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「 超大国アメリカの隣に位置し、
強い圧力をかけられながらも、
自主外交を貫いてきたカナダ。
本書では、
在カナダ大使館公使
を務めたこともある
元外務省国際情報局長が、
要人への膨大なインタビューをもとに、
カナダ自主外交の真髄を徹底的に探る。
カナダの歴代首相は、
安全保障・貿易・経済政策など、
アメリカとは異なる価値観の中で、
進むべき道を模索し続けてきた。
ピアソン首相は北爆反対の演説をして
ジョンソン大統領から吊し上げにあった。
ディフェンベーカー首相は
核保有とキューバ危機への対応をめぐり、
アメリカの圧力によって
首相の座から引き摺り下ろされた。
それでも、対米政策論議に
「不可侵とされる聖域」はない――
これがカナダの自主外交に
一貫して流れる思想なのである。
TPP、オスプレイ、尖閣問題……
超大国からの圧力に苦しみ、
混迷を極める日本外交に、
貴重な示唆を与えてくれる1冊。
ベストセラー『戦後史の正体』の著者の
伝説的名著、待望の電子化! 」(内容)
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( kindle版あり )
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