素晴らしいライブでしたね、土曜日の全国ツアー千秋楽。
照明を落とした暗がりの中、小さなサイリウムの灯りが何千、何万と集まり、音楽に合わせてリズミカルに動く。
神宮は野球観戦で何度も行ったことがあるけど、こんなに美しく、こんなに幻想的な光景を見たのは初めてです。
個人的には、ディズニーのエレクトリカルパレードを越えてました(笑)。
しかも、音と光のアートというだけでなく、ショーのスムーズな進行、メンバーの成長、ファンのマナー、心地よく吹く風など、様々な要素が絶妙に上手く噛み合い、乃木坂の実力が遺憾なく発揮された奇跡の夜と言っていいんじゃないでしょうか。
当日深夜にも、感想ブログをアップするつもりだったのですが、あまりにライブの余韻が凄過ぎて、「夜のいくちゃん」並に妙なハイテンションになって、冷静に文章を書く状態になりませんでした(笑)。
ようやく気分が落ち着いてきたので、全国ツアー千秋楽を振り返ってみます。
賭けに勝った乃木坂
今回の神宮ライブは、乃木坂単独としては初めてとなる、屋外での大型ライブで、天気が一番心配でした。
これまでの地方8公演は屋内ライブながら、すべて雨だったそうで、メンバーの中に「雨女」がいるという以上に(笑)、8月後半の日本は、明らかに天候が崩れていました。
30日(土)もお昼の段階で、東京夜の降水確率は、確か60%だったと思います。
私の服装は半袖シャツに薄手のジャケットでしたが、小雨用にフード付きのウィンドブレーカー、大雨用にディズニーで買ったミッキー柄レインコート(笑)、さらにズブ濡れを想定して大きなバスタオルをリュックに詰めて、もう雨に打たれる気満々というか、覚悟していました。
ところが、雨が降らなかっただけでなく、コンサートが進むにつれて、雲が無くなっていき、綺麗な三日月が顔を出すほど、晴れていった。
結局、夏の終わりと秋の始めを感じさせる爽やかな夜風が吹いて、寒からず、暑からず、これ以上は望めないほどの天気となりました。
これだけ気候が良ければ、夜の神宮スタジアムは最高の舞台で、きらめくサイリウムの海や力強く美しい花火といった光のページェントを実現出来ます。
神宮ライブ成功の第一条件は間違いなく「晴れ」ることで、まさに運を天に任せるしかなかったのだけど、乃木坂はそれを上手くクリアして、強運の持ち主であることを示しました。
雨が降っていた場合を考えると、天気が味方してくれた効果は絶大で、乃木坂は賭けに勝って、初の単独野外ライブを成功させたわけです。
運も実力のうちと言うけれど、芸能界では、もう運こそ実力そのものなので(笑)、多くの関係者に対して「乃木坂は持ってる」という強烈なアピールになったんじゃないでしょうか。
スムーズだったショーの進行
まさに「晴れの舞台」となった千秋楽は、コンサートの進め方もよく練り込まれていて、観ていてストレスを感じず、ライブの成功を下支えしたと思います。
昨年の代々木ライブでは、メンバーによる運動会など、余興の時間が長く、間延びした感があったけど、今回は、サイン入りカラーボール1000個にしても、松村沙友理、若月佑美、高山一実による会場ウェーブにしても、時間を短く切った上に、観客が参加する出し物が多くて、楽曲合間のちょうど良い気分転換になっていました。
ただ、メンバーの肩を考えると、アリーナはともかく、球場客席にボールを投げ込ませるのは無茶ぶりというもので、例えば、新内眞衣は、三塁側小ステージからベンチ背後に向けて投げたつもりが、ほぼ真下のアリーナ外周通路に叩き付ける結果となり、頭を抱えてました(笑)。
一方、若月さんは、キャノン砲というのか、細長い筒にボールを入れて飛ばす機械を使っていて、スタンドのかなり上段までボールが届いていた。
いくちゃん救出劇の演出でヘリコプターをチャーターしてたけど、ヘリの接近は若様のボイスパーカッションで表現して、浮いたお金で、メンバー全員にこのキャノン砲を持たせた方がいいと思った(笑)。
ところで、サイン入りカラーボール、さっそくネットオークションに出品されているそうですが、「人間という楽器」が終わるまでに、サインして投げるルールだったため、急いで書いて、普段と少し違った感じのサインになっているケースも少なくないと思います。
こうなると、1000個より多くのボールがなぜか出回る可能性もあるので(笑)、買われる方は気をつけた方がいいかと。
会場ウェーブは、松村沙友理が安定のグダグダ説明で、あやふや感が半端ない指示のもと、観客の洞察力と忍耐で何とか上手くいったけど、まっつんが期待したように、ギネスに載るとすれば、もっとも速度の遅いウェーブとしてじゃないかと(笑)。
ただ、超マイペースのまっつんを、若様が優しくフォローしていて、かずみんの「(ギネスは)上には上がいるから」という発言も、ネガティブ感満載の現実的思考で、それぞれ三人の特徴と魅力が出ていて、面白かったです。
マイペースであれ、しかっりものであれ、現実思考であれ、自分の個性を出せば、そのまま人が魅了される空気が出来上がるなんて、やはり乃木坂メンバーはスターなんだなあと、おそらくほぼアドリブだったであろう、この余興を観て感心しました。
「アドリブ」と書いたけど、万一これに台本があったとすれば、それこそ「アメージング」ですよ(笑)。
若月佑美は、ライブ後のブログに、
あの時の自分にとって
果たして何が正解だったのか...
