ジャン・アレチボルトの冒険

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「乃木坂って、どこ?」はいつまで続けられるか、「提供」企業の変遷から考える冠番組の現状 [24Jul14]

2014-07-24 21:00:00 | 芸能
先週、9枚目「夏のFree&Easy」の初動が、乃木坂初の前作割れと判明し、人気格差によるCDセールスの低下が表面化しました。

そして、月曜日、市來玲奈が乃木坂を卒業、今度は、学業との両立を考えさせる出来事が起こった。

人気格差はもちろん、来年3月に高校を卒業する生田絵梨花のこともあって、学業との両立は避けて通れない問題になってきました。

これらに加えて、最近、冠番組である「乃木坂って、どこ?」のことが、気になっています。


5月11日(日)深夜の「乃木どこ?」では、9th選抜の発表が行われましたが、その1週間前、5月4日(日)は、「世界卓球」の延長放送に備えて、「乃木どこ?」が休止となりました。

ところが、日曜深夜のレギュラー番組の中で、この日「休止」措置が取られたのは「乃木どこ?」だけで、直前の「SUPER GT+」、後の「池上彰の経済教室」と「ノブナガ・ザ・フール」、さらにはもっと遅い時間帯の番組まで、開始時刻の変動はあったものの、放送自体は普通に行われたようです。

もし「休止」でなければ、新選抜を発表する可能性が濃厚だったわけで、それほど重要な回にも関わらず、「乃木どこ?」だけが時間調整のために削られてしまった。

どの番組を「休止」にして、どれを「繰り下げ」にするかは、テレビ東京の編成が決めている筈で、5月4日(日)の出来事は、テレビ局の上層部が「乃木どこ?」という番組をあまり評価していないことを示唆しています。


テレビ局で評価が低いとなると、真っ先に考えられるのは、番組視聴率が低迷している可能性です。

では、「乃木どこ?」はどのくらいの数字を獲っているのか、ぜひ知りたいところですが、深夜番組の視聴率を、まとまった期間、正確に記載している資料は、なかなか入手するのが困難のようで、真偽の分からない断片的な数字が、ネットにちょこちょこ出てくるだけです。

「乃木どこ?」という番組の現状を知るためには、客観的な情報が必要で、一番良いのは視聴率ですが、それが分からないとなると、何か他の目安が欲しいところです。

そこで、番組が始まってすぐ、「提供」の文字とともに、画面に映し出される、スポンサー企業名に注目してみました。

番組途中のCMは、テレビ東京以外で放送する場合、異なる企業の別の商品CMが入る可能性があるけど、この「提供」画面は、どの局であっても、必ず流れる筈です。

さらに、番組冒頭というのは、集中力の途切れていない視聴者が、しっかり観てくれることを期待出来る、いわば「特等席」です。

従って、「提供」画面に載っている企業は、番組制作を支えるお金を出している可能性が高く、重要なスポンサーと考えていいんじゃないでしょうか。


「提供」画面に載る企業が、資金面で大きな貢献をしているのであれば、その会社名の変遷を調べることで、視聴率を含めた番組の「勢い」を推測することが出来るかもしれません。

例えば、毎回、大手企業が名を連ねていれば、お金を出しても損はない番組ということで、視聴率も結構良いと考えられます。

また、ずっと載っていた企業名が、ある時期以降、なくなったとすれば、その企業が番組スポンサーを降りた可能性があって、番組を取り巻く状況に、何か変化があったと推察出来ます。

ということで、私が撮りためてきた「乃木どこ?」を見直して、「提供」企業名を表にしてみました。

「乃木どこ?」を録画し始めたのが、5枚目「君の名は希望」の時期からで、そのため表は2013年の1月から始まっています。


凡例
放送日:企業名 {番組内容の簡単な説明}

# 放送日は、午前0時を過ぎているので、厳密には月曜だが、日曜深夜として、日曜の日付を放送日としている
# 企業名を「,(コンマ)」でつないでいるのは、同一画面に、その順番に上から名前が載ったという意味
#「*(アスタリスク)」は、その企業名がテロップに文字として映されただけでなく、ナレーションで読み上げられたことを示す
#「(2)」は、それ以後の企業名が、次の別画面に映されたことを示す

