信濃川沿いの津南の町から松之山に出るには、それなりに山深い道を何キロも行くことになる。
その間には、本当に耕して天に至るばかりの棚田も見ることができる。
そんな山深い土地にも薬効作用で有名な松之山温泉があり、その近くの山を背にして村山本家(大棟山美術博物館)がひっそりと佇んでいる。
村山家は700年も続く古い家柄で、門の前には由緒ある古寺のような杉の並木と石段が続く。
山門とでもいいたい門は、大変な風格がある。
博物館の入り口で、内部の写真はダメですよね、と訊くと、予想に反していいですよ、という答えがあり、内部の写真も載せることとする。
村山家は、無頼派と言われる坂口安吾の姉が嫁した家であり、安吾もこの家でそれなりの時間を過ごしたらしい。ちなみに、安吾自身は望まなかったかもしれないが、彼の家も新潟では名のある政治家の家だったそうだ。写真は、安吾とその姉の居場所として定められた部屋。
村山家は勉強家の一族らしく、書棚にはこの屋敷が公開される直前まで読んでいたらしい書物がみられる。
村山家にも、かつては立派な庭園があったと思われるが、今はその痕跡を留めるに過ぎない。
それでも、池跡の奥にある石組や、笹の葉に覆われそうな観音像が、かつてはどれだけ気品のある庭であったかを現わしている。
人の世の栄華を極めたような造りの庭が、人の力を遙かに超えた自然により徐々に浸食され落日の姿を現すところは、歴史的な教養を受け継ぎながら無頼というスタイルを選択した坂口安吾の姿にピッタリと感じさせるものがあった。
その間には、本当に耕して天に至るばかりの棚田も見ることができる。
そんな山深い土地にも薬効作用で有名な松之山温泉があり、その近くの山を背にして村山本家(大棟山美術博物館)がひっそりと佇んでいる。
村山家は700年も続く古い家柄で、門の前には由緒ある古寺のような杉の並木と石段が続く。
山門とでもいいたい門は、大変な風格がある。
博物館の入り口で、内部の写真はダメですよね、と訊くと、予想に反していいですよ、という答えがあり、内部の写真も載せることとする。
村山家は、無頼派と言われる坂口安吾の姉が嫁した家であり、安吾もこの家でそれなりの時間を過ごしたらしい。ちなみに、安吾自身は望まなかったかもしれないが、彼の家も新潟では名のある政治家の家だったそうだ。写真は、安吾とその姉の居場所として定められた部屋。
村山家は勉強家の一族らしく、書棚にはこの屋敷が公開される直前まで読んでいたらしい書物がみられる。
村山家にも、かつては立派な庭園があったと思われるが、今はその痕跡を留めるに過ぎない。
それでも、池跡の奥にある石組や、笹の葉に覆われそうな観音像が、かつてはどれだけ気品のある庭であったかを現わしている。
人の世の栄華を極めたような造りの庭が、人の力を遙かに超えた自然により徐々に浸食され落日の姿を現すところは、歴史的な教養を受け継ぎながら無頼というスタイルを選択した坂口安吾の姿にピッタリと感じさせるものがあった。
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