蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

下時國家  珠洲市

2010-05-15 12:37:53 | 古民家、庭園
下時國家も建坪108坪、茅葺きの堂々とした農家の造りである。


内庭を仕切る右手の塀の付け根に身分の高い人専用の玄関が見える。この玄関から向かって右手がハレの世界。左手は農家の作業スペースになる。




上時國家と同じように、家の裏手から表にかけて池が廻り込む。上段の間の前は飛び石の周辺に砂利が敷き詰められ、特別なしかけは配されていない。
上段の間には天井も張られ、贅沢なしつらいがなされている。






家の側面。池の対岸には築山も築かれ、それらしい石組もみえる。






家の裏手。この家の主人および家族のためのスペースの前の庭になる。なんだか、この部分は大分新しい様式で造り直された感じがする。
庭のすみにある社は、壇ノ浦で入水された安徳天皇を祭ったものである。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (j-garden)
2010-05-18 06:25:03
こちらのお庭の方が、
造り込まれている感じですね。
こういう地方にある庭園は、
何とも言えない素朴さがいいと思います。
庭そのものの出来もありますが、
そこまで自分が訪れたという過程、
そして、この地に庭園を造ったという歴史。
いろいろ考えると、
庭の文化の深さを実感します。
返信する
Unknown (kikouchi)
2010-05-19 21:19:20
>j-gardenさん
珠洲市の2つの時國家を訪れて、まず感じたのは平家は全く戦に負けていない、という事です。
鎌倉幕府の監視もあり、京都からも遠く離れた土地かもしれませんが、これだけの優雅な世界を展開できれば、その上不満など言えないなーと思います。
たった三代で幕を閉じた源家よりも大分深い知恵がありそうにも思えます。
返信する

コメントを投稿