:〔続〕ウサギの日記

:以前「ウサギの日記」と言うブログを書いていました。事情あって閉鎖しましたが、強い要望に押されて再開します。よろしく。

★ 精神病院での新型コロナ感染拡大 ー 人権状況も危機的

2021-03-15 00:00:01 | ★ 新型コロナウイルス

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精神病院での新型コロナ感染拡大

人権状況も危機的

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みなさん、《おりふれ通信》というのをご存知ですか。私は以前からの購読者です。

 昨日届いた3月号には、表題の通りの短い記事がありました。その内容は ≪続〕ウサギの日記≫の愛読者の皆様にも是非シェアーして頂きたいと思い、「インドの旅」をひとまず置いて、以下に転載いたしました。

 

 

精神科入院者が曝されている危機

 

新型コロナウイルス感染流行の中、精神科入院者はかつてない危機にさらされている。

1つ目は、精神病院では大規模クラスターが多発し、国内の感染率の4倍ものリスクにさらされている危機。2つ目は、コロナ対策の名のもとに面会も外出も極端に制限され、人権状態が危機にある。

 

閉じ込められながら国内感染率の4倍

 

私は「精神科病院・コロナ」などの複数のキーワードによるGoogleアラート検索と病院のWEBサイト、自治体のコロナサイトなどをチェックして、精神病院における新型コロナ感染状況を集計してきた。

 その結果、把握できた分だけで、2021216日時点で、73病院入院患者を含む院内感染があり21病院では収束していない。陽性患者数2,842人、死亡患者数47人、陽性職員ら802人で合計3,644人だった。報道されない院内感染も多く、病院のサイトのチェックで偶然見つかることも多い。したがって、全ては把握しきれないが、少なくとも入院患者の感染は国内感染率の4倍、死亡率4倍と驚くべき状態だったのだ。100200人のクラスターとなっている病院ほど、死亡などの転帰や指定医療機関への転院者数を明らかにしない傾向がある、実態の把握は困難だ。職員のみの感染は72病院よりはるかに多く、集計では省いた。

 感染率、死亡率は、東洋経済オンラインの「新型コロナウイルス国内感染の状況」の最新集計から。(報道でつかめない総合病院・大学病院の精神病棟入院者は含んでいない)

 

大規模クラスターが多発

 

 患者と職員を合わせた院内感染規模で5人以上が「クラスター」と呼ばれる。1~4人:13病院、519人:13病院、2039人:13病院、4059人:10病院、6099人:14病院、100人~199人:7病院。200人以上:3病院。私が把握した73病院のうち88%にクラスターがあり、40人以上のクラスターは47%にもなる。しかも、100人超が10、そのうち3病院は200人超と爆発的である。しかし、ほとんどテレビで報道されることはない。

患者のみの感染を見ていこう。精神科病棟は5060人規模なので、患者の感染が30人以上のところは病棟の大半が感染しているのが34病院、50人を超えると一病棟がほとんど感染で19病院、50人を超えると一病棟がほとんど感染で19病院、そのうち100人超は8病院で、190人超は2病院もある。2つの病院はぜん病棟の約7割が感染している。

 障害者施設、高齢者施設など自由を制限されている人たちの集団収容施設は、新型コロナ感染に極めてもろい。しかも、医療機関としての人員が少なく、防護具、感染症対策のトレーニングが十分ではない。

 

人権状況も危機的

 

昨年3月、神戸市の郊外にある神出(かんで)病院で長期にわたる意図的で悪質な入院患者への集団虐待が発覚して、6人の看護師らに実刑判決が確定した。おそれていたのだが、今年1月に病院で入院者59人を含む73人の新型コロナのクラスターが発生した。同病院では、過去にはインフルエンザに感染した患者4人を一部屋に閉じ込める違法な複数隔離が行われており、昨年、神戸市より改善命令が出ている。適切な医療の保障も心配されている。

三密状態で収容される精神病院はコロナ感染にとてももろい。閉じ込められながら国内感染率の4倍、死亡率4倍にさらされるのは極めて不条理だ。その上、感染対策で外出も面会も制限され、退院促進にも支障が出るなど、人権状況も危機的になっている。大阪精神医療人権センターでは、訪問や面会活動が困難な状況だが、リモート面会の実践と普及に向けて取り組んでいる。コロナ禍によりそのリモート面会さえ中止する病院も出ている。通信・面会は保障されないといけない。

