のエネルギーが生まれてくるように思う。

 「600字」という字数が適切なのかどうかはわからない。
 「800字」かもしれない。
 まだよくわからない。
 ま、「1000字」ではないことは確かだが……。(ちなみに、ここまでの字数=約800字)

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★上の画像=写真の整理をしているパートナーが見せてくれたレオンの勇姿。96/8/13撮影とある。レオンは95/5/9生まれだから、1歳と3ヵ月の頃だ。
 僕の仕事が忙しく――というより僕の仕事処理能力が小さく――かつ、体調不良で苦しんでいた頃だ。
 この顔は散歩が少ないので不満なのか?
 それとも僕の体調が心配なのか?

職員通信 2013/12/09号
★教師修業シリーズ「学校部活動は全廃し、教師たちを、女工哀史・ああ野麦峠的状況から解放する」編
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★昼休み、2学年の伊藤君が届けてくれた職場体験学習記念のスルメ(八戸イカ)。

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★僕は、教室の、日の当たる、この場所が「異常に?」好きだ。
 現在はFF式ストーブだが、昔は、ここに石炭ストーブとか石油ストーブがあった。
 生徒たちと語り合った場所だ。
 放課後、教育事務に励んだ場所だ。
 教職を退き、もし生きていたら、もしお金があったら、自宅にこれと同じ場所を創出し、一日中、ひなたぼっこをしていたい(^_^)v。

★僕は、学校の教育力と地域の教育力と家庭の教育力とが、バランスよく発揮される教育環境づくりを目指している。
 僕のライフワークだ。
 現在の教育危機(教育ピンチ)の元凶は、このバランスが崩れ、「学校の教育独占体制」、あるいは「学校の教育丸抱え体制」に陥っているところにある。
 これを修正し、教育のバランスをよくしないかぎり、どんな施策を打ち出しても、あまり、いや、ほとんど効果はあがらないだろう。
 逆にいうと、バランスさえよくなれば、日本の教育はまだまだだいじょうぶだ。

 教育基本法・新設第13条で「学校、家庭及び地域住民その他の関係者は、教育におけるそれぞれの役割と責任を自覚するとともに、相互の連携及び協力に努めるものとする」と「連携及び協力」を打ち出している。
 これは、もちろん、学校の教育力と地域の教育力と家庭の教育力とが、バランスよく発揮される教育環境づくりを目指している。

 しかしながら、同時に、相反する施策もあちこちで打ち出されている。
 「学校選択制」「中高一貫校」が、その例だ。
 日本全体が、あるいは大阪のような大都市が「学校選択制」にシフトすると、確実に、教育のバランスは崩れる。
 地域の子ども同士の結びつきが弱まる。
 親同士のつながり、地域と家庭のつながりも薄くなる。
 学校も同じだ。
 地域から切り離された学校の悲惨さは、学校を経営したことのない人にはわからないかもしれない。
 このような悪循環の結果、学校も、地域も、家庭も一気に教育力を弱めていく。

★これが僕の基本的な考え方だが、ただ、2点、検討してみたいことがある。

 1点は、いってみれば「もうひとつの地域」。
 通常、地域というと、小学校区(人口5000人)、中学校区(人口10000人)、あるいは、地区公民館区あたりを指す。
 しかし、これらとは別種の、やがて形成されるかもしれない「もうひとつの地域」の予感が、僕のうちにある。
 たとえば幼稚園。
 幼稚園は一般的には中学校区よりもはるかに広い地域を対象にバスで巡回し、園児を集めている。
 私立小・中・高が対象とする地域も同じように広い。
 幼稚園等は、僕がいう、現実の、目で見渡せる、足で歩き回れる「地域」をあてにしていないだろう。
 それとは別種の、いわば「仮想地域」のようなものを想定しているのではないか?
 その「仮想地域」とはどのようなものか?
 その「仮想地域」は有効なのか?

