to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

下妻物語

2012-10-13 23:17:01 | the cinema (サ行)

2004年度作品(公開 2004年5月29日)
上映時間 102分
原作 嶽本野ばら 『下妻物語』小学館刊
脚本: 監督 中島哲也
音楽 菅野よう子
主題歌 Tommy heavenly6『Hey my friend』
プロデューサー 石田雄治、平野隆、小椋悟
出演 深田恭子/土屋アンナ/宮迫博之/篠原涼子/樹木希林/岡田義徳/福田麻由子/小池栄子/阿部サダヲ/荒川良々/矢沢心/生瀬勝久/本田博太郎 

嶽本野ばらの同名小説をもとに、対照的な個性を持つ二人の女子高校生の間に生まれる一風変わった友情を描いた異色コメディー。
ロリータ・ファッションをこよなく愛する孤高の高校生・竜ヶ崎桃子は、
尼崎で偽ブランド屋をやっていた父と一緒に祖母が住む茨城県の下妻市に住んでいる。田んぼだらけで未だにヤンキー文化が隆盛を誇る田舎町。そんな土地で、全身フリフリのメルヘンチックなファッションに身を包み周囲から浮きまくりの女子高生・竜ヶ崎桃子。彼女は、東京の代官山にある某ロリータファッションブランドに命を捧げており、片道約2時間半の道のりにもめげず、毎週のように通い詰めていた。
桃子は服代を稼ぐため、父親がかつて失敗し家に山積みだった某有名ブランドの偽物商品の個人販売を始めてしまう。するとある日、特攻服で原チャリをかっ飛ばすヤンキー娘・白百合イチゴが買いに現われた。
友達なんかいらないと思っていた桃子だったが、強引なイチゴのペースに次第に巻き込まれていく。


プロデューサー石田雄治氏は「アヒルと鴨のコインロッカー」「嫌われ松子の一生」「自虐の詩」「パコと魔法の絵本」「告白」と、何れもインパクトのある作品を手がけた方ですが、
やはり2004年公開のこの作品の成功が以降の作品にも影響しているようにも思えます。

主人公・桃子の、お気楽かつ享楽的な18世紀のロココ時代を信奉する甘いプロローグが
一転、ジャージ王国(爆)尼崎をテンポ良く解説。
ヴェル○ーチとユニバー○ルのピー音に笑い、
グッバイ関西、ハロー TOKYOで、いよいよ舞台となる下妻の現在に。

ジャスコを愛する(笑)下妻原住民の冷たい視線を浴びながらも
龍ヶ崎さんチの桃子ちゃんは、田んぼのあぜ道を優雅に歩いて、今日も片道2時間半かけて代官山を目指します。

酸っぱいものは要らない。甘いもので満たしたい割に毒のある、クールな桃子に、
ある日出会ったやんちゃな風貌のわりに人恋しさいっぱいのイチゴがまとわり付き、
マイペース、ロリータファッション命の桃子の優雅な生活が乱れ(?)始めます。



桃子に邪険にされてもめげずに追いかけ回し、
「お前さー、ひらひらの癖に根性据わってるよな。その辺のカッコだけのヘタレたヤンキーより根性あるよ」と
桃子に付きまとうイチコはホントは弱く…
甘ロリ街道をたった独りでゆく桃子はホントに強い…

「貸したものは戻ってこない。だからほんとに大切なものは貸さない」主義の桃子と
「借りたものは返す主義」の白百合イチゴの出会いからを丹念に映していき、
イチコが尊敬する暴走族の引退式の日、彼女は初めての恋を失う。
強がっているイチゴに駆けつけた桃子、、、「盗っちゃえばいいじゃない。。。」

人を裏切ると書いて○ン○ンと読むの!・・・・嘘、、、、」と、
子供と観ていても、桃子のこのセリフで既に泣けます・・

絶滅危惧種の動物が死んでも心を動かされない桃子が、傷つき、泣けずにいる女の子の為に
傍にいて、慰めるのですが、、誰もいないよと後ろを向く......
「早いだろっ!!と毎回子供に突っこまれますが、私は初めて観た時からココで泣けました―。

