職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

しかし、実際のところは、さらにもうひとつの(コーディネーター的)エネルギーが必要なようだ

2008-05-30 19:39:40 | Weblog

      

      

★きょう、ひさしぶりに元IT部+元科学部 現総合文化部を訪ねた。わたしの希望をいえば、総合文化部には、東京大学の新聞部のような存在になって、みなみの知の発信源になってほしい。
 心から応援したい。
 たしか大江健三郎のデビュー作「奇妙な仕事」は「東京大学新聞」に掲載されたはずだ。


◆5/26、午後6時半から、みなみ中図書室で、すこやかみなみネット事業推進委員会が開かれた。
 参集メンバーは、みなみ小・中PTA会長・副会長、みなみ小中校長・教頭・教務主任・すこやかみなみネット主任。
 くわえて、今回は、広く意見を求めるために、PTA監査・書記・会計の方々にも声をかけた。

 案件は、
1.年間事業計画の立案
2.学校・家庭・地域諸団体との連携・融合事業の検討
3.仮称・すこやかみなみネット・サポータークラブの創設
4.規約の見直し
5.「巡回中」ステッカーの見直し
6.「すこやかみなみネット通信」の町内への回覧方法
7.すこやかみなみネットOB会の活動

 これだけの案件について、すべてを話し合い、すべてに結論を導き出すのは、もちろん時間的に(1時間半)ムリな話だ。
 だから、今回の会合ではっきりと結論をださなければいけない案件と、おおむね合意しておき、詳細は連絡を取り合いながら詰めていく案件とにわけて話し合いを進めた。

◆まず、1.年間事業計画。
 主なところでは、(1)学校・家庭・地域の情報交換会のうち、1学期の開催日程が、7/2(水)午後6時半(みなみ中・図書室)と決まった。
(2)小中合同研修会&レクのうち、次の行事が確定した。
 ・救急救助法 6/25(月)午後6時半(みなみ小)
 ・みなみネット杯ソフトバレー大会 10/30(木)午後6時半(みなみ中)
 ・みなみ小・中新年会 1/16(金)午後6時半(場所は未定、たぶんみなみ公民館)

    

★きょうの合唱部パート練習。

◆続いて、2.地域との連携・融合事業は、方向については合意し、詳細の計画は、みなみ小・中の各PTA総務委員会で検討することになった。

 ただ、これについては、「各PTA総務委におまかせ……」では、おそらく何も進まないだろう。
 PTA活動の特質は、「規約」主義と、「前例」主義にある。
 断っておくが、決して批判しているのではない。
 むしろ高く評価している。
 PTAがもつ組織の維持・継続力は、ほんとうにすばらしいものがある。
 本校が開校以来、途絶えることなく受け継がれ、大きな教育力を発揮してきたのだ。
 改革と称して、個人趣味的な組織・活動に代えたり、PTAそのものをやめてしまう学校もあるが、わたしは絶対に反対だ。
 その維持・継続力を支えている、ひとつの要素が「規約」主義と「前例」主義だ。

 もちろん、これは「規約・前例」に縛られ、活動がマンネリ化するというマイナス面も同時にあわせもっている。
 ここでは、このマイナス面に留意したい。
 当然のこととして、くりかえしになるが、「各PTA総務委におまかせ……」では、前年の活動が優先され、新しい連携・融合事業は、カットされてしまうだろう。
 だから、ここは、ひと工夫が必要なのだ。
 連携・融合事業の具体的な活動例は、これまでの地域情報交換会で、各地域団体から、はっきりと提示されているのだから、今後は、「これは、なんとかみなみ小PTA○○委員会で……」「これは、なんとかみなみ中PTA○○委員会で……」「これは、みなみ小PTA○○委員会とみなみ中PTA○○委員会と合同で……」というように、具体的に、こまめに、ねばり強く、「交渉」していくことが大切だ。

 もう、耳にタコができるくらい、くりかえし、くりかえし、話してきたことだが、学校・家庭・地域の個人や団体という、みなみ地域の教育を構成する点と点と点……とのあいだに(「点」の存在ではなかなか力が発揮できないので)つながりを創りだし、それぞれの立場で、自由に、気軽に参画できる教育システムをつくろうというのが、すこやかみなみネットの理念だ。
 そのためには、学校・家庭・地域の教育を総合的にとらえ、それぞれの活動や気持ちを、つながりのあるものにする、中核となるエネルギーが必要だ。
 わたしは、そのエネルギーが、PTAだと考えている。
 そのPTAにも、中核となるエネルギーが必要で、それがPTA総務委員会であり、また小中合同の事業推進委員会なのだ。

 しかし、実際のところは、さらにもうひとつの(コーディネーター的)エネルギーが必要なようだ。(このことについては、もう少し書きたいので、次回、つづきを書くことにする。)

◆3.「仮称・すこやかみなみネット・サポータークラブ」については、うしろのほうで述べる。
 先に4.「規約の見直し」について、
(1)第4条〈組織〉。
 昨年度末、9番目に「OB会」をつけくわえたが、今回、8番「会長が指名する者」の枠で、地域情報交換会には、みなみ地域の保育園・幼稚園にも案内を出すことになった。
(2)第6条 事業推進委員会のメンバーに、これまでの小・中PTA会長・副会長に、PTA監査・書記・会計をくわえることになった。
(3)同じく第6条、「事務局は小・中学校隔年とする」を、実態に合わせて「事務局は中学校に置く」と改めた。

 その他、「すこやかみなみネット通信」の地域回覧については、3連合町内会長からは既に快諾を得ているので、その具体的な方法について、6/1みなみ公民館協力会総会の場で詰めることになった。
 また、「すこやかみなみネット巡回中」のプレートについて、一部マグネット式を採用する方向で、柴田みなみ小会長がサンプルを持ってきてくれたが、1枚3000円くらいかかるという話だった。これをどうするか(採用するか、採用するとすれば予算はどうするか)は、今後の検討課題だ。

◆頭のなかで、これと、これと、これ……を書こうと思って書きはじめたのだが、書きたいことの1/8……の地点で、エネルギーが尽きた。
 もう少し、知の体力がほしい。
 ひとりサマータイムもいいかもしれない……と、マジメに考えている。


「美化委員会アンケート」は経営の重点3「生き方の原理・原則を重視した心の教育」の切り口に

2008-05-29 17:51:31 | Weblog

      

      

★月曜日から、教育実習生が2名来ている。来週からは、もう1名加わる。画像は、武井実習生(社会)。はじめての授業で、まだ緊張しているようだ。2、3日後には、目線が輝く武井実習生の画像がアップできるだろう。

◆昨年、5月の連休は、ずっとカゼで寝込んでいたんだなァ~……それにくらべて、今年は、(夜の会合つづきで胃の具合が少し悪くなった時期はあるものの、)まずは順調、順調……と喜んでいたら、昨日、ダウン。
 今年度、はじめてのダウンだ。
 からだ全体がゾクゾクした。
 頭痛もともなっている。
 カゼだと思い、1日、寝ていたが、どうもカゼではないようだ。
 わたしには、もともと、甲状腺ホルモンが不安定な傾向があるのだけれど、これに関係があるのかもしれない。

 夜、自分を元気づけようと、お好み焼きをやったが、最近は、ずっとお好み焼き絶好調だったにもかかわらず、なんと、グニョグニョ、ベチャベチャの大失敗作。
 キャベツの質とか、水の量とかは変わっていない。
 鉄板の温度が高すぎたのか?
 生地が厚すぎたのか?
 このあたりは、まだまだ修業が足りないので、よくわからない。
     (5/28ダウンの記述 以上)

    


◆先日「ま、わたしとしては、自分に酔っている……その『酔い』が覚めると、不調に陥るのではないかと思っている(^_-)」というようなことを書いたが、今は、とても「自分に酔ってい」られる状況ではない。
 グニョグニョ、ベチャベチャの大不調だ。
 原因は2つ。
 1つは、体調不良。
 もう1つは、自分のこれまでの仕事への失望だ。
 過去の記述を組み替えて、新しいものを創るという作業をよくやる。
 5/27の記述も、そういう作業の結果なのだが、その5/27、過去の記述をチェックしていて、使えそうな記述の割合が、ほんとうに、ほんとうに、少ないということに気づいた。
 失望を通りこして、もう絶望だ。

 ちなみに、使えそうなのが、次の3つ。
(1)「職員室通信」メイン記事の余白に記述する「メモ」
(2)授業ルポ
(3)学社連携・融合

 絶望しながらも、まだ、こうしてブログに向かっているのは、たぶん、部屋の四隅のゴミのような「メモ」に、一縷の望みを抱いているからだろう。
 「メモ」には、自分の「思い」がこもっている。
 「授業ルポ」では、そんな自分の「思い」が、のびやかに疾駆している。

 「メモ」からの再出発だ。
 授業者ががんばっているのに、ルポを書くわたしがへばっていればダメだ。

    


◆職員朝会で、宮重Tから「美化委員会アンケート」の説明があった。
 まず、このアンケート結果そのものがが楽しみだ。
 また、このアンケートはただのアンケートではない。
 本校の経営の重点のうち、ややお題目にとどまっているかもしれないる重点3「生き方の原理・原則を重視した心の教育」の切り口、さらには突破口になる可能性がある。
 アンケート項目を紹介する。

 「校内の美化について、みなさんの意識を知りたいと思います。次の質問に答えてください。」
(1)あなたは消しゴムのかすをどのように処分しますか?
  A 机からはらって下に落とす。
  B 授業が終わってからまとめてゴミ箱に捨てる。
  C その他(       )

(2)あなたは使ってティッシュをどのように処分しますか?
  A そこらへんに捨てる。
  B ゴミ箱に捨てる。
  C その他(       )

(3)あなたは棚から物をとって使ったあと、どのように返却しますか?
  A 特に何も考えずに棚に戻す。
  B できる限り整とんされた状態になるように気をつけて戻す。
  C その他(       )

(4)あなたは自分のカバンをロッカーに入れるとき、どのように入れますか?
  A 特に何も考えずにロッカーに入れる。
  B できる限り整とんされた状態になるように気をつけて入れる。
  C その他(       )

(5)あなたは廊下を歩くときに歩き方に気をつけていますか?
  A 特に何も考えない。
  B ひきずると黒い跡がつくのでひきずらないようにしている。
  C その他(       )

(6)落ちているゴミをあなたは拾いますか?
  A 拾わない。
  B 拾う。
  C その他(       )

(7)掲示物がはがれているのを見つけたらどうしますか?
  A そのままにしておく。
  B 画びょうでとめ直す、はがれているのを誰かにしらせて直そうとする。
  C その他(       )

(8)棚が乱雑になっていたらどうしますか?
  A そのままにしておく。
  B きれいに整とんしなおす。
  C その他(       )

(9)あなたは、みなみ中の後者の状態についてどう感じていますか?
  A とてもきれいな状態で保たれていると思う。(+自由記述)
  B あまりきれいではないと思う(+自由記述)

(10)あなたは日ごろの清掃にどのような気持ちで取り組んでいますか? 気をつけていること、特にがんばって取り組んでいることなどを教えてください。(アンケート項目以上)

 結果がまとまったら、ここにアップするつもりだ。

◆PTA1学年委員会が、6/29(日)に、親子レクリエーションを開く。
 そのお知らせプリントが、きょう、配布された。
(1)日時 6/29(日)午前9時30分~午後一時
(2)場所 みなみ中 体育館
(3)内容 ドッチボール大会&食事会
(4)参加費 生徒=300円 父親=300円(飲み物・昼食代として)
  ※兄姉の参加もOK。(親子レクのプリント内容 以上)

わたし「これはお父さんだけが参加するんですか?」
西塚T「いえ、お母さんも参加できますよ。どうしてですか?」
わたし「プリントに父親=300円とあって、母親がないから……」
西塚T「ああ、なるほど。お母さんは無料です。きっと、お母さんは、料理を作ったり、材料を集めたり、その日は、いろいろ労働するからではないでしょうか……。」

 お父さんを意識しているところが、いい。
 ひとクラス、お父さんが4人集まれば、4クラスで、16人。
 6人集まれば、24人。
 8人集まれば、32人。
 盛会を祈りたい。
 すこやかみなみネットの新しいステージにつながるかもしれない。