どうすべきだったのか...と
と書いています。
ただ、MCにせよ、パフォーマンスにせよ、自分らしさが出ていれば、それが現時点での正解だと思うので、もっと自分を褒めて上げてもいいんじゃないでしょうか。
アイドルのライブは、メンバーがステージで生き生きと輝くことが大事であって、入念な準備と練習は必要だけど、本番は「正解」を忘れて、自分がショーを楽しむのが一番正解に近い気がします。
自分のことを好きな人が大勢来ていて、自分が楽しければ観客にも伝わる筈で、MCや段取り、歌やダンスの音楽的な部分などは、後から付いて来るくらいの楽な気分で丁度いいかと。
とくに、もし「正解」なんかないのに、正解を気にして考え込むのだとすれば、精神衛生上、ちょっと勿体ないし(笑)。
まあ、本番のステージを心から楽しむには、相当なスキルが必要という意見もありますが。
若月佑美の2014/08/31_22:42ブログ
ところで、ギネス認定のためには、多分、ギネスの人を呼ぶ必要があると思うので、さゆりんごパンチ10万連発、あるいは10万人一斉「アメイジング」など、何かに挑戦して新記録が出そうな場合は、やる前にギネスに相談した方が良いかも。
ショーの進行では、もう一つ、「君の名は希望」のときに打ち上がった花火のタイミングが絶妙で、あれは本当に感動しました。
曲が途中で止まって、「あれ?」と思った途端、「ひゅーー、ぱ~ん」と美しい大輪が夜空に咲いて、その後、花火連発の中、「君の名は希望」が続いていく。
「あれ?」と「ひゅーー」の間隔が、長過ぎず短過ぎず、これ以上ない間合いで、超ファインプレーと言って良いんじゃないでしょうか。
プロ野球の試合でも、ホームランが出たりすると、花火が上がることがあるけど、音楽と一緒、しかも「君の名は希望」を乃木坂メンバーがパフォーマンスしながらの花火は、もう格別過ぎて、最高の花火でした。
出来れば、毎年観たいですね、この乃木坂花火。
「ここじゃないどこか」で、星野みなみの映像がスクリーンになかなか出ないなど、不手際がゼロではなかったけど、余興の分量や進め方がよく考えられていて、さらにVTRや花火を入れるタイミングが絶妙で、35曲3時間半という長丁場ながら、観ている側として集中力が途切れず、あっという間に終わった気がします。
やはり楽曲パフォーマンスをメインに据え、あくまで音楽を前面に出す発想が良かったのだと思います。
代々木ライブや武道館ライブと比べると、神宮ライブは、プログラム進行の面でも大きな飛躍を遂げていて、ワンランク上のコンサートになっていたと思います。
秀逸だった川村真洋、伊藤万理華、衛藤美彩、井上小百合のパフォーマンス
今回、私がもっとも感動したのは、乃木坂メンバーがみんなグッと成長していたことです。
ダンスについては、全国ツアーを通して、練習と本番を繰り返して、非常にキレが出ていると感じました。
武道館ライブでこけた秋元真夏も(笑)、意識してダンス練習を積んだのだと思います、違和感なくチームに溶け込んでいて、真夏さん、上手くなったなあ~、と感心しました。
全体のレベルが上がる中、群を抜いて魅力的なダンスを披露して、遠くからでも、目が釘付けになってしまったメンバーが何人かいました。
まず、何と言っても、川村真洋が素晴らしい。
ムチのようにしなやかにしなる腕の振り、シャープなステップ、そして、軸のぶれない高速ターンは観ていて鳥肌が立ちました。
もう別次元の上手さで、ソロでも十分やっていけるほど、100%プロのパフォーマンスだと思います。
ろってぃの踊りを観るだけでも、乃木坂ライブに行く価値があるけど、さらに伊藤万理華が、まあ超絶エレガント&エクセレントです(笑)。
アンダーライブで鍛えられたのだと思います、ダンスのテクニックが格段に上がっているのに加え、ステージに立ったときに放つオーラというか、存在感が、ゾクゾクするほど魅惑的です。
とくに、「生まれたままで」や「ここにいる理由」でセンターに入ると、「自分がチームを引っ張って行くんだ」という決意が全身に漲っていて、なんかもう、キラキラ光り輝いているというか、観ていて「おおおおーー、まりっかーーーー!」と叫びたくなるくらい、ワクワクする眩しいステージ空間を創り出している。
いや~、スターです、もう、すっかり(笑)。
さらに、衛藤美彩の「その先の出口」でのダンスが良かった。
腕の振りがキレイで、体全体をダイナミックに動かし、躍動感や攻撃性など、曲のテーマを上手く表現していて、これも見とれてしまいました。
衛藤さんは、福岡ライブで、橋本奈々未の代わりに多くの曲でフロントに入り、大活躍だったと聞きましたが、実際にダンスを観ると、絶賛されるのも当然だと感じました。
もともと歌もダンスも上手く、ルックスとスタイルは言うまでもなく、天が二物三物与えちゃったタイプですが、コツコツと練習を重ねたのでしょう、今回、さらにワンランク上がった気がします。
それから井上小百合のダンスがグッときました。
井上さんは、美しい長い手足を力強く振る、戦隊ヒーローの変身を彷彿させるダンスが魅力的なんですが、そこに女性的な柔らかさが加味されて、踊りの旋律がより複雑に、より豊かになったと感じました。
高めのツインテールがハッとするほど似合っていて、女性らしさを引き立たせ、ビジュアルとダンススキルの両面効果で、さらに輝きが増していたんじゃないかと。
またダンスだけでなく、歌も上手いし、何よりステージ度胸が満点で、井上さゆにゃんも、乃木坂を代表するオールラウンドなスタープレーヤーに成長してきたと思います。
川村真洋、伊藤万理華、衛藤美彩、井上小百合。
アイドル界を見渡しても、これほどのビジュアルとスキルを兼ね備えた人は、滅多にいないので、運営は、この四人を、もっと目立つ場所に置いて、もっと売り出すべきだと思います。
「中心感」が出てきた星野みなみと大人っぽくなってきた年少メンバー
星野みなみは、さらに可愛さが加速して、その上、ステージ上での存在感が増していました。
5枚目「君の名は希望」までフロント常連だったため、多くの楽曲で中心的な役割を果たしていて、「ここじゃないどこか」「指望遠鏡」など、先頭に立って踊るステージが結構あるのだけど、何と言うか、キュート&堂々というか(笑)、可愛い貫禄といったものを感じました。
みなみのステージ度胸は、「16人のプリンシパル trois」や「乃木坂って、どこ?」で、もうお馴染みになってるけど(笑)、ライブを重ねることで、磨きが掛かって、 乃木坂パフォーマンスの静かなる中心人物といった雰囲気が出てきました。
星野みなみは、柔らかく可愛いダンスが魅力的で、さらに、ライブ開始前のナレーションでも発揮していたように、声が美しく、言葉をしっかり発音することが出来る。
ビジュアル、ダンス、声、演技、メンタルと何拍子も揃っていて、しかも、プリンシパルで見せたように、会場やスタジオを星野みなみの色で染め上げる、とてつもなく強いオーラを持っている。
みなみは、いよいよ乃木坂を中心で支えるメンバーになってきた、神宮ライブを観て、そんな印象を強く受けました。
成長といえば、川後陽菜、和田まあや、齋藤飛鳥の三人は、何だか、もの凄い美人になってきました。