 もう1点は、もし、その「仮想地域」が有効なら、実は僕にも「学校選択制」に挑戦したいという気持ちがある。
 まず、学校部活動は全廃し、教師たちを、女工哀史・ああ野麦峠的状況から解放する。
 そして、日々の授業を充実する。
 「これが日本のプロ教師の授業や!」という授業を毎日やり、いつもいつもくりかえすことだが(*^_^*)、朝起きた中学生たちが「社会の授業が楽しみだぁ~!」あるいは「国語の授業が楽しみだぁ~!」と、比喩ではなく、家を飛び出してくる学校にする。
 知的で楽しい授業で、基礎・基本(狭義の学力規定の範囲)については、全員に100点を取らせる。
 めざすのではなく、実際にそうする。
 これは経験的に、それほどむずかしいことではない。
 もし、授業で「落ちこぼし」てしまったときのために、徹底した補習体制を敷いて完全にカバーする。
 本校生徒に塾や家庭教師は不要という体制を確立する。
 100点が取れた上で、さらに塾にも行きたいというのは、それはその子やその家庭の自由だ。
 経験的にいうと、地域によっては「100点取れるようにしてくれなくてもいいから、部活動のある学校に行きたい」という生徒や家庭が多い場合もある。
 ま、いろいろな考えがあるから仕方がない。
 去る者は追わない。

 なお、学校では部活動はいっさいやらないが、社会教育を含む学校外教育とのコーディネート機能、ガイダンス機能は充実させる。


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★プロ教師塾シリーズ「保護者授業評価。次回はさらに知的に育つ子どもたちの目の輝きを見ていただこう」編

2014-01-10 16:17:27 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★こういうことって、人生において、しばしば起こることなのだ
2014
01.10

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★この食卓は、一旦は戦力外通告を受けた。
 しかし、ある夜、食卓についている時、頭上でかすかな気配がした。
 白い蛾だった。(下の画像)
 これで思い直した。
 パートナーがあり合わせの布で椅子を張り替え、僕がグラグラする脚の補強をした。

 こういうことって、人生において、しばしば起こることなのだ。

0-800011


職員通信 2013/12/03号
★教師修業シリーズ「保護者授業評価。次回はさらに知的に育つ子どもたちの目の輝きを見ていただこう」編
001

★11/24(日)参観日に、授業中の子どもの姿をありのままにみて、子どもの育ちに対する保護者の方々の実感にもとづいて授業アンケートにこたえてもらった。

 数値的なデータがまとまったのでお知らせする。(校内全体あるいは教師個人による分析は現在、研修部を中心に取りまとめ中)

 表中の〈基準〉は――
 5=とてもそう思う
 4=そう思う
 3=どちらともいえない
 2=そう思わない
 1=まったくそう思わない
 表中の数字は%
 数日後、わかりやすいグラフにするので、今はこれでしんぼうしていただきたい。