◆これを書きはじめるとき、一応、今夜は、これと、これと、これを……書こうと、アウトラインを決めていた。
 その中心が、先日のすこやかみなみネット事業推進委員会の結果報告だ。
 これが、いちばん書きたいし、その今後の展開については、教育哲学もしたいところだが、昨日ダウンのあとなので、既にパワーが尽きた。
 まだ頭が重いし、振ると痛い。 


今年度は、「(3)教諭」の「学習指導に係る目標」についてのみ、数値目標を設定した

2008-05-27 21:00:22 | Weblog
      


      

★校外学習に出発。上の画像=バスに乗り込む1学年。下の画像=3学年出発の集い。「別脳」を使いまくって、自分に関わる大発見をしてきてほしい。

◆昨日の職員会議で、「教職員の人材育成・評価制度」が係る「学校目標等」を提示した。
 下記のとおりである。

1.教育目標
 ・心豊かな生徒
 ・自ら学ぶ生徒
 ・健康な生徒
2.努力目標
 ・思いやりの心をもとう
 ・目標をもって学習しよう
 ・規則正しい生活をしよう
3.学校目標
 ・学ぶ喜びと確かな学力の保証

 〈重点施策〉
(1)学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底する。〈プロ教師への道〉
(2)学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、みなみ小・中PTAを核にすこやかみなみネット事業を推進する。 ~ 小・中の連携に依拠した学社連携・融合の推進&教育機能の家庭・地域への再配分・再位置づけの推進 ~
(3)自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成をめざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育を充実する。
(4)安全・安心な学校をめざし、危機管理の基本を踏まえた安全管理と事故防止を徹底する。
(5)朝、起きたとき、どの生徒も「行きたい!」と思う学校をめざし、豊かな教育環境の創出に努める。

    

★みなみの光景は、若葉の頃が、いちばん美しい。

4.分掌等の目標
(1)校長
〔学校経営に係る目標〕
・みなみ小・中、小中PTA、地域諸団体等とのネットワークを形成し、連携・融合した教育活動(すこやかみなみネット事業)を企画・推進する。合わせて、学校公開事業への地域・家庭の参加率を高める。
 ◇数値目標 保護者の参加率=80%とする。

〔職員の指導監督に係る目標〕
・授業力向上に向けて、本校設定の「授業力向上5原則」を教師全員で共有化し、授業研究および模擬授業研究を年間100回以上実施する。
 ◇数値目標 本校設定の「生徒による授業評価(5段階)」および「保護者による授業評価(5段階)」の評価5=80%とする。

〔施設設備の管理・事務の掌理に係る目標〕
・生徒の事故や学校事故を防止し、緊急事態に対処できるよう、職務に応じた安全管理、校内巡視の徹底等、適切な指示を行う。
 ◇数値目標 教育課程内の月ごとの外科的外傷=0とする。
・目から、耳から育てる教育環境の充実(歌声いっぱい、花いっぱい、作品いっぱい、ふれあいいっぱい、日本文化いっぱい)に取り組む。
 ◇数値目標 不登校・非行生徒=0とする。

    


(2)教頭
〔学校管理運営に係る目標〕(省略)
〔職員の指導監督・児童生徒の指導に係る目標〕(省略)
〔施設設備の管理・事務の掌理に係る目標〕(省略)
(3)教諭
〔学習指導に係る目標〕
・本校設定の「授業力向上5原則」や教科に関する専門的知識・技能を活用し、生徒ひとりひとりに学ぶ喜びと学力を保証する授業を行う。
 ◇数値目標 本校設定の「生徒による授業評価(5段階)」の評価5=70%とする。(原則として、この数値目標は共通。ただし、達成基準の段階は各自で設定。例 A=70% B=60% C=50% A=70% B=50% C=30%)
〔学級(学年)経営に係る目標〕(省略)
〔学校運営に係る目標〕(省略)
(4)養護教諭(省略)
(5)事務職員(省略)
           (「学校目標等」以上)

    


◆昨年までは、校長の目標については目標を数値化していたが、教頭・教諭・養護教諭・事務職員については、数値化していなかった。
 これは、教頭・教諭などの「職務分類上の目標」にしたがって、自己目標を設定するときに、わたしの数値化を参考にして、各自で数値目標を設定してほしいという意図からだ。

 今年度は、「(3)教諭」の「学習指導に係る目標」についてのみ、数値目標を設定した。
 原則として、この「数値目標」は、共通だ。
 ただし、達成基準の段階は各自で設定する。
 例 A=70% B=60% C=50% あるいは、A=70% B=50% C=30%……。

 数値化についてはプラス面もマイナス面もある。
 しかし、この部分について、こういう数値からこういう数値に向上すれば、全体も向上するはずだというようなポイントを見つけて数値化すれば、大きな効果が期待できる。
 問題はそういうポイント(目安、例)を見つけだせるかどうかだ。
 わたしもまだまだ試行錯誤の段階にある。
 英知を結集し、手探りでいいポイントを見つけたい。

 また、教頭・教諭などの「職務分類上の目標」を設定するとき、こういう教頭になってほしい、教頭としてこれをよろしく頼むよ、あるいは、これはわたしの弱い部分だ、だから、ここは教頭としてなんとか校長を助けてほしい……などとブツブツつぶやきながら作業を進めた。

 〈教職員の人材育成・評価制度〉については、本音をいえば、女工哀史的といってもいいような教職員の勤務状況を、ほとんど改善しないで、あるいは改善の方向を、ほとんどしめさないままで、「評価制度」だけをスタートさせることには批判的な立場である。
 ただ、実施する以上、よりよい学校経営を押しすすめるためにこの「評価制度」を生かしたいと考え、わたしの強い思いを「職務分類上の目標」に込めたつもりだ。

    


◆次に、目標の数値化そのものについて、箇条書き的に述べる。
(1)学社連携・融合に関して、数値化した評価軸を設定することはなかなかむずかしいと感じている。
 これについては、前任校(是川中)2年間、市教委4年間、現任校4年間、ほぼ10年間悩みつづけている。
 今、「この部分について、こういう数値からこういう数値に向上すれば(あるいは向上しているとすれば)、全体も向上する(している)はずだというようなポイントを見つけて数値化すれば、大きな効果が期待できる」と述べたが、学社連携・融合については、残念ながら、確信をもって設定できる評価軸が見つからない。
 やや苦しまぎれに、学校はなんといっても保護者が大事だ、保護者の参加率を外すわけにはいかない……ということで「学校公開事業への地域・家庭の参加率を高める。保護者については参加率80%をめざす」とした。
 本校の現状は、内容によっては、たとえば3学年の進路関係の説明会などは80%強の参加率を示すが、通常は65くらいだ。
 保護者の参加率が常時80%となると、熱い思いが充ち充ちるとともに、相互の人間関係がかなり安定した学区が実現することになる。

◆(2)下図「生徒による授業評価」については左図の評価票を用いて各学期末に実施している。(現在、研修部から新授業評価票が提案されているが、評価値にズレがないように調整する。)

   



 「ひじょうに」を選択する生徒の割合が80%になることを目標にしている。
 実際に80%近くの評価をゲットする教員もいるが、現時点では平均すると60%前後だ。
 これでも40%以下から徐々にアップしてきた。
 ただ、わたし自身もこの評価票を使って自分の授業を生徒に評価させきた経験からいうと、「生徒による授業評価(5段階)」および「保護者による授業評価(5段階)」の評価5=80%(校長目標)、70%(教諭目標)をめざす……は、かなりハードルの高い目標だ。
 ちなみに、わたしのピークは78%だった。

◆(3)「教育課程内の月ごとの外科的外傷0をめざす」について。
 この目標を設定してほぼ2年になるが、外科的外傷は減少している。
 この4月は11名、5月は6名だった。
 ただ、体育の種目等によって、例=バレーボールを実施している月は数値が跳ね上がることがある。
 「不登校・非行生徒0をめざす」について。
 不登校生徒は、ここ4年間で限りなく0に近づいている。
 ただし、「非行生徒0」という目標については、わたしたちが目標を気にしすぎて、小さな事案をカウントしなくなる恐れがあるから注意が必要だ。

◆(4)現時点では、評価軸に採用していないが、確かな学力の保証ということに関して、具体的な達成目標を設定する作業を行っている。
 1年に1回NRTを実施して、ああ目標に到達していなかった……というのではダメだ。
 プロ教師なら、ひとつの単元を進めながら、これくらいだったらNRTは学年平均SS60くらいだろう、55くらいだろう……と把握しているものだ。
 その尺度をもっている教員もいる。
 もっていない教員もいる。
 現在、その尺度を共有化する作業を進めている。

◆(5)下の表は、重点施策(1)~(5)の達成基準を、達成された状況のひとつの目安(あくまでも目安)として数値化したものである。
 参考としてアップしておく。


 



「教職員の人材育成・評価制度」が係る「学校目標等」

2008-05-27 16:07:31 | Weblog

08.05.27 「教職員の人材育成・評価制度」が係る「学校目標等」

昨日の職員会議で、「教職員の人材育成・評価制度」が係る「学校目標等」を提示した。
 下記のとおりである。


1.教育目標
 ・心豊かな生徒
 ・自ら学ぶ生徒
 ・健康な生徒
2.努力目標
 ・思いやりの心をもとう
 ・目標をもって学習しよう
 ・規則正しい生活をしよう
3.学校目標
 ・学ぶ喜びと確かな学力の保証

 〈重点施策〉
(1)学びの喜びと確かな学力の保証をめざし、知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業を徹底する。〈プロ教師への道〉
(2)学校・家庭・地域が協働できる教育システムづくりをめざし、みなみ小・中PTAを核にすこやかみなみネット事業を推進する。 ~ 小・中の連携に依拠した学社連携・融合の推進&教育機能の家庭・地域への再配分・再位置づけの推進 ~
(3)自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成をめざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育を充実する。
(4)安全・安心な学校をめざし、危機管理の基本を踏まえた安全管理と事故防止を徹底する。
(5)朝、起きたとき、どの生徒も「行きたい!」と思う学校をめざし、豊かな教育環境の創出に努める。


◆分掌等の目標は、次のとおり。

4.分掌等の目標
(1)校長
〔学校経営に係る目標〕
・みなみ小・中、小中PTA、地域諸団体等とのネットワークを形成し、連携・融合した教育活動(すこやかみなみネット事業)を企画・推進する。合わせて、学校公開事業への地域・家庭の参加率を高める。
 ◇数値目標 保護者の参加率=80%とする。

〔職員の指導監督に係る目標〕
・授業力向上に向けて、本校設定の「授業力向上5原則」を教師全員で共有化し、授業研究および模擬授業研究を年間100回以上実施する。
 ◇数値目標 本校設定の「生徒による授業評価(5段階)」および「保護者による授業評価(5段階)」の評価5=80%とする。

〔施設設備の管理・事務の掌理に係る目標〕
・生徒の事故や学校事故を防止し、緊急事態に対処できるよう、職務に応じた安全管理、校内巡視の徹底等、適切な指示を行う。
 ◇数値目標 教育課程内の月ごとの外科的外傷=0とする。
・目から、耳から育てる教育環境の充実(歌声いっぱい、花いっぱい、作品いっぱい、ふれあいいっぱい、日本文化いっぱい)に取り組む。
 ◇数値目標 不登校・非行生徒=0とする。

(2)教頭
〔学校管理運営に係る目標〕
・指導者としての基礎・基本の修業等、設定した課題を教職員に周知し、改善・実施に向けて取り組む。
〔職員の指導監督・児童生徒の指導に係る目標〕
・教職員の服務管理を適切に行い、規律を確保するとともに、全体の研修(職員会議・職員朝会)、校務の研修(学年・分掌)の研修を通し、教職員としての人間力を高める同僚性を構築する。
〔施設設備の管理・事務の掌理に係る目標〕
・不祥事や学校事故を防止し、緊急事態に対処できるよう、職務に応じた安全管理、校内巡視の徹底等、教職員に適切な指導助言ができる。

