相場の詩(うた)

青山在住のトレーダーのブログ

情報と秩序 ~ 原子から経済学までを動かす根本原理を求めて

2020年11月02日 | 複雑系

「 経済成長を情報成長ととらえ、

経済学にネットワーク科学を組み合わせたアプローチの、

「経済複雑性指標」なる予測力の高い手法で注目された、

WIRED誌「世界を変える50人」に数えられた

気鋭の研究者が説く、

斬新な切り口で「成長」を理解するための科学解説 」(内容)

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「増補  複雑系経済学入門」 (ちくま学芸文庫)

2020年10月31日 | 複雑系

 

「 従来の経済学には二つの重大な欠陥がある。

一つは消費者も生産者も神のごとく世の中のすべてを把握し、

最も有利な選択をするという仮定。

二つ目は生産規模を大きくすればするほど生産効率が下がる

という原価計算上ありえない仮定。

この欠陥は以前から指摘されてきたが、

経済学の中核をなす需給均衡理論の成立に不可欠として、

不問に付されてきた。

しかしこれでは社会を正確に把握できず、

有効な経済政策を立てることもできない。

本書が説く複雑系経済学はこの誤った前提を見直し、

複雑な経済現象を抽象化せずに理解しようとする最先端の試みだ。

元本刊行以降の研究成果を盛り込み、大幅増補。 

著者略歴

塩沢由典
 
1943年長野県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。
 
大阪市立大学名誉教授。専門は理論経済学。
 
1985年から複雑系の経済学を提唱、
 
制度進化や経済の発展過程の研究に複雑系の視点を導入し、
 
第3世代の経済学の研究法開発に努め、
 
進化経済学会会長、関西ベンチャー学会会長などを歴任した。
 
著書に、『市場の秩序学』(ちくま学芸文庫、
 
1991年サントリー学芸賞受賞)など       」(内容)

ガイドツアー 複雑系の世界 ~ サンタフェ研究所講義ノートから

2020年10月29日 | 複雑系

 

「「複雑系」とはいったいなんだろうか? 

20世紀の終わりに学問の新潮流として

話題を呼んだその世界を概観する入門書。

複雑系研究の総本山である

サンタフェ研究所に所属する著者が、

同研究所で1年間にわたって行なった

一般向けの講義をベースに、

複雑系という広大な領域の諸問題を

わかりやすく解説する 」(内容)

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「複雑系とは何か」よくわかる本

2020年10月28日 | 複雑系

 

( kindle版あり )

「 昨今、「複雑系」という目新しい語が、

マスメディアをにぎわすようになった。

ところが、関連の書籍や記事等を読めば読むほど、

ますます「わからなくなる」というのが現状だ。

複雑系とは、一言でまとめれば、新しい物の見方ということになる。

といっても、全く新しい理論が展開されるというよりも、

従来の様々な学問分野を「統一」するような物の見方といってよい。

物の見方、知の新しい枠組などというと、

すでに用いられている「パラダイム・シフト」がある。

ただ、そのパラダイム・シフトも狭い分野に限られた話ではなくて、

物理学や生物学のみならず、

経済学、社会学にまで拡がった

想像以上の領域での「統合」であり「総称」ととらえて構わない。

本書を読んだだけで、

複雑系の法則がわかると思われる方もいるかもしれない。

複雑系とは、「従来の法則が必ずしも当てはまらない」という特徴をもち、

しかも「法則のないのが法則」というくらい、

つかみどころのない性質をもつ。

そこが、「複雑系とは難解だ」と思われてしまう一因でもある。

複雑系を学んでいく上では特に、

従来の学問、知識では対処できない部分が多く出てくる。

だから、一度総てを捨てて器を空っぽにして

「複雑系とは何なのか」を吸収してほしい。

複雑系を研究している学者の中で、

特に複雑性の経済学で知られるのがブライアン・アーサー教授である。

複雑系を専門的に研究している代表として、

アメリカのニュ――・メキシコ州に

1984年設立のサンタフェ研究所があり、

アーサーはここの教授である。

教授はミシガン大学で数学の修士号、

カリフォルニア大学バークレ――校で

オペレーション・リサーチの博士号を取得している。

そのアーサ――教授の説く中に「ロックイン」という考え方がある。

今までの大量生産の時代に経済学者が考えたことは、

商品は売れる数が決まっていて、収益も減少していくこと。

あるいは「収穫逓減の法則」のように、

農産物であれ商品であれ、

収穫は減っていく、という""常識""があった。

ところが、アーサ―教授は、例えばハイテク産業の場合、

従来の経済原理は全く逆になることを見出した。

例えば、競合商品がほんの少しの何らかの「先行」によって、

ほとんどの市場をおさえてしまうことをロックインという

「いま複雑系が新しいサイエンスのキーワードになりつつある」

と立花隆氏も言っている。

松本幸夫氏は、さらに新時代のサイエンスのみならず、

「人生哲学」にまで通ずる何かがあると信じている。

極端にいえば、

複雑系とは私たちの人生をガラリと変えてしまうような理論

であると松本氏は指摘する。

元来、名教育者とは、

わかりにくいことをわかりやすく説くことのできる人だ。

松本氏も教育者の一人としてのプライドをかけて、

本書は、できるだけ「わかりやすく」

複雑系を簡潔に説き進めた1冊になっている   」(内容)