(1)授業の目標やねらいがわかる授業でしたか?
 5=39 4=42 3=18 2=1 1=0

(2)生徒が十分に理解していると感じられる授業でしたか?
 5=31 4=46 3=20 2=3 1=0

(3)生徒にとってわかりやすい指示や問い、説明がなされている授業でしたか?
 5=31 4=52 3=16 2=1 1=0

(4)生徒は教師の話をよく聞き、授業に集中していましたか?
 5=35 4=48 3=15 2=2 1=0

(5)教師は生徒がわかっているかどうかを確認しながら授業を進めていましたか?
 5=31 4=48 3=20 2=1 1=0

(6)生徒が自分の進度や理解を確かめながら学習に取り組んでいましたか?
 5=21 4=49 3=29 2=2 1=0

(7)教師は生徒の発言をよく聞き、ほめたり、はげましたりしていましたか?
 5=25 4=47 3=25 2=2 1=1

(8)教師のはげましで生徒がやる気になっていると感じられる授業でしたか?
 5=23 4=41 3=32 2=3 1=1

(9)学習意欲を引き出す学習活動の工夫ができている授業でしたか?
 5=28 4=49 3=22 2=1 1=0

(10)生徒は、興味をもち、意欲的に学習に取り組んでいましたか?
 5=29 4=47 3=20 2=3 1=1

014

★まず、上記の数値から、保護者のみなさまの、MINAMIの教師に対する激励的、応援的なあたたかい視線を感じる。
 この点は涙がでるくらいうれしい。

 その上で、いくつか列挙する。
(1)5が4を上回る項目が一つもない。
 特に、№1「目標・ねらい」は上回りたかった。
 途中から教室に入っても、2~3分間、授業を観れば、今、なにをねらいに活動しているかが、ハッキリ、クッキリと、わかるようにしたい。
 指導者が黒板に書く「50分間の授業の目標」のことではない。
 その目標にアプローチする具体的な作業・活動段階の「目標・ねらい」のことだ。
 高段の技が要求される。
 しっかりと、かつ、短く、スパッと語らなくてはいけない。
 よく出される例だが、「教室をきれいにします。ゴミを10個ひろいなさい」は最高だ。
 この「教室をきれいにします」が、MINAMIの子どもを知的に育てていく。
 次回は、さらに知的に育っていく子どもたちの目の輝きを見ていただくつもりだ。

(2)№3「指示・発問・説明」が高い評価を受けたが、指導力向上に励んだ成果があがっているのだろうと喜んでいる。

(3)№7「教師は生徒の発言をよく聞き、ほめたり、はげましたりしていましたか?」と№8「教師のはげましで生徒がやる気になっていると感じられる授業でしたか?」に課題がある。
 ひとりひとりを評価する短いことばを40種類、50種類ともっていて、瞬間、瞬間、ポンポンと発することができる教師をめざしたい。
 ほんの一言が、生徒を生かし、よりよく変えていく。
 くどいようだが、次回は、「教師のはげまし」で、よりよく変わっていく子どもたちを見ていただこう。

(4)(下記の表とは別の教師ひとりひとりの表をみると)評価5と4で90%を超える授業もあれば、50%前後の授業もある。
 いっそうの修業に励むつもりである。

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★午後6時から□□□の新□□旅館で、秋津コミュニティ顧問・岸裕司氏の歓迎会。

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★プロ教師塾シリーズ「教育コミュニティ・子の親であるPTAが本気にならなくてだれが本気になるネン」編

2014-01-06 13:23:12 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★新年の決意は分祀不可
2014
01.06

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★このHPは、(1)現在の僕の日常と、(2)「職員室通信」の二重構造になっている。

 できれば毎日、更新したい。
 と思ったとき、この「二重構造」が重荷になる。
 昨夜は、ベットに横になりながら、「二重構造」を解除する方策を考えた。

 結果に至るまでに、それほど時間はかからなかった。
 この結果を「新年の決意」としてカタチを与えようと思い、枕元のメモ用紙に書いた。
 そして目をつむった。
 夢に、冬休みの補習学習のプリントを印刷している僕が登場した。
 すごく元気そうだった。
 張りきって輪転機を回していた。

 その枕元の〈メモ〉
 ①どちらか単独というのは、絶対に不可(分祀不可と同じ。)
 ②そのため、短い「職員室通信」もあり得る。(メモ、以上)

★上の画像は、昨日、年賀状投函のためにポストにいく途中、パチリ。
 空の中にもうひとつの空がある。
 もうひとつの空の中に僕は住んでいる。

 下の画像は、本日の昼食。
 お湯の代わりにカレールー(ジャワカレー中辛)を溶かしたスープを入れた。
 ときどきやる。
 たいてい体調のいいときだ。
 昨年の晩夏から冬にかけて胃不定愁訴で苦しんだ。
 最近はすっかりよくなった。
 濃厚なヌードルカレー(日清カップヌードルカレー)だった。

