原発問題

原発事故によるさまざまな問題、ニュース

『被爆医師のヒロシマ』著者:肥田舜太郎 ※4回目の紹介

2015-08-31 22:00:00 | 【被爆医師のヒロシマ】著者:肥田舜太郎

*『被爆医師のヒロシマ』著者:肥田舜太郎 を複数回に分け紹介します。4回目の紹介

被爆医師のヒロシマ 肥田舜太郎

はじめに

  私は肥田舜太郎という広島で被爆した医師です。28歳のときに広島陸軍病院の軍医をしていて原爆にあいました。その直後から私は被爆者の救援・治療にあた り、戦後もひきつづき被爆者の診療と相談をうけてきた数少ない医者の一人です。いろいろな困難をかかえた被爆者の役に立つようにと今日まですごしていま す。

 私がなぜこういう医師の道を歩いてきたのかをふり返ってみると、医師 として説明しようのない被爆者の死に様につぎつぎとぶつかったからです。広島や長崎に落とされた原爆が人間に何をしたかという真相は、ほとんど知らされて いません。大きな爆弾が落とされて、町がふっとんだ。すごい熱が放出されて、猛烈な風がふいて、街が壊れて、人は焼かれてつぶされて死んだ。こういう姿は 伝えられているけれども、原爆のはなった放射線が体のなかに入って、それでたくさんの人間がじわじわと殺され、いまでも放射能被害に苦しんでいるというこ と、しかし現在の医学では治療法はまったくないということ、その事実はほとんど知らされていないのです。

 だから私は世界の人たちに核 兵器の恐ろしさを伝えるために活動してきました。死んでいく被爆者たちにぶつかって、そのたびに自分が感じたことをふり返りながら、被爆とか、原爆とか、 核兵器廃絶、原発事故という問題を私がどう考えるようになったかということなどをお伝えしたいと思います。

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**『被爆医師のヒロシマ』著書の紹介

前回の話『被爆医師のヒロシマ』著者:肥田舜太郎 ※3回目の紹介

 あちこちに痛みを感じますが、たしかめている余裕はありません。目や鼻や口に入った泥を夢中でぬぐいながら、明るいほうにむかってがれきのなかをはい出しました。

 私は男の子がいたことを思い出しました。見まわすと、泥にうもれた花もようの夏ぶとんから、小さな手がのぞいています。力まかせにふとんから引きずり出し、私は男の子をかかえて表へ転がり出ました。

 庭先の広場に子供を横たえましたが、聴診器はどこかに行ってしまって見当たりません。私は耳のなかに入りこんだ泥をかき出し、その子の胸に直接耳をあてて心臓の音を聞きました。元気な音がしています。ほっとしました。

 男の子の意識もかえって、あたりを不安そうに見まわしました。おそろしいのか私の手にしがみついてきます。その手をにぎりかえして、あらためて広島の空を見ました。

 ああ! なんてことだろう!

 広島に紅蓮の火柱が立っています。おそろしく激しく燃え立つ火柱は空へ空へとのぼり、巨大な雲となってどん欲にわきたっていました。

 不意に背すじが寒くなって、下腹のあたりに言い表しようのない恐怖がにじり上がってきます。

 私がいま、見ているのはなんなのだろう!

 28歳の人生で出会ったことのない未知の世界が、そこにありました。広島の街全体を火柱の下にふみしだき、壮大にそびえ立っている「きのこ雲」。おさないころに間近で見た、浅間山噴火の噴煙とはくらべようもない異様な巨大さ。私はいつの間にかその場にひざまずいていました。

 村のあちこちから互いによび合う声が聞こえてきます。まわりには霧のように砂ぼこりがたちこめていました。裏の畑のほうからこの家のおじいさんが、おろおろしながらやってきましが、巨大なきのこ雲を見てその場に座りこんでしまいました。

 「孫はここにいるよ。大丈夫だからね」

 私はおじいさんにむかってさけんで、庭に転がっていた自転車にまたがり広島の病院をめざして走りだしました。ほんとうは、後ろをむいて逃げ出したい気持ちです。でも、任務だからしかたありません。

