映画 「薔薇色のブー子」

　　　　　

　　　　　”HKT48”の指原莉乃が主演するコメディで、自分を変えようと立ち上がった
　　　　　女子大生が、さまざまなハプニングや不幸に見舞われるオハナシです。

　　　　　何かにつけ文句ばかり言うので、「ブー子」というあだ名で呼ばれる大学生
　　　　　の幸子(指原莉乃)は、いつか少女漫画のような素敵な出会いがあると信じ
　　　　　ています。
　　　　　そんなある日、趣味がぴったりでジョニー・デップに似ているというスパロウ
　　　　　さんとTwitter上で知り合った幸子は、自分は松たか子に似ていると相手に
　　　　　言っています。

　　　　　ブー子はスパロウさんに会うため外出しますが、何十匹もの黒猫や何百羽
　　　　　のカラスに遭遇したり、ドッキリの落とし穴にはまったりと、散々な目にあうば
　　　　　かり・・・。

　　　　　企画は秋元康が自ら企画し、監督は指原主演の「ミューズの鏡」も手がけた
　　　　　「ＨＫ/変態仮面」の福田雄一が再びメガホンをとり、ユースケ・サンタマリア、
　　　　　ムロツヨシ、鈴木福、田口トモロヲらが出演しています。

　　　　　日本映画では珍しいくらいドタバタ作品ですが、映画としての出来はお世辞
　　　　　にもいいとは言えませんが、主人公がアンラッキーであればあるほど笑が起
　　　　　きるという寸法です。

　　　　　細部に亘る文句より、指原莉乃のコメディアンヌぶりがおかしいのと、指原莉
　　　　　乃はチョイ役でしたが「俺はまだ本気出してないだけ」の生意気な女性編集者
　　　　　も良かったし、今回は彼女の今後のポジションを確立する作品でもあると思い
　　　　　ます。
　　　　　何回も言いますが、映画の出来より、これから面白い活躍をしそうな指原莉乃
　　　　　を見て置くべきだろうという一本なのです。