kintyre's Diary 新館

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映画『SP 革命篇』を観て

2011-04-13 11:47:14 | 映画・邦画

11-28.SP革命篇
■配給:東宝
■製作年・国:2011年、日本
■上映時間:128分
■鑑賞日:4月9日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)
■入場料:1,800円
 
スタッフ・キャスト(役名)
□監督:波多野貴文
□原案・脚本:金城一紀
□音楽:菅野祐悟
◆堤真一(尾形総一郎)
◆岡田准一(井上薫)
◆香川照之(伊達國雄)
◆真木よう子(笹本絵里)
◆松尾諭(山本隆文)
◆神尾佑(石田光男)
◆古山憲太郎(木内教永)
◆入山法子(青池由香莉)
◆堀部圭亮(横溝雅治)
◆野間口徹(田中一郎)
◆山本圭(麻田雄三)

【この映画について】
リアリティにこだわった緊迫感あふれる映像、直木賞作家・金城一紀による予測不可能なストーリー展開、岡田准一がノンスタントで挑んだ生身のアクション―。卓越したクオリティの高さで、深夜枠の連続ドラマとしてスタートした頃から熱狂的なファンを獲得してきた「SP 警視庁警備部警護課第四係」。
週末興行ランキング3週連続1位を獲得した前編『野望篇』、さらに激動の前日を描いたテレビスペシャル「革命前日」(3/5放送)を経て、ついに本作劇場版後編『革命篇』で最終章を迎える。井上の心に、尾形への不信感が募る一方で、尾形はついに人生をかけた“計画”を実行に移す。これまで謎めいた行動を取ってきた登場人物たちの思惑と野望がむきだしとなり渦巻く中、井上が選択する道とは…!? 井上と尾形の直接対決はもちろんのこと、SP 対SPのハードな肉弾戦、本物と見まごうばかりの国会議事堂・本会議場のセットも見どころだ。
出演は「おと・な・り」の岡田准一、「孤高のメス」の堤真一、「あしたのジョー」の香川照之。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
官房長官を狙ったテロ事件から2カ月。死闘を繰り広げた警視庁警護課第四係のメンバーたちは、通常任務に就いていた。そんな中、尾形への不信感を募らせ、一人苦しむ井上。一方、与党幹事長の伊達やキャリア官僚らと接触の陰が疑われる尾形の動きを探るべく、公安の田中も調査を進め、尾形の生い立ちについて衝撃の事実を突き止めた直後に何者かに襲われ瀕死の重傷を負う。
時を同じくして、尾形から国会の警備を命じられる井上。第四係、伊達、新第四係のメンバー、さらには謎のテロリストグループが国会に集結する中、内閣不信任案の採決が行われようとしていた。その頃、尾形から石田に井上らと共に第一委員室に不審物が無いか確認するように指示が入る・不審に思いながらも捜索をする第四係のメンバー達。

そして遂に、周到な準備の下でテロリスト集団を引き連れてきた尾形が動き出した。そこで尾形はTVカメラを通じて全国に衆議院本会議場を支配下におさめたことを宣言し、あらかじめ用意した原稿を読み上げ麻田内閣の閣僚たちの知られざる不祥事を暴いて見せた。
その頃、異変を察知した第四係のメンバー達はTVをみて愕然としたのだが、警護課長からは「行動するな」との命令を受ける。第四係に敵意をむき出しにする新第四係の連中とテロリスト集団に襲われながらも、井上らは何とか尾形を阻止しようと封鎖された本会議場に潜入を試みるが...。

大体、こんな感じでストーリーは展開し、尾形の目論見を背後で支持する与党幹事長の伊達が会議場でそれとなく尾形をたき付け、更に、現政権に不満を持つ若手官僚たちのグループがマンションに集合して成り行きを見守ったりと、それなりにスリリングな話になるのかと期待が膨らむ。ところが、余りにもサイドストーリーを盛り込み過ぎただけに、逆に本筋である尾形と井上の対決と尾形が革命を起こすプロセスの描き方が希薄であり、尾形が身分詐称してまで警視庁へ入庁した経緯の方を膨らませた方が面白かったと言うのが個人的な感想です。
革命を標榜しながらも、尾形が本会議場で暴く閣僚たちのスキャンダルも内容的にインパクトが弱く、逆に仲間達から裏切りにあう等しては何のための革命なのか?と思わされる。

これだけのネタを脚本全てに盛り込むなら128分の上映時間では到底足りず、3時間近い時間が無ければ無理だろうがそれでは興行的に元が取れないでしょう。だから、やはりここは内容を絞って尾形の過去と現在をシンクロ(一応そういうシーンはありましたが)させ、そこに第4係の井上らが絡んだ方が良いのではと再三言いたい気分です。

私はTVシリーズは知らないので、TVシリーズでその点が描かれていたとしても、これはあくまでも映画ですから一本の映画としての評価であります念の為。
シリーズ映画としては巨乳真木よう子のアクションシーンや、岡田准一のしっかりとリハーサルをこなしたであろう追跡シーンなど見どころも多いです。衆議院本会議場のシーンは如何にもセットですが、TVで観る本会議場とそっくりに再現されていたりと細かい点もしっかりと製作されているなという印象を持ちました。

でも、尾形が井上のスーツに忍ばせた手紙...気になりますね。



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2 コメント

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TBありがとうございます。 (KGR)
2011-05-15 09:37:11
本会議場は見事でした。
この映画だけのためなら勿体なすぎますので、
国会の登場する映画で使われることを希望します。
Unknown (kintyre)
2011-05-15 21:00:07
>KGRさん、こんばんは
確かにあのセット良く出来ていますね、TVのニュースなどでみているのとそっくりですね。
実際にはごく一部にCGを使って製作されたそうですが、美術担当の確かな仕事ぶりに拍手を送りたい気持ちです。

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