(3)教諭
〔学習指導に係る目標〕
・本校設定の「授業力向上5原則」や教科に関する専門的知識・技能を活用し、生徒ひとりひとりに学ぶ喜びと学力を保証する授業を行う。
 ◇数値目標 本校設定の「生徒による授業評価(5段階)」の評価5=70%とする。(原則として、この数値目標は共通。ただし、達成基準の段階は各自で設定。例 A=70% B=60% C=50% A=70% B=50% C=30%)
〔学級(学年)経営に係る目標〕
・生徒指導等に関する専門的知識・技能を活用し、生徒理解に基づいた計画的な指導を行う。
〔学校運営に係る目標〕
・生き方の原理・原則を重視した心の教育の充実等、学校運営上の課題を理解し、生徒の実態に即した企画・立案を進める。

(4)養護教諭
〔保健教育・保健管理・生徒指導等に係る目標〕
・生徒が自ら健康について考え、望ましい日常生活を送れるよう、学級担任や家庭等と連携を図りながら適切に指導する。
〔学校運営に係る目標〕
・学校の教育目標(「健康な生徒」)の達成に向け、健康に関する学校の実態を明らかにし、保健計画の立案や各種計画の企画・運営に努める。(省略)

(5)事務職員
〔事務処理に係る目標〕
・教育扶助・人事事務等、分掌した校務の遂行に当たって、管理職や他の教職員に対して報告・連絡等を適切に行う。
〔会計経理・調査等に係る目標〕
・給与支払、物品出納等の証拠書類の整理・補完を適切に行う。
〔施設設備の管理に係る目標〕
・生徒の事故等を未然に防止できるよう、施設設備の安全点検・整備を適切に行う。
           (「学校目標等」以上)


昨年までは、校長の目標については目標を数値化していたが、教頭・教諭・養護教諭・事務職員については、数値化していなかった。
 これは、教頭・教諭などの「職務分類上の目標」にしたがって、自己目標を設定するときに、わたしの数値化を参考にして、各自で数値目標を設定してほしいという意図からだ。

 今年度は、「(3)教諭」の「学習指導に係る目標」についてのみ、数値目標を設定した。
 原則として、この「数値目標」は、共通だ。
 ただし、達成基準の段階は各自で設定する。
 例 A=70% B=60% C=50% あるいは、A=70% B=50% C=30%……。

 数値化についてはプラス面もマイナス面もある。
 しかし、この部分について、こういう数値からこういう数値に向上すれば、全体も向上するはずだというようなポイントを見つけて数値化すれば、大きな効果が期待できる。
 問題はそういうポイント(目安、例)を見つけだせるかどうかだ。
 わたしもまだまだ試行錯誤の段階にある。
 英知を結集し、手探りでいいポイントを見つけたい。

 また、教頭・教諭などの「職務分類上の目標」を設定するとき、こういう教頭になってほしい、教頭としてこれをよろしく頼むよ、あるいは、これはわたしの弱い部分だ、だから、ここは教頭としてなんとか校長を助けてほしい……などとブツブツつぶやきながら作業を進めた。

 〈教職員の人材育成・評価制度〉については、本音をいえば、女工哀史的といってもいいような教職員の勤務状況を、ほとんど改善しないで、あるいは改善の方向を、ほとんどしめさないままで、「評価制度」だけをスタートさせることには批判的な立場である。
 ただ、実施する以上、よりよい学校経営を押しすすめるためにこの「評価制度」を生かしたいと考え、わたしの強い思いを「職務分類上の目標」に込めたつもりだ。


次に、目標の数値化そのものについて、箇条書き的に述べる。
(1)学社連携・融合に関して、数値化した評価軸を設定することはなかなかむずかしいと感じている。
 これについては、前任校(是川中)2年間、市教委4年間、現任校4年間、ほぼ10年間悩みつづけている。
 今、「この部分について、こういう数値からこういう数値に向上すれば(あるいは向上しているとすれば)、全体も向上する(している)はずだというようなポイントを見つけて数値化すれば、大きな効果が期待できる」と述べたが、学社連携・融合については、残念ながら、確信をもって設定できる評価軸が見つからない。
 やや苦しまぎれに、学校はなんといっても保護者が大事だ、保護者の参加率を外すわけにはいかない……ということで「学校公開事業への地域・家庭の参加率を高める。保護者については参加率80%をめざす」とした。
 本校の現状は、内容によっては、たとえば3学年の進路関係の説明会などは80%強の参加率を示すが、通常は65くらいだ。
 保護者の参加率が常時80%となると、熱い思いが充ち充ちるとともに、相互の人間関係がかなり安定した学区が実現することになる。

◆(2)下図「生徒による授業評価」については左図の評価票を用いて各学期末に実施している。(現在、研修部から新授業評価票が提案されているが、評価値にズレがないように調整する。)




◆  「ひじょうに」を選択する生徒の割合が80%になることを目標にしている。
 実際に80%近くの評価をゲットする教員もいるが、現時点では平均すると60%前後だ。
 これでも40%以下から徐々にアップしてきた。
 ただ、わたし自身もこの評価票を使って自分の授業を生徒に評価させきた経験からいうと、「生徒による授業評価(5段階)」および「保護者による授業評価(5段階)」の評価5=80%(校長目標)、70%(教諭目標)をめざす……は、かなりハードルの高い目標だ。
 ちなみに、わたしのピークは78%だった。

◆(3)「教育課程内の月ごとの外科的外傷0をめざす」について。
 この目標を設定してほぼ2年になるが、外科的外傷は減少している。
 この4月は11名、5月は6名だった。
 ただ、体育の種目等によって、例=バレーボールを実施している月は数値が跳ね上がることがある。
 「不登校・非行生徒0をめざす」について。
 不登校生徒は、ここ4年間で限りなく0に近づいている。
 ただし、「非行生徒0」という目標については、わたしたちが目標を気にしすぎて、小さな事案をカウントしなくなる恐れがあるから注意が必要だ。

◆(4)現時点では、評価軸に採用していないが、確かな学力の保証ということに関して、具体的な達成目標を設定する作業を行っている。
 1年に1回NRTを実施して、ああ目標に到達していなかった……というのではダメだ。
 プロ教師なら、ひとつの単元を進めながら、これくらいだったらNRTは学年平均SS60くらいだろう、55くらいだろう……と把握しているものだ。
 その尺度をもっている教員もいる。
 もっていない教員もいる。
 現在、その尺度を共有化する作業を進めている。

◆(5)下の表は、重点施策(1)~(5)の達成基準を、達成された状況のひとつの目安(あくまでも目安)として数値化したものである。
 参考としてアップしておく。




にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 八戸情報へ
にほんブログ村

★わたしの公式ホームページにも、ぜひ、来てください。公式ホームページには、トータルの、全身の、わたしが存在します。待ってまっせぇ~ィ !!!!!!!!!! 
  ☆公式ホームページへ


★わたしのWEB無人駅線のページにも、ぜひ、来てください。あっというまに、魂が無人駅線の世界に、全身、移動できます。待ってまっせぇ~ィ !!!!!!!!!! 
  ☆WEB無人駅線ページへ





学校を支える、家庭を支える、地域を支える、こういう人々のつながりと、その「つながり」を創り出すしくみ

2008-05-26 18:00:50 | Weblog

      

★あす(5/27)は、全校校外学習だ。各学年、内容は異なる。1学年は青森駅前で八戸のPR活動&三内丸山&県立美術館、2学年は八戸市内各職場体験、3学年は県立美術館&大学見学(クラスごとに大学が異なる)だ。
 画像は、4校時、2学年の1日職場体験学習出発式。抱負発表を一部聞いたが、しっかりしていて驚いた。これは自動車関係代表のT君の発表。「ぼくが行くことになったのは、○○石油です。(中略)特に最近は、ガソリン税の問題などでガソリンスタンドの方々も苦労しているようです。こういうなかで従業員の方々がどういう工夫をしているのか知りたいです。(中略)お客さんの車を扱うたいへんな仕事ですから、わからないことがあったら、積極的に質問して、ミスのないようにしたいと思います。今回の職場体験は迷惑をかけないように気をつけながら、今後の進路を考えることに役立てられるような実りある1日にしたいと思っています。(後略)」


◆きょう、午後6時半から、本校で、すこやかみなみネット事業推進委員会が開かれる。
 内容は、今年度の事業計画。
 参会者は、みなみ小・中のPTA本部役員、校長・教頭・教務主任・すこやかみなみネット主任だ。
 そのたたき台として、2・3校時、バタバタと下記の「すこやかみなみネット・メモ」を書いた。

 きょうは、この「メモ」だけをアップし、事業推進委員会の内容については、あす、アップしたい。

    

★晴れのち雷雨。雨に洗われた、校庭のヤマボウシの若葉がきれいだ。

◆すこやかみなみネット・メモ

1.確認・現在の〈すこやかみなみネット事業〉
(1)学校・家庭・地域社会の連絡調整の充実
 ①学校・家庭・地域の情報交換会
  1回目…1学期後半( 7月上旬)場所 白銀南中学校
  2回目…2学期後半(12月中旬)場所 白銀南小学校
  3回目…3学期中 (実施するしないについては、今後検討)
  ②情報誌「すこやかみなみネット通信」の発行
(2)子ども・大人の体験活動の充実
 ①あいさつ運動(年間通して)
  夏休み、冬休み前は、強化月間(7月、12月)として実施(期間は1か月)
 ②小・中学校、公民館文化祭などへの支援(すこやかみなみネットまつり等)
(3)地域防災・防犯対策の充実
 ①地域防災・防犯訓練の実施(具体的方法等については今後検討)
 ②地域巡回活動
  ア)定期巡回…夏休み中
  イ)不定期巡回…自家用車にステッカーをつけて
  ウ)事案発生に対応した巡回
  エ)大久保地区 見守りたい活動
(4)南小・南中PTA合同研修会、レクリエーションの充実
 ① 思春期子育て講座等、子育てに関する研修会
 ② 南小・南中合同PTA救急救助法講習会
 ③ みなみネット杯小中合同ソフトバレーボール大会
 ④ 小中PTA合同新年会
(5)すこやかみなみネット事業推進会議(担当…事業推進委員会)
 〈1回目〉5月下旬 白銀南小学校
 〈2回目〉7月上旬 白銀南中学校
 〈3回目〉10月中旬 白銀南中学校
 〈4回目〉12月初旬 白銀南小学校
 〈5回目〉3月初旬(反省会)

    

★昨日は隣のみなみ小大運動会。「燃え上がれ 三つの勇者の 決戦だ」

2.学校(生徒会等)・家庭(PTA)・地域諸団体との連携・融合活動の推進&創出

(1)学校を支える、家庭を支える、地域を支える、こういう人々のつながりと、その「つながり」を創り出すしくみ(システム)を構築していきたい。
 そのためには、わたしは、まず、なんといっても「協働」を組織していくことだと考えている。
 「協働」には粗く、次の3種類がある。
 ①役割を明確にして、分担し合う(連携)
 ②)一方の活動を、もう一方が応援・支援する(連携)
 ③いっしょにやる(融合)
 なお、③には、一方の事業にもう一方がのっかる場合と、いっしょにやるために新たに事業を創り出す場合とがある。
 わたしは、新たに創り出す後者はたいへんだ、前者でいいと考えている。

    

★大運動会であいさつする、柴田PTA会長。

(2)その具体的な「協働」をさぐってみることにする。

〈白銀地区防犯協会との連携〉
・大館恒夫会長「声かけ事案などは午後4時から午後6時の時間帯に出没するケースが多いので、時間を工夫したいが、なかなか対応できないというのが現状である。そこで、この時間帯はなんとか、みなみネットのPTAの方々にお願いできればと思っている。」

 課題=平日(月~金)午後4時から午後6時の時間帯は、すこやかみなみネットとして、現在、小・中・地域が協働して「巡回中」というプレートをつけて安全確保活動を実施しているが、今後、どう考えるか? 