子どもっぽさが少し消えて、可愛いから綺麗になりつつある感じで、伸び盛りの勢いをまき散らして、キラッキラッしています(笑)。
さらに、佐々木琴子のような二期生の年少メンバーも、武道館ライブでは、まだ普通の可愛い中高生といった雰囲気があったけど、今回は、タレントとして磨かれ、より洗練されてきたように思います。
まあ、「普通の可愛い」と言っても、クラスで一番どころか、地区とか、県で何番というレベルのルックスなので、そもそも「普通」ではないわけで、乃木坂って、頭が痛くなるくらい層が分厚いです(笑)。
ただ、ちょっと残念だったのは、研究生はスクリーンに映るチャンスがほとんどなく、またアリーナ以外は、客席も遠いので、ファンに十分な顔見せが出来なかったと思います。
研究生曲を作れば、そのパフォーマンスで、大画面にソロショットが映る機会が出来るので、これほど長期間、正規に昇格させないのであれば、独自の担当楽曲を持たせてあげて欲しいですね。
神宮ライブのような大型コンサートでビジュアルやパフォーマンスをアピール出来れば、人気も高まって、握手会の売れ行きも良くなる可能性があるわけで、乃木坂の底上げになるのは間違いないでしょう。
まあ、研究生曲だけでなく、個人ブログの開設も人気底上げに必須だと思いますが。
向上した生駒里奈と高山一実のトークスキル
生駒里奈は、会場の空気を読むのが上手く、しかもとっさに言葉が出るので、これまでのライブでも、MCの中心的役割を果たしてきました。
ただ、時々、煽りやトークが熱過ぎることがあったけど(笑) 、今回のライブでは、出るところ、引くところの判断が格段に良くなっていて、言葉も端的にまとめられ、明らかにMCの力量が向上していると感じました。
また、高山一実は、囚われの生田絵梨花を巡って、「何なら私がセンターを」というキャラを演じて、実際、いくちゃん救出前にパフォーマンスされた「ここじゃないどこか」では、生駒里奈、星野みなみに続いて登場、生田パートを担当するという大技が炸裂(笑)。
神宮ライブの主役である10枚目センターの生田絵梨花を、ある意味「いじる」役で、結構難しいポジションですが、「ここでいくちゃん登場かと期待したでしょう」「私が出てきてビックリした?」など、トークで観客の心理を上手く掴みながら進めていて、感心しました。
お陰で、代役かずみんのサプライズを楽しみつつ、いくちゃん登場へ期待感が高まり、卓越した「露払い」になったと思います。
この二人は、テレビのバラエティ番組への出演が多く、その中で、自分の発言するタイミングや言いたいことを端的にまとめる力を培ったんじゃないでしょうか。
タイミングが良くなかったり、長々しゃべったりすると、編集で全部カットされるし、何より、番組に呼ばれなくなるので(笑)、バラエティはトークを鍛えるには絶好の学校なのかもしれません。
生駒ちゃんとかずみんの安定したトークは、プログラムをスムーズに進め、観客が安心して楽曲に集中出来る雰囲気を作るのに、大きな役割を果たしていて、二人の成長は、神宮ライブ成功の原動力になったと思います。
こうやって振り返ってみると、全国ツアー最終公演は、乃木坂メンバーが、自分の得意なスキルをそれぞれに発揮した、総力戦だったわけで、メンバーの成長とチームの結束力を感じます。
光の渦の中、生田絵梨花が登場するシーンは乃木坂ライブ最高の見せ場
「人間という楽器」が掛かっている間に、メンバー1人ずつ、20数個のカラーボールにサインをして客席に投げ込むゲームは、曲が終わっても、まだボールの残っているメンバーが数人いて、メンバーとお客さんが歌いながら、何とか全員が終了となります。
サインをキレイに書きたいという思いが強いのか、あるいは極度のマイペースさんなのか(笑)、最後まで遅れたのが、星野みなみと桜井玲香でした。
生田絵梨花の救出に必要な鍵をゲットするのが目的だったのですが、まあ、みなみもキャプテンも、多分、楽屋でいくちゃんに会ってるだろうし、切迫感はないですわな(笑)。
鍵で拘束を解いて、ヘリコプターに乗り込むいくちゃんの映像が流れ、神宮へ空から向かっているようなので、それまで待ちましょうとライブが続行。
その後、MCの途中に、白石麻衣が空を見つめて「えっ?ヘリ?」と言うと、確かに、本物のヘリが一機現れ、スタジアム上空を旋回。
上空のいくちゃんから「来たよ~、会場の様子が見えるよ~、かずみんが端にいるでしょう」と声が入ります。
確かに、かずみんの立ち位置は正しい気がしたけど、スタンド席にいた私からでも、ギリギリ確認出来るレベルだったので、相当高性能な望遠鏡を持っているのでしょう(笑) 。
凄まじくお金の掛かった茶番ですが(笑)、「今降りてそちらに向かいます」と声があり、スタジアムでは「左胸の勇気」をパフォーマンスした後、スクリーンに、神宮球場内の通路を疾走する映像が流れ、ついに生田絵梨花がステージに登場します。
茶番だ何だと分かっていても、いくちゃんが出てきたときは、鳥肌が総立ちするほど興奮しました。
10th選抜のセンターというだけでなく、乃木坂を象徴するメンバーであり、歌、ダンス、ピアノ、演技、すべてに秀でた能力を持った努力する天才少女。
いや~、すごいオーラで、めちゃめちゃカッコいいです。
会場中央の花道を、外野からホーム方向へ歩きながら、10枚目表題曲「何度目の青空か?」の出だしソロパートを歌います。
そして、他のメンバーも合流して、新曲パフォーマンス開始。
ラジオ音源で聴いて、あれこれ感想を書いたけど、ライブでは、もう生田絵梨花がセンターで歌うのなら、なんだって「神曲!」ってなテンションになって、あまりに高まり過ぎて、正直、歌詞はほとんど入ってこなかった(笑)。
新センターのお披露目で、ここまで気持ちが高まったのは初めてで、爽やかな晩夏の夜風や幻想的なサイリウムの海に、心を沸き立たせる効果があったとはいえ、生田絵梨花の持っているスター性やエース感が、かつてないほどの期待感と高揚感を生み出した気がします。
AKB48襲撃事件による握手会の変容、9枚目「夏のFree&Easy」の初動前作割れなど、乃木坂に閉塞感や頭打ち感が漂い始める中、そういうマイナスの空気を一掃してくれる強力なヒーローの登場をどこかで望んでいるファン心理があった。
神宮ライブ中盤における生田絵梨花の登場は、この心理と相俟って、最高に劇的なシーンになったのだと思います。
「何度目の青空か?」を歌い終わったあと、いくちゃんが挨拶したのですが、休業していて、全国ツアーに参加しなかったのに、自分がその集大成である神宮ライブに出ることを気にしているようでした。
ライブ後のブログにも、
ライブ直前ではみんなが悩んでる姿や切羽詰まっている姿をそばで見ていて
何もできてない自分が申し訳なくなりました。
と書いています。
生田絵梨花の2014/08/31_22:48ブログ
しかし、橋本奈々未も同じだけど、休んでいても、ライブに出ていなくても、生田絵梨花が乃木坂にいて、やがて復帰してくれるということが、メンバーやファンを勇気づけている部分は決して小さくないと思います。