5枚目「君の名は希望」

2013年
01/27:hTC {1月生誕祭}
02/03:永谷園 {関東VS地方、焼き肉争奪バトル}
02/10:永谷園 {日村にバレンタインチョコ}
02/17:永谷園 {2月生誕祭}
02/24:永谷園 {2期生対策講座}
03/03:永谷園 {5枚目キャンペーン討論会}
03/10:永谷園 {ヒット祈願スカイダイビング}
03/17:永谷園 {卒業式サプライズライブ}
03/24:永谷園 {自撮り写真公開}
03/31:glico {ささいなウソ告白大会}
04/07:WILLCOM {書道パフォーマンス}
04/14:WILLCOM {新キャラ考案会}


5枚目「君の名は希望」の期間は、永谷園が腰を据えて「乃木どこ?」を応援してくれていたようです。

また、glicoやWILLCOM、さらに、2枚目「おいでシャンプー」と4枚目「制服のマネキン」のタイアップCMを出してくれた携帯メーカーであるhTCの名前があります。

次は、6th選抜の期間です。

6枚目「ガールズルール」

04/21:WILLCOM {6枚目選抜メンバー発表}
04/28:舟を編む {春コレクション}
05/05:舟を編む {コンプレックスクイズ}
05/12:舟を編む {有名人クイズ}
05/19:GREE {2期生初登場}
05/26:永谷園 {ブログ解剖}
06/02:永谷園 {2期生調査}
06/09:永谷園 {花嫁力徹底検証}
06/16:永谷園 {アイドル抜き打ちチェック}
06/23:おとなの自動車保険 {こども悩み相談室}
06/30:バンダイナムコゲームス, GungHo {6枚目ヒット祈願代表者選挙}
07/07:バンダイナムコゲームス, Ameba {ヒット祈願バンジー}
07/14:バンダイナムコゲームス {大所帯アイドルあるある}
07/21:バンダイナムコゲームス {続・大所帯アイドルあるある}
07/28:おとなの自動車保険 {スタッフランキング}
08/04:永谷園 {真夏の怖い話大会}
08/11:ロッテ {真夏の肝試し}
08/18:Kowa {出川哲朗に名前を覚えてもらう}
08/25:永谷園 {地元愛を出していこう}
09/01:Kowa {続・地元愛を出していこう}
09/08:永谷園 {乃木坂番長決定戦}
09/15:TOWNWORK {家族に緊急アンケート}
09/22:TOWNWORK {続・家族に緊急アンケート}
09/29:TOWNWORK {名作映画4コマ解説}


6枚目「ガールズルール」の選抜は、期間が非常に長いのですが、5枚目に引き続き、永谷園の名前が一番多く出てきます。

永谷園は、番組途中のCMも流していて、元高見盛関である親方が、お茶漬けを食べるCMは、個人的に印象に残っています。

「舟を編む」は、2013年4月13日(土)に公開された、松田龍平主演の映画で、辞書編纂をテーマにした話です。

その公開に合わせた宣伝キャンペーンの中で、「乃木どこ?」に名前が出てきたのだと思いますが、2014年4月23日(水)の地上波初放送がテレビ東京系列で行われたことからも、何かテレ東つながりなんでしょうね(笑)。


また、GREE、バンダイナムコゲームス、GungHo、Amebaといったネットゲーム関係の企業名が出てくることから、比較的若い層が番組を視聴しているというデータがあったのかもしれません。

これらの企業名が見られるのが、夏休み前の時期というのは、ちょっと興味深い。

ゲーム人口に季節変動があっても全然おかしくないので、稼ぎ時だった可能性もあります。

一方、「おとなの自動車保険」や、キャベジンのKowaといった名前は、視聴者として、もっと高い年齢層を想起させます。

このように様々な分野の企業が、「提供」スポンサーになってくれるのは、幅広い層の視聴者がいて、それなりの視聴率を稼いでいると考えたくなります。

そして、「ガールズルール」選抜期間の最後に、「TOWNWORK」の名前が出てきて、リクルートが登場します。


7枚目「バレッタ」

10/06:Kowa {7枚目選抜メンバー発表}
10/13:ソニー損保 {新センター大研究}
10/20:ソニー損保 {新選抜で一致団結せよ}
10/27:ソニー損保 {ハロウィン仮装パーティー}
11/03:Kowa {楽屋を完全隠し撮り}
11/10:Kowa {番組アンケート祭り}
11/17:Aladdin {7枚目ヒット祈願滝行}
11/24:Kowa {続・ヒット祈願滝行}
12/01:Kowa {運動オンチ決定戦}
12/08:アートネイチャー {乃木どこ大反省会}
12/15:アートネイチャー {大食クィーン決定戦}
12/22:アートネイチャー {妄想クリスマス}