〈岬台地区連合町内会との連携〉
・岬台では一昨年、地域の安全は地域で守るということで岬台地区自主防災会を組織して、去年、今年と2年つづけて防災訓練を実施している。
・また地区運動会なども中学校の生徒に司会・進行をお願いしたりして、生徒の参加を増やそうとしている。
・南公民館を親との待ち合わせ場所として活用している児童・生徒がたくさんいる。見守り隊のボランティアの方々が、公民館職員が5時に帰ったあと、7時半くらいまで必ず1人ないし2人が待機している。(公民館協力会会長から)
・子どもたちの登下校をみていると、3列、4列の横隊で歩いていて、かつ、車が来てもよけない。
 それからジベタリアン、四つ角、カーブのところ、交差点のところに座っている。座っているのは夜6時、7時の時間帯。

 課題①=「地域防災の充実」はすこやかみなみネット事業の重要な柱の1つだ。しかし、この点については他の事業に比べ、手つかずの状態になっている。岬台地区連合町内会からは「今後、学校とも連携していきたい」という提案がなされているが、すこやかみなみネットとしてどう考えるか?
 課題②=地区行事への小中学生の参加については、すこやかみなみネットとしても、地域団体と協力し合い、学校部活動等との調整を行い、参加の推奨をしているが、現時点では、あまり効果があがっていない。
 課題③=公民館の見守り隊のボランティアの方々から連携の要請などがあったわけではないが、このままでよいのか?
 課題④=(防犯協会との連携と重複するが)平日(月~金)午後4時から午後6時の時間帯を、すこやかみなみネットとしてどう考えるか?

〈八戸地区少年補導協力員の方々との連携〉
 課題=昨年度は、八戸地区少年補導協力員の方と、中学校生徒会、PTAと連携してあいさつ運動を実施した。今後、どうするか?

〈安協大久保支部・安協岬白銀台支部との連携〉
 課題①=安協岬白銀台支部からはPTAに対して、春と秋のキャンペーンへの応援要請がなされている。
 課題②=PTAとしては、白銀南小交通安全委員会では「0のつく日」に登校指導を行っている。この活動状況を、地区安協に報告して情報を共有している。
 課題①②について、今後、すこやかみなみネットとしてどう考えるか?
 なお、今年度、安協大久保支部の春の安全運動に、みなみ中生徒会が参加した。

〈白銀台町内連合会との連携〉
・西山泰本会長「地域の子どもたちと顔見知りになることが大切だということで、地域の行事、たとえば盆踊り、運動会、花火大会などに、できるだけ多くの子どもを参加させようとしている。
・花火大会は、以前は、〈子ども花火大会〉だったが、今年から「親子花火大会」というふうに変えた。保護者の方が集まれば、子どもも集まるし、安全のためにもいいと考えたからだ。運動会については、今年まで夏休みの最後の日曜日に実施していたので、子どもたちは宿題に追われ、なかなか参加できないのだろうということで、来年は夏休みから外して実施することを検討している。」

 課題=(「岬台地区連合町内会との連携」と記述が重複するが、念のために)地区行事への小中学生の参加については、すこやかみなみネットとしても、地域団体と協力し合い、学校部活動等との調整を行い、参加の推奨をしているが、現時点では、あまり効果があがっていない。

〈大久保地区連合町内会との連携〉
・土橋幸輔会長「町内の見守り活動が満2歳になった。最近は小・中学校とも連携が密になり、その月の20日頃には翌月の学校の行事予定とか部活動の予定時間とかを細かく連絡いただいている。見守り隊もそれにあわせて、たとえば何曜日は5時~6時半とか、また試験期間中や行事の関係で早く帰るときは3時~4時とか(早くなると人員配置がむずかしくなるが)、その都度、状況に応じて対応している。
・次に公民館の留守番活動は、職員が5時に公民館を出て、クラブの活動がはじまる7時までの2時間を公民館のホールで、親の迎えを待っている子どもたちを見守っている。(小学生は非常にあいさつがいいが、中学生のあいさつが最近、よくない。)」

 課題=見守り隊のボランティアの方々から連携の要請などがあったわけではないが、このままでよいのか?
 なお、中学生のあいさつについては、土橋会長から「われわれもわれわれから声をかけるなど努力をするので、保護者のみなさま、学校側の教職員の方々と力をあわせて指導していきましょう」というコメントをいただいている。
(すこやかみなみネット事業推進委員会での「連携・融合に関する確認事項」以上)

3.子どもの具体的な実態と課題を直視し、ただお茶を濁すだけの対応ではなく、「この子どもiは、こういう状態まで育ってほしい」という具体的な目標を確認して、実践・対処できるシステムの見直し

4.仮称「すこやかみなみネット・サポータークラブ(登録制)」の創設

 各方面から注目を浴びているすこやかみなみネットだが、大きな課題……というか、弱点がある。
 それは、学校や地域のために「なにかしたい」と思っている人が、それぞれの立場で、気楽に、活動できるシステムをもっていないことだ。
 せっかく、ここまで創りあげてきたのだから、このことだけは、なんとかしたいと思っている。

 具体的な提案として「仮称・すこやかみなみネット・サポータークラブ(登録制)」の創設を提案したい。

(1)まずは、PTA会員に呼びかけ、登録してもらう。20~30人くらいのスタートでいいのではないか? その後、地域の老人クラブやPTAのOBにひろげていく。
(2)活動内容としては、
  ①環境整備
  ②ホームページの作成
  ③地域活動の支援
  ④部活動の支援(特に総合文化部)等
 
5.その他
(1)規約の見直し
(2)「巡回中」ステッカーの見直し
(3)「すこやかみなみネット通信」の町内への回覧
(4)すこやかみなみネットOB会の活動について



この「3人」の前でも、自分が酔えるか? 酔える「強さ」がないといけないのではないか……と

2008-05-22 20:11:48 | Weblog

      

      

      


★廊下に教室の教師たちの語りが聞こえてくる。劇場の舞台脇を歩いている感じがする。みなみ中は、語りの、なんと表現したらいいのだろうか? 語りの(1)できている人 (2)上手な人 (3)自信をもっている人 (4)魅力的な人等々……が、多い(^_^)v。市内№1かもしれない!(^^)!。わたしも、もう一度、ヴォイストレーニングをして、鍛えなおして、みなみのスターたちと、語りを競いあいたい(/_;)

◆1次試験(国語・社会・数学・理科・英語)が、5/20に終了し、今、その試験の返却がはじまっている。
 試験当日、職員朝会で「トラブルなく、ミスなく、1次試験が終了できるように試験監督業務に専念しよう」という話をしたと、このページに書いた。
 また、試験問題作成→試験実施→採点→返却→評価、これらの全過程が、しっかりできるということは、相当に力のある学校だ、ということも述べた。

 当日、試験は、幸い、大きなトラブルもなく、無事終了したが、まだまだ「力のある学校」とはいえない……ということがわかった。
 具体的に2点あげる。

(1)試験問題を配付するとき、配付し終わった段階で、まず、各自の枚数と種類を確認する、次に裏表のある場合は、それがきちんと印刷されているかどうかを確認する。さらに印刷の濃淡も確認する。
 これはあたりまえだ。
 しかし、今回、これが徹底されていないことがわかった。

(2)本校では(いや、これは、どこの学校でも同じだろうが……)試験監督のとき、監督者は、その試験に関係のあるもの、監督業務に必要なもの以外、持ち込み禁止になっている。
 本校の場合も当然、全員、監督業務に専念して、不要なもの(たとえば、先に終わった自分の試験の解答用紙、教育雑誌等)を持ち込んでいる教員はいない。
 しかし、では、きちんと監督ができているかというと、そうではない。
 常に受験者全員を視野の中に入れる……という技術がある。
 これができていない、というか、そういう意識すらない教員がいるということがわかった。

 これは、わたしの責任だ。
 きのう、教務部の校務分掌部会で、総点検して、改善のための具体策を、5/26職員会議に提示することになっている。

◆試験の返却の仕方も、当然、やらなくてはいけないことがある。
 けさの職員朝会では、教務主任は、次の4点を指示していた。
(1)返却時、生徒の机の上には赤ペン以外、出させない。
(2)受け取るときは、両手で。
(3)返却中、私語厳禁。
(4)生徒の疑問には、生徒が「なるほど」と納得する説明をする。

 まだまだある。
 試験運営(各段階)をとおして「力のある学校」になろう……これは、ホンマだ。
 試験運営がデタラメな学校は、アカン……というか、学校とはいえない。

◆教委勤務を終えて学校に戻ってから、ずっと「ブレストノート」を使ってきた。
 青ペン。
 赤ペン。
 極太万年筆。
 毛筆。
 付箋(赤・青・黄・白)
 いろいろな筆記用具を使い、左右見開きの「ブレストノート」という場で思考していた。
 メモカード(不要な紙の裏20センチ×15センチくらい)も併用し、必要な場合は、それを切り抜き、「ブレストノート」にはりつけていた。

 ところが、今年度に入って、この方法が、だんだん自分に合わなくなってきた。
 メモカード上、あるいはメモカードとメモカードの組み合わせ、組み替え、組み立てで、思考し、そのまま業務指示、あるいは、レポート書きに直結することが多くなったのだ。
 メモカードは作業が済んだら、シュレッダーで処理する。(昨夕、20枚くらいのカードを粉砕したが、快感だった。)

 たぶん、ノートの上の思考より、メモカードの組み合わせによる思考のほうが、ダイナミックに思考ができると、自分が感じているからだろう。
 くわえて、ノート上だと、どうしても単語中心になってしまうが、メモカードだと、かなり多くの情報が載る、今、自分がこの多くの情報を基にした思考を求めているからだろう。

 本日、脱「ブレストノート」宣言!

◆ついでだから、もうひとつ、わたしの業務必携資料について。
 日常の業務に必要なデータをクリアファイルに挟み、その何枚かのファイルを、クリップでバシッと留めている。
 教務週報など日程に関するファイル。
 出張関連ファイル。
 緊急連絡網ファイル。
 学校連絡網ファイル。
 当該月の職員会議資料ファイル。
 懸案事項ファイル。
 生徒情報ファイル。
 時間割。

 束ねてあるわけだから、最重要がいちばん上に、次に重要なものが(クルッとひっくりかえしてみることができるように)いちばん下に……なるわけだ。
 わたしの場合、いちばん上が、やはり「教務週報」、次が授業の「時間割」だ。

 新しい段落(5月中旬から)は、ま、「メモ」と、「週報」と、「時間割」で、教育哲学……ということやね。

◆5/26(月)午後6時半から、本校で、すこやかみなみネット事業推進委員会が開かれる。
 メンバーは、みなみ小・中PTA本部役員と、校長・教頭・教務主任・すこやかみなみネット主任だ。
 案件は、
(1)年間事業計画
(2)学校(生徒会等)・家庭(PTA)・地域諸団体との連携・融合活動の創出。
(3)子どもの(具体的な)課題に対処するためのシステムの見直し
(4)すこやかみなみネット・サポータークラブ(登録制)の創設
(5)その他
 ・規約の見直し
 ・「巡回中」ステッカーの見直し
 ・すこやかみなみネットOB会の活動について

 昼前、上記の(4)について、志塚T、金見さんに相談にのってもらっていたら、午後、県教委生涯学習課・総括主幹の田中さん、来校。
 学社連携・融合の魂が魂を呼ぶんだなぁ~と感激……というか、少し恐くなる^^;。
 今年度の地域教育力推進事業の戦略について話を聞かせてもらう。

 なお、(1)~(5)の詳細(含教育哲学)について述べたいところだが、今夜はもうへばってしまった。
 あすから、魂をこめて語ることにしたい。

 それから、連休あけあたりから、600字ならぬ400字書くのにも苦労するという絶不調がずっとつづいていたが、どうやら脱したようだ。
 不調の原因はわからない。
 ま、わたしとしては、自分に酔っている……その「酔い」が覚めると、ダメになるのでは……と思っている。
 自分に酔っているときのフォームやテンションを忘れないようにしなくてはいけない(^_-)。

 好調ついでに、もう少しいうと、わたしは自分に酔っている自分の目を覚ますために、これまでの人生で深い関わりのあった人物の中から「4人」の人物を設定(選定)している。
 どんなに酔っていても、この「4人」のことを想起すると、酔いから覚める。
 人生というのは、ほんとうにおもしろいもので、さっきの魂が魂を呼ぶ話ではないが、わたしは、3年前に、その4人に一気に再会した。(もちろん、再会の仕方は、ひとりひとり違うし、また、そのうち1人は、上野恩賜公園で、ただ擦れ違っただけだ。だから、この1人のことは除いておく。)
 最近、こう思っている。
 この「3人」の前でも、自分が酔えるか? 酔える「強さ」がないといけないのではないか……と思いはじめている。



