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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映宣伝部・番外編の番外 (160) 石黒達也さん

2017年06月05日 | 日記

   

    

    

    石黒達也さんは大映専属の俳優さんではなく、菅井一郎さんらが作られた第一協団
    の方ですが、大映を中心に幅広い演技をみせてくれた貴重な脇役俳優さんでした。
    出身は広島ですが岡山の中学校を卒業後、新築地劇団に入団し、演技を磨いて名
    前を上げます。昭和15年(1940)に起こった有名な新劇弾圧で検挙されたこともあっ
    たそうです。

    大映では時代劇が主でしたが、それでも何でもこいの役柄で、癖のあるインテリ役と
    かもやりましたが、やはり時代劇の役柄が多い石黒さんでした。
    とても真面目で熱心な俳優さんで、大映で戦時中に「新雪」「成吉思汗」「烽火は上海
    に揚る」などを撮り、戦後は「ある夜の接吻」「天狗飛脚」「大仏開眼」「浅間の鴉」「地
    獄門」「番長皿屋敷 お菊と播磨」「月よりの使者」「千姫」「近松物語」「楊貴妃」「月形
    半平太」「四十八歳の抵抗」「地獄花」「鳴門秘帖」「雪の渡り鳥」「日蓮と蒙古大襲来」
    「銭型平次捕物控」「野火」「総会屋錦城」「流転の王妃」「忠直卿行状記」「喧嘩富士」
    「大菩薩峠」「婦系図」「長脇差忠臣蔵」「秦・始皇帝」「第三の影武者」「忍びの者シリー
    ズ」「妖僧」「座頭市シリーズ」「黒シリーズ」「若親分シリーズ」ほか、約80本の大映作
    品に出演していてまるで専属俳優然です。
    昭和40年(1965)に胃がんで亡くなりましたが、享年55歳という惜しい早死でした。

    




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4 コメント

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大映専属ではなかってのですね。 (年々再々)
2017-06-08 00:14:26
 お変わりございませんか。

梅雨に入りいろいろとお痛みが出るのでは、と心配です。

石黒達也さんは「若親分」の印象が強く、実年齢よりも

上のお役をなさっていたのですね。55歳という早い享

年に驚きました。                    合掌


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Unknown (中島けん)
2017-06-08 20:21:26
年々再々さん

ご無沙汰しています。お元気のようで安心しました。
石黒さんは大映の俳優さんだと思いこむぐらい、大映作品に出ています。それもかなり重要な役で。
病気は怖いですね、55歳で亡くなるなんて、とても惜しい方でした。

返信する
大好きでした (さすらい日乗)
2017-06-09 07:43:21
この人、大好きでした。
非常に貫禄がありましたね。
大映のでは『次郎長富士』での悪役など、最高だったと思います。
返信する
Unknown (中島けん)
2017-06-09 19:02:11
さすらい日乗さん

相手役や敵役が上手いと主役が引き立ちます。
石黒さんもこの類の俳優さん。大映ではそう言った
意味での作品を多く残しています。

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