ゆる旅kikky・虫日記

~~目指すは山頂からムシに変わりました
~~虫の名前はネットや書籍で調べていますが間違い多しです。

森のことを知りたい人におすすめの本〈チョイ読み感想文1〉

2022-01-13 12:39:10 | 

興味のある本は新品も中古もよく購入します。

ただ、ほとんどの本は最後まで読んでいなかったり、気になる一部分だけ読んで終わっています。

そこで、最初から最後まで読もうとするから、続かないんだなと思いましたので、気になるところだけを読むチョイ読み感想文を始めます。

『森の動物・昆虫学のすすめ』西口親雄・著

著者の西口親雄さんは東京大学・東北大学の先生で、東京大学時代は伊豆・北海道で、東北大学時代は宮城県鳴子にある東北大学農学部付属演習林で研究をされていました。

西口さんの本は、どれも面白いです。この本は2冊目です。

1冊目に読んだのは『森のなんでも研究』でした。

本文も読みやすくて面白いですが、スケッチや図説も興味深いです。

では、『森林インストラクター 森の動物・昆虫学のすすめ』のチョイ読み感想です。

チョイ読みのつもりですが、結局全部読んでしまいました。

面白い所はたくさんありましたが、一つだけ挙げます。

「松くい虫」に関するところです。

「松枯れ」は松が突然枯れてしまう被害で昭和に多発するようになり問題となりました。

松につく害虫は色々いるのですが、マツノキクイムシやマツノマダラカミキリなどの甲虫を松くい虫と言います。

これらの幼虫は孵化したあと木の内部を食べて成長しますが、樹木自体を枯らすほどの力はなく、樹木自体にも抵抗力があり枯れることは基本ありません。

では木が枯れてしまう本当の原因は何か。

この松枯れの原因となるのは、「マツノザイセンチュウ」という体長1㎜弱の線虫であることが昭和46年に分かりました。

マツノザイセンチュウは木から木へと自力で移動することができないため、マツノマダラカミキリに潜り込んで健康な松に次から次へと広がっていき多くの松を枯らしました。

杉やヒノキにも害虫が発生して商品価値を著しく下げてしまいます。

では広葉樹はどうかというと、様々な昆虫が寄生して被害を与えますが、松くい虫のように枯らしてしまうことはないそうです。

松や杉の針葉樹は傷がつくと殺菌・殺虫作用のあるテルペンを含む樹脂で防衛する。それに対して虫の方も毒性の微生物をともなってアタックしてくる。

コナラやヤマハンノキなどの広葉樹は虫に傷つけられてもカルスを形成して傷を治癒していく。

広葉樹は虫を殺すのではなく、虫に耐えて共存していくという作戦のようです。

これを読んで感じたことは、人間も一緒なのではないかと思いました。

コロナウィルスもワクチンで徹底的に抑えるのではなく、熱や痛みに耐えてやり過ごし共存していく方が賢明なのではないかと思いました。

ガンの治療もです。ガン細胞はもともと自分の細胞が肥大するなどして、悪さをするものです。

ガンも抗がん剤で徹底的にやっつけようとすると、その強力な作用で人体にも悪影響が出ます。

程度にもよりますが、どこかで落としどころを見つけてガンも自分の一部と認識して共存していくしかないのだなと思いました。

やはり大自然は多くのことを教えてくれます。

異物を徹底的に取り除くのではなく、お互いに歩みよる多様性のある社会構造が長く続く秘訣なのかもしれません。


虫ハンドブック入手

2022-01-09 07:30:19 | 

『イモムシハンドブック上中下』

『ハムシハンドブック』

『虫の卵ハンドブック』

『虫の食草・食樹ハンドブック』

以上の手持ちのハンドブックに、新たにハンドブックを加えました。

『ハチハンドブック』

ハチってすごいな、と最近ひしひしと感じます。

スズメバチ、アシナガバチ、ハナバチ、ミツバチは知っていましたが、狩りバチやハバチ、キバチ、ヤドリバチなど生態が多岐にわたっていて非常に興味深いです。

『繭ハンドブック』

『バッタハンドブック』(定価1800円+税)

これらのハンドブックが、書店に置かれていないことが多くなりました。

また『カミキリムシハンドブック』の新品が無いのか、中古の値が吊り上がっていました。

後で後悔しないよう、あったら使うなという3冊を購入しました。

大型の図鑑は標本写真のため変色退色があるので、ほぼ生きているうちに撮られた写真のこれらのハンドブックは、昆虫の種類を調べるのに重宝しています。

『テントウ虫ハンドブック』クワガタムシハンドブック』を今後購入するかもしれません。

今後の希望としては『ハナムグリ・コガネムシハンドブック』『オサムシ・ゴミムシハンドブック』があるといいなと思います。


昆虫の古書を入手

2021-02-11 09:41:11 | 

 

アマゾンで、たまに古書あさりにハマる時があります。

今回は欲しい本を納得のお値段で手に入れる事が出来、満足です。

特に地元(宮城県)の本を探しています。(安いうちに買っとく) (^^ゞ

『北海道の昆虫』は、送料を足してもそれぞれ400円くらいだったので、この機会に購入しておきました。

 


積読(つんどく)文庫に手をつける

2018-11-08 19:10:45 | 
積読(つんどく)とは、書物を買って、積んでおくだけで、読まないこと。

私の部屋は、買ってきてまだ読んでない本だらけ。しかも昆虫に関する本ばかりです。

だけど、読まないけど、パラパラめくって気になる所だけ読んだり、写真だけ見て楽しんだりはするので、全く読んでないとも言えません。

パソコンやスマホを見ると、目が疲れるので、本を読む時間はやはり減ります。

そこへ、オカヤドカリを飼い始めたので、今はオカヤドカリのお世話で、外に出て虫探しをする時間も削られています。

オカヤドカリって全然なつかないどころか、ヒトの気配で隠れてしまうので、たまたまご飯を食べるところや、木登りとか、の場面を見れたりすると、かわいくて見入ってしまうのですよ。。。

沖縄に返してあげたいですが、それも出来ませんので、できうる限りのいい環境づくりをしてあげたいと思います。

なかなかムズカシイですが。。。

その合い間に読み始めたのは、『観察する目が変わる昆虫学入門』。


観察する目が変わる昆虫学入門 (BERET SCIENCE 観察する目が変わる昆虫学入門)
野村 昌史
ベレ出版


外で虫探しが出来ないときは、読書で世界を広げるのもいい時間です。


『カメムシ博士入門』購入

2018-11-02 11:54:41 | 
カメムシ博士入門 (観察と発見シリーズ)
安永智秀,前原諭,石川忠,高井幹夫
全国農村教育協会


病院の付き添いの帰りに立ち寄る本屋さん。

そろそろほしい本も無くなってきたけど、山と渓谷社から出ている『裏山の博物誌』がおもしろそうかな、、と手に持ちながら農業関連の本コーナーへ行ってみると、『カメムシ博士入門』なる本が目に入りました。

今年の9月に出たばかりのようです。

カメムシは種類が多く、幼虫時代も様々な色や形で楽しめる虫です。

詳しい本は1万円くらいの全3巻からなる図鑑『日本原色カメムシ図鑑』がありますが、アマゾンでポチるにはまだ踏み切れません。

これは3千円で身近な種類のカメムシの写真と詳しい説明が載ってたので、購入してきました!