2014年
01/05:Kowa {新春かくし芸大会}
01/12:Kowa {続・新春かくし芸大会}
01/19:Kowa {初夢グランプリ}


7枚目「バレッタ」選抜の期間は、年末年始をまたいでいて、そのためだと思いますが、Kowaの名前が一番多く出てきます。

常盤貴子と藤本隆宏が夫婦役の「新キャベジンコーワS」のCMは、テレビで相当流れていて、「乃木どこ?」の途中でも、結構、見た覚えがあります。

ただ、年末年始は、ボーナスやお年玉の時期でもあって、もっと様々な企業がスポンサーになってくれて良い筈なんですが、以前に比べると、バラエティを感じない状況になっています。

とくに、キャベジンのKowa、自動車保険のソニー損保、暖房器具のAladdin、かつら増毛のアートネイチャーと、スポンサーが、年齢の高い層をターゲットにしている節があって、「バレッタ」になって、若い層が「乃木どこ?」や乃木坂から離れていった?、と思いたくなります。

確かに、「バレッタ」MVは、性的な連想をさせるシーンや銃撃戦などの殺人シーンがあって、子供にはあまり見せたくない内容で、こういった乃木坂の「大人路線」が影響したんでしょうか。

MVを通して作られるグループイメージって、思っている以上に、影響力があるのかもしれません。


8枚目「気づいたら片想い」

01/26:Kowa {8枚目選抜メンバー発表}
02/02:Kowa {新選抜女子会}
02/09:ボルボ・カー・ジャパン {バレンタインチョコ交換会}
02/16:ボルボ・カー・ジャパン {続・バレンタインチョコ交換会}
02/23:ボルボ・カー・ジャパン, マクドナルド {マカオ選抜決定戦}
03/02:リクナビNEXT, ほけんの窓口, ソニー損保 {乃木どこinマカオ}
03/09:リクナビNEXT, リクルートポイント, ほけんの窓口 {続・乃木どこinマカオ}
03/16:ほけんの窓口, リクナビNEXT, リクルートポイント {続々・乃木どこinマカオ}
03/23:リクルートポイント, ほけんの窓口, GungHo {日村賞お買い物}
03/30:リクルートポイント, Nikon, ほけんの窓口 {新センター密着}
04/06:ソニー損保, ビックカメラ {エイプリルフール選手権}
04/13:ソニー損保 {秋元真夏腹黒い裁判}
04/20:アコム, ソニー損保 {高山一実ドケチ裁判}
04/27:ソニー損保, NISSHINBO {寝起きドッキリ}


8枚目「気づいたら片想い」選抜の期間は、何と言っても、マカオロケがポイントです。

「乃木どこ?」初の海外ロケで、2月23日、誰がマカオに行くかから始めて、3月2日、9日、16日と、全部で4回もの枠を使って、放送されました。

そして、当然なんですが、通常よりずっと多くの企業名が、「提供」画面に登場することになります。

載っている会社をよく見ると、リクルート関連が中心で、ひょっとして、リクルートがOKを出したから、海外ロケが実現したんじゃないかと思いたくなる「提供」テロップになっています。

リクルートは、「ガールズルール」の最後、9月後半に「TOWNWORK」で登場して以来ですが、なぜ、マカオロケのときに援助をしてくれたんでしょう。

「乃木坂 in マカオ」が魅力的なコンテンツに思えたのか(笑)、何かの宣伝要素がロケ映像に入っているのか、番組以外でのつながりなのか、その辺はよく分かりません。

あるいは、2月24日(月)に行われた「組閣」で決定的になった、乃木坂46の「支店」化の流れと関係してるのかもしれません。

ただ、リクルートの関連企業が「提供」画面に登場するのは、マカオロケ最終回の次の次、3月30日が最後で、それ以後現在まで、おそらく番組途中のCMも含めて、出てきてないと思います。