銭形平次のクライマックスに必ず投げ銭があるように、わたしのクライマックスには必ず「授業」が飛び出す

2008-05-21 19:16:44 | Weblog
◆先日、このページに、「陳腐なコメント」に「イライラ」しながら、同時に、その「不作為」には「迎合」している……と書いた。
 この「イライラ」と「迎合」とが、よじれながら、同時に自分のうちに存在する状態に対して、「これは疲れるぅ~(^^;)」と、最後は少しふざけてしまったが、この「疲れるぅ~(^^;)」状態を脱するためには、やはり、まず自分のスタイルを確立することだ。

 なんどもなんども酔っぱらいのように、同じ話のくりかえしで、これを読んでくださっている方には、ホンマに申しわけないが、わたしのめざす1つのスタイルは(ということは、もう1つのスタイルがあるわけだが、今はそれには触れない)銭形平次のクライマックスに必ず投げ銭があるように、わたしのクライマックスには、必ず「授業」が飛び出す……というスタイルで、これを急いで確立することだ。
 道はまだまだ遠い。

◆5月の模擬授業大会から、須藤Tの授業を紹介する。

    

★須藤T「1回授業するたびに、みなみ中のまわりの植物121個の命を奪うことになります。なので、これからは、自然にやさしく、なおかつ、自分の勉強になるように……ということで、植物の勉強をするときには、スケッチ、絵を描いて、勉強を進めることにします。」

須藤T(授業前)「理科室のつもりでやりたいと思いますので、机がグループのかたちになっています。最初に、班長を決めてもらいます。」
生徒1「お願いします!」
生徒全「お願いします!」
生徒1「着席」
須藤T「理科室だから、いろいろなものに興味がそそられるし、グループになったりしているんですが、まず、おヘソをこちらに向けてください。

 きょうから、2分野に入り、植物の勉強をします。
 宿題に1人1個、タンポポの花を採ってくるように指示を出しました。班の全員がもってきていますか?
 ない人は、お友達のものを見せてもらってくださいね。
 きょうは、植物について勉強していくのですが、いいですか? 毎日毎日、植物をもってこいというと、1回授業するたびに、みなみ中のまわりの植物121個の命を奪うことになります。
 なので、これからは、自然にやさしく、なおかつ、自分の勉強になるように……ということで、植物の勉強をするときには、スケッチ、絵を描いて、勉強を進めることになります。

 きょうは、スケッチの1回目です。練習です。
 上手に描けなくてもいいのですけれども、スケッチのきまりを学んで、それにしたがってタンポポの花をスケッチしてみたいと思います。
 ワークシートをご覧ください。左上にきょうの日付。二重線で囲まれているところに、きょうの目標をかきます。
 きょうは5/7です。
 きょうの目標です(「タンポポの花をスケッチしよう」と板書しながら)。理科では、植物を(は?)カタカナで書きますので、タンポポはカタカナで書いてください。」

    


須藤T「それではスケッチをするんですが、タンポポの花は1つでいいと言っていたんですが、みなさんは、たいへんすばらしいですね。1人100個以上、花をもってきています。」
生徒1「えっ?」(多数)
須藤T「実は、これ、タンポポの花は、(これ)、1つではないのです。
 たくさんの花が集まっているものなので、今から1つむしりとりたいと思います。かわいそうですが、だれか代表の方ですね、花をまっ二つにむしってください。2人で1個くらいむしってください。」
生徒1「あるもの全部、2つに分けるのですか?」
須藤T「はい」
須藤T「では、そのなかから、花びらを1枚とってほしいのです。どのような花びらをとればいいのかを説明します。
 教科書を開いてください。5ページの真ん中の真ん中の写真です。1つの花を描いていますよね。
 どのような花をとればいいのかを説明しますので、全員、えんぴつを置いて、目線をこちらにください。
 はい、状態のいいタンポポの花を1つ選んでもらいます。
 まず、1に丸いポチッというのがついている。
 まだですよ。
 (板書を指しながら)ここから毛がはえている。
 (板書を指しながら)さらに、ここから花びらが出ている。
 花びらとは別に、何か細長い黄色いのが出ている。
 花びらとは別のほうの先が、なぜか分かれている……というのが、状態のいいタンポポの花です。
 いくらむしってもかまいませんので、この状態のいいタンポポの花をキープしてください。
 時間は30秒でお願いします。はい、どうぞ」

    


生徒1「ほんとだぁ」
生徒1「ほらほら」
生徒1「丸いのがついている」
生徒1「みっけ、みっけ」
須藤T「あと15秒です」
生徒1「すごい」
須藤T「6、5、4、3、2、1……。はい、まだタンポポの花、自分の分、とれていない人、いますか? 

 はい、いないようなのでスケッチのきまりについて学習します。
 教科書6ページを開いてください。
 右側のページになります。
 レポートの書き方が書いてありますが、その下に『スケッチをしよう』と書いてあるところがあります。『スケッチをしよう』と書いてあるところを指で押さえてください。班長さんは、おかしなところを押さえている人がいないか確認してください。
 スケッチのきまりについて書いていますので、全員で声に出して確認したいと思います。
 わたしが、『マル1』と読んだら、みなさんは、そのつづき、『えんぴつをよく削り』から読んでください。心をひとつにしてくださいね。『マル1』」
生徒全「鉛筆わよくけずり、細い線や点ではっきりとかく。かげをつけたり、一度かいた線をなぞったりしない。」
須藤T「4班の人はすばらしいです。教科書を高々とあげて読んでいます。
 美術の絵とは違うので、一本の太い線で堂々とパチッとかいてください。特に女子はなぞりながら何度もかきますが、そんなのはいいです。美術じゃないので。堂々とかいてください。
 マル2」
生徒全「対象とするものを正確にかく。背景やルーペの視野を示す丸い縁はかかない。」
須藤T「タンポポをかけばいいので、机の模様などはかかないてください。次、いきます。
 マル3」
生徒全「動きやにおい、色などスケッチだけでは表せないことは、ことばで記録する。」
須藤T「はい、教科書を置いていいです。ことばで書き表すことが必要になります。
 スケッチとか絵は、大きければ大きいほど、わかりやすくていいので、きょうは、このワークシートの真ん中の空欄にでっかくタンポポの花をスケッチしてください。
 ただ、でっかくかくと、タンポポってこんなに大きいのかって勘違いする人もいるので、長さを測れるひとは、長さを測って何センチ、色は黄色、毛は白とか、スケッチできないことをことばで書き表してください。
 タンポポの花をよくみてかいてください。」
須藤T(作業中、つぶやくように)「絵のでかい人間は、器のでかい人間です。」
生徒1「おっと!」

    

★参観日の授業をする須藤T

◆指定発言者から。
(1)「どういう花を選んだらいいか?」というとき、しっかりと集中させている。
(2)音読するときの姿勢の指導を入れたのはよかったが、音読の前に入れるべきだった。
(3)作業のあとの集中のさせ方が不十分で、なにかをやりながら聞いているという状態だった。
(4)ほめる努力が随所でみられた。
(5)理科でやるスケッチと美術のスケッチの違いは、板書して説明しないと不徹底になる。
(6)ことばづかいについて、「ご覧ください」→「みなさい」とか、「なので」→「だから」とか、再検討すべきことばづかいがある。
(7)どのような花をとればいいのかを説明する場面は、ポイントを板書してからさがさせたほうが見落としが少ない。今回の説明の仕方だと、ついていけない生徒がいると思う。

    

★1年3組の後ろの掲示板

◆わたしの授業批評から
 いい点3つ、改善してほしい点4つ。

(1)生徒に背をむけないで板書している。修業のたまものだ。
(2)「まだとれていない人」と、きちんと達成状況を確認している。
(3)音読させるとき、指導者が「マル1」というだけで、一斉音読をスタートさせている。これはすばらしい。
(4)その音読なのだが、音読と音読の間に長々と説明している。音読内容と関係のないことも説明している。音読と音読の間の説明は不可。
(5)指定発言者からもあったが、「スケッチしてみたいと思います」(→「スケッチします」)のように、ムダなことばが多い。削って削って削り抜いてほしい。
(6)「『スケッチをしよう』と書いてあるところを指で押さえなさい」と指示したあと、しばらくしてから「班長さんは、おかしなところを押さえている人がいないか確認してください」と指示したため、追加指示になってしまったため、その指示が通らなくなってしまった。
(7)わたしにとって須藤Tの語りは魅力的だが、声域が、やや高いところで、それがず~ッとつづく。低い声域をどう生かすかが今後の課題だ。高低をうまく使えば、新しい須藤Tが開発できると思う。1学期中の課題だ。



素人にプロ野球団の監督はできない。

2008-05-20 14:14:01 | Weblog
      

★5/27(火)は、2学年の1日職場体験学習だ。活動内容は、仕事の見学、インタビュー活動、作業体験等。画像は、職場体験に向けて、職場ごとに別れてグループ学習をしているところ。

◆きょうは1次試験(国語・社会・数学・理科・英語)の日。
 職員朝会で「トラブルなく、ミスなく、1次試験が終了できるように試験監督業務に専念しよう」という話をする。
 試験運営というのは、問題の作成、試験の実施、採点、返却、評価の過程全体をいう。
 「これがしっかりできるということは、相当に力のある学校だということだ。だから、この業務を通して、力のある学校にしていこうと考えよう」と。

 受験する生徒については、残念ながら、全員受験ということにはならなかった。
 1学年欠1名席。
 2学年・3学年は全員受験。

    


    


    

★4月の年度初めの緊張が、たいぶやわらいだと思ったら、みなみ中から眺める風景も、さわやかな若葉モードにチェンジしていた。5月の中旬は、みなみの1つの段落だ。

◆ニュースによると、青森県教委は「県立高校など県立学校の校長を、今年も民間から募集」している。
 条件は「来年4月1日現在50~56歳で、企業などでの管理職経験がある人」。
 ねらいは「民間で培った経営感覚、柔軟な発想力や実行力を生かし、教育を活性化する」ことにある。

 わたしは反対だ。
 それは、県教委の「条件」があますぎるからだ。

 以前にも、このことについては、少しだけ触れたことがあるが、学校経営には、現実的にいって、いくつかの層がある。
 今、粗く5つの層に分類してみる。(これは、まだまだ仮のものなので、これから何度も何度も分類しなおすつもりだが……。)

(1)日本国の教育全体を視野にいれた経営←あたりまえだが……。
(2)校区の教育全体を視野に入れた経営。(本校の場合だと、人口11412名が対象になる。)
(3)小・中学校の教育全体を視野に入れた経営。(本校の場合、児童600名、生徒400名、教職員60名、それにPTA会員1800名、合計約3000人が対象。)
(4)本校(みなみ中)の経営。
 もう1つある。
(5)職員室の経営だ。

◆(1)~(5)は、どれも、どれも、大切で、どれとどれはできなくてもいいというものではない。
 とりわけ、その能力が問われるのが(5)「職員室の経営」だ。
 この層における校長は、町工場の経営者に似ている。
 校長は、作業の工程のすべてを知り尽くしている、たたきあげの「社長さん」だ。
 プロ野球の監督、相撲部屋の親方にも似ている。

 技術批評&技術指導ができないと、町工場の社長や、監督、親方は、つとまらない。
 同じように、校長も、チョークの持ち方、指示・発問の仕方……、通信表の書き方、指導案の書き方、生徒指導の仕方……等々、これらがひととおり指導できないと、つとまらない。

 たぶん、「民間校長」の採用を考える人たちは、そういうことは副校長(教頭)や主任に任せておけばいい……、校長は、もっともっと視野を広くして……という発想なのだろうと思うが、そんなことでは現実の校長は、つとまらない。