その言葉でイチコが初めて泣ける。「普通はココだろう?」と子供は言うのですが、
うざいと思っていたイチコに、桃子が決定的に友情を感じ、自分が変わった瞬間。
イチコが強がりを解いた瞬間、に泣けるのです。

浮気者の母とダメオヤジをみて育った桃子と、イジメられっ子のイチコが、
ちいさな諍いと小さな幾つかの経験を共に重ねていき、
どこか虚しい、本気になれない現実の世界で、本当の友情を探す物語――。

クセのあるアウトロー的キャラのキャスティングに、公開当時は、恭子ちゃんファンは内心心配もしましたが、
愉しくて、可笑しくて、ホロリときて・・・元気になれる
もともとナレーションは上手な恭子ちゃんの語り口も心地よい数々のモモコ語録が、
最後まで耳に残ります

耳に残るといえば、Tommy heavenly6のHey my friendを含めた音楽が凄く好き♪
菅野よう子OST、コチラで全曲視聴できます
イイですよねぇ~~↓元気になれます

02.Hola Hola 作詞:Valerie Hohn 作曲:菅野よう子 歌:Dany Vasnier
06.Lucie Est Amoureuse 作詞・歌:Valerie Hohn 作曲:菅野よう子 これはまたシルヴィ・バルタンのような   
11,She said 歌・作詞:及川リン 作曲:菅野よう子
14.Honey You 作詞:Shanti Snyder 作曲:菅野よう子 歌:尾藤イサオ
20.A place for me and you 歌・作詞:Alan Brey 作曲:菅野よう子
27.Super“Shomin”Car(short version) 作詞:ゆきち 作曲:太平太一 歌:CECIL
28.タイムマシンにおねがい 作詞:松山猛 作曲:加藤和彦 歌:browny circus

                                                   


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4 コメント

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名作!傑作! (ゆう)
2012-10-14 12:04:30
涙腺が緩むポイントは人それぞれでしょうけど、この作品は月日が経っても色褪せないですね。
何度観ても楽しめるし泣けます。
単なる『女の子の友情物語』ではない、
奥の深い作品だなと思います。大好きっ!
ロリータファッションに抵抗感大の私でしたが、
恭子ちゃんのあまりの可愛さに、感心しまくりで、
こんなに似合う女の子は他には居ないだろって思ったんですよ。
ゆうさん~♪ (kira)
2012-10-14 23:40:37
1年に数回は観てるんですけど、
やっぱり同じところで吹いて、同じシーンで泣けます(笑)

>ロリータファッションに抵抗感大の私でしたが
うん
私もそうだった!映画館に行くのが怖かったもん、初日(笑)
ロリイタちゃんばっかりだったら帰ろうか・・・とか
ま、それは嘘ですけど、かなり緊張したのは覚えていますが、
映画館の雰囲気は超~~良かったです。同じシーンで泣き笑う、あの感覚があって。

語り継がれるドラマが「神すこ」なら、
語り継がれる恭子ちゃん映画は「下妻~」ですよねー

死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実
Unknown (mig)
2012-10-20 08:49:16
kiraさんおはよ~♪ゴシップ1番コメありがと!
この映画好きですー、恭子ちゃんハマってましたよね
土屋アンナとの掛け合いもよかったし。
嶽本野ばら氏は父の知り合いなんだけど
あの所持問題ですっかり名をひそめちゃいましたね
ゴスロリのカリスマ…笑
migちゃん♪ (kira)
2012-10-23 15:09:05
ブログ、あんなに画像沢山とりこんで
せっかくかいた長い記事、消えなくててか、コピーしといて
今回は「migちゃんの勝ちってことで」(笑)
良かったね~♪

>嶽本野ばら氏は父の知り合いなんだけど
そうそう、以前のmigちゃんのコメント覚えてます。
芸術一家のmigちゃんチの交友関係にびっくりだったもの

年齢や性別に関係なく楽しめる作品だよねっ

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