蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

富山市陶芸館

2007-10-02 21:49:50 | 古民家、庭園
富山市の北西部に、呉羽山と呼ばれる丘陵がある。富山市の中心部から、車で20分くらいで行けるのだが、緑豊かな一画に富山市民俗民芸村が造られている。
富山の旅は日帰りであわただしかったのだが、その最後の30分を使って、陶芸館を訪れた。


建物は明治27年建築の切妻、「アズマダチ」と呼ばれる富山平野の民家の典型だ。昭和55年に、陶芸館として移築された。
館内に展示されていた陶器は、日本全国の民芸からマヤ遺跡の陶器まで幅広い。中でも、この屋敷には浜田庄司や河井寛二郎などの作品が良く似合う。富山県が、なかなかの名品を収集しているようだ。


訪れた時には、「灰」を民芸村全体のテーマとして、展示が行われていた。陶芸館では、庭先にこんな建物が、置かれていた。これは、富山に伝統的に伝わる「灰蔵」だそうだ。囲炉裏や竈で、薪を焚くと真っ白なきれいな灰が残る。それを、灰汁ヌキ用や、肥料のために貯めていたのが、灰蔵だそうだ。
灰は正面の開き戸から入れ、積み重なった下の方からかき出す。燃え残りの炭などで、火事になりそうな構造だが、富山市周辺でも、相当な数の蔵が残されている、という。


地味だが、それなりに見ごたえのあるテーマを選ぶところが、実に地方の展示館らしい、と感じた。


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