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映画『白いリボン』を観て

2011-01-21 00:00:00 | ヨーロッパ映画

11-7.白いリボン
■原題:Das Weisse Band(The White Ribbon)
■製作年・国:2009年、ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア
■上映時間:144分
■字幕:齋藤敦子
■鑑賞日:1月15日、新宿武蔵野館(新宿)
■料金:1,800円

 
スタッフ・キャスト(役名)
□監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
□撮影:クリスティアン・ベルガー
□衣装:モイデル・ビッケル
◆クリステイアン・フリーデル(教師)
◆レオニー・ベネシュ(エヴァ)
◆ウルリッヒ・トクゥール(男爵)
◆ウルシナ・ラルディ(男爵夫人)
◆ミヒャエル・クランツ(家庭教師)
◆ブルクハルト・クラウスナー(牧師)
◆ヨーゼフ・ビアビヒラー(家令ゲオルク)
◆ライナー・ボック(ドクター)
◆スザンヌ・ロタール(助産婦)

【この映画について】
第一次世界大戦前夜の北ドイツの村で起きた奇妙な事件。ひとつひとつは小さな事件かもしれないが、その奥には不気味な通低音が流れている。それは何かの“罰”なのだろうか。だとしたら、誰が、何のためにしているのか。
ハネケ監督は『隠された記憶』でも、小さな事件が重なる事によって不気味なうねりを作っていたが、今回も“謎解き”ではなく、事件の背後にあるものを私たちに考えさせる。
事件の裏には子供たちが関係していることは察しがつくが、その理由も行為も明らかにしていないからだ。観た人それぞれに解答はあるだろう。ヒントは、この映画の舞台となった時代のドイツの子供たちは、1930年代にナチズムが台頭したときに、それを支える世代になったという事だ。
出演は、映画初出演のクリスティアン・フリーデル、「セラフィーヌの庭」のウルリッヒ・トゥクール。カンヌ国際映画祭パルムドール、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞を受賞したクライム・ミステリー。
(この項、gooより転載しました)
【この映画について】(ネタバレあり)
1913年7月、北ドイツの小さな村。ドクターが自宅前に張られた針金のせいで落馬し、入院する。隣に住む助産婦が、彼の子供たちの面倒をみる。
牧師の娘と弟マルティンは帰りが遅くなり、牧師から“白いリボン”の儀式を言い渡される。翌日、男爵の家の納屋の床が抜け、小作人の妻が亡くなる。教師は、男爵家の乳母エヴァと初めて言葉を交わす。秋、男爵家で収穫祭の宴が行われている頃、小作人の長男マックスは、男爵家のキャベツ畑を荒らしていた。
その夜、男爵家の長男ジギが行方不明になり、杖でぶたれ逆さ吊りの状態で見つかる。後日、男爵夫人は子供たちを連れ、実家のあるイタリアに向かう。
退院したドクターは、診察室で助産婦と情事に耽る。冬、次々起こった事件は一向に解決しない。さらに、部屋の窓が開いていたため家令の赤ん坊が風邪をひくという出来事も起こる。エヴァが町で働くことになり、教師は求婚に行くが、父親から1年待つよう言われる。
ある夜、男爵家の納屋が火事になり、小作人が首を吊って死んでいるのが見つかる。ドクターは隣家に住み家の面倒を見てきた助産婦に、一方的に罵詈雑言を浴びせ別れを告げる。
春、男爵夫人は実家のあるイタリアから子供と新しい乳母を連れ、戻ってくる。教師は家令の娘から、助産婦の息子カーリが酷い目に遭う夢を見たと聞かされる。
その後、カーリが失明するほどの大怪我を負って発見される。自分の息子たちがジギを川に突き落としたことを知った家令は、杖で体罰を加える。カーリの事件の犯人が分かったと聞いた教師は、子供たちの関与を疑う。
ドクターと助産婦と子供たちの姿が消え、一連の事件は彼らの仕業だと噂が広がる。その後、教師はエヴァと結婚し、徴兵される。終戦後は町で仕立屋を開き、村人たちとは2度と会うことはなかった。

ハネケ作品には独特の「間」と「構成」があり、私は、ジュリエット・ビノシュが出演した「隠された記憶」に続いて今回のは2作目の観賞だが、正直言って良く分からなかった(今回も途中で睡魔に襲われてしまい...)。
「隠された記憶」でもそうだったのだが、結末が示されないので、観客は自分で結末を想像するしかない。今回のは、舞台が1910年代の北ドイツの田舎町での出来事という設定であり、閉鎖的な町は男爵一家が大地主であり、地元民は何らかの形でこの一家の恩恵を受けるか小作人として働いている世界で、警察の介入も原則としてない。
そんな閉鎖的な社会で起こった不可解な事件が連続して発生するものの、誰もが犯人探しには協力をしないしそんな雰囲気も無い。物語の中心は基本的には教師の回想で終始し、その教師が内気な17歳のエヴァとの交際が唯一の明るい話題である。
そんな作品なので展開は終始重く、しかもモノクロ映像なので余計に重く感じる。

エンディングは突然に訪れる。内容は宗教的でもあり、階級社会への警鐘でもあり、異なる倫理観への皮肉でもあるが、この子供たちがやがて訪れるヒトラー時代の大人になることから、こういう子供時代を過ごした子供がドイツを破滅に追い込んだという事を、一つの村での出来事をモデルにして訴えたかったのだろうか?
それはあくまでも管理人である私の感想であり、ハネケ監督の意図と一致するかは分かりません。

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