木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

建築家VS憲法学者 公開シンポジウムのお知らせ

2012-01-13 13:10:46 | 3/23建築家VS憲法学者シンポ
昨日発売の法学セミナーで告知されております
3月23日(金曜日)18時からの公開シンポジウムのお知らせです。


山本理顕先生という日本を代表する建築家がいます。

近年の国内の代表作としては、
横須賀美術館、公立はこだて未来大学、埼玉県立大学
などがあり、現在も世界各地でプロジェクトが進行中です。
(詳細は、山本理顕設計工場のHPをご覧ください。
 ちなみに、「設計工場」という名前の建築事務所は珍しいです。
 山本先生のお人柄が出ています。)


 (こちらは、近年の代表作、横須賀美術館です。山本先生のHPより引用させて頂きました。)


山本先生は、東日本大震災を受けて開催された様々なシンポジウムに参加され、
著名な社会学者、経済学者らと交流してきた学際的知見を持つ建築家で、
 (例えば、『3・11後の建築と社会デザイン』平凡社新書をご参照ください。)
また、著名な建築家と「帰心の会」を結成し、被災地の支援活動をしております。

 震災からの復興という局面を考える上で、
 そのための民主主義の在り方、
 コミュニティーとプライバシーの位置づけ、
 人々の文化と生存についての国家の責任等の原理論は欠かせない。

 そうした原理論を語るには、建築家だけでなく、
 民主的意思決定やプライバシー権の専門家である
 憲法学者を巻き込んで議論することが必要だ。

このような山本先生のご提案を受けて、
今回のシンポジウムが開催されることになりました。


シンポジウムでは、まず、
「復興の原理としての法、そして建築」というテーマで
山本先生が、基調講演をして下さいます。

それを受けて、建築家と憲法学者が、
「そもそも公共性とは何か?民主的意思決定とは何か?」
「復興のための民主的意思決定」
「住居に関する国家の責任の在り方」
「憲法学と建築家はコミュニティとプライバシーをどう考えるか?」
といったことをテーマに議論をすることになります。


受けて立つ憲法学者サイドは、豪華です。

議会制論・執政権論について多数の原稿を発表されてきた
日本を代表する憲法学者、石川健治先生(東京大学教授)。

ジャーナリズム、プライバシーなどあらゆる領域で
尋常でなく懐の深い議論を展開されている
「国家と文化」論の代表的論客、駒村圭吾先生(慶應義塾大学教授)。


他方、シンポジウムの建築家サイドも、もちろん豪華です。

山本先生同様、日本を代表する建築家で、
土木分野にも深い造詣のある内藤廣先生。
(長年、東京大学で土木講座を担当され
 同大副学長も歴任された先生です)

『うわさの遠近法』(サントリー学芸賞)、『闇の中の石』(伊藤整文学賞)等で
知られる建築評論家・文学者の松山巌先生。

以上の四方に加え、山本理顕先生がパネリストになります。

(シンポジウムのモデレーター兼広報担当は、
 将棋第十八世永世名人の資格をお持ちで、
 名著『矢倉の急所』の著者としても知られる森内俊之名人
 のファンの木村草太という人です。)


建築学会復旧復興部会の主催の下、
日本評論社法学セミナー誌のバックアップにより
開催されることになります。

今月号の法学セミナー誌では、ちょうど
「コミュニティーの再建と法律家」という企画が組まれており、
今回のシンポジウムと共鳴するものがございます。


日時  2012年3月23日(金曜日)18時から20時30分
会場  建築会館(JR田町駅・地下鉄三田駅から徒歩3分)
    (予約不要)
基調講演   山本理顕
シンポジウム 山本理顕 内藤廣 松山巌
       駒村圭吾 石川健治 (モデレーター 木村草太)



「議会制」「地方自治」「プライバシー」などの理解を深める上でも重要で、
法学部生、法科大学院生、法学部・法科大学院の修了生の方々にも有益な
面白いものになるのではないかと思います。

どうぞ、お誘いあわせの上、お越しください。
それでは、会場でお会いいたしましょう。

(会場は慶大の近くです。
 慶大生の方々は、ぜひ、駒村先生の応援をば!
 石川先生のファンは、駒村応援団に負けない応援を!!)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
キレイやな (ニョロニョロ)
2012-01-13 21:04:05
直線的やけど、柔らかい雰囲気やな
建物の中の空気が澄んでそうやわ
返信する
>ニョロニョロへ (kimkimlr)
2012-01-14 06:20:55
入って見ると楽しい空間なんやぞ。

シンポジウム、ニョロニョロは遠いかもしれないが、
スナフキンと飛行オニには、ぜひきてくれといっといとてくれ。
返信する

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