神宮ライブが総力戦だったように、乃木坂が坂を上っていくためには、今後も、全員がそれぞれ自分の力を発揮してチームを支えること、つまり総合力が不可欠で、生田絵梨花も、なくてはならないメンバーの一人です。
センターだから頑張らなきゃと気負わず、みんなで助け合いながら、これまで通り、いくちゃんらしさを存分に出していけば、最高のセンター、そして何より最高のチームになるでしょう。
夏の終わり、光の渦の中から現れたセンター生田絵梨花が、どういう乃木坂を作っていくのか、本当に楽しみです。
生田絵梨花ピアノ伴奏の「心の薬」は完全な生歌
さて、パフォーマンス、とくに歌について気づいたことを書いておきます。
35曲が披露されましたが、ほとんどがメンバーの生歌と機械からの音源をミックスする「被せ」だったと思います。
生歌と機械の比率は、曲によって変化していて、歌が上手いメンバーがダンス少なめの曲をパフォーマンスするときは、生歌比率が高かったように感じました。
例えば、9枚目「夏のFree&Easy」通常盤収録の「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」は、西野七瀬、桜井玲香、若月佑美、井上小百合、斉藤優里、伊藤万理華、中田花奈という「他の星から」と同じメンバーが歌う曲ですが、近くで聴けた井上小百合のパートは、「あれ、井上さん、生で歌ってる?」と感じるほど、生歌よりに仕上がっていました。
ただ、松村沙友理が走り回ってウェーブを起こし、倒れ込んだ後、広い音域を緻密にカバーした、リアルで壮絶な息切れ音が会場に鳴り響いたように(笑)、大型ライブのマイクはかなり高性能な筈で、機械的な後処理をしなければ、小さな声も拾って、そのまま流れてしまうでしょう。
従って、音声加工のない100%の生歌だと、歩くだけで息が入って、余程上手くなければ音が乱れると思います。
しかし、ほとんどの曲で、どんなにメンバーが動いても、それこそ猛ダッシュした直後に歌っても、息切れ音や音程の乱れはなかったので、完全な生歌は、1曲だけじゃないかと感じました。
その1曲は、生田絵梨花のピアノ伴奏で歌った「心の薬」で、2枚目「おいでシャンプー」の共通カップリング曲です。
この歌では、機械的なサポートは入っていなかったと思います、というのも、ちょっと書くのが申し訳ないんだけど、音の取り方や発声が一気にレベルダウンして、「頑張れ、頑張れ」と、聴いてて下っ腹に力が入ったので(笑)。
そんな中、桜井玲香はさすがに上手かった。
単独ライブにおいて、自分の持ち歌を、このキャプテンほどのレベルで歌えれば、「FNSうたの夏まつり」のような、複数アーティストによる歌謡祭で、慣れない他人の歌を、限られた練習時間でも、卒なくこなせるのだと思います。
桜井さんは、カラオケなどで、個人的にかなり練習を積んでいる気がします。
藤あや子とコラボした「MUSIC FAIR」での「恋におちて -Fall in love-」、「FNSうたの夏まつり」で本人と歌った杏里の「悲しみがとまらない」、いずれも完全な生歌によるソロパートでしたが、今回の「心の薬」と同じく、キレイに歌い上げていて、最近、明らかに歌が上手くなっています。
歌唱力に関して、キャプテンは、現時点で、乃木坂の最優秀レベルで、全然、「ポンコツ」なんかじゃないですよ(笑)。
「心の薬」はメロディが比較的シンプルで、歌いやすいから選ばれたのだと思うけど、いくちゃんがピアノを弾いたことを考えると、あるいは「君の名は希望」の生歌ステージへのシミュレーションなのかなという気もします。
神宮ライブで花火と共に歌われた「君の名は希望」は、生歌ではなかったけど、これを完全な生で美しく歌いこなせれば、最高のステージになるでしょう。
ただ、「君の名は希望」は、スタジオならまだしも、会場ライブで披露するとなると、それなりに歌唱力の要求される歌で、歌えるメンバーを集めて、常日頃から練習を重ねないと、観客に聴かせるレベルにまで仕上げるのは難しい。
NHK紅白歌合戦に出場できたら、「君の名は希望」を歌うという話があって、名案なんだけど、上手く歌えなければ悲惨なことになるし(笑)、「口パク」というのも寂しい。
歌はダンスと違って、もともとの素質がないと、練習を積んでもなかなか上達しないようで、結局、川村真洋や中元日芽香を選抜入りさせ、桜井玲香、生田絵梨花、衛藤美彩と一緒に主要ボーカルにして、練習を積んで、場数を踏ませるしかない。
もちろん、高山一実や井上小百合など、この5人以外にも、ボーカルになれる素質を持ったメンバーは、1期2期の中にまだまだいるだろうし、誰が歌えるのか、現場のスタッフはよく分かっている筈です。
そういう人をどんどん起用していけば、乃木坂の歌唱力は見違えるほど向上して、「君の名は希望」を含む複数の乃木坂ナンバーを、生歌パフォーマンスで披露する道が開けると思います。
しかし、こういった実力主義の抜擢は、乃木坂の握手会主義やAKB48グループの「総選挙」「じゃんけん大会」に見られるイベント主義と相反するため、これらのグループではなかなか実現しないんですね。
だから、パフォーマンス力が下がって、ライブがつまらなくなり、人気低迷に拍車をかけてしまっているのですが、それでも修正する機運はあまり感じられない。
昨年の武道館ライブでも、「君の名は希望」を生歌披露するところまでいかず、神宮ライブもダメで、今回も宿題になってしまった感があります。
乃木坂の運営はそろそろ決断して、歌唱選抜を作って欲しいのだけど、どうにもこうにも腰が重いようです。
代表曲と言っていい「君の名は希望」、乃木坂が生歌で観客を魅了する日は、いつ来るんでしょう。
ところで、生田絵梨花は久しぶりに現場に戻ったというのに、いきなりピアノの演奏をさせられて、しかも見事に弾きこなすなんて、やはり只ものではありません(笑)。
さすがに緊張のためか、普段よりはほんのちょっとタッチが堅かった気がしたけど、なんのなんの、最後までキレイにプレイして、素晴らしいという言葉しか出てこない。
普通であれば、休業明け、突然3万人の観客を前にして、頭が真っ白になって、曲が全部吹き飛んでも不思議ではないんだけど、もう超ど級のテクニックとメンタルです。
生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみの初期フロントの三人は、タイプは違えど、ずば抜けたモンスター級の度胸を持っていて(笑)、神宮ライブでもそれぞれが重要な役目をこなしていました。
CDデビューから、この三人を前面に出したのは、乃木坂運営の炯眼であって、プロの判断だったと思います。
今後、乃木坂メンバーがさらに成長して、より大きな舞台に立つとき、三人の存在感はさらに増していくでしょう。
楽しみです(笑)。
神宮ライブは奇跡の夜
雨予報を晴れにした強運、完成度の高いプログラム進行、表題、カップリング問わず、隙なく魅力的な珠玉の楽曲群、成長著しいキレのあるダンス、生田絵梨花のセンターお披露目、サイリウムの光の渦、夜空に咲いた大輪の花火。
