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6/14 ボルドーからポー、ルルドへ

2014-06-25 | 初夏のフランス南西部

さて今回のツアー、観光もいよいよ四日目、ちょうど中日です。きょうはボルドーを車窓観光して途中のボーで昼ごはん、そのあとルルドの観光をします。

昨日までの暑さも少し納まり、空は雲も出てきました。雨は大丈夫のようです。


 

午前七時前、窓から朝日が見えます。夏時間になると夜明けはけっこう遅いようです。向かいの建物は何でしょうか。

この付近は大型ホテルが多く、昨夜は午後10時過ぎまで、プール脇の屋外カフェに人がいました。フランスの夜は長いです。


クオリティースイーツボルドー、大きなホテルでした。

車窓観光だけということでしたが、一カ所だけ停めてくれました。急いで降りて写真撮ります。

ボルドーのオペラ座。パリのオペラ座はこれを真似したとか。

向かい側はホテル。

ガロンヌ川に沿って大きい建物が続きます。ボルドーはガロンヌ川が大きく蛇行するところに開けた港町で、今回、トゥールーズに次いで大きな都市でした。

でもこのツアーは田舎ばかり目指します。私たちがパリへも行かないと聞いて、アルビのホテルの人はびっくりしたそうです

「皆さん、パリはもう行ってるから。ヴィトンなんて欲しくない人ばかりだから」と添乗員さんが説明したそうです。ヴィトンですか・・・私も欲しくありません。重いバッグはもう持ちたくありません。

4時間かけてポーへ着きます。今からケーブルカーで高台へ上がります。・・・と思ったところで一人がトイレに行くことになり、ついでにみんなが行って結局18分くらいかかりました。

フランスの国鉄はずっとストしていて閑散とした駅のトイレを借ります。無料ですが、慣れないトイレにみなさん戸惑います。

上へ行くとピレネー山脈が見えますよ…という案内版。

乗り込みます。

ぐんぐん高度を稼いで

まあ、歩いて上がれないこともないだろうけど。

さっき手洗いをお借りしたポー駅。緑が多い。きょうはピレネーは見えない。

前菜の寄せハムのようなもの。おいしかったです。

食事のあと、歩いてケーブルカー乗り場まで。

ホテル前のカフェ。屋外カフェの椅子テーブルは濡れてもいい素材。

豪華ホテル。ヤシ?棕櫚?が南仏っぽい。ホテルの前は広い遊歩道になっていて、その名もピレネー大通り。ナポレオン一世がピレネーを見るために作らせたそうです。

国旗いろいろ。日本のもありました。


 

さらに二時間かけてルルドまで。街中を大きな川が流れています。

ホテルに荷物入れて街の観光です。この日は、この後ものすごく歩きました。

賑やかです。土産物、レストランなど。人も多いです。

狭い道をどんどん行って、

今日のルルドの繁栄の素となったのは150年ほど前、ベルニデットという少女がマリア様を見て、その現れたところを掘ると泉がわき出し、水を飲んだ人の病気が治ったことで、彼女は聖人に列せられ、ルルドは奇跡を求めてカトリック信者の集まる聖地となりました。

彼女の家は貧しく、刑務所だった狭い家に家族で住んでいました。

こちらは奇跡の後、家族が住んでいた家だったかな・・・前より少し広い。オレンジの建物は資料館で、見学者が多いです。

正面から。

再び川を渡り聖域へと向かいます。丘の上は中世の城。きょうは行きません。

ロザリオ大聖堂へ向かいます。

聖堂の右手に2万人・・・だったかな収容できる聖ビオ10世地下大聖堂があります。今から行きます。

体育館のようにとても広いです。ミサの前、聖歌隊が準備しています。

ロザリオ大聖堂へ行きます。

中はとても広いです。150年前の奇跡の後に建てられたので比較的新しい教会です。

キリストの一生を表した壁画が多数。私達で言うと親鸞聖人御一代記みたいなものかな。

外へ出ます。

教会の横へ行くといろいろなサイズのロウソクを売っています。

今から奇跡の泉の方へ行きます。

ロウソクをたくさん立ててある奥にマリア様が現れたそうです。その上に教会が立っています。

泉の上には各国語で聖水を飲むことを勧めているようです。

日本語もあります。

水は、色々なサイズの瓶を買って、詰められます。いちばん小さな1ユーロに汲んで飲み、そのあと水を入れて日本まで持ち帰りました。

冷たくておいしい水でした。ピレネーの山懐、いい水の出る場所のようです。

泉の前は一方通行です。同じツアーの男性が、泉の前で頭を下げていました。異教徒ですが、いえ、異教徒だからこそ、人様の信仰するものを拝ませていただくという謙虚な姿勢が必要だと、思い至りました。

他人様のことをあれこれ言うのは失礼ですが、この人にはこの後もいろいろ教えられることが多かったです。英語も達者でホテルの人ともよくコミニュケーション取り、かつ偉そぶらず、お年寄りの参加者にも親切・・・うーーーん、大学の先生かなと思いましたが、詮索するのは失礼というもの。

袖触れ合うも他生の縁、振り返って我が身の足りないところを反省したところであります。

うーーーん、思い込みが激しいと人が見えないものも見えるし、病気が治ったのはたまたまじゃないのと身も蓋もないことを考えていましたが、大きな教会ができて人がたくさん集まる。このことの意味はいろいろあるだろうけど、結局人は人智を超えた救いを求めずにはおれないのだと思いました。

車椅子の人も多数参拝しています。それも奇跡を願ってのことでしょう。

ホテルに帰って、また食事に行って、またホテルに帰って、希望者はロウソク行列の見学にと、とてもよく歩きました。

午後9時前、まだまだ明るいです。希望者だけ、添乗員さんと一緒に夜間のロウソク行列を見学に行きます。

教会の脇から上へあがってみます。さっきのロウソク売り場のところに人が集まってきました。川は急流です。氾濫したこともあったそうです.

次第に例になります。

聖堂の前へと流れて行きます。午後9時前、まだ明るいです。

車いすの人を先頭に、聖職者に先導されて信者さんが広場へ入場しています。

並んでいます。両翼の回廊にも人がいっぱいです。

だいぶ集まってきました。讃美歌が流れ、その合間に司教のミサが挟まり、信者さんは「アベマリア」と歌いながら、手にしたロウソクを左右に振ります。

宗教的一体感からくる陶酔…とでも言いましょうか。不思議な空間です。一緒に入ったツアーの人と別れていい場所を探すうち、偶然人がいなくなった所へ割り込み、上から拝見しました。

10時近くになっても終わりそうにないので元の場所に戻ったらだあれもいません。わあ~、皆さんもうホテルへ帰ったのでしょうか。

それから貰った絵地図を頼りに、たった一人でホテルまで帰る道の心細かったこと。ホテルの看板が見えた時にはホッとしました。


ルルドは今回のツアーに行くまで聞いたこともない街でした。スペイン国境に近い田舎町ですが、毎夜のロウソク行列のおかげで、街はホテルや飲食店などが多く、一大門前町となっています。

病気を治したい。そう思ってお参りするのは古今東西変わらないのだなあと改めて思いました。

人が多く集まるのでジプシー多数。道端に座って物乞いしています。夜道を一人で歩いて襲われないかと、それだけが心配でした。

そのリスクを避けるためには連れとの別行動は慎むべきですが、いゃあ、この私には無理でした。皆さん、ご心配かけました。

「あの人だから大丈夫とみんなで言ってた」と言われましたが、それは買い被りというもの。しかしまあ、何事もなくてよかったです。

あすはいよいよピレネーの山中深く分け入ります。

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