 

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「複雑系」とは何か

2020年10月27日 | 複雑系

 

「 21世紀を解く最大のキーワード「複雑系」。

生命、自然、物質、社会、経済。あらゆる事象を取りこみ

展開していく新たな「知」のパラダイムとは。

最先端科学の現場にあなたを誘う恰好の入門書。

〈世界〉の大転換――

「複雑系の科学」という出現しつつある新しい科学は、

ひょっとすると過去300年にわたり――いや、

その根本動機は2千数百年前のギリシアにまでさかのぼる――

〈世界〉を改造してきた西欧近代科学を、

根底から変革するものになるかもしれない。

そのことは、私たちのものの見方や社会のあり方にまで、

転回を促すことになるだろう。

これほどの大転換の時期に遭遇できる機会など、

人類史上めったにあることではない。

もちろん、転換には長い時間がかかるだろう。

50年ですむかもしれないし、100年かかるかもしれない。

だが、私たちはまちがいなくこの転換の入口にいる。

科学の諸分野でさまざまな予兆が現われている。

「複雑系の科学」の“すごさ”はこの転換を予感し、

名づけえない〈世界〉の真実に

何らかの形と名前を与えようとしている、

その努力にある。――本書より   」(内容)

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複雑系 ~ 科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち

2020年10月26日 | 複雑系

 

「 物事は全て秩序から混沌へと進み、

やがて宇宙は終局する―。

この常識を覆したのが「複雑系」だ。

そしてこの発見は、物理学、化学、経済学、情報学…

すべての学問体系を揺るがせるに至った。

新しいサイエンスのキーワード「複雑系」をあらゆる角度から分析しつつ、

創造神に一歩近づいた

サンタフェ研究所の俊英たちのドラマを証言で綴る、

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新世紀サイエンス・ドキュメンタリー。   」(内容)

 


複雑系入門 ~ 知のフロンティアへの冒険

2020年10月25日 | 複雑系

 

「【本書「はじめに」より抜粋】

『複雑系』科学で行われていることの面白さを少しでも多くの人と共有したい。それが本書の目的である。


現在、書店に行けば『複雑系』に関する紹介書が多く出版されている。そのような状況の中で、あえて本書を書く必要があると感じたのには二つの理由がある。まず一つめの理由は、てごろなレベルの入門書がないということである。現在出版されているものは大きく分けて紹介書・啓蒙書か、あるいは専門書のどちらかの類である。しかも紹介書から専門書への距離が遠すぎ、ちょうど中間が抜け落ちている。もう一つの理由は、人工生命から経済学までの広い分野を取り扱う入門書が重要であるにもかかわらず、ふつうその実現が難しいということである。なぜなら、現在『複雑系』に取り組んでいる研究者は既に特化した研究領域をもっており、専門外の発言には慎重にならざるを得ないからである。


本書は『複雑系』の初心者から中級者までを対象とし、概念の紹介から具体的な手法までを取り上げる。また『複雑系』に関する包括的な標準入門書とするために、なるべく多くの幅広い議論を盛り込んだ。目的に応じた文献の紹介も行い、『複雑系』の勉強・研究のファースト・ポインタとして独学にも教材にも活用できるように心がけた。しかし、是非本書で終ることなく次のステップへと進んでほしい。本書を入門のきっかけとして、読者が専門書や実際の論文へと進んでくれるならば著者としてこれ以上の喜びはない。


本書は1997年春に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにおいて行った「複雑系勉強会」での講義に基づいている。計9回行ったこの自主的な勉強会には、コンピュータ・サイエンス、認知科学、経済、政治、建築、言語、アートなど幅広い興味をもった学生約50人が参加した。さらに、その後行ったいくつかの研究会や研究所、サークル等での講義をふまえて本書は書かれている。


本書は特に若い人たちに読んでもらいたいと思う。かつて科学史家のトーマス・クーンは、科学革命を起こす変革者について繰り返し次のようなことを述べている。「変革者はふつう非常に若いか、危機に陥っている分野に新しく登場した新人であって、古いパラダイムで決定される世界観やルールの中に他の人たちほど深く埋没されていない。」(『科学革命の構造』, トーマス・クーン, みすず書房, 1971)事実、日本において『複雑系』研究が立ち上がった十数年前から京都大学で行われてきたワークショップでも、20代や30代の若い研究者たちによって熱気ある議論が行われてきている。もちろんただ年齢が若ければいいというわけではなく、むしろ意欲的な姿勢やフレッシュな発想という意味で「若い」ことが求められているのである。


本書を通じて、読者は受け身で終ることなく積極的に最先端の議論に参加してほしいと思う。その意味でも、本書は完成したものというよりはむしろ入口といってよい。この未完成の地図を片手に、ともに歩んでいきたいものである。


さあ、知的冒険の旅へ出発しよう!  」(内容)

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