また、観客のマナーが良く、タオルや団扇(うちわ)で視界を遮られることもなく、「推し」を呼ぶ叫びが続くこともなく(笑)、乃木坂の音楽やダンスに集中して、パフォーマンスに酔いしれることが出来たのが最高に良かった。
さまざまな条件が見事に揃って、かつてないほど魅力的なコンサートが実現した2014年8月30日(土)の外苑の夕べは、乃木坂が作り出した奇跡の夜と言っていいんじゃないでしょうか。
動員数3万という数字だけでは表し切れない、とてつもなく素晴らしいものを神宮ライブは見せてくれた気がします。
メンバー、ファン、運営がこれほどパワフルで美しいライブを実現させたことは、多くの芸能関係者に強いインパクトを与えた筈で、乃木坂は夏の終わり、確実に一歩坂を上ったと言えるでしょう。
ところで、神宮球場に夜来て、生ビールを飲まなかったのは初めてです(笑)。
公演中は無理だけど、開演前の待ち時間に売ってないかと思ったんですが、アルコールは一切ないと張り紙があって諦めました。
なんとなく、プロ野球の試合みたいに、タンクを背負った人が席まで来てくれて、ふと見たら、それが能條愛未だったら最高だなあと、漠然と考えていたんですが、あり得ないですね(笑)。
なぜ能條さんが思い浮かぶのか分からないんですが、彼女が紙コップにビールを注ぐ姿を想像すると、なんだか楽しそうで(笑)。
ただ、ビールはなかったけど、乃木坂46というかなり強いものをがっつり頂いて、結局、したたかに酔っぱらって、二日酔いまで起こしてしまった。
とんでもなく楽しいライブでした。
メンバーの皆さん、夢のような時間をありがとうございます、
そして、本当にお疲れ様でした。
中田花奈の2014/08/31_00:30ブログ
神宮ライブのセットリスト掲載
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
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神宮は野球観戦で何度も行ったことがあるけど、こんなに美しく、こんなに幻想的な光景を見たのは初めてです。
個人的には、ディズニーのエレクトリカルパレードを越えてました(笑)。
しかも、音と光のアートというだけでなく、ショーのスムーズな進行、メンバーの成長、ファンのマナー、心地よく吹く風など、様々な要素が絶妙に上手く噛み合い、乃木坂の実力が遺憾なく発揮された奇跡の夜と言っていいんじゃないでしょうか。
当日深夜にも、感想ブログをアップするつもりだったのですが、あまりにライブの余韻が凄過ぎて、「夜のいくちゃん」並に妙なハイテンションになって、冷静に文章を書く状態になりませんでした(笑)。
ようやく気分が落ち着いてきたので、全国ツアー千秋楽を振り返ってみます。
賭けに勝った乃木坂
今回の神宮ライブは、乃木坂単独としては初めてとなる、屋外での大型ライブで、天気が一番心配でした。
これまでの地方8公演は屋内ライブながら、すべて雨だったそうで、メンバーの中に「雨女」がいるという以上に(笑)、8月後半の日本は、明らかに天候が崩れていました。
30日(土)もお昼の段階で、東京夜の降水確率は、確か60%だったと思います。
私の服装は半袖シャツに薄手のジャケットでしたが、小雨用にフード付きのウィンドブレーカー、大雨用にディズニーで買ったミッキー柄レインコート(笑)、さらにズブ濡れを想定して大きなバスタオルをリュックに詰めて、もう雨に打たれる気満々というか、覚悟していました。
ところが、雨が降らなかっただけでなく、コンサートが進むにつれて、雲が無くなっていき、綺麗な三日月が顔を出すほど、晴れていった。
結局、夏の終わりと秋の始めを感じさせる爽やかな夜風が吹いて、寒からず、暑からず、これ以上は望めないほどの天気となりました。
これだけ気候が良ければ、夜の神宮スタジアムは最高の舞台で、きらめくサイリウムの海や力強く美しい花火といった光のページェントを実現出来ます。
神宮ライブ成功の第一条件は間違いなく「晴れ」ることで、まさに運を天に任せるしかなかったのだけど、乃木坂はそれを上手くクリアして、強運の持ち主であることを示しました。
雨が降っていた場合を考えると、天気が味方してくれた効果は絶大で、乃木坂は賭けに勝って、初の単独野外ライブを成功させたわけです。
運も実力のうちと言うけれど、芸能界では、もう運こそ実力そのものなので(笑)、多くの関係者に対して「乃木坂は持ってる」という強烈なアピールになったんじゃないでしょうか。
スムーズだったショーの進行
まさに「晴れの舞台」となった千秋楽は、コンサートの進め方もよく練り込まれていて、観ていてストレスを感じず、ライブの成功を下支えしたと思います。
昨年の代々木ライブでは、メンバーによる運動会など、余興の時間が長く、間延びした感があったけど、今回は、サイン入りカラーボール1000個にしても、松村沙友理、若月佑美、高山一実による会場ウェーブにしても、時間を短く切った上に、観客が参加する出し物が多くて、楽曲合間のちょうど良い気分転換になっていました。
ただ、メンバーの肩を考えると、アリーナはともかく、球場客席にボールを投げ込ませるのは無茶ぶりというもので、例えば、新内眞衣は、三塁側小ステージからベンチ背後に向けて投げたつもりが、ほぼ真下のアリーナ外周通路に叩き付ける結果となり、頭を抱えてました(笑)。
一方、若月さんは、キャノン砲というのか、細長い筒にボールを入れて飛ばす機械を使っていて、スタンドのかなり上段までボールが届いていた。
いくちゃん救出劇の演出でヘリコプターをチャーターしてたけど、ヘリの接近は若様のボイスパーカッションで表現して、浮いたお金で、メンバー全員にこのキャノン砲を持たせた方がいいと思った(笑)。
ところで、サイン入りカラーボール、さっそくネットオークションに出品されているそうですが、「人間という楽器」が終わるまでに、サインして投げるルールだったため、急いで書いて、普段と少し違った感じのサインになっているケースも少なくないと思います。
こうなると、1000個より多くのボールがなぜか出回る可能性もあるので(笑)、買われる方は気をつけた方がいいかと。
会場ウェーブは、松村沙友理が安定のグダグダ説明で、あやふや感が半端ない指示のもと、観客の洞察力と忍耐で何とか上手くいったけど、まっつんが期待したように、ギネスに載るとすれば、もっとも速度の遅いウェーブとしてじゃないかと(笑)。
ただ、超マイペースのまっつんを、若様が優しくフォローしていて、かずみんの「(ギネスは)上には上がいるから」という発言も、ネガティブ感満載の現実的思考で、それぞれ三人の特徴と魅力が出ていて、面白かったです。
マイペースであれ、しかっりものであれ、現実思考であれ、自分の個性を出せば、そのまま人が魅了される空気が出来上がるなんて、やはり乃木坂メンバーはスターなんだなあと、おそらくほぼアドリブだったであろう、この余興を観て感心しました。
「アドリブ」と書いたけど、万一これに台本があったとすれば、それこそ「アメージング」ですよ(笑)。
若月佑美は、ライブ後のブログに、
あの時の自分にとって
果たして何が正解だったのか...
