蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

朝倉氏一乗谷遺跡

2007-05-14 21:21:38 | 古民家、庭園
朝倉氏は1471年に越前の守護大名に任命されると、足羽川からその支流の一乗谷川沿いに入ったこの地に城を築いた。一乗谷川は白椿山の麓を流れる川で、川の周りの平地は限られた広さしかない。そこに城だけでなく、武家屋敷が建ち並び、北陸の小京都といわれる朝倉文化が栄えたという。しかしそれも、1573年織田信長により一気に攻め落とされ、当時の建造物は何一つ、残っていない。ただ、石でできた城跡、土台の跡、庭の石組みなどが残されているに過ぎない。




しかし、1967年からの発掘調査により、大変な文化が存在したことが、分ってきた。
こちらは、諏訪館跡で、五代目義景の愛妾の住まいといわれる。平地が限られるだけ、スケールの大きい庭造りは出来ないが、必然的に生ずる傾斜を利用して流れの扱いが見事である。


庭は上下、二層にわかれ、上部には遣水も。




庭跡というのは不思議なもので、これくらいに復元されると、充分な魅力が感じられる。例えば古民家として壁や柱の一部が残っています、という遺跡を訪れてもこれほどの魅力を感じることが出来るだろうか。






こちらは義景館跡。使われている石の数に圧倒される。


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2 コメント

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往時が (シャレード)
2007-05-14 21:33:12
美しくもあり、もの悲しくもあり・・・・

朝倉義景の往時が偲ばれますね・・・・

建造物よりも、庭園から湧き出てて来る時の風を・・・

良い庭の跡をご覧になりましたね、一度佇みたい・・・
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Unknown (kikouchi)
2007-05-15 01:05:44
戦国の逸話には、華があり、そして悲しさが必ず付きまとうように感じます。
今回は谷崎潤一郎の「盲目物語」を読み直した直後でしたので、胸に迫るものがありました。
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