3月 12日

2024-03-12 05:40:21 | Weblog
                         初蝶・蝶・紋白蝶・黄蝶々





          白蝶々いつもつがひのあと先に          細見綾子


          反射炉に初蝶の来て影落とす           栗田やすし


          蝶飛べりきりんの足を縫ふやうに         中斎ゆうこ


          防人の越えし峠よ深山蝶             山下智子


          動くもの皆指さす子初蝶来            橋本ジュン


          試歩の児の触れて菜の花蝶と化す         伊藤範子





           日本だけでも約五百種ある蝶々初蝶が出るのは三月で、黄蝶・紋白蝶・紋黄蝶などが早く姿を見せてくれます
           菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)七十二候で啓蟄の末候は、『菜虫蝶と化す』
           冬を過ごした虫が、さなぎから蝶になるころ、という季節ですおよそ3月15日ころから19日ころを言います




                




          初蝶や吾三十の袖袂               石田波郷


          つまづきし子に初蝶もつまづきぬ         西村和子 


          僧正の白緒の草履初蝶来             大石悦子


          縞馬の縞の中より初蝶来             今井 聖


          初蝶をとらへるための双手かな          夏井いつき


          宙にある紋白蝶ときりんの背           正木ゆう子





                




                


                   紋白蝶ほどの汚れの白靴に            福永耕二




                 




                 サイトから一部資料・写真・知識お借りしています    
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4 コメント

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柳紋白蝶・・ (つわぶき)
2024-03-12 09:48:16
子供の頃 キャベツのことをカンランと呼んでました!?  その葉っぱを お饅頭の空箱に敷き 
青虫を飼って・・さなぎに成った時の喜びを
懐かしく 思い出します
♪~蝶々ちょちょう~菜の葉に止まれ~
童謡の世界・・~
良いシーズン到来に 心も晴れますね
Unknown (ころころ)
2024-03-13 09:26:08
俳句の方でもきゃべつは甘藍(かんらん)と
詠みます 初夏の季語になっています
Unknown (ちわき)
2024-03-17 00:12:47
ころころさん、こんばんは!
このところはブログを書くどころか拝見する暇も無く過ごしています。
ナント福永耕二さんの直筆の短冊を持っておられるのですね。ビックリしました。
普通短冊が貰えるというのは特選を取ったか、賞を取ったかしたときだけですよね。後は頒布会で購入するとかしないと手に入りません。
それとも耕二さんととても親しかったとか…いや年が違うからころころさんのお師匠様だったとか?
短冊の句はよく知っていますが、このような句は繊細な感覚の人でないと詠めないような気がしますね。耕二さんは優しい人だったということですが…
おはようございます😃 (ころころ)
2024-03-17 07:02:28
約45年前 姉の店で知り合った方から頂きました
その方は「沖」の主要同人では無いのですが
能村先生の環境に近く、深くかかわっていたようです
余り語りたがらないのも昔の俳人らしいのですが
その時に句集「鳥語」も頂き「散木」「踏歌」は
あとから買い求めました

最初は俳句には全く興味もなくいたのですが
この福永耕二さんの句集にどんどん引き込まれました

レグホンの白の混みあふ花曇  この句は鮮烈でした

新宿ははるかなる墓碑鳥渡る   代表句ですがまさに短詩の佳境だと思います

ちわきさんは林翔先生の愛弟子だとか羨ましいですね

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