どうすべきだったのか...と
と書いています。
ただ、MCにせよ、パフォーマンスにせよ、自分らしさが出ていれば、それが現時点での正解だと思うので、もっと自分を褒めて上げてもいいんじゃないでしょうか。
アイドルのライブは、メンバーがステージで生き生きと輝くことが大事であって、入念な準備と練習は必要だけど、本番は「正解」を忘れて、自分がショーを楽しむのが一番正解に近い気がします。
自分のことを好きな人が大勢来ていて、自分が楽しければ観客にも伝わる筈で、MCや段取り、歌やダンスの音楽的な部分などは、後から付いて来るくらいの楽な気分で丁度いいかと。
とくに、もし「正解」なんかないのに、正解を気にして考え込むのだとすれば、精神衛生上、ちょっと勿体ないし(笑)。
まあ、本番のステージを心から楽しむには、相当なスキルが必要という意見もありますが。
若月佑美の2014/08/31_22:42ブログ
ところで、ギネス認定のためには、多分、ギネスの人を呼ぶ必要があると思うので、さゆりんごパンチ10万連発、あるいは10万人一斉「アメイジング」など、何かに挑戦して新記録が出そうな場合は、やる前にギネスに相談した方が良いかも。
ショーの進行では、もう一つ、「君の名は希望」のときに打ち上がった花火のタイミングが絶妙で、あれは本当に感動しました。
曲が途中で止まって、「あれ?」と思った途端、「ひゅーー、ぱ~ん」と美しい大輪が夜空に咲いて、その後、花火連発の中、「君の名は希望」が続いていく。
「あれ?」と「ひゅーー」の間隔が、長過ぎず短過ぎず、これ以上ない間合いで、超ファインプレーと言って良いんじゃないでしょうか。
プロ野球の試合でも、ホームランが出たりすると、花火が上がることがあるけど、音楽と一緒、しかも「君の名は希望」を乃木坂メンバーがパフォーマンスしながらの花火は、もう格別過ぎて、最高の花火でした。
出来れば、毎年観たいですね、この乃木坂花火。
「ここじゃないどこか」で、星野みなみの映像がスクリーンになかなか出ないなど、不手際がゼロではなかったけど、余興の分量や進め方がよく考えられていて、さらにVTRや花火を入れるタイミングが絶妙で、35曲3時間半という長丁場ながら、観ている側として集中力が途切れず、あっという間に終わった気がします。
やはり楽曲パフォーマンスをメインに据え、あくまで音楽を前面に出す発想が良かったのだと思います。
代々木ライブや武道館ライブと比べると、神宮ライブは、プログラム進行の面でも大きな飛躍を遂げていて、ワンランク上のコンサートになっていたと思います。
秀逸だった川村真洋、伊藤万理華、衛藤美彩、井上小百合のパフォーマンス
今回、私がもっとも感動したのは、乃木坂メンバーがみんなグッと成長していたことです。
ダンスについては、全国ツアーを通して、練習と本番を繰り返して、非常にキレが出ていると感じました。
武道館ライブでこけた秋元真夏も(笑)、意識してダンス練習を積んだのだと思います、違和感なくチームに溶け込んでいて、真夏さん、上手くなったなあ~、と感心しました。
全体のレベルが上がる中、群を抜いて魅力的なダンスを披露して、遠くからでも、目が釘付けになってしまったメンバーが何人かいました。
まず、何と言っても、川村真洋が素晴らしい。
ムチのようにしなやかにしなる腕の振り、シャープなステップ、そして、軸のぶれない高速ターンは観ていて鳥肌が立ちました。
もう別次元の上手さで、ソロでも十分やっていけるほど、100%プロのパフォーマンスだと思います。
ろってぃの踊りを観るだけでも、乃木坂ライブに行く価値があるけど、さらに伊藤万理華が、まあ超絶エレガント&エクセレントです(笑)。
アンダーライブで鍛えられたのだと思います、ダンスのテクニックが格段に上がっているのに加え、ステージに立ったときに放つオーラというか、存在感が、ゾクゾクするほど魅惑的です。
とくに、「生まれたままで」や「ここにいる理由」でセンターに入ると、「自分がチームを引っ張って行くんだ」という決意が全身に漲っていて、なんかもう、キラキラ光り輝いているというか、観ていて「おおおおーー、まりっかーーーー!」と叫びたくなるくらい、ワクワクする眩しいステージ空間を創り出している。
いや~、スターです、もう、すっかり(笑)。
さらに、衛藤美彩の「その先の出口」でのダンスが良かった。
腕の振りがキレイで、体全体をダイナミックに動かし、躍動感や攻撃性など、曲のテーマを上手く表現していて、これも見とれてしまいました。
衛藤さんは、福岡ライブで、橋本奈々未の代わりに多くの曲でフロントに入り、大活躍だったと聞きましたが、実際にダンスを観ると、絶賛されるのも当然だと感じました。
もともと歌もダンスも上手く、ルックスとスタイルは言うまでもなく、天が二物三物与えちゃったタイプですが、コツコツと練習を重ねたのでしょう、今回、さらにワンランク上がった気がします。
それから井上小百合のダンスがグッときました。
井上さんは、美しい長い手足を力強く振る、戦隊ヒーローの変身を彷彿させるダンスが魅力的なんですが、そこに女性的な柔らかさが加味されて、踊りの旋律がより複雑に、より豊かになったと感じました。
高めのツインテールがハッとするほど似合っていて、女性らしさを引き立たせ、ビジュアルとダンススキルの両面効果で、さらに輝きが増していたんじゃないかと。
またダンスだけでなく、歌も上手いし、何よりステージ度胸が満点で、井上さゆにゃんも、乃木坂を代表するオールラウンドなスタープレーヤーに成長してきたと思います。
川村真洋、伊藤万理華、衛藤美彩、井上小百合。
アイドル界を見渡しても、これほどのビジュアルとスキルを兼ね備えた人は、滅多にいないので、運営は、この四人を、もっと目立つ場所に置いて、もっと売り出すべきだと思います。
「中心感」が出てきた星野みなみと大人っぽくなってきた年少メンバー
星野みなみは、さらに可愛さが加速して、その上、ステージ上での存在感が増していました。
5枚目「君の名は希望」までフロント常連だったため、多くの楽曲で中心的な役割を果たしていて、「ここじゃないどこか」「指望遠鏡」など、先頭に立って踊るステージが結構あるのだけど、何と言うか、キュート&堂々というか(笑)、可愛い貫禄といったものを感じました。
みなみのステージ度胸は、「16人のプリンシパル trois」や「乃木坂って、どこ?」で、もうお馴染みになってるけど(笑)、ライブを重ねることで、磨きが掛かって、 乃木坂パフォーマンスの静かなる中心人物といった雰囲気が出てきました。
星野みなみは、柔らかく可愛いダンスが魅力的で、さらに、ライブ開始前のナレーションでも発揮していたように、声が美しく、言葉をしっかり発音することが出来る。
ビジュアル、ダンス、声、演技、メンタルと何拍子も揃っていて、しかも、プリンシパルで見せたように、会場やスタジオを星野みなみの色で染め上げる、とてつもなく強いオーラを持っている。
みなみは、いよいよ乃木坂を中心で支えるメンバーになってきた、神宮ライブを観て、そんな印象を強く受けました。
成長といえば、川後陽菜、和田まあや、齋藤飛鳥の三人は、何だか、もの凄い美人になってきました。
子どもっぽさが少し消えて、可愛いから綺麗になりつつある感じで、伸び盛りの勢いをまき散らして、キラッキラッしています(笑)。
さらに、佐々木琴子のような二期生の年少メンバーも、武道館ライブでは、まだ普通の可愛い中高生といった雰囲気があったけど、今回は、タレントとして磨かれ、より洗練されてきたように思います。
まあ、「普通の可愛い」と言っても、クラスで一番どころか、地区とか、県で何番というレベルのルックスなので、そもそも「普通」ではないわけで、乃木坂って、頭が痛くなるくらい層が分厚いです(笑)。
