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木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

もうすぐあけますのでおめでとうございます。

2013-12-31 23:06:19 | ちょっと一言
本年中は、お世話になりました。
今年は、更新が途絶えとだえになってしまい、
日々お越しいただいた皆様には、申し訳なく思っております。

年末まで仕事をかかえ、年明け早々の締め切りもいくつかありますが、
なんとか頑張ってゆきたいと思います。

コメントの方も、しばしお待ちください。

2014年はいくつか出版計画があり、
論文もいろいろ出します。
予定はありますが、文字は並んでおらないところもあり、
線路がなければ汽車は走らないということわざの通りに、
なんだそのことわざは。

とにかく、前に進んでゆこうと思います。

ではでは、もうすぐあけますのでおめでとうございます。

雲の上の非現実から一気に

2013-12-17 21:09:55 | ちょっと一言
ここのところ、忘年会などにお呼び頂き、
非現実的に楽しい日々を過ごしておりまして、
また、ばたばた忙しく、原稿が遅れ
あいや、原稿はともかく、ブログ更新が滞っておりました。

昨晩は、羽生先生の王座就位式にご招待いただきました。
まことにありがとうございました。

羽生先生や谷川会長とお話させていただいておりますと
雲の上の太陽やアルタイルと直接話しているようで、
現実感がなくなってくるのですが、
羽生先生のご著書の担当編集者の方がいらっしゃり、
この方、じつは、現在私が一緒にお仕事させていただいている方で、
いやあ、一気に現実に引き戻され、
締切の日付を確認され、もう、いやあ、という感じでございましたが、
はい。


とにかく頑張ります。
コメント、もう少し待っていただけますと幸いです。

ひふみの日・考(2)

2013-12-04 21:28:45 | 将棋
1月23日の第二一二三の日に向けて、考察は続く。

ここまでの話をまとめると、
「ルソーってかるそーな名前でしょう。
 だけど、フランス語でつづると結構長いんですよ。・・・ゲッツ」
とかという、
「人を笑わせている」と思っている「笑われている人」というのは
本当に始末に負えない・・・。

と、そういう話ではなく、
加藤が「楽しい」人物であるとはどういうことか、ということである。


一見、加藤は「人に笑われている」人物に見える。

うなぎにしろみかんにしろ、そこには
「人を笑わせたくて、あえて笑いを取りに行っている」という感じはしない。

純粋に、食べたいものを食べ、負けたくないからみかんを食べ
ということをしている。

なので、確かに加藤は「人を笑わせる」人物ではない。

しかし、である。

我々は加藤を「笑って」いるのだろうか。断じて違う。

「笑われる人」とは、ゲッツを連呼する西洋政治思想史の教授
(その存在はフィクションであり、実在の人物ではない)のように、
要するに、あまりにも寒くてバカにされている人である。

ところが、我々は加藤をバカにしているわけでもないし、
むしろ、尊敬の念を覚えている。

なのに、我々は、加藤のおかげで大いに笑顔になっているのである。

これはどういうことか。

笑わせるでもなく、笑われるでもない、人を笑顔にする方法があるということだ。

では、それはどういうことか。

それを考える絶好の素材がある。

そう。加藤が、竜王戦の立会に旅立つ前日のツイートである。

竜王戦。将棋界の頂点を決めるタイトル戦であり、
十連覇をかける渡辺、
名人・竜王の二大タイトル制覇で棋界に君臨しようとする森内。
これを裁く将棋界の重鎮。

どんなに重いツイートになっても重くなりすぎることはない状況だ。

それを踏まえ、これをご覧いただきたい。

加藤のツイート(明日から竜王戦立会い)
おはようございます。今日はこれから竜王戦第3局の立会人として福岡に行って参ります。
飛行機に乗るのは暫くぶりです。
飛行機といえば11月いっぱい、日本航空国際線機内上映にて
7月4日放送のアウトデラックスを見ることができます。
ひふみんジェスチャークイズも3問ほど収録されているそうです。


・・・。

どうだろうか。

飛行機に乗ることが楽しみで仕方がない。

大空に飛び立つ、あの時の気持ちが、これほどまで生き生きと描写される
ツイートができるのは、神武天皇を除けば加藤だけだろう。

そして、ここに加藤が人々を笑顔にする要因が、端的に示されている。

そう。加藤は、人を笑わせているのでも、人に笑われているのでもない。


端的に、本人が、とても楽しそうなのだ

                   (つづく)



ひふみの日・考

2013-12-03 22:59:41 | 将棋
本日12月3日は、123の日、つまり神武以来の天才、加藤一二三先生の日。

そんなわけで、加藤先生について検討してみたいと思う。

***********************

ひふみ・考 ―人を楽しませるとはどういうことか?