 念のために、校長は、球団社長ではない。
 現場監督なのだ。
 ここを間違えると、落とし穴に落ちる。

◆ついでだから、もう少し述べる。
 たとえば中学校の「校長」は、必要条件として、校長の前に「中学校教師」でなくてはならない。

 「中学校教師」の条件を列挙する。
 これは、2005/03/17の「職員室通信」に掲載した内容だ。

〈「中学教師です」と言える経験の条件〉
(1)学級担任として、1年→2年→3年と持ち上がった経験がある。
(2)(1)とは逆に(転勤ではなく、同じ学校内で)1年→2年→3年ではなく、1年→1年、2年→2年、3年→3年、2年→1年、3年→2年のどれかを経験したことがある。
(3)3種類以上の校務分掌(学年主任を含む)主任を、合計3年以上経験している。
(4)3種類以上の部活動の顧問を経験している。
(5)いわゆる「荒れる学校」で、きちんと授業ができる。

 この(1)~(5)は、譲れない最低条件である。(もちろん専門職の方は別)
 これだけクリアーして、はじめて「中学校教師です」と言える。
 他に、「教育課程を編成した経験がある」、「学年主任として1年→2年→3年と持ち上がった経験がある」……なども加えたいところだが、ハードルが高くなりすぎるのでカットする。

◆くりかえすが、県教委の「条件」は、あまい。
 民間校長の前に、学級担任を経験していただくくらいでないと、ダメだ。
 わたしが、あげた(1)~(5)のうち、(2)を除けば、3年で経験できるではないか。
 やってみて思わしくなければ、やめていただけばいい。
 そういう厳しい条件でも、わたしはやりたいのだ……というくらいの情熱がほしい。

 くりかえす、素人にプロ野球団の監督はできない。
 同じように、素人に職員室(プロ教師の集団)の経営はできない。



「イライラ」と「迎合」とが、よじれながら同時にある状態、これは疲れるぅ~(^^;)。

2008-05-19 19:42:25 | Weblog

      

★朝起きたら、足が自然に駅に向かいました。チーズとコーヒーで朝食をとったあと、デジカメと電車賃をもって。こういう意図も、魂胆も、抱負も、なにもないというのが、いいんですね(^_^)v

      

★07:22発久慈行がやってきました。八戸線の列車には、八戸色(盛岡支社色)、タラコ色(国鉄色)、赤鬼色、うみねこ色等がありますが、わたしはこの八戸色がいちばん好きです。(ちなみに、キライなのが、タラコ色)

      

★車内です。混んでいるのもいいし、こういうふうにガランとしているのもいいですね。喫茶店と同じですよ。

      

★陸奥湊駅停車中の車内から市場通りを撮影。

◆列車が小中野駅に到着し、停車しているとき、志塚Tに、車内の画像と「今、八戸線に乗ってまっせ」のメールを送ろうとして、ケイタイのカメラが起動しないことに気づく。

 ボタンを押すと、一瞬、カメラモードになるが、すぐに待ち受け画面に戻ってしまう。
 何度やっても同じだった。

 ああ、買ってから、もう5年になるのだし、生徒らからは「ずいぶん古いカタチのものを使っているんですね」と言われるし、もう修理もあり得ないし……ということで、帰宅してから、ネットで検索して新しいケイタイを検討する。
 今、使っているのが東芝だから、キー操作などは、やはり同じメーカーのものが使いやすいだろうと、W61Tを候補にする。
 しかし、くちこみ情報によると、「画像がパッとしない」「東芝に画像の質を期待するのがおかしいよ」「画像ならW61Sだよ」ということで、W61Sを調べると、光学3倍ズーム搭載で「笑顔の瞬間を逃さない」とある。
 これか!と、ほぼ決定する。
 しかし、再びくちこみ情報によると、電池がメチャメチャ弱い……らしい。
 いくらカメラがよくても、しょっちゅう充電というのも困る。
 そこで、電池もまあまあ、画像もまあまあ……というのがないかと探して、W61CAを最終候補にする。

 第1候補が決定したところで、「うん? もしかして」と、カメラ不調のケイタイの電源を切る。
 再びON。
 すると、なんとカメラが起動。
 ということで、ケイタイの買い換えは延期。(ま、W61CAは候補でありつづけるだろうけど。)


◆旅の冒頭に「意図も、魂胆も、抱負も、なにもないというのが、いい」と書いたが、たしかに、それはそれでいいことだと思うが、では、まったくなにもないかというと、それは、たぶん違っているだろう。

 最近、このホームページに、画像が増えてきたことにお気づきの方もいらっしゃることだろう。
 これは編集の方針が転換したからではない。
 本来、文字で埋めなくてはいけないのに、文字を書くことに気持ちがのっていかないのだ。
 調子のいいときは、一気に4000字、5000字と書いていけるのに、ここ、しばらく、400字書くのに四苦八苦している。
 ホンマ、不調。
 脳細胞が硬直している。

 この状態から脱するために、魂を無限浮遊させてみたいという気持ちが、心の底のほうにあったものと思われる。

 しかし、この日は……なかなか無限浮遊できない。
 駅舎に入った瞬間、魂の点火→無限浮遊ということもあれば、列車が1駅、2駅……と、ま、たとえば、今、乗車している八戸線だと、小中野→陸奥湊駅あたりで、あるいは、反応が鈍い場合でも、白銀→鮫あたりで、なんとか無限浮遊状態に突入するというのに、いつまでたってもシンのコリ(塊)がとれない。

◆わたしは自分の心の分析には、ほとんど興味がない。
 また、当然、分析したことを詳述することにもしない(というか、そういう表現に接すると、アレルギー反応を起こす)。
 もちろん、相手の心の分析も、興味がないし、やらないし、ほとんど、どうでもいいと思っている。(←こういうヤツなんですよ。)

 こういうヤツが、今、シンのコリの原因は……等とは書きにくいのだが、原因の1つは(あらかじめいっておけば、2つある)、年度はじめの、どこの職場にもある、気疲れだろう。
 教職員の異動は、ごくごく少なかったのだが、組織上、組み合わせが、新しくなる。
 子どもたちについても、卒業式・入学式を経て、1/3が入れ替わり、クラス替えもあり、組み合わせがガラッと変わっている。
 保護者も同じだ。
 教師と、子どもたち、保護者の組み合わせも変わる。
 こういう状態の継続が、シンのコリにつながっている。

    

★窓外の右、左を、森の若葉が流れていく。列車は鮫駅を出て、陸奥白浜駅に向かっている。

◆もう1つ。

 列車が、鮫駅を出た。
 次は陸奥白浜だ。
 途中から海岸線を離れ、森の中を走りだすと、この画像のように、左右の車窓には、若葉の緑が流れはじめた。
 その流れを、左右の心で感じているとき、自分が疲れている、もう1つの理由に、ハッと気がついた

 それは自分の周囲に充ちている「陳腐なコメント」と「不作為」に関することだ。
 まず、これに対する「イライラ」が、わたしのうちにある。
 先日も、校長会でカチンときて、しかし、それをグッとおさえて、やわらかな「質問」に切り換える……という場面があった。

 (46答申以来、ずっと言いつづけているので、言いづらいのだが)今、やはり、教育は、(地域を限定しての話だが)危機的な状態にある。
 早急に、具体的な手を打たなくてはいけない。
 お金の問題ではない。
 お金がなくても、0予算で、やれることがたくさんある。
 それをやるのか? やらないのか?
 これが、いつまでたっても、具体的に語られないことに、イライラしている。(このことに対する、わたしの考えは、また別のところで述べることにする。)

 ただ、この「イライラ」が、わたしのシンを疲れさせるのではない。
 疲れさせるのは、「陳腐なコメント」と「不作為」のうち、なんと「不作為」のほうには迎合してしまっているところが、わたしにあるからだ(^_-)。
 「イライラ」と「迎合」とが、よじれながら同時にある状態、これは疲れるぅ~(^^;)。

 これは疲れるぅ~^^;とつぶやいたとき、やっと、待っていた「無限浮遊」モードに切り替わった。

    

★今、列車は金浜駅に停車している。ここで下車しようかとも思ったが、「無限浮遊」モードに入りかけたばかりなので、もうひと駅、先にゆくことにした。

      

★大蛇駅。ここで下車。列車を見送る。自分から離れていく気動車が、ヴォ~~~と吐く煙が、悲しくて、悲しくて、なんともいえず、わたしは大好きだ(^_^)v(この、「悲しくて、悲しくて、なんともいえず」は有家駅がいちばんなのだが、きょうは、ここで下車することにした。)

5/13(火)~5/19(月)は、授業批評週間です。普段から互いに授業を参観しあっているか゜

2008-05-15 21:11:20 | Weblog
◆5/13(火)~5/19(月)は、授業批評週間です。
 普段から互いに授業を参観しあっているのですが、この週間は、より気合いをいれてやろうというものです。

 5/14(水)志塚教務主任(1校時3年2組)と佐藤公一研修主任(1年3組)が授業を批評し合うというので、わたしも参観してきました。

    
    
    
    


〈佐藤公一Tから志塚Tへのメモ〉

☆ここがよかった、すばらしかった
・楽しい雰囲気
・短い指示、発問。
・導入の資料「戦争放棄」

〈志塚Tから佐藤公一Tへのメモ〉
・「えんぴつを持って」という指示は不要。
・「米づくりのムラは、どうなっていきましたか?」という発問は、作業自体は、テキストや資料をみて解決できる簡単なものだが、発問としてはぼんやりとしている。
・班の話し合いをするまでもなく解決する問題を話し合わせている。
・その班をつくるとき、机と机が離れているグループがある。


 佐藤公一Tが志塚Tに宛てたメモの隅に「ありがとうございました。また行きます」と書いてありました。
 前後の脈略なしに「教師という職業を選んでよかったな」あるいは「こういう教師仲間をもってよかったな」とジーンときましたよ。

◆きょうは、午前中、八戸市教育委員会教育指導課来校日。
 来校者は、前田課長、戸来総合教育センター副所長ほか、6人の指導主事。
 2校時、7クラスの授業、3校時、10クラスの授業を公開する。
 4校時、7つの分科会場にわかれて指導助言、そして、全体会。
 分科会の内容は、記録がわたしの手もとに届き次第、その一部をこのページや「すこやかみなみネット通信」にアップするつもりだ。

    
    
    
    
    

★画像は、八戸市教育委員会来校時の授業。上から、佐々木京T・西塚T・和田T・理科の授業(ほたるの里の水)・今田T

 わたしは、前田課長、嘉瀬教頭といっしょに順々に各教室を参観したが、そのときの、わたしのメモ。

(1)教師がきちんと清掃すべき箇所に、ゴミがたまっている。大したことはないが、忙しくて、隅々まで気持ちが行き届かなくなっているサインだとすれば、気をつけなくてはならない。(これ、わたしがやってもよかったのに、わたしも気が回らなかった。危ない、危ない。)

(2)授業における小作業と小作業のあいだの切り換えが、もっとクッキリさせなくてはならないのに、ぼんやりと次の小差業に移る授業がある。

(3)ポイント一斉音読、たとえば、目標を音読する。重要語を音読するということは大切だが、「もう一度」とか「念のために、もう一度」という指示を出すべき箇所なのに、1回で終わっているケースがある。

(4)さきほどの〈志塚Tから佐藤公一Tへのメモ〉にもあったが、やや安易に班活動を取り入れているケースが目立つ。
 
◆試験問題作成期間5/13~5/15は、校長室が来客の控室で、わたしが来客と教職員のコーディネート役だったが、きょうで終了。
 少しさびしい……というのはウソ(^_-)で、これで、また大好きな授業中の教室に、出没できるとホッとしている。0


      



修業には、粗く、2つある。ひとつは「荒行」、もうひとつは「凡事徹底」

2008-05-13 18:57:17 | Weblog

      

★生徒総会の様子を、体育館ステージ横の放送室からみると、こういう感じになります。右側が2学年、奥が1学年。

◆05/09 生徒総会講評
 生徒総会の終わりに、わたしから「講評」を述べました。
 記憶を頼りに、講評を再現すると、おおよそは、次のとおりになります。

(1)きょうの生徒総会までの流れは、まず、生徒会本部の提案、それを各学級で話し合う「ミニ生徒総会」、そこで出た意見を出し合って議論する「代議員会」、そして、きょうの生徒総会というふうになっています。
 こういうふうに、ひとつの提案に対して、みなみ中生全員がかかわって、ひとつの方向を打ち出していくシステム、しくみを大切にしましょう。