ただ、ちょっと残念だったのは、研究生はスクリーンに映るチャンスがほとんどなく、またアリーナ以外は、客席も遠いので、ファンに十分な顔見せが出来なかったと思います。
研究生曲を作れば、そのパフォーマンスで、大画面にソロショットが映る機会が出来るので、これほど長期間、正規に昇格させないのであれば、独自の担当楽曲を持たせてあげて欲しいですね。
神宮ライブのような大型コンサートでビジュアルやパフォーマンスをアピール出来れば、人気も高まって、握手会の売れ行きも良くなる可能性があるわけで、乃木坂の底上げになるのは間違いないでしょう。
まあ、研究生曲だけでなく、個人ブログの開設も人気底上げに必須だと思いますが。
向上した生駒里奈と高山一実のトークスキル
生駒里奈は、会場の空気を読むのが上手く、しかもとっさに言葉が出るので、これまでのライブでも、MCの中心的役割を果たしてきました。
ただ、時々、煽りやトークが熱過ぎることがあったけど(笑) 、今回のライブでは、出るところ、引くところの判断が格段に良くなっていて、言葉も端的にまとめられ、明らかにMCの力量が向上していると感じました。
また、高山一実は、囚われの生田絵梨花を巡って、「何なら私がセンターを」というキャラを演じて、実際、いくちゃん救出前にパフォーマンスされた「ここじゃないどこか」では、生駒里奈、星野みなみに続いて登場、生田パートを担当するという大技が炸裂(笑)。
神宮ライブの主役である10枚目センターの生田絵梨花を、ある意味「いじる」役で、結構難しいポジションですが、「ここでいくちゃん登場かと期待したでしょう」「私が出てきてビックリした?」など、トークで観客の心理を上手く掴みながら進めていて、感心しました。
お陰で、代役かずみんのサプライズを楽しみつつ、いくちゃん登場へ期待感が高まり、卓越した「露払い」になったと思います。
この二人は、テレビのバラエティ番組への出演が多く、その中で、自分の発言するタイミングや言いたいことを端的にまとめる力を培ったんじゃないでしょうか。
タイミングが良くなかったり、長々しゃべったりすると、編集で全部カットされるし、何より、番組に呼ばれなくなるので(笑)、バラエティはトークを鍛えるには絶好の学校なのかもしれません。
生駒ちゃんとかずみんの安定したトークは、プログラムをスムーズに進め、観客が安心して楽曲に集中出来る雰囲気を作るのに、大きな役割を果たしていて、二人の成長は、神宮ライブ成功の原動力になったと思います。
こうやって振り返ってみると、全国ツアー最終公演は、乃木坂メンバーが、自分の得意なスキルをそれぞれに発揮した、総力戦だったわけで、メンバーの成長とチームの結束力を感じます。
光の渦の中、生田絵梨花が登場するシーンは乃木坂ライブ最高の見せ場
「人間という楽器」が掛かっている間に、メンバー1人ずつ、20数個のカラーボールにサインをして客席に投げ込むゲームは、曲が終わっても、まだボールの残っているメンバーが数人いて、メンバーとお客さんが歌いながら、何とか全員が終了となります。
サインをキレイに書きたいという思いが強いのか、あるいは極度のマイペースさんなのか(笑)、最後まで遅れたのが、星野みなみと桜井玲香でした。
生田絵梨花の救出に必要な鍵をゲットするのが目的だったのですが、まあ、みなみもキャプテンも、多分、楽屋でいくちゃんに会ってるだろうし、切迫感はないですわな(笑)。
鍵で拘束を解いて、ヘリコプターに乗り込むいくちゃんの映像が流れ、神宮へ空から向かっているようなので、それまで待ちましょうとライブが続行。
その後、MCの途中に、白石麻衣が空を見つめて「えっ?ヘリ?」と言うと、確かに、本物のヘリが一機現れ、スタジアム上空を旋回。
上空のいくちゃんから「来たよ~、会場の様子が見えるよ~、かずみんが端にいるでしょう」と声が入ります。
確かに、かずみんの立ち位置は正しい気がしたけど、スタンド席にいた私からでも、ギリギリ確認出来るレベルだったので、相当高性能な望遠鏡を持っているのでしょう(笑) 。
凄まじくお金の掛かった茶番ですが(笑)、「今降りてそちらに向かいます」と声があり、スタジアムでは「左胸の勇気」をパフォーマンスした後、スクリーンに、神宮球場内の通路を疾走する映像が流れ、ついに生田絵梨花がステージに登場します。
茶番だ何だと分かっていても、いくちゃんが出てきたときは、鳥肌が総立ちするほど興奮しました。
10th選抜のセンターというだけでなく、乃木坂を象徴するメンバーであり、歌、ダンス、ピアノ、演技、すべてに秀でた能力を持った努力する天才少女。
いや~、すごいオーラで、めちゃめちゃカッコいいです。
会場中央の花道を、外野からホーム方向へ歩きながら、10枚目表題曲「何度目の青空か?」の出だしソロパートを歌います。
そして、他のメンバーも合流して、新曲パフォーマンス開始。
ラジオ音源で聴いて、あれこれ感想を書いたけど、ライブでは、もう生田絵梨花がセンターで歌うのなら、なんだって「神曲!」ってなテンションになって、あまりに高まり過ぎて、正直、歌詞はほとんど入ってこなかった(笑)。
新センターのお披露目で、ここまで気持ちが高まったのは初めてで、爽やかな晩夏の夜風や幻想的なサイリウムの海に、心を沸き立たせる効果があったとはいえ、生田絵梨花の持っているスター性やエース感が、かつてないほどの期待感と高揚感を生み出した気がします。
AKB48襲撃事件による握手会の変容、9枚目「夏のFree&Easy」の初動前作割れなど、乃木坂に閉塞感や頭打ち感が漂い始める中、そういうマイナスの空気を一掃してくれる強力なヒーローの登場をどこかで望んでいるファン心理があった。
神宮ライブ中盤における生田絵梨花の登場は、この心理と相俟って、最高に劇的なシーンになったのだと思います。
「何度目の青空か?」を歌い終わったあと、いくちゃんが挨拶したのですが、休業していて、全国ツアーに参加しなかったのに、自分がその集大成である神宮ライブに出ることを気にしているようでした。
ライブ後のブログにも、
ライブ直前ではみんなが悩んでる姿や切羽詰まっている姿をそばで見ていて
何もできてない自分が申し訳なくなりました。
と書いています。
生田絵梨花の2014/08/31_22:48ブログ
しかし、橋本奈々未も同じだけど、休んでいても、ライブに出ていなくても、生田絵梨花が乃木坂にいて、やがて復帰してくれるということが、メンバーやファンを勇気づけている部分は決して小さくないと思います。
神宮ライブが総力戦だったように、乃木坂が坂を上っていくためには、今後も、全員がそれぞれ自分の力を発揮してチームを支えること、つまり総合力が不可欠で、生田絵梨花も、なくてはならないメンバーの一人です。
センターだから頑張らなきゃと気負わず、みんなで助け合いながら、これまで通り、いくちゃんらしさを存分に出していけば、最高のセンター、そして何より最高のチームになるでしょう。
夏の終わり、光の渦の中から現れたセンター生田絵梨花が、どういう乃木坂を作っていくのか、本当に楽しみです。
生田絵梨花ピアノ伴奏の「心の薬」は完全な生歌
さて、パフォーマンス、とくに歌について気づいたことを書いておきます。
35曲が披露されましたが、ほとんどがメンバーの生歌と機械からの音源をミックスする「被せ」だったと思います。
生歌と機械の比率は、曲によって変化していて、歌が上手いメンバーがダンス少なめの曲をパフォーマンスするときは、生歌比率が高かったように感じました。
例えば、9枚目「夏のFree&Easy」通常盤収録の「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」は、西野七瀬、桜井玲香、若月佑美、井上小百合、斉藤優里、伊藤万理華、中田花奈という「他の星から」と同じメンバーが歌う曲ですが、近くで聴けた井上小百合のパートは、「あれ、井上さん、生で歌ってる?」と感じるほど、生歌よりに仕上がっていました。