加藤一二三は面白い。このことを否定する人はいないだろう。

滝がうるさいから止める伝説。
盤を相手から見る伝説。
ライバル米長とのみかん対決。
ガリガリ君をたべまくる伝説。うなぎ伝説。
うなぎ以外の昼食を注文して、羽生の指が震えた伝説。
(最後の伝説は、聞いたことがない。
 というか、うなぎ伝説とはなんだ?)

この面白さはどこからくるのだろうか?
この問題への解答は容易ではない。

広く知られるように、面白い人には
「人を笑わせる人」と
「人に笑われる人」の二種類がいる。

では、加藤一二三は、どちらなのだろうか。

なるほど。一見加藤の面白さは、
本人は真剣なのに、その言動の一つ一つが面白くなってしまう。
純粋さゆえに、本人は笑わせようとしていないのに
回りがつい笑ってしまう。

そんな印象を受けるので、
加藤一二三は「笑われる人」なのではないか?と思ってしまう。

しかし、これは、加藤一二三という人物の理解としてあまりにも浅い、と私は思う。

この理解では、
加藤一二三は、我々を楽しませようというサービス精神のかけらも持ち合わせていないが
言動がなんとなく可笑しいヘンな人、ということになるが、
加藤一二三に「サービス精神がない」という評価の不当さは明らかだろう。


このような浅い分析が生じるのは
「人を笑わせる人」と「人に笑われる人」に、メタレベルの視点がないからである。

「面白い人」には、実は、笑わせている、笑われているというオブジェクトレベルの分類とは別に、
本人の認識という分類軸がある。

例えば、西洋思想史の講義で教授がいきなり
「ロックって、硬い人だったらしいんだよね。・・・ゲッツ!」と言ったらどうだろう?

たぶん、これは笑いをとれるだろう。
そして、教授は「俺は笑わせている」と思うだろう。

しかし、そうでないことは明らかである。
このことをは火を見るよりも水を見るよりも木を見て森を見ないよりも明らかである。

これは、「人を笑わせている」と思っている「笑われている人」である。


さて、私は、加藤がこのタイプにあたると言いたいのではもちろんない。

この議論から明らかになるのは
「人を笑わせている」と思っている「人を笑わせている人」
「人を笑わせている」と思っている「人に笑われる人」
「人を笑わせている」と思っていない「人に笑われる人」
「人を笑わせている」と思っていない「人を笑わせている人」
などという分類が得られるということである、

では、加藤はどれにあたるのか、ということが問題である。
結論から言えば、加藤はこのいずれでもない。

いずれでもないのになぜわざわざ私はこのような分類軸を出してきたのだろうか。

                        (つづく)

5ミリくらいずれる発言

2013-12-01 19:37:46 | ちょっと一言
みなさま、お元気でしょうか。
なんだか、最近、忙しくて記事が更新できませんでした。

やはり学期中というのは忙しいものですねえ。


そういえば、先日、電車の中で、
「えーとさ、お前の言うことって、なんていうか、
 5ミリくらいずれてる感じなんだよな」
と、若者がおっしゃっておりまして、
「5ミリくらいずれる」とは、どういうことかと思ったのですが、
どうも、間違いではないのだが、
なんだか違和感のある発言、ということのようです。

間違いだと10cmくらいずれているということでしょう。

たとえば、「簡単なことである」という意味で

「それは赤子の腕をひねるより簡単だ」は1ミリもずれない正解

「それは赤鬼の腕をひねるより簡単だ」は30cmくらいのズレ

「それは赤子の右腕をひねるより簡単だ」が5ミリくらいのずれ

ということのようです。


というわけで、コメントいただいたみなさま、少々お待ちください。