老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

「友達以上、不倫未満」(朝日新書)

2017年06月08日 | 読書一般
友達以上、不倫未満 (朝日新書)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版

最近、「セカンド・パートナー」(略して、セカパ)というのが流行りなのだという。

英語の second partner という言葉は無色透明でバイアスのかかった印象はないが、

( → ビジネスでも使われる )

こと日本で最近使われている「セカンド・パートナー」という表現は、

法律上の配偶者以外の異性と

「友達以上、不倫未満」の関係にあるその相手方を指すというように

極めて狭い意味で(カギカッコ付きで)使われるらしい。

そして、その「友達以上、不倫未満」の関係とは、

ホテル泊など通常の異性の友人とは行わないことをするが

( → だから「友達以上」)、

セックスには至らない関係( → だから「不倫未満」)

を指すのだと。

冒頭に掲げた、「友達以上、不倫未満」(朝日新書)は、

そんなセカパの世界を取材した新書。

で、その実態は ? というと、

(本書を読む限り)これなら夫婦以上かな ?

と想う深い精神的紐帯から、

これでも本当に「不倫未満」と言えるの ? ? と思える

アブノーマルな嗜好のパートナー関係まで、実にさまざま。

現代におけるさまざまな男女事情が描かれていて

なかなか面白い読み物ですよ !

( 追記 )

以下は、「友達以上、不倫未満」の内容紹介。

「「取らない、揉めない、でも離れない――」 

浮気でなく本気、しかし決して男女の関係は持たない……  

そんな 大人のプラトニック・ラブ な婚外関係 

〈セカンド・パートナー〉略して〝セカパ〟の実態を徹底取材。 

出会ってしまうもの、それがセカパ」という

”いびつだけど現実〟な数々のケースが、

男女間の愛と嫉妬の原理もあぶりだす赤裸々なルポ。

〝セカパ〟が映す世相とは何か ? 答えはこの一冊に !

【第1章】 セカンド・パートナーという関係

●不倫とは、「契約違反」である
●プラトニックなれど配偶者の「次」
●体の関係、その一線さえ超えなければ
●プラトニック不倫との違いとは?
●「マリッジ・セコンド」としての〝セカパ〟
●〝セカパ〟維持のための結婚生活
●配偶者の嫉妬は「性具」 ! ?  etc…

【第2章】 なぜ、わたしたちはセカンド・パートナーを持つのか

●配偶者も〝セカパ〟も思いやるからこそ
●配偶者には「足りない何か」とは ! ?
●配偶者には「言えない何か」
●セカンドという居心地の良さの果てに
●離婚、でも〝セカパ〟は変わらず
●不倫で失敗したからこそ etc…

【第3章】 セカンド・パートナーのルール

●〝セカパ〟とは「出会ってしまう」もの
●〝セカパ〟にかかる「コスト」は ?
●1杯550円のコーヒーを喜んでくれる彼女
●〝セカパ〟で家計は大助かり!?
●「不倫リスク」に立ち向かう〝セカパ〟たち
●「取らない」「揉めない」「離れない」の極意
●〝セカパ〟とは〝掛け捨て〟保険だ  etc…

【第4章】 セカンド・パートナーは人生を豊かにしてくれるのか ?

●〝セカパ〟が浸透する時代へ
●「熟年離婚」減少への影響
●「ビジネス化」する結婚がもたらした不幸
●〝優良物件〟男性との結婚
●〝セカパ〟という選択肢の真意
●〝ブラック夫〟とは何か
●もしも離婚した妻が……
●「家庭外の異性に『カネと時間』を使うことは〝不倫〟だ ! 」
●〝セカパ〟が幸福格差の解消へ  etc…  」

「 いつでも、いまでも、男女交際の形が、その時代を象徴する―。

“男女の関係”ナシに深く結びつく既婚者同士のカップルたち。

深い精神的紐帯から、アブノーマルな嗜好まで、二人をつなぎとめるものはさまざまだ。

モラリストだけどアンモラル、やましくないけど罪深い ! ?

そんな「セカンド・パートナー」という新しい生き方を克明にルポ。

時代の素顔と欲望の正体に迫る 」

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