ただ、松村沙友理が走り回ってウェーブを起こし、倒れ込んだ後、広い音域を緻密にカバーした、リアルで壮絶な息切れ音が会場に鳴り響いたように(笑)、大型ライブのマイクはかなり高性能な筈で、機械的な後処理をしなければ、小さな声も拾って、そのまま流れてしまうでしょう。
従って、音声加工のない100%の生歌だと、歩くだけで息が入って、余程上手くなければ音が乱れると思います。
しかし、ほとんどの曲で、どんなにメンバーが動いても、それこそ猛ダッシュした直後に歌っても、息切れ音や音程の乱れはなかったので、完全な生歌は、1曲だけじゃないかと感じました。
その1曲は、生田絵梨花のピアノ伴奏で歌った「心の薬」で、2枚目「おいでシャンプー」の共通カップリング曲です。
この歌では、機械的なサポートは入っていなかったと思います、というのも、ちょっと書くのが申し訳ないんだけど、音の取り方や発声が一気にレベルダウンして、「頑張れ、頑張れ」と、聴いてて下っ腹に力が入ったので(笑)。
そんな中、桜井玲香はさすがに上手かった。
単独ライブにおいて、自分の持ち歌を、このキャプテンほどのレベルで歌えれば、「FNSうたの夏まつり」のような、複数アーティストによる歌謡祭で、慣れない他人の歌を、限られた練習時間でも、卒なくこなせるのだと思います。
桜井さんは、カラオケなどで、個人的にかなり練習を積んでいる気がします。
藤あや子とコラボした「MUSIC FAIR」での「恋におちて -Fall in love-」、「FNSうたの夏まつり」で本人と歌った杏里の「悲しみがとまらない」、いずれも完全な生歌によるソロパートでしたが、今回の「心の薬」と同じく、キレイに歌い上げていて、最近、明らかに歌が上手くなっています。
歌唱力に関して、キャプテンは、現時点で、乃木坂の最優秀レベルで、全然、「ポンコツ」なんかじゃないですよ(笑)。
「心の薬」はメロディが比較的シンプルで、歌いやすいから選ばれたのだと思うけど、いくちゃんがピアノを弾いたことを考えると、あるいは「君の名は希望」の生歌ステージへのシミュレーションなのかなという気もします。
神宮ライブで花火と共に歌われた「君の名は希望」は、生歌ではなかったけど、これを完全な生で美しく歌いこなせれば、最高のステージになるでしょう。
ただ、「君の名は希望」は、スタジオならまだしも、会場ライブで披露するとなると、それなりに歌唱力の要求される歌で、歌えるメンバーを集めて、常日頃から練習を重ねないと、観客に聴かせるレベルにまで仕上げるのは難しい。
NHK紅白歌合戦に出場できたら、「君の名は希望」を歌うという話があって、名案なんだけど、上手く歌えなければ悲惨なことになるし(笑)、「口パク」というのも寂しい。
歌はダンスと違って、もともとの素質がないと、練習を積んでもなかなか上達しないようで、結局、川村真洋や中元日芽香を選抜入りさせ、桜井玲香、生田絵梨花、衛藤美彩と一緒に主要ボーカルにして、練習を積んで、場数を踏ませるしかない。
もちろん、高山一実や井上小百合など、この5人以外にも、ボーカルになれる素質を持ったメンバーは、1期2期の中にまだまだいるだろうし、誰が歌えるのか、現場のスタッフはよく分かっている筈です。
そういう人をどんどん起用していけば、乃木坂の歌唱力は見違えるほど向上して、「君の名は希望」を含む複数の乃木坂ナンバーを、生歌パフォーマンスで披露する道が開けると思います。
しかし、こういった実力主義の抜擢は、乃木坂の握手会主義やAKB48グループの「総選挙」「じゃんけん大会」に見られるイベント主義と相反するため、これらのグループではなかなか実現しないんですね。
だから、パフォーマンス力が下がって、ライブがつまらなくなり、人気低迷に拍車をかけてしまっているのですが、それでも修正する機運はあまり感じられない。
昨年の武道館ライブでも、「君の名は希望」を生歌披露するところまでいかず、神宮ライブもダメで、今回も宿題になってしまった感があります。
乃木坂の運営はそろそろ決断して、歌唱選抜を作って欲しいのだけど、どうにもこうにも腰が重いようです。
代表曲と言っていい「君の名は希望」、乃木坂が生歌で観客を魅了する日は、いつ来るんでしょう。
ところで、生田絵梨花は久しぶりに現場に戻ったというのに、いきなりピアノの演奏をさせられて、しかも見事に弾きこなすなんて、やはり只ものではありません(笑)。
さすがに緊張のためか、普段よりはほんのちょっとタッチが堅かった気がしたけど、なんのなんの、最後までキレイにプレイして、素晴らしいという言葉しか出てこない。
普通であれば、休業明け、突然3万人の観客を前にして、頭が真っ白になって、曲が全部吹き飛んでも不思議ではないんだけど、もう超ど級のテクニックとメンタルです。
生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみの初期フロントの三人は、タイプは違えど、ずば抜けたモンスター級の度胸を持っていて(笑)、神宮ライブでもそれぞれが重要な役目をこなしていました。
CDデビューから、この三人を前面に出したのは、乃木坂運営の炯眼であって、プロの判断だったと思います。
今後、乃木坂メンバーがさらに成長して、より大きな舞台に立つとき、三人の存在感はさらに増していくでしょう。
楽しみです(笑)。
神宮ライブは奇跡の夜
雨予報を晴れにした強運、完成度の高いプログラム進行、表題、カップリング問わず、隙なく魅力的な珠玉の楽曲群、成長著しいキレのあるダンス、生田絵梨花のセンターお披露目、サイリウムの光の渦、夜空に咲いた大輪の花火。
また、観客のマナーが良く、タオルや団扇(うちわ)で視界を遮られることもなく、「推し」を呼ぶ叫びが続くこともなく(笑)、乃木坂の音楽やダンスに集中して、パフォーマンスに酔いしれることが出来たのが最高に良かった。
さまざまな条件が見事に揃って、かつてないほど魅力的なコンサートが実現した2014年8月30日(土)の外苑の夕べは、乃木坂が作り出した奇跡の夜と言っていいんじゃないでしょうか。
動員数3万という数字だけでは表し切れない、とてつもなく素晴らしいものを神宮ライブは見せてくれた気がします。
メンバー、ファン、運営がこれほどパワフルで美しいライブを実現させたことは、多くの芸能関係者に強いインパクトを与えた筈で、乃木坂は夏の終わり、確実に一歩坂を上ったと言えるでしょう。
ところで、神宮球場に夜来て、生ビールを飲まなかったのは初めてです(笑)。
公演中は無理だけど、開演前の待ち時間に売ってないかと思ったんですが、アルコールは一切ないと張り紙があって諦めました。
なんとなく、プロ野球の試合みたいに、タンクを背負った人が席まで来てくれて、ふと見たら、それが能條愛未だったら最高だなあと、漠然と考えていたんですが、あり得ないですね(笑)。
なぜ能條さんが思い浮かぶのか分からないんですが、彼女が紙コップにビールを注ぐ姿を想像すると、なんだか楽しそうで(笑)。
ただ、ビールはなかったけど、乃木坂46というかなり強いものをがっつり頂いて、結局、したたかに酔っぱらって、二日酔いまで起こしてしまった。
とんでもなく楽しいライブでした。
メンバーの皆さん、夢のような時間をありがとうございます、
そして、本当にお疲れ様でした。
中田花奈の2014/08/31_00:30ブログ
神宮ライブのセットリスト掲載
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています