おばあちゃんのコクラ日記

ピアノとぬかみそ 台所からの風景

( この世界の片隅に )

2017-08-01 21:01:00 | 日記
初めて アニメーション映画を観た。

第二次世界大戦下の 広島 呉を舞台にした映画と聞いていた。

戦争中の庶民の日常が丁寧に描かれていて 戦争を知らない世代に 見てほしいものだった。

警戒警報 空襲警報 雨 あられのように降って来る焼夷弾……

戦争真っ只中に 少女時代を過ごしたおばあちゃんは すべて体験した。

この戦争は 負ける。必ず平和がくる。と言っては 母からそんなこと 大きな声で おっしゃってはいけませんよ……としかられていた父。

防空演習を真面目にやっていた母。

いちども 演習をやらなかった父。

焼夷弾で庭木が燃え 屋根を突き破って
焼夷弾で家が燃え出した時 父は暗闇で バケツにつまづき そのバケツで 風呂の水を汲み 畳からピアノに燃え移った火を消してくれた。

演習をしていた母は 腰を抜かして動く事ができなかった。

映画の中でも バケツで 焼夷弾の火を消す場面があった。

機銃掃射の 恐ろしい音。防空ごうの中で 母がやられたのではないかと心配で
お母ちゃん お母ちゃんと呼んでいた事……

食料の配給 買い出し みんな食べるものがなくて お腹を空かせていた。

戦争は駄目 してはいけない。絶対に。