 

精神病院中心から地域精神保健への転換を

 

人口当たり精神病棟数はOECD平均の4倍という収容率だ。約半数が強制入院で、人口当たりの強制入院率は欧州平均の10数倍、平均在院日数はOECD平均の約10倍、閉鎖病棟が7割。こんな国は日本の他にない。

はからずもパンデミックが日本の精神医療の転換すべき根本的な課題を浮き彫りにした。

 治安と医療経済優先の精神病院収容主義から抜け出して、病床を削減し、退院促進とともに医療人員も地域医療に出ていくべきだろう。そして尊厳を軸とした地域精神保健に転換すべきではないか。

 

 

上は《おりふれ通信》に載った有我譲慶(ありがじょうけい)(認定NPO法人大阪精神医療人権センター理事・看護師) の記事を (一部省略して) 転載したものです。

イタリアでは1998年に新たに制定された法律に基づいてすべての精神病院が機能を停止し、入院患者たちは巷間に大挙流出しましたが、イタリア社会はそれを寛大に受け止め吸収しました。それに引き換え、日本はソルジェニーツィンの言葉を借りればまさに「収容所列島」の観を呈しています。

有我氏のレポートを見ると、小池都知事や国の発表するコロナ患者の日ごとの数字が嘘っぽく見えてきませんか。保健所から上がってくる数字の中に、精神病院のクラスターや、自主的に民間のPCR検査を受けて陽性と判明した人の数は、正しく反映されていないに違いないことは誰の目にも明らかではありませんか。実際にはその何倍ものコロナ陽性患者が国内に潜んでいることを念頭に置いて行動しなければ、足をすくわれることにもなりかねません。

 

私は、古典的な呼び方では「早発性痴呆症」と呼ばれた不治の病(その後「精神分裂病」と呼ばれ、今は「統合失調症」と呼ばれて「不治」の烙印は取られましたが)の疑いで閉鎖病棟に入れられた妹を社会に奪還するために、家族や社会の偏見と闘いました。そして、20年ほどかかってやっと専門医から「寛解」(かんかい=精神病の症状が消えて安定すること)したとのお墨付きをもらい、一応≪成し遂げた≫と思って退院した妹を家族に託し、自分は長年温めていたカトリックの司祭職への理想を実現するためにローマに渡って神学の勉強を始めました。しかし、悲しいことに、家族は妹を再び閉鎖病棟に入れてしまったのです。私は夏休み毎に帰国し、妹を見舞って、毎年「あと○○年したら神父になって帰って来るから、そしたらまた一緒にやり直そう」と言って励ましてきたのですが、私が司祭になる1か月前に彼女は病院の中で自死してしまいました。

私は聖書のよきサマリア人と正反対の態度をとって、彼女を死に追いやってしまったのです。神父になる勉強をやめて、すぐに帰国して妹を引き取っていたら、今頃彼女は生きていたはずなのに、自分の都合で、妹は劣悪な環境に耐えながらも、待っていてくれるものと勝手に決めて、自己実現を優先していたのです。悔悟の念と罪意識は私の司祭職の裏に張り付いています。

現在、精神疾患による入院患者数は28万人(2017年厚労省調査)、内、入院1年以上17万人、5年以上9万人もいます。そこがコロナウイルスのクラスターの温床であり、死亡率は外の社会の4倍にものぼります。

私たちは、社会から忘れ去られた彼らのために祈ることしかできないのでしょうか。

 

 

妹の病との戦い、私の神父になる経緯は、私の最初に一冊「バンカー、そして神父」-放蕩息子の帰還―(亜紀書房)に詳しく書きました。興味のある方はお読みください。👇

 

https://books.rakuten.co.jp/rb/16471512/?l-id=search-c-item-img-01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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★ バーチャルとスピリチュアルの狭間で 

2020-06-20 00:00:01 | ★ 新型コロナウイルス

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バーチャルとスピリチュアルの挾間で

 

ホイヴェルス師の追悼ミサは無事行われました

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43回の追悼ミサはコロナウイルス騒ぎのさ中にも関わらず、つつがなく執り行われました。

 

 

東京のカトリック教会では、不要不急の三蜜を避けるために、教会でミサが行われなくなってからすでに4か月目に入っています。

 

日曜日のミサに与かることは信者の義務であり、重大な理由なく日曜のミサに与からないことは罪であるとカトリック教会は教えてきました。今は司教の通達で信者はその義務から一時的に免除された状態です。

 

さて、私は、ローマの大学院で神学教授資格を取得する期間中、市内の教会でアルバイトしていましたが、ただメシ食いの居候神父の主たる仕事は、ミサのあいだ教会堂の後方左右にある告解部屋に長時間座って、善男善女の懺悔を聴くことでした。

 

教会堂の一方の告解部屋にはイタリア人のひげのお爺ちゃん神父が陣取っています。反対側の告解部屋に籠った私のほうには、ご贔屓の男性の信者さんたちが長い列を作ります。理由?それは、50才からイタリア語を習い始めたばかりのアジア人の神父(私)は、イタリア語がよくわからないから、難しい言葉を並べて煙に巻けば、何でもメクラ判ですぐに赦しをくれる、と考えたからです。

 

ところがどっこい、私は内心「バーカ!人間の犯す罪は7種類で、どこから入っても必ずそのどれかに辿り着く。どんなに難しい言い回しを使っても、人を殺したのでなければ、人の奥さんと浮気をしたとか、ストリートガールと寝たとか、若い娘に手を出したとか、マスターベーションに耽ったかぐらいは、経験豊かな日本人の年寄り神父には見え透いている!第一神様はすべてお見通しではないか!」と内心つぶやきながら、寛大に、たっぷり神様の赦しを大盤振る舞いでお分けして、あとは誰が何を言ったかケロッと忘れる。

 

話は脱線したが、私はおバーチャンたちの懺悔には手を焼くことがあった。5人に4人までが、開口一番、「神父さん、ワタシャ日曜のミサの務めを怠りました!」と言うなり、あとは亭主の罪をあれこれとあげつらう。」そこで私は言う。「あのネ!おバーチャン!旦那の罪はいいから、自分の犯した罪を告白しなさい!」「だから言ったでしょ!日曜のミサの務めを一回怠りました!」「それだけ?」「はい、それだけ!」と言って動じない。「では聞くけどネ、寝坊したの?」「いいえ、あたしャこれでも早起きで知られてるよ。」「じゃ、何かい?近所の男ヤモメと遊びにいったのかい?」「いえいえ、滅相もない!日曜の朝から教会にも行かずにそんなこと、とんでもない!」「じゃ、一体どうしたの?」「孫が熱出したもんで・・・!」「あのねー、おバーちゃん。熱のある孫を家に残して教会に来たもんなら、それこそ罪と言うものだ。罪にもならんことを最初に懺悔するから、自分の本当に罪にまで思いが届かなくなるんじゃない?!」「≪ミサに行きませんでした≫と告白するのを今後一切禁じます。嘘をついたとか、意地悪したとか、お金くすねたとか、嫁とケンカしたとか、他に何か言うこと思いつかないの?」・・・いやはや、これは、もうほとんど戦争です。

 

話を戻しますが、旧約聖書のモーゼの十戒の第3戒(出エジプト記20811節)に「安息日を聖とすべし!」というのがあります。

小池都知事が言い出した「三蜜」を避けて、カトリックの教会でもミサが行われないと、信者の信仰生活の中心的な活動が停止してしまいます。それで、私は週に2回、ズームというアプリを使って信者さんたちにバーチャルなミサや聖書の言葉を届けることにしました。すると大きな変化がありました。日頃、体調がすぐれなかったり、教会が遠かったりして日曜のミサから久しく遠ざかっていたおばあちゃんたちが、スマホを頼りに嬉々としてズームミサに参加し始めたのです。

 

ところで、カトリックのミサの中では、後半に聖体拝領というのがあります。白くて丸くて薄いお煎餅のようなパンとぶどう酒の上に、神父がキリストの最後の晩餐で唱えた聖別の言葉を吐くと、それがキリストの肉と血に聖変化すると信じて、信者はそれを拝領します。ところが、ズームのミサではその聖体拝領に物理的に与かることができません。

 

しかし、教会というのはうまくできていて、そう言う場面を想定して、「霊的聖体拝領の祈り」というのを用意しています。要するに物理的にパンの形で聖体拝領をすることが出来ない場合は、この祈りを唱えることによって霊的にキリストの体を拝領することが出来るとしたのです。しかも、そこではバーチャルではあってもスピリチュアルには確かにキリストの体をいただいて神と一致できるという教えです。

 

ところが、普段熱心に共同体に参加し、手の上に物理的にキリストの体を戴いてそれを食べていた連中は、やっぱりバーチャルでは物足りない、早く物理的にキリストの体を頂きたい、そうでないと満足できない、と言い張ります。私は内心、あなたは物理的に聖体拝領しても、霊的にはうわの空でスピリチュアルにキリストと一致しなければ意味がないよ、と言いたかった。

 

前にもブログに取り上げたが、「コロナのロックダウンで神父のところに告白(懺悔)に行けない、どうやって罪の赦しを貰ったらいいのか」と文句を言う信者に対して、フランシスコ教皇は、「心配するな、そう言うときは直接神様に罪の赦しを願いなさい。そうすれば神様は直ちに赦して下さる」と言った。これは、罪の赦しについて、カトリックとプロテスタントが論争した時、プロテスタント側の教会が主張したことではなかったか?カトリックのトップの元イエズス会の教皇様がプロテスタントの見解に同調されたか、と私は内心意地悪くニヤリとした。従来カトリックの教会は、神父に直接懺悔しなければ罪は許されないー電話でもテレビ電話でもだめーと頑なに主張してきたのだから・・・。

 

コロナ騒動でバーチャルにしか聖体拝領できなくても、祈りを通してスピリチュアルに神と一致出来ればいいではないか。口ではフィジカルにパンを食べても、霊的に、つまり、スピリチュアルに神との一致が自覚されなければ虚しくはないか、と私はつぶやいた。

 

それはとにかくとして、去る69日のホイヴェルス神父様の43回忌の追悼ミサは、ソーシャルディスタンスをたっぷりと保ちながら行われ、皆さん久々に心行くまで物理的に聖体拝領をしてー願わくはスピリチュアルにも満たされてー満足して家路につきました。

 

緊急事態宣言は解かれ、あらゆるレベルの自粛要請もまもなく解除されます。カトリック教会も、久々に主日のミサの義務免除を停止することでしょう。しかし、今時どれだけの信者が、日曜日にミサに与からないことは教会の教えでは罪に相当する、ということを真剣に自覚しているでしょうか。

 

だから、ローマのおバーチャンのように、開口一番「ワタシャ日曜のミサに一回与かりませんでした!」と懺悔して、その後、延々と旦那の罪を神父に告げ口するよりは、全く罪の意識無しに教会の日曜のミサに来ない方がはるかにましかもしれません。

 

 

ああ、こんな時、ホイちゃんならーホイヴェルス神父様ならーなんと言われたことだろう、とその弟子を自任するする私は、甘える思いでつぶやいてみるのでした・・・。

 

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★ 【改訂】 コロナウイルスで見えてきた 「自然宗教としてのキリスト教」

2020-05-22 00:00:01 | ★ 新型コロナウイルス

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【改訂】

コロナウイルスで見えてきた

「自然宗教としてのキリスト教」

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私はカトリックを「この世で現世(げんせ)利益(りやく)を売りにしない唯一の宗教」として人に紹介してきました。それは、―おこがましい表現で恐縮ですがー 私のカトリックの信仰が(そしてすべての正しいキリスト教が)「自然宗教」ではなくて、「超自然宗教」であるという確信から来たものです。

 

超自然宗教とは、宇宙と人間が存在する遥か以前の永遠の過去から存在していた生ける神が「わたしはある。わたしはあるというもの!」である、と名乗りを上げて、唯一の神の側から人間の歴史に介入してきたことをきっかけに始まった宗教という意味です。古い話ではりません。時が満ちて神が動いたのは文明史上僅か4000年ほど前の出来事です。

 

それに対して、「自然宗教」とは、自然とのかかわりの中で、人間の想