 きのこ雲へつづく太田川沿いの道を、私は自転車でひた走りました。いまでは4車線の大きな国道になっていますが、当時は荷車がやっとすれちがえるくらいの砂利道です。人の姿も犬ころ一匹も見かけません。おそろしさを必死にこらえてベダルをこぎました。

(「3 八月六日」紹介は今回で終わり、次回は「4 初めて出会った”被爆者”」です)

続き『被爆医師のヒロシマ』は、9/1(火)22:00に投稿予定です。

 

被爆医師のヒロシマ―21世紀を生きる君たちに


8月30日(日)のつぶやき

2015-08-31 02:57:19 | つぶやき

米西海岸、カリフォルニア沿岸の赤ちゃんアザラシ、白血病関連(前骨髄球性白血病)で死亡 サンフランシスコ海洋生物センターの死亡例の3分の1以上が犠牲に
onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2015/08/…

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テレ朝 報ステサンデー

国会包囲デモを報道。航空写真をフルに使っての報道。
「これまでにない呼びかけで行われたデモを政府はとても気にしている」と後藤ざん。もっと的確に言いなさいよ。 pic.twitter.com/Sv8pQIrsHM

neko-aiiさんがリツイート | 286 RT

風船の「安倍はやめろ」が、勝手に国会前に向かうという主張の激しさ。 pic.twitter.com/Y5AECZ2jG2

neko-aiiさんがリツイート | 609 RT

子どもの歯にプルトニウム蓄積 ”大西洋~北極圏まで広がる染”blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/78f66… @neko_aii~膨大な放射能を垂れ流す再処理工場~イギリス:セラフィールド再処理工場。正常運転でも、膨大な放射能排出。いずれ、日本の六ケ所再処理工場も同様に。

neko-aiiさんがリツイート | 17 RT

『チェルノブイリ』証明された放射能による影響に「早老」
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/ef9b4…

・ウクライナの汚染地域の住民
生物学的年齢は暦年齢を7-9歳超過

・セシウム137が55万5000Bq/平方m以上の汚染地域の男女
平均的な人々よりも8年早く心臓発作で死んだ

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チェルノブイリ事故後、次々と住民が病に倒れ
廃村になったベラルーシの空間線量は0.3~0.4μSv/時

セミパラチンスクの核実験場周辺で
住民が健康被害に苦しんでいる場所は0.3μSv/時

0.3は人間が住むべき放射線量ではない
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/df178…

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【拡散】tokaiama チェルノブイリの鳥たちの目 pic.twitter.com/dlI3krd6wL オレが放射線をやってたときの仲間も大半が50歳代で白内障を起こした 早い人は40歳で起きていたガンマ線に晒されると子ども達は白内障になる なった子供はほとんど数年で死亡してしまう

neko-aiiさんがリツイート | 10 RT

2015/1/24 栃木県那須塩原市 那須野が原公園⑥(空間で5μSv/h付近): youtu.be/Cw90tydrvdk via @YouTube

neko-aiiさんがリツイート | 19 RT

福島県の現地から
若者の心筋梗塞や白内障、子供の皮膚疾患やアレルギー症状の出現や悪化
blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/df178…

原発作業者が白血病になった時
年間5ミリSv超で労災認定

福島のかなりの住民は
年間外部被曝2ミリSv以上で生活
5ミリSv以上の地域も多くある

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"ideas13nx 2014年1月7日
旦那親戚が集まる新年会で
旦那のひとつ年下の従兄弟の子供(2番目の子)
市の3歳検診で先天性白内障が見つかった

視力を上げるためにメガネをかけてた

住居は11年10月に5μsv/hのホットスポットが
見つかった市の公園から2キロ圏内"

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NHK「チェルノブイリ原発事故その10年後」

ネステレンコ教授

残念なことに多くの子どもたちの身体が
今も放射能にむしばまれています。

例えば事故現場から200キロ以上離れた村でも、
子どもたちのうち23%が白内障にかかったり、
失明したりしています。

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