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職員通信 2013/12/01号
★教師修業シリーズ「教育コミュニティ・子の親であるPTAが本気にならなくてだれが本気になるネン」編
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★今年のカリンは出来がいい。
 地域の人々や保護者には、文化祭直前に収穫し、文化祭の日にお配りした。
 後日、電話をして学校に取りにこられた地域の方もいる。

 カリンは、その後、どうなっているだろうか?
 長距離トラックに乗っている保護者が「運転席に置いておくと、いい匂いがするんですよ」といっていた。
 年の瀬、トラックはどのあたりを走っているのだろう。

 この画像(DAKA古書店跡玄関)もそのときのカリンだ。
 カリン酒を作ったときの残りだ。
 蜜でベトベトしてきたカリンもある。
 玄関がカリンの香りでいっぱいだ。

★けさも少しだけ、すこやかみなみネットの話をする。
 順序よく、論理的に語っていければいいのだが、その場の必要に応じて語るから、どうしても、あっちを語り、こっちを語り……と途切れ途切れになってしまう。

 ま、あっちを語り、こっちを語りつつ……いってみればラセン的に前進し、やがてゴールに――僕には未だゴールのカタチは見えていないのだが――至ることができればいいと考えている。
 どうか長い目で見ていただきたい。

 まず、すこやかみなみネットの理念から。

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 学校だけで問題を抱え込むのはやめよう。
 同じように、家庭もまた家庭だけで問題を抱え込むのはやめよう(子育てという点では、特に「お母さん」に負担がかかりすぎていると僕は思っている。)

 こういう状況から脱して、日常生活圏域である地域を基盤として、そこに住む地域の人びと、子どもの保護者、学校の教職員等で、協働して子どもの成長や教育のことを考え、具体的な活動を展開していく仕組みをつくりあげようというのが、すこやかみなみネットの目指すところだ。

 ①子どもの成長を親と教師と地域の人で見守る。
 ②子どもの成長にあわせて、大人自身も成長する。
 ③子どもの課題に力をあわせて対処する。
 ④子どもの課題から見えてくる地域の課題に取り組む。

★本市はこれまで、中学校区を単位として、地区公民館を建設し、また青少年生活指導協議会を組織し、小・中学校、家庭、地域の連携・融合・協働を促す仕組みづくりを進めてきた。
 同時に、義務教育9年間を見通し、計画的・継続的な学習指導と生活指導をめざして、小・中学校連携推進事業を展開している。
 すなわち、学校教育エリアと社会教育エリアをぴったりと重ね合わせて教育を構想してきたのだ。

 minami小・MINAMI中の強い連携・融合を軸に(時間・垂直軸)、学校および地域における関係諸団体とのあいだに広くゆるやかにネットワーク(空間・水平軸)を形成しようとする、すこやかみなみネットは、まさに本市・教育コミュニティづくりの典型といえるだろう。

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★ひとつ、本校区が他校区の取組と大きく違う点は、minami小・MINAMI中のPTAが主体(中核エネルギー)となって、学校および地域における関係諸団体とのあいだに広くゆるやかにネットワークを形成しているということである。
 近々開催される「すこやかみなみネット事業推進委員会」では、このことが話題になる予定だ。

 このことについて2点述べる。

(1)これまでも何度も述べてきたが、PTAが中核エネルギーになるのは、「地域の子どもは地域で育てるネットワークの中核は、子どもの親であるPTAが担うべきだ」「PTAが本気にならなくてだれが本気になるのか」というPTA会員の気概が根底にある。
 くわえて、PTAには次のような強みがある。

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 ①PTA会員は子どもの保護者であり、かつ地域の住民であるから、PTAの存在自体が既にネットワークである。
 ②PTAは自主自立の精神に富み、高い実践力をもつ社会教育団体である。
 ③毎年ほぼ自動的に30代~40代の会員が獲得できる人材の宝庫である。
 ④組織の維持・継続のシステムが優れていて、リーダーから次のリーダーへという人のつながりが形成しやすい。

 本市には47の公立小学校と25の公立中学校があるが、PTAの歴史が学校の歴史より先に途絶えたという話は聞いたことがない。
 教育コミュニティの形成・継続という結構な難題に向かおうとするとき、この息の長さは魅力的である。
 中核エネルギーの質がネットワークの質を決定する。

(2)もう1点は、組織運営の効率に関する問題である。
 すこやかみなみネットは、人口10000人を超える地域の数多くの団体を構成団体としている。
 構成団体のすべてが組織運営に携わる「なんでも全員参加方式」だと、なかなか身動きがとれない(会議ひとつ開くにしても、その調整とセッティングはないなかたいへんな話だ)。
 そこで、議論の結果、思いきって、実際に組織を動かし事業を運営していく①企画・運営グループと②連携・協働グループに分けて活動することにした。

 ①「企画・運営グループ」は、小・中学校PTA役員から構成される「すこやかみなみネット事業推進委員会」で、すこやかみなみネットの運営に関して、ほとんどすべてを検討する。
 メンバーは、小・中PTAの会長・副会長、PTA各実行委員会委員長、小・中学校の校長、教頭、教務主任、すこやかみなみネット担当教職員等で約30名、年間5回開催。
 ②「連携・協働グループ」は、町内会・公民館・交番・保護司・子ども会・安全協会・防犯協会等、PTA以外の構成メンバー。

 子どもの親であるPTAの「気概」を、地域諸団体が「地域をあげて教育コミュニティづくりに取り組もう」と支え、応援するカタチになっている。

 この絶妙、微妙な役割分担により、それぞれの立場から、気軽に自由に参加・参画できる、ゆるやかな関係としてのネットワークを維持している。
 また、すこやかみなみネットの会長は中学校PTA会長、副会長は小学校PTA会長が務める。
 運営費として小・中学校のPTAが5万円ずつ拠出している。

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 くりかえすが、近々開催される「すこやかみなみネット事業推進委員会」では、このことが――正確にいえば――この改善策が話題になる。

★もっと書きたいことがある。
 いや、書きたいことと違うことを書いたような気もする。
 でも、きょうはこれでやめる。


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★プロ教師塾シリーズ「森郷Tの目線がスゴイ。目線で教室に快い緊張感と一体感を創り出している」編

2014-01-02 14:16:59 | 僕のモンマルトル日記

 

茫漠特急
★日テレ「SAPPORO新春スペシャル第90回東京箱根間往復大学駅伝」の「箱根駅伝 速報マップ」
2014
01.02

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★日テレ「SAPPORO新春スペシャル第90回東京箱根間往復大学駅伝」の「箱根駅伝 速報マップ」

 駅伝は気になる。
 昨日も駅伝好きのあしゅら堂主人に電話で「僕も見るから、見るから」と約束もした。
 しかし、年賀状書きとか、原稿書きとか、他にも集中してやらなくてはいけないことが山積み。
 駅伝をみていては仕事にならない。
 でも、気になる。
 約束もしたから、見なくてはいけない。
 困った、困った……というときに、この「箱根駅伝 速報マップ」を見つけた。
 なかなかのすぐれものだ(^_^)v。

 この画像では、もちろん各大学のユニホームは静止しているが、実際のページでは絶えずモゾモゾ、ジリジリと動いていて、抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開している。
 テレビより生々しい。

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職員通信 2013/12/06号
★教師修業シリーズ「森郷Tの目線がスゴイ。目線で教室に快い緊張感と一体感を創り出している」編
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★森郷T(数学)の授業を参観した。

 本校の教師修業計画は――
 ①教科部会内の研究授業
 ②○○Tの授業を観る会
 ③保護者参観日の授業
 ④模擬授業
 これらを合計して150回以上ということになっている。

 本日の森郷Tの授業は「②」である。
 参観者は、その時間に自分の授業がない、いわゆる「空き時間の教師」だ。
 中森T(音楽&研修部)ほか、僕を入れて7人が参観した。
 中森Tが授業展開に即して、1人の生徒のノートをデジカメで撮影していた。
 生徒のノートについては強烈な思い出がある。
 国語教師になったばかりの頃、ベテラン教師(蟹沢幸治T)に教わっている生徒に国語ノートを見せてもらった。
 見た瞬間「僕のは授業ではない……」とショックを受けた。
 中森Tが注目したノート画像を含む授業参観記は次の「研修通信」に掲載される。
 楽しみだ。

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★森郷Tの授業は安定感がある。
 目線に死角がない。
 あたたかく、あるいは厳しく、生徒ひとりひとりと目を合わせることによって、教室に快い緊張感と一体感を創り出している。
 ある場面で、「黒板をみなさい」という指示に対して、見ていない生徒がいた。
 森郷Tは、その生徒を目線で確認しながら、再度「黒板をみなさい」と指示し、全員の背中をピーンとさせた。

 語りもすばらしい。
 力強さ、強弱のリズム、あたたかさ……と――僕が既に失ってしまった(ノ△・。)――ことばの美しさと豊かさにあふれている。
 全校朝会で生徒の発表を聞いていると、「あ、語りが森郷Tに似ている」と感じることがある。
 教師の語りは生徒に強い影響を与える。
 学校における言語環境のひとつの柱といっていい。
 だから、逆に、教師が怒鳴ってばかりいると、怒鳴ったり切れたりする生徒が増えてくる。
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★T「ここは何角?」
 C「内角」
 T「ここはなんて名前ですか?」
 C「外角」
 T「内角と外角の和は?」
 C「180度」
 僕流にいうと、完全「青い山脈型」場面だ。
 マイナス評価として僕はよく使用するのだが、「青い山脈型」がすべて悪いというわけではない。
 前時の復習、念押し場面等では有効だ。
 採用すべき場面では積極的に採用していい。
 ただ、青い山脈型は、教師の力量の差がはっきりと出る。
 教師の問いかけに対して、一部の生徒しか反応していない場面をよく見かける。
 「こういうときにはA君とB君が声を出せばいいんだ。わたしたちは見ているだけでいい」という雰囲気ができている。
 この雰囲気のまま、どんどん進んでいくと、生徒のやる気がどんどん失せていく。

 この点、森郷Tの場合――
 ①間のとり方が絶妙だ。
 「間」で全員に「思考」させている。
 「思考」は短い「作業」である。
 短い「作業」の積み重ねが、狭義の学力を保証する。
 森郷Tのような芸当ができる教師が増えると、MINAMIの学力はさらにアップするだろう。

 ②一部の反応を全員に転化させている。
 例=C「内角」
 T「その通り! いっしょに(言いましょう)」
 C全員「内角!」
 これも短い作業だ。
 どんどん積み重ねていきたい。

★マイナス面として、追加指示が少し気になった。
 作業の途中で「困っている人は?」とか「大丈夫ですか?」とか「書き終えたら鉛筆を置いてもらうとこちらで確認になります」とか追加指示・コメントがあった。
 僕は「貸し倒れ」を模して「語り倒れ」とよんでいる。
 語りが損失につながっている。
 最初に指示をし、終わり方を示したら、あとは自力でゴールに向かわせる。
 どうしても追加指示をしなければならないときは、全員に聞かせて徹底する必要がある。

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★画像は授業の終末、文章題を一斉に読ませている場面。
 生徒たちはしっかりと声をそろえて読んでいる。
 指示が明確でどのように活動すればいいかよくわかっていれば、生徒たちは力を発揮する。

★画像=乱氏、撮影。

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