そして、マカオロケの後、「乃木どこ?」の「提供」は、ソニー損保一色なっていきます。


9枚目「夏のFree&Easy」

05/11:au WALLET*, (2) ソニー損保 {8枚目選抜メンバー発表}
05/18:au WALLET*, (2) ソニー損保 {松井玲奈と新選抜の2Sトーク}
05/25:ソニー損保*, (2) ロッテ {早泣き女王選手権}
06/01:アコム, (2) ソニー損保, GREE {生駒里奈総選挙への道}
06/08:ソニー損保, (2) アコム {ゴリ押し推薦文コンテスト}
06/15:ソニー損保 {続・ゴリ押し推薦文コンテスト}
06/22:au WALLET, (2) ソニー損保 {コレなら語れるグランプリ}
06/29:ソニー損保, (2) au WALLET {頭脳王選手権}
07/07:ソニー損保 {9枚目ヒット祈願牛久大仏掃除}
07/14:ソニー損保 {頭NO王選手権}
07/21:ソニー損保 {夏休み目標発表会}


9枚目「夏のFree&Easy」選抜の期間に入ると、「au WALLET」が大キャンペーンの一環として登場するものの、「提供」のメインはあきらかにソニー損保です。

ソニー損保は、確かに別会社ではあるけど、ソニーのグループ企業であって、いわば身内の会社と言ってもいい存在です。

しかも、昨年の同じ時期、つまり夏休み前に見られたように、ゲーム関連企業がスポンサーになるといったこともなく、永谷園も、Kowaも名前がなく、バラエティが乏しくなっています。

一つの企業が連続して支援してくれるのは、良い部分もあるのかもしれないけど、一方で、身内の企業に頼まないと、スポンサーになってくれる会社が見つからないという風にも見えるわけで、視聴率が良い状況にあるのかどうか、ちょっと微妙な感じになってきます。

さらに、こういった「提供」企業名の変遷を念頭に、もう一度、2014年5月4日(日)、日曜深夜のレギュラー番組の中で、唯一、「乃木どこ?」だけが「休止」となった出来事を眺め直すと、番組の状況は思った以上に宜しくない可能性が出てきます。


しかし、かりに視聴率が芳しくなかったとしても、これほど急激にソニー損保で埋め尽くされるというのは、もっと別の理由があるのかもしれません。

番組終了時のエンドロールでは、最初に秋元康氏とAKS社長の窪田康志氏の名前が出てきて、この番組がAKS主導であることが分かります。

そして、秋元康氏のAKSは、電通とのつながりもあって、スポンサーを見つけてくる力は圧倒的な筈で、「乃木どこ?」だけでなく、AKB48グループの冠番組は、このスポンサーを集める力、つまり資金調達力によって支えられてきた面があると思います。

ただ、こういった力も、AKB48に国民的な人気があるからこそ成り立っていて、人気が落ちれば、状況は変わってくるでしょう。

AKB48が、莫大な費用を掛けながら、大規模握手会を続けているのは、連続ミリオンとオリコン1位を維持することで、AKB48はまだまだ健在で、十二分に人気があることを見せて、お金を出しても損のないプロジェクトであることを、多くの企業に示したいからだと思います。


しかし、「日経エンタテイメント!」の「タレントパワーランキング」を見ても、前田敦子の卒業以降、AKB48の人気が徐々に低下している上、握手会でオリコンの数字を伸ばすからくりも徐々に知れるようになり、さすがに資金調達力にも陰りが見えてきている印象がある。

とくに、大島優子が卒業した今年、メンバーをテレビCMで目にする頻度を考えても、人気低迷が数字の上だけでなく、実感されるレベルになってきた気がします。

広告を出す企業からすれば、橋本環奈のように、無名であっても、ぐんぐん伸びている感のあるタレントの方が、その勢いを商品イメージに被せられるので、より起用したくなるのはもっともです。

乃木坂46が、デビュー曲「ぐるぐるカーテン」から4枚目「制服のマネキン」まで、4作連続で表題曲のCMタイアップに成功したのも、こうした「伸び盛り感」が評価された部分があると思います。

やはりタレントの人気は、上昇しているからこそ魅力的なのであって、ジリジリ下がっているとなったら、企業側のお金を出そうというマインドが急速に冷え込んでも不思議ではない。


2月24日(月)の「組閣」では、乃木坂も含めて、「支店」のエース級が軒並みAKB48に集められ、「総選挙」でも、オールスター選抜が誕生しました。

これは、低下し続ける人気になんとか歯止めをかけたいAKB運営の出した「アンサー」が、「エースの寄せ集め」だったからじゃないでしょうか。

多くの反対を押し切って、「組閣」を強行したのは、AKB48の人気低下によって資金調達力が落ち始め、追いつめられたAKB運営が、「支店」を犠牲にしてでも、本体の人気を上げようとしたと考えるのが、妥当な解釈に思えます。

