三夏 紳さんは3年前と4年前に開催された「大映会」に元気な姿を見せました。皆さん
が高齢化し、物故者も増えている現在、彼の元気な姿を見てわがことのように喜んでい
た戦友?たちの姿を多く見受けました。
三夏 紳さんは広島市の出身で、日大芸術学部を卒業して大映のニューフェース第15
期生として入りますが同期には広瀬みさがいます。因みに第12期生に本郷功次郎、第
16期生には倉石功・青山良彦、第17期生に美川憲一、第18期生に篠田三郎という前
後の顔ぶれです。
デビュー作は「陸軍中野学校」で、それから65本に出演していますが、ほとんどが悪役
でそれもチョイ役が多かったですね。それでも「ガメラ」シリーズには5本出演していて、子
どもたちには知られていたようです。
大映後はテレビに仕事場を移し、「隠し目付参上」「大江戸捜査網」「噂の刑事トミーとマツ」
「大岡越前」「水戸黄門」などのシリーズに出演、息の長い俳優としてばかりでなく、歌手
としていまでも活躍しています。彼は昭和16年(1941)6月生れですから現在74歳、まだ
まだ頑張ってほしい人です。
↑「大映会」で千波さんと三夏さん
↑ 4年前の「大映会」赤い矢印が三夏さん
↑ 3年前の「大映会」赤い矢印が三夏さん、ピンクの矢印が私です。
三夏さんも、大映を語るうえで欠かせない脇役の方ですね。南様と同じように、私もギャオスの新聞記者役が初の出会いでした。左上のスチールですね。一番下のスチールの「陸軍中野学校」がデビュー作だったのですね。この作品は、雷蔵さんの同期生役が三夏さんはじめ、仲村隆さん、森矢雄二さん、大橋元さん、私が親しくしていただいた南堂正樹さんと、脇役好きの琴線を大いに刺激するキャスティングでした。教官役でも夏木章さんや中条静夫さんがご出演でした。江波杏子さんの「女賭博師」シリーズにも、ほとんどご出演ではないでしょうか。変わったところでは、テレビの「快傑ズバット」で、東宝の名脇役である堺佐千夫さんの用心棒で、座頭市のパロディ的な役(確か「地獄市」)を演じていらっしゃいました。
今でもご活躍で何よりです。
(その前に けんさんからお連れ頂いた横浜の本郷さんのお別れの会で お見かけしたのですが、お声掛け出来ませんでした)(^。+;
私も南さんやタム親父さんと同じく、三夏さんを初めてスクリーンで観たのが「ガメラ隊ギャオス」でした。
ヤマハの2サイクルエンジンのオートバイYDS-1を駆って颯爽と走って行くシーンがカッコ良かったですねぇ。
「僕、ガメラ、大好きなんですよぉ~」と三夏さんにお話ししたら、「おおっ!ガメラかぁ~!!」とニッコリ笑って答えて下さいました。(^。+;
本人以上に上手い 勝新太郎さんの座頭市の唄を聴かせて頂いたり、三夏さんの本当のデビュー作「仲良し音頭 日本一だよ」や「陸軍中野学校」でのエピソードを伺ったりと楽しい時間でありました。、
けんさん、一つ、お伺いしたいのですが、
俳優の前田吟さんや新藤兼人監督の証言によれば勝新太郎さんは かなり将棋が好きだったそうで、ロケ先にも専用の将棋盤と駒を付き人に用意させていたと言う事ですが
(1968年発行の或る雑誌には 大映本社の宣伝部内で将棋を指す勝さんのグラビアが有ります)
けんさんが親しくしていた頃の勝さんは 将棋がお好きだったのでしょうか??
宜しかったらお聴かせくださいませ。
「ガメラ隊ギャオス」ではなくて「ガメラ対ギャオス」でした(^。+;
そうそう、榎さん、お父様の夏木さんは、この作品では防衛隊司令役でしたね。
ブレザースーツの制服姿と野戦服と2パターンのカッコいい登場シーンでしたねぇ。
しかも英一少年に対して優しく、対策本部に出入りを大目に見てくれる存在(そのお陰でギャオス対策のヒントを得られる)
きっと ご自宅でのお父様もこんな感じの優しい方だったんでしょうねぇ(^。+;
それにしても、よく覚えていらっしゃいますね。
三夏さんのことを、ここまで覚えていらっしゃるのは、余程コアなファンだと感心します。
彼が歳をとっての髭面は、とても勝ちゃんに似ています。テレビの中で、そのような役が
回ってくるのも判るような気がします。
大橋元さんではなく、大橋一元さんでした。非常に背の高い方でしたね。「ガメラ」第一作や、テレビの「ウルトラセブン」や「ジャンボーグA」などにもご出演でしたね。
「ガメラ対ギャオス」の三夏さんは、オートバイに乗る際にちゃんとヘルメットをかぶっていて、なんだか感心しました。
大映のOBが元気にしている話を聞けば嬉しくなる私です。
他のところにも書きましたが、今の三夏さんは勝ちゃんの風貌にとても似ていると
思います。
勝ちゃんの将棋好きはよく知られたことです。少しのヒマがあれば相手を見つけて
やっていました。
小三太夫様も書かれていますが、「ガメラ対ギャオス」では、夏木さんの優しいパパぶりが生かされたシーンが見られます。この作品では夏木さんのセリフで、「彼奴を丸い台に乗せて~」というのがあります。「彼奴」というのは他の作品ではあまり聞かないセリフで、それをはっきり発音なさっている夏木さんの口跡が素敵だと思っています。それから、「回転をもっと上げろ!」というのも好きなセリフです。
話がそれますが、この作品で、夏木さんが北原義郎さんに「ギャオスは鳥類か爬虫類か?」と質問したのに対して、北原さんが「強いて分類すれば怪獣類でしょう」と答えます。この「強いて分類すれば」という言い回しは、私にとってガメラシリーズのすべてのセリフの中で最も印象に残っているセリフです。自分でも使うことがあります。
またご都合のよろしい時に、夏木さんの思い出を読ませてください。