 このことに関して、わたしから注文が2つあります。
 1つは、ミニ生徒総会で意見を出し合い、それを代表がもちよって代議員会で激論をしたわけだから(わたしも代議員会に出席していました。いい議論をしているなぁ~と感心しました。だから)、生徒会本部は、代議員会の議論の経過を、この生徒総会で説明するといいですね。
 でないと、代議員会に出ていない、大多数のみなさんには、なぜ、こうなったのか、よくわからないということになります。

 もう1つは、いくつかの提案について、すべて代議員会で決定してしまうのではなく、これは生徒総会で議論して結論を出そうという内容と場を作ることも大切です。
 次回の生徒総会に向けて、ぜひ検討してほしい。

    

★生徒総会が始まりました。左端の上は、あいさつをする生徒会長。画面の左下は、総合文化部長。

(2)人生というのは、修業をして、よりよい人間になっていくという面があります。
 なにが「よりよい」のか?
 それは、修業してみないとわからない(^_-)。
 その修業の仕方について、わたしは、粗く2種類あると思っています。
 1つは、荒行です。
 三味線奏者が、三味線が血に染まるまで弾きつづけたという話を聞いたことがあります。
 また、王選手は、明け方までバットを振ったそうです。
 こういう修業に、魅力を感じることがあるし、また時に、そういう修業をやらなくてならないということもあるでしょう。

 しかし、修業というのは、この荒行がすべてではありません。
 もう1つの修業、それは、やろうと思えばだれでもできること、いわゆる凡事ですね、そのやろうと思えばだれでもできることを徹底するという修業。
 イチロー選手は、きっと、このタイプでしょう。
 わたしは、この、やろうと思えばだれでもやれる、しかし、それをやりつづけている人はなかなかいない……、そういう凡事を徹底する修業を大切にしたいと思っています。
 きょうの生徒総会で、みなさんと話し合った内容は、すべて、この凡事ですよ。
 凡事なんだけど、やりつづけている人は少ないし、やりつづけることはむずかしい。
 これを、みんなでやりつづけるという修業を通して、よりよい人間になっていこう、あるいは、よりよいみなみ中をつくっていこう……と思っています。


      

★PTA実行委員会で開会のあいさつをする佐藤会長。

◆05/12 午後6時半から、みなみ中図書室で、第1回のPTA実行委員会が開催された。
 案件は、
(1)各学年委員会の組織づくりと、年間計画の作成
  (1・2・3学年委員会)
(2)各委員会の組織づくりと、年間計画の作成
  (生活指導・環境厚生・教養・部活動・広報)
(3)総務委員会の年間計画
  (本部役員・各委員会委員長・各学年委員長出席)

 冒頭、わたしのほうから、スライドを使って下記の2点について説明する。

(1)現時点でのみなみ中の学力について。
 内容は、ここ(ホームページ)では省略する。

(2)本年度のPTA各委員会の事業を計画するに際して
 この内容も、ここ(ホームページ)では省略するが、3点、お願いした。
 1つ目は、学校と対等の関係におけるPTAの事業提案のお願い
 2つ目は、学校や地域団体の事業との連携・融合事業の創出のお願い。
 3つ目は、なかには委員会の委員だけの活動に留まる事業があるが、PTA会員が、それぞれの立場で、気軽に参加できるような工夫のお願い……(「PTA実行委員会のあいさつ」以上)

    

★PTA3学年委員会。

◆蛇足になるが、上記の「現時点でのみなみ中の学力について」を述べながら考えたことだが、学力については、市内26の中学校のうち、全国平均に比べ、中1→中2→中3と、同じレベルを維持している、あるいは、徐々に上昇している学校もあれば、逆に下降している学校もある。
 こういうことに対する、教育社会学的な調査を実施し、具体的な改善策を提示していくという方策を、ぜひ検討したい。
 不登校についても同じだ。

 こういう調査は、きっと、「学力をあげる学校づくり」、「不登校生徒を出さない学校づくり」のヒントを与えてくれるはずだ。

 ピックアップした学校に、指導主事、あるいは指導主事に加えて教育委員を、数日、いや、数日では少ないか、できれば2週間くらい、(ま、できれば1ヶ月くらいが望ましいが)、可能な範囲で派遣し、その調査結果をまとめて現場に提示する。
 と同時に、教育委員会の具体的な施策に生かしていく。
 調査対象が、地元の学校というのが、ポイントだ。

 もちろん計画訪問と称して、順々に学校を訪問していくのも、意味があるが、それだけでは(わたしも覚えがあるが)どうしても見えないものがある。
 こういう調査は、0予算事業として可能だから、やろうと思えば、いつでもできる。


      

★PTA1学年委員会。


もう少し、レコーダを起こしたいが、疲れてしまったので(←さっきから何度もコックリコックリ)、授業の

2008-05-08 22:57:32 | Weblog
      
      
      
★きょうも図書室の片隅から。何日も何日も、ここにとじこもって読めたらいいなと思うと同時に、保護者&地域の方々にも開放したいと思った。

「わたしの体重は、日々、微減・微増はあるけれども、平均すると、ほとんど変わっていません。
 ただ、感覚としては、徐々に、徐々に、重くなっていくぅ~と、感じています。(^_
^;)
 もう少し「肉体」を使う仕事を……と思いながら、あるいは、「若葉雨」っていいことばだなぁ~、若葉雨のなかを傘をさして、テクテクと、いつまでもいつまでも、歩きつづけたいなぁ~……と思いながら、結局は、デスクワークに追われる毎日です。(^_-)

 きょうから、学校は、放課後、(1)教育相談 (2)基礎学力保証学習 (3)部活動……と3本立てになります。
 教職員が、面談箇所、基礎学力保証教室、部活動と、散らばる格好になるので、わたしもテクテク、テクテク、校舎内・体育館・グランドと歩き回るつもりです。

    

 それから、きょう、学校通信「すこやかみなみネット通信・5月号」がでました。
 創刊以来、ずっと、A4版はめこみ式12ページだったものを、今月号から、奮発して「総合文化部・みなみ中ブログより」を加え、16ページとなりました。
 内容的にも、印刷技術的にも、まだまだ課題が多いのですが、工夫を積み重ねて、よい通信にしていきますので、読者のみなさま、今後を期待してください。

◆午後、歯科検診。
 お忙しいなか、時間を割いて、ご来校くださった、渋田先生、岩崎先生、池谷先生、り、ほんとうにありがとうございました。
 先生方のお話。
(1)受診態度がいい。静かだったし、礼儀正しい。検診していてまったく疲れなかった。
(2)虫歯は少なくなっている。しかし、歯肉炎が多い。歯肉炎は自分で治せる。磨いているつもりでも、磨けていない場所があるのだろう。そういうところに注意して磨いてほしい……等々。

    
    

◆昨日の模擬授業大会から、佐藤公一Tの授業を紹介する。

    

佐藤T「ヘソをこちらに向けてください。きょうは、ある時代について学習します。ある時代について学習します。その時代に興味をもってほしいので、資料をもってきました。
 黙って見てください。
 これです。
 まだ、声を出してはいけません。松代さん、見えますか?」
生徒1「はい、見えます」
佐藤T「では、みんなで、わたしが指したところを読みましょう。
 『まゆ毛はうすい』 はい」
生徒全「まゆ毛はうすい」
佐藤T「『目は細く一重』 はい」
生徒全「目は細く一重」
佐藤T「鼻は長い」
生徒全「鼻は長い」
佐藤T「耳たぶは小さい」
生徒全「耳たぶは小さい」
佐藤T「あごは細い」
生徒全「あごは細い」
佐藤T「自分のことだと思う人?」
生徒1(何人か挙手)
佐藤T「ああ、中嶋さん……
 これは、ある時代の人物です。それでは、みなさん、エンピツをもって、これは何時代の人物か? ノートに書いて、書き終わったら、姿勢を正して待ちましょう。時間は1分。はじめ。」
生徒1「日本の時代ですか?」
佐藤T「いい質問ですね。はい、付け加えます。日本の時代です。」
(生徒役Tから「追加指示」という声があがる)
佐藤T「あと30秒」
佐藤T「はい、それでは、全員、手をおろしてください。
 はい、中嶋さん、自信がありますか?」
生徒1「あります」
佐藤T「時代名を答えてください。」
生徒1「弥生時代だと思います」
佐藤T「弥生時代。弥生時代と書いた人。」
生徒多 挙手
佐藤T「11名。正解です。拍手!
 そのほか、自分はこうだと思った人、いますか? はい、松代さん」
生徒1「はい、江戸時代と書きました。」
佐藤T「なぜ、江戸時代と思いましたか?」
生徒1「武士っぽい」
佐藤T「ああ、なかなかユニークな考えです。そのほか、ありますか? ないですか……、はい、これは弥生時代です。

    

 では、2番目のクイズです。これは弥生時代のある遺跡から出土したもののレプリカです。これは、巴型銅器というんですが、弥生時代の遺跡から出土しました。
 これは人物が身につけたと思うんですけど、何のために使用したと思いますから?
 はい、時代の下に、書いてください。時間は、1分。では、どうぞ」

      

佐藤T「あと30秒。」
生徒1「実物大なんですか?」
佐藤T「はい、終了です。久慈さん。」
生徒1「魔よけだと思いました。」
佐藤T「魔よけ。はい、魔よけと書いた人? 5人。はい、手をおろしてください。魔よけが正解です。
 他に書いた人? 西塚さん。」
生徒1「オシャレだと思います。」
佐藤T「オシャレと書いた人?」
生徒1(挙手)
佐藤T「その他? 中嶋さん。」
生徒1「身分をあらわすものと思います。」
佐藤T「身分をあらわすものね。その他、ありませんか?
 でも、ほんとうにこれが魔よけをあらわすものかはわからないので、ま、魔よけに使ったのではないかといわれているので、もしかしたら、オシャレかもしれないし、身分をあらわしたのかもしれません。
 それでは、きょうの弥生時代について勉強を本格的に始めますが、小学校で勉強したことを確認するために、実は、これは小学校の教科書ですが、開いてください。
 小学校の教科書には、巴型の銅器がついています。
 それでは、教科書を音読します。教科書をもってください。
 『むらからくにへ』から『王とよばれる人があらわれました』まで、元気よく読みましょう。
 わたしが『むらからくにへ はい』といったらはじめてください。『むらからくにへ』はい。」
生徒全(一斉音読)
佐藤T「はい、教科書を置いてください。
 それでは、ノートに小学校で学習した弥生時代の様子を短い文章で書ける分、書き出してください。」
生徒1「この教科書をまとめるということですか?」
佐藤T「はい、そうです。それから、あと、教科書以外で知っていることも書いてかまいません。弥生時代の内容を、どんどん、まとめてみてください。時間は3分です。はじめ」(この時点、8分55秒経過)→(作業途中で10分間のアラームが鳴る)

◆授業者・佐藤Tから(ほんとうはこれはプログラムにないが……)
 このあと、グループでまとめて、発表し、小学校で習った内容を確認し、そのうえに中学校で学習分を追加していくという計画。
 本当は、小学校の教科書なしで「弥生時代について知っていること」とやるが、先生方は忘れてしまっていると思って、教科書を持ち込んだ。

◆指定発言者から。

(1)長い課題は、板書するほうがいい。
(2)教師の説明がはじまるとき、まだ鉛筆をもって作業をしている生徒がいた。確認しなければいけない。
(3)発問のなかで、よくわからないもの、あいまいなものがあった。たとえば、「短い文章で……」というより、「箇条書きで、1つは、2つは……と書きなさい」と、はっきり指示すべきだ。
(4)最初の課題「何時代?」の1分間は長い。次の課題「何のために使用したか?」は1分間では短い。