乃木坂46は、AKB48グループの一部だと、少なくとも一般層から見られているので、その冠番組にも、スポンサーがなかなか付いてくれない事態が起きつつあるのかもしれません。


しかし、何が起こっているのかは別にして、最近の「乃木どこ?」、内容的には、個人的に評価出来ることが多くなってます。

まず、アンダーとの合同企画が大幅に増えました。

昨年、7月14日放送の「大所帯アイドルあるある」で、川後陽菜が「一切出ません!」と叫んで、アンダーメンバーの悲哀が話題になりましたが、現在、過去7回の「乃木どこ?」のうち4回がアンダーとの合同企画で、川後さんも、結構出て目立ってます(笑)。

アンダーをこれほど積極的に出演させるようになったのは、ごく最近のことで、明らかな番組の方針転換です。

乃木坂の風 15Jul13 ~ 「一切出てません!」川後陽菜激白、「乃木坂って、どこ?」が面白すぎる


当然のことなんですが、純粋に番組のことを考えたら、毎回、多くのメンバーがスタジオに入ってくれる方が、良いに決まっています。

放送で誰をどれだけ見せるかは、編集の時に考えればいいわけで、現場は賑やかな方が、多くのシーンを撮れて、編集で面白くしやすい。

さらに言えば、バラエティに向いているメンバーとそうでないメンバーははっきりしているので、選抜の並びではなく、番組側が席順や発言時間を決めたい筈です。

ところが、これまで出演するのは基本、選抜メンバーだけで、席順も、ほとんどの場合、フロント、2列目、3列目をそのまま当てはめていました。

資金調達力を持つ秋元康氏のAKS側が、番組スタッフより立場が上で、選抜での序列を番組内でも厳密に要求して、番組側からすれば気持ちの良い話ではないけど、スポンサーがいなければ番組を作れないので、頭が上がらなかった可能性があります。

最近になって、番組側の意見が通り始めているように見えるのは、AKB48の人気低下によって、AKS側との力関係が微妙に変わり始めているからかもしれません。


乃木坂運営と「乃木どこ?」との力関係を象徴的に表している出来事は、選抜メンバーの先行発表です。

選抜メンバーの発表は、「乃木どこ?」という番組のメインイベントなので、先行発表なんて、番組側からすれば、絶対にやって欲しくない筈です。

しかし、5枚目「君の名は希望」まではなかった先行発表が、6枚目「ガールズルール」と7枚目「バレッタ」で、平然と行われた。

つまり、この二つのシングルのとき、運営側の立場が非常に強くなって、番組側の都合が無視されたんじゃないでしょうか。

さらに、この時期、握手会主義が徹底され、選抜とアンダーはあらゆる面で区別され、久しぶりに番組に呼ばれた川後陽菜が「一切出ません」と、不満をぶちまけることになった(笑)。

こうやって運営と「乃木どこ?」との関係を軸に過去を眺めると、6枚目「ガールズルール」以降、グループが辿った歩みは、AKSが運営の中で影響力を強め、「乃木どこ?」に対しても圧倒的優位に立ったことの反映であると考えたくなります。

何せよ、先行発表を許した上に、番組内容に外部から介入されて、視聴率も今ひとつであれば、テレビ東京の編成が怒っても、無理からぬ話ですね(笑)。


乃木坂46には、タレント性の高いメンバーが何人もいるので、番組の現場スタッフが、選抜、アンダー、研究生を問わず、メンバーを自由に起用して、さまざまな企画を行えば、面白い番組を作っていくことは出来ると思います。

「提供」スポンサーの変遷を見ていると、視聴率的には、今、あまり良い状況ではないのかもしれないけど、アンダー合同企画の「頭NO王決定戦」など、番組自体は面白くなっていると思うし、実際、個人的に、以前より、録画でなく、生で見る頻度が増えた気がします。

面白い番組を作って、視聴率を上げ、スポンサーを呼び込んで、テレビ東京の編成を納得させる(笑)。

当たり前のことこそ、一番大変だけど、この先、「乃木どこ?」が何年も続くよう、頑張って欲しいですね。


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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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