ただいま午睡のまっさいちゅう!

いくつになっても興味津々。生きているうちにいろいろ知りたいやってみたい。いつまでも好奇心を失わないでいたいです。

ちょっと休憩 東博 特別展 空也上人と六波羅蜜寺

2022-05-08 11:57:02 | 考古学・発掘・歴史



 行ってきました。5月8日(日)までなのに気づいて,慌ててチケットを取りましたが,遅い時間帯からしかありませんでした。
 

 それでもまだいいでしょう。

 何せ「ポンペイ」展は行きはぐってしまいましたから。

 予約時間より大分早く着いたので,展示会場には入れなかったのですが,平成館にある考古展示室に行ってみました。

 展示内容も少しずつ行く度に変わるので,楽しみにしていました。
 今回は縄文中期の土器で素敵なものがたくさん飾られていたのですが,撮影禁止でしたので残念です。かなり変わった形の縄文土器もありました。


 そして,埴輪コーナーです。ここもいくつか入れ替わっていますね。
 
 柵型埴輪に似ていますが,囲型(かこいがた)埴輪というそうです。伊勢崎市 赤堀茶臼山古墳出土のもの。



 切妻造倉庫埴輪。伊勢崎市上植木出土。確かに普通の家形埴輪と違って屋根の部分に特徴がありますね。
 
 

 大刀を佩く男子。 茨城県境町マイゴオ出土。首飾りがとても特徴的です。形も美しく整っています。


 
 腰掛ける巫女。群馬県大泉町古海出土。非常に整っている姿です。身分の高い人物ではないかと言われています。



 ガラス碗。羽曳野市伝安閑陵古墳出土。これは正倉院宝物にも同じようなものがありますね。ササン朝ペルシアで生産された切子ガラスです。それが人々の手を経て日本にまで伝わってきたとされています。正倉院宝物は撮影禁止ですが,これは撮影できるので貴重なものですね。

 さて,特別展の他は17時で閉館してしまうので,17時半までの間外で待っていました。
 そして入場。


 中は撮影禁止ですが,有名な閻魔王坐像もあり,その大きさと表情に圧倒されました。

 よく社会科の教科書で紹介されている伝平清盛坐像。それもありました。近くでじっくり見てきました。写真で見るのとはまた違います。横から見たときに清盛の表情がふっというなんとも言えない表情に見えました。これが本物を見るよさだと思います。
 実際に見てみると玉眼だと分かりにくかったのですが,図録ではそうなっていましたし,説明でもそう書かれていました。謎が多いとされている像です。

 そのすぐ左側には,伝運慶坐像と長男の伝湛慶坐像がありました。二つの像の雰囲気は全く違い,運慶像は落ち着きのある雰囲気。そして湛慶像は目がはっきりとギラッとしているような感じです。

 ほとんどの像は慶派なのでしょうね。とても写実的なものばかりでしたから。

 そしていよいよ空也上人像です。この像は360度見られるようになっているので,雰囲気がとてもつかみやすいです。木造の感じ。表情がまた何ともいえません。頬肉の盛り上がり方,鎖骨の辺りの感じ,法衣の裾の質感,杖となっている鹿角の細かさなど……も非常に精巧に作られていると思いました。運慶の四男康勝作です。
 南無阿弥陀仏と口から出ているのは有名ですが,小さな仏様です。

 何度も何度も見てしまいました。


 帰りに図録を買いました。5月22日からは六波羅蜜寺に令和館ができ,そこで展示されるのではないかと思います。やはり本物を見るって大切だなと思いました。

 うわ……休憩といいつつ長い投稿になりましたね。