◆生徒役から。
(1)資料が興味深かった。
(2)歴史が苦手の生徒にとっては、課題がむずかしい。選択問題もあってよい。

◆わたしの授業批評
(1)課題を提示するとき、「黙ってみて」や「まだ声に出さないで」は、有効で適切だ。
(2)短い音読のさせ方が上手だ。修業のたまものだ。
(3)追加指示があったが、やはり、全員に作業をやめさせてから指示すべきだ。
(4)課題に対して、全員にノートに答えをかかせながら、1人を指名し、その発表に対して、いきなり「はい、正解です」とやったのは、わたしは納得できない。やはり「中嶋さんと同じ人? はい、○人ですね。違う意見の人? はい、○○さん」と展開していくべきだ。
(5)教科書を読ませるとき、教科書の位置が低いので、音読の姿勢が悪くなっている。背筋をのばし、顔を正面に向けて読める位置に教科書をもたせると、発声しやすい。
(6)最後の課題の「文章」は、正しくは「文」だ。
 指定発言者からも指摘があったが、わたしだったら「五つ書きなさい」と指示する。
 また、自分が知っている内容を書く作業と、教科書をまとめる作業とが混在しているので、作業内容が不鮮明になった。ここは、完全に失敗。



大型連休あけ(←わたしは、これ、皮肉でいっているんですけど(^_-))、やはり、教師という仕事がら

2008-05-07 20:56:05 | Weblog


      
★昼休みの図書室の片隅。結構、スゴイ本があって、何日も何日も、ここにとじこもって読めたらいいなと思うと同時に、保護者&地域の方々にも開放したいと思った。

      
★昼休み、2学年プログラム委員会。

      
★わたしの昼休みのブラブラコースは、まず、図書室→3学年棟(2階)→1学年棟(3階)→2学年棟(みなみ校舎3階)→2学年棟(みなみ校舎2階)……と、まだまだつづくが、この画像は、1学年棟ロビーから見た光景。

「大型連休あけ」(←わたしは、これ、皮肉でいっているんですけど(^_-))、やはり、教師という仕事がら、「生徒たちはどんな気分で登校するんだろう?」とか、また、「文書作成に追われ(ひょっとしたら、いや、ひょっとしなくとも、まだ完成していない人もいるだろう)教師たちはどんな気分で出勤するんだろう」……とか考えながら職員室に入りました。

 そうしたら、やっぱり普段と違うんですね。
 いつも、わたしより早く学校に到着する志塚T、嘉瀬教頭Tに加え、もう松代Tと久慈Tが机に向かい、格闘するような格好で何かをやっていました(^_-)。

 職員朝会では、わたしに発言の順番がまわってきたとき、学年打ち合わせの時間までに2分間あったので、市内某高校の校長の「4月まではいいんですよ。でも、5月の連休が終わると、パタッと来なくなる生徒がいるんですよ」という話を枕に、連休をさかいに、
(1)パタッと退歩する子どもと、
(2)ピカッと気持ちを入れかえる子どもと……両方いる。
 目をこすって、どちらも、よく見、そのどちらに対しても、「よい授業」で応えよう……その「よい授業」とは(ここで省略)……というような話をしました。

 それから、さっき「まだ完成していない人もいるだろう」といいましたが、実は、わたしも、その1人。
 職員朝会で志塚Tが「何々(←この、何々には、わたしの分も入っている)のしめきりは、午後4時45分です」といったとき、そのことばが心に突き刺さり、心のうちで「おお~い、午前0時まで待ってくれやぁ~」とつぶやいて、いや、叫んでいました。
 けど、おもしろいもんですね。
 その「夜中まで待ってくれぇ~」の仕事が、なにがどうなったのか、自分でもわかりませんが、ススッ、ススッと進み、午前中も、結構、早い段階で、完成!!
 家のテレビのある部屋から、学校に場が変わったのがよかったのかもしれません。

 ま、わたしの「大型連休あけ」はこんな感じでしたが、みなさんの「大型連休あけ」は、どうでしたか?(^
O^)

◆6時間目は、体育館で「交通安全教室」(生徒指導部担当)
 見せたビデオの内容の質も高いし、生徒の実態にも即していた。
 また、パワーポイントを使った久慈Tの指導もよかった。

    

 〈2学年生徒の感想文からピックアップ〉
 
「今まで信号が青だと安全だと思っていたけど、青信号でも注意しなくてはいけないということがわかった」
「これからは曲がり角で一度止まってから、車や人がいないことを確認しようと思った」
「自転車も自動車と同じように左側通行だということを初めて知った」

◆午後4時から、恒例の模擬授業大会。(きょうは画像の紹介だけ。詳細は、後日アップする予定。)

    

    
 


    

    

    
◆今月の学校通信〈すこやかみなみネット通信5月号〉のテーマは(「テーマ」などとはいわないが、自分のうちの「中心点」という意味での「テーマ」)は、昨日、このHPで紹介した、学校評議員が指摘している「表面的にはみえないが、苦しんでいる生徒、あるいは親……などを見つける努力、そして、その苦しみを受けとめる体制づくりにいっそうの努力をしてほしい。すこやかみなみネットが、こういう機能を果たせるように、さらに充実することを期待したい」に対する、今後の対応だ。

 確かに、すこやかみなみネットの「ネット」は、みなみ校区の学校・家庭・地域(諸団体)を結びつけ、理念と活動を分かちあうことを可能にするリンクだ。
 現に、すこやかみなみネット地域情報交換会等から、いくつかの団体間で、新しい連携・融合活動が生まれている。
 ただし、学校評議員の指摘する「表面的にはみえないが、苦しんでいる生徒、あるいは親……などを見つける努力、そして、その苦しみを受けとめる体制づくり」については、まだまだ対応が不十分であり、同時に、これは本校区の喫緊の課題でもあると受けとめている。

 現在かかえている、個々の課題のなかには、学校単独では、あるいは家庭単独では、なかなか解決できないと思われる問題がある。
 これらを、学校・家庭・地域の強いパートナーシップによって、解決していこうと考えた場合、これまでのすこやかみなみネットの活動の、同一円心上に、もうひとつ、さらに小回りのきくリンクを開発していかなければならないのではないかと考えている。

 具体的な内容については、今夜は、もう疲れたので、これでやめるが、このあと、今月のPTA総務委員会やすこやかみなみネット事業推進委員会で、話題にし、協議し、提案していきたい。


      
★寸暇を惜しんで理科の教具をつくる嘉瀬教頭T


けさ、二日酔いの頭で、学校通信の原稿を書こうと、昨年の同時期の学校通信をみたら、学校評議員を紹介して

2008-05-06 16:46:46 | Weblog
◆決して、決して、いいことではありませんが、結婚式は、ほとんど欠席させてもらっています。
 少し前までは、祝辞とか乾杯とかなにか役割があたっている場合は、しぶしぶ出席していたのですが、最近は、そういう場合でも、なんとかかんとか理由をつけて、お断りしています。
 変わりモンで、ホンマ、スンマヘン。

 そういうわたしが、昨日、結婚式に出席(^_^)v
 わたしのパートナーの姉の長男の結婚式だったからです。

    
★人前式のリハーサル。結婚式嫌いのわたしも、この「人前式」は気に入っていますよ。

    
★人前式本番 新郎・新婦の退場 シャボン玉とフラワーのシャワー……というどでもありませんが。


◆この時期(いわゆるゴールデンウィーク)、教師は、ほとんど休日にならない。

 年度初めの諸経営案・諸計画のしめきりが、たいてい連休明けに設定されているからだ。
 教科経営案、教科年間計画、領域年間計画、(学級担任は)学級経営案、(学年主任は)学年経営案等々……。
 本校の場合、連休明けの次の週が学校公開日になっているため、学習指導案の作成もある。
 量が半端でない。

 わたしも同じ。
 けさ、二日酔いの頭で、学校通信の原稿を書こうと、昨年の同時期の学校通信をみたら、学校評議員を紹介していて、そのあとに、なんと「評議員の方々からいただいたご意見などについては、その都度、本紙を通してお知らせする」という記述を発見。
 うっかりしていて、(またスペースの関係もあり←弁解)、昨年度は、一度、その約束を果たすことができなかった。

 ということで、学校通信の内容の一部を急遽、変更し、3月にいただいた評議員の意見を掲載することに。

◆〈学校評議員の方々の意見〉

〈経営の重点2 学校・家庭・地域の連携について〉

(1)学校・家庭・地域が連携したすこやかみなみネットの実践は高く評価したい。
 学校・家庭・地域が連携するシステムづくりは、根がはってホンモノ、そのホンモノになるのに相当時間がかかるものだが、創設3年目、すこやかみなみネットは新たに人と人のつながりをつくりだし、徐々にその根をはりつつある。
 また、PTA活動は地域活動への入り口だ。
 そのPTAがすこやかみなみネットの中核に位置して実働部隊として活躍するという発想を大切にしてほしい。

(2)PTA活動を学校経営の柱のひとつにとらえていることに賛意を示したい。
 PTA役員と一般会員との関係、あるいはPTAリーダーからリーダーへの継承の問題等、困難点がたくさんあるし、また、どこの学校でも苦労しているようだ。
 特にPTA役員については、負担感・不安感が大きいと思うが、体験的に、その人にほんの少し「やる気」があれば、だれでもなんとかなるものだと思う。がんばってほしい。

(3)表面的にはみえないが、苦しんでいる生徒、あるいは親……などを見つける努力、そして、その苦しみを受けとめる体制づくりにいっそうの努力をしてほしい。
 すこやかみなみネットが、こういう機能を果たせるように、さらに充実することを期待したい。

〈経営の重点2 学校・家庭・地域の連携(特に学校部活動)について〉

(1)部活動の全員加入制(全員強制加入制)は改めるべきだと考える。
 学校側は、おそらく全員加入制を解除すると、非行に走る生徒が増えると考えていると思うし、その考えもわらかないわけではないが、そのことよりも、全員に加入を強制して、生徒の活動の幅を狭めていること、家庭生活や地域活動に影響を与えていること等のマイナス面のほうが大きい。
 青少年の課外活動は、学校部活動も選択のひとつ、地域における青少年団体活動、民間教育団体の活動も選択のひとつ……という幅広い構えで臨んでほしい。
 八戸市内の全中学校で全員加入制を採用していて、1校だけの改善・改革はむずかしいかもしれない。
 市教育委員会がはっきりとした考えを打ち出す時期がきていると思う。

(2)学校部活動全員加入制とも関連するが、学校部活動はレギュラーとレギュラーに選ばれなかった生徒の問題、競技性を追求する生徒と、レクリエーションとしての活動を求める生徒との問題等、多くの問題を内包している。
 また、指導および管理責任を、教員が一心に背負った格好になっているが、これも問題だ。
 従来から言われつづけている社会教育への移行も含めて抜本的な改善策を打ち出す必要がある。
 ただし、これは1校の改善・改革のレベルを超えている。

(3)学校部活動については、当然のことだが、活動の種類を今以上に充実することは困難だし、また、現状では、特に文化系の部活動の活動内容(合唱・美術・科学・IT)が限られている。
 こういう状況で、「全員強制加入制」をつづけることには問題があると思う。
 学校外の社会教育活動とのコーディネート機能を向上させつつ、「全員強制加入制」から「任意加入制」に切りかえるべきだ。

〈学校経営全般について〉

(1)経営上、当然、目標とか、ねらいどころとか、目安とか、目算とかがあるのだが、本校では、多角的に評価軸を設定し、いろいろな評価場面を設定し、その評価が経営に生かされるように工夫されている。
 こういう評価は、もちろんすべてが数値化できるとは思わないが、教育活動の充実、組織の活性化、教職員の資質の向上に有効である。
 ただし、評価が達成目標の20%、30%で評価が低い段階と、70%、80%と高い段階では、経営の仕方というか力点が異なってくると思う。

(2)学校外部評価の説明の中で、保護者の授業評価について、「5=とてもそう思う」が「4=そう思う」を上回るようでないとホンモノとはいえないという話があったが、保護者としては、他と比べることができないから、「とてもそう思う」に○をつけようとしても、「いや『とても』ほどではないかな?」……と思い、「とてもそう思う」に○をつけることを躊躇してしまうのではないか。

(3)授業については、先生方もいっしょうけんめい、生徒たちもいっしょうけんめいで、自分たちはこんないっしょうけんめいやっただろうか?とふりかえりながら、感動して参観した。
 先生方の指示・発問・説明もメリハリがあり、すばらしい。
 生徒たちの学ぶ姿勢、また髪型・服装などもきちんとしている。

(4)掲示物が「豊だ」という印象を受けた。
 ただし、生徒たちのカバンやサブバックなどの収納場所についてはたいへん窮屈で、改善が必要だ。(「3月の学校評議員の意見」以上)