木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

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建築家VS憲法学者 公開シンポジウムのお知らせ(2)

2012-03-01 15:42:20 | 3/23建築家VS憲法学者シンポ
文化面での日本の輸出産業というと、多くの人は、
アニメとコミックを思い浮かべることかと思いますが、
実は、建築設計というのは、
非常に国際的評価の高い日本の輸出産業なのです。



 最近、山本先生がコンペで優勝した作品 「ザ・サークル」 はスイスで進行中のプロジェクトです。


山本理顕先生も、海外でたくさんの仕事があり、
2月・3月は、先生が日本にいる時間自体が限られていたのですが、
貴重なお時間を割いて頂き、
3月23日のシンポジウムに向けて、2月末に二回ほど打ち合わせをしてまいりました。


・・・・・・・・。

打ち合わせで確認されたのは、
災害復旧・復興という局面も、建築にせよ法にせよ、
一般的・日常的な各種の原理に支配されている、という点です。

例えば、住宅被害に対する国・公共団体の支援は、
一般的な
「住宅の個人所有」(憲法29条、民法206条)
「最低限度の生活の保障」(憲法25条、生活保護法)等の枠組みがあり、
その適用例として実現されます。

復旧・復興のための手続も、「国会」や「基礎的自治体」といった
基本的な統治の枠組みの中で動いていきます。

話を建築の方に目を向ければ、
仮設住宅、再建される個人住宅・公共建築、復興公営住宅などの設計も、
これまでの住宅のモデルを踏まえて設計されるわけです。

そうなると

 災害時でなくても適用される一般的な建築や法の原理を、
 まずしっかり分析する。

 そして、それで不十分なことはないか?
 あるとすれば、どのような変化や味付けが必要か?

 今ある一般的な原理が優れているのだとしたら、
 あるいは、それに代わる原理があるとして、
 それが、復興・復旧にあたり、どのように適用されるべきなのか?

といった、形で議論を組み立てる必要があるはずです。

山本先生、パネリストの先生方との打ち合わせの中で、
このような議論の方向性を得ることができました。

・・・・・・・。
そして、当日は、

 「一住宅一家族という既存の住宅設計、社会の枠組みはどう評価されるべきか?」

 「建築家達は、何ができ、また何ができる職能集団なのか?」

 「建築家達が重視する『地域社会』や『コミュニティー』といった概念は、
  憲法学、法学にとって、どのような含意を持っているのか?」

 「専門職能は、統治機構の中でどのように活用されるのか?」

といった問題を議論しながら、「復興の原理」に迫っていきたいと思います。

こうした原理的考察は、「いますぐ何かの役に立つ」ものではないかもしれませんが、
長い目で見たとき、非常に有益な視点を確保してくれることと思われます。

・・・・・・・・・。

ここで、打ち合わせに参加して頂いた先生方からの
メッセージを紹介いたします。

山本理顕先生
「打ち合わせを進める中で、
 憲法学者と建築家は、もっとも遠いように見えるけれど、
 実は極めて近い関係にあることが分かりました。
 ぜひ、法学徒の皆さんも聞きに来てください。」

松山巌先生
「お互いに有意義な問いかけができれば、と思います。」

石川健治先生
「せっかくなので、普段、あまり書いていないことをしゃべります。」

駒村圭吾先生
「普段と同じように、勝手にしゃべりたいと思います。」



今回のような豪華メンバーでの異種格闘技戦は、
なかなか開催される機会も少ないと思います。

法学部生、法科大学院生、法律家の皆様はもちろんのこと、
山本先生・内藤先生・松山先生の雄姿を観戦したい建築学徒の皆様、
駒村先生の応援団、石川先生の応援団、木村の講義の元受講生の皆様、
建築に興味のある皆様、憲法学に興味のある皆様、
どうぞお誘いあわせの上、ご来場ください。

来場資格の限定は、全くありません!


・・・・・・・・・・・。

開催要領は以下の通りです。
建築学会・日本評論社の皆様のご尽力のお陰で、
入場無料ということで大ホール開催が実現できました。

建築学会の総本山の大ホールの建築体験、というだけでも、
法学系の皆様は視野を広げる大チャンスではないでしょうか?


シンポジウム 復興の原理としての法、そして建築

 日時 2012年3月23日(金曜日)
   開場 17時30分
   開演 18時

 基調講演 山本理顕(建築家)

 シンポジウム
  山本理顕
  内藤廣(建築家)
  松山巌(小説家・評論家)
  駒村圭吾(慶應義塾大学教授・憲法学)
  石川健治(東京大学教授・憲法学)
  モデレーター 木村草太(首都大学東京准教授・憲法学)

 会場 建築会館大ホール(東京都港区) 

 (入場無料)
 (予約については下記記載をご参照ください。)


 主催 建築学会復旧復興支援部会・日本評論社(共催)


 公式ホームページ
 公式ポスター


*ご来場のお申込について*

 建築学会のホームページでは、
 ご来場のお申込を受け付けております。

 当日の資料準備や机・イスの準備の関係で、
 ご来場予定の方は、下記のフォームでお申込みいただけますと幸いです。

  こちら からお申込みいただけます。よろしくお願いいたします。

 もちろん、お申込みいただかなくても、ご参加いただけますので、
 当日になって、ご来場いただけることが確定した!
 という方も、どうぞご来場ください。


ではでは、皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
当日、お会いできるのを楽しみにしております。

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4 コメント

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Unknown (めがふぉにっく)
2012-03-02 12:15:44
自分はこういう知的な空間に足を運んだ経験はないのですが、
せっかくのご縁なので、行かせて頂こうと思います。

当日を楽しみにしております。
Unknown (vi-_-io)
2012-03-02 13:56:34
ほうほう、参加すると急所へのサインというサービスもついてきたりするといないないとか。
知的好奇心第一ですよ、もちろん参加の目的は。
法と建築 (法学徒)
2012-03-05 17:51:49
第一線で活躍されている憲法学者と建築家との論戦、大変興味深いです。
レッシグがその著書の中でアーキテクチャに触れていたことを思い出しました。実はかなり似た頭の使い方をされているのでは?

復興という直近の課題に対する解へのヒントに加えて、もう少し長い射程をもった、2つの学問の発展へのヒントが得られることを期待しています。

>法学徒さま (kimkimlr)
2012-03-06 07:41:33
ああ、レッシグの議論は有名ですね。
頑張りたいと思います!

いまいろいろよんでいます。
来週くらいから、シンポジウムの準備のプロセスで読んだ本の紹介を
ブログで書いていこうと思います。

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