蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

坪川家(2)  丸岡町

2009-05-06 21:04:56 | 古民家、庭園
坪川家はその昔は北面の武士であり、故あって700年前に福井県丸岡町に定住したという。


山里の八重桜も盛りを過ぎた頃に、2年ぶりに訪れた。


ちょっと離れた所から見下ろすと、屋根の造りが意外に複雑であることが分かる。


家の近くから見れば、正面の破風の重厚さに圧倒される。


茅葺の屋根のカーブが何とも柔らかくて、美しい。


厳しい自然環境にさらされる外壁の建材は、風化して化石のような姿に見えるが、それにまた花を添える気遣いが素晴らしい。



流しの水は裏山から引き入れるのだが、未だに現役。

流しへの水道の奥には、規模は大きくないが、家の格の高さを感じさせる回遊式庭園がある。17世紀後半の作庭とされる。




小池泉の向こうの築山に、三尊石と守護石が並ぶ。




これ程に山深い土地で、よくこれだけの文化レベルを求められる庭園を残したものだと感心させられる。


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2 コメント

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Unknown (j-garden)
2009-05-07 06:24:45
福井の庭園探訪の際、
場所がちょっと遠かったので、
寄れなかった庭園です。
こんなに立派な民家もあったんですね。
今度福井に行く機会があったら、
ぜひ、訪れたいです。
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Unknown (kikouchi)
2009-05-08 22:21:20
>j-gardenさん
江戸初期の回遊式庭園でありながら、庭園への立ち入りはできません。それもあって、石組なども遠くからおぼろげに見渡すのがせいぜいです。
そういう感じで、魅力をどんどんとアピールする庭ではないのですが、この家の代々の当主や面倒を見た庭師さんたちの事を思うと、福井に行く度に訪れたくなる民家です。
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