蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

高井鴻山記念館 小布施

2007-08-21 21:27:59 | 古民家、庭園
高井家は江戸初期からの奥信濃の豪商。豪農として栄えただけではなく、京都の九条家、飯山藩、高田藩などへの大名貸しを勤めた。その証文は、記念館の蔵の中に、今日も大事に保存されている。
鴻山は、幕末に高井家の当主となった。若き時より、京都、江戸へ遊学し、学問、芸事を修めるも、幕末・維新の世の中で、多くの思想家、文人たちと交流した。幕末の変革の時代に関わった事は明らかではあるが、その具体的役割は明確にされていない。鴻山の書斎には様々な人々が集まったと見え、非常時のための脱出路が設けられているのは有名。晩年に鴻山を幾度も訪れた葛飾北斎のアトリエ碧漪軒は、書斎の数メートル先に建てられている。


これが、書斎のからくりの一つ。地下の通路伝いに書斎から母屋に抜けられるようになっている。


これも書斎の一階なのだが、蔵の町小布施の、蔵の裏の小路に面したような、どこか庶民的な雰囲気がただよう。


書斎の二階にあがれば、栗の木を中心とした庭が見渡せる。




二階は書院の造り。窓に向かい、鴻山が愛したという一弦琴が展示されている。


二階の座敷。先ほどの写真から、振り返ったところ。もう一台の一弦琴が置かれ、窓辺には豊かな緑が。


こちらが、北斎がアトリエとして使った碧漪軒。現代の基準でみれば、非常に狭く感じられる。本当にここで、スケールの大きい天井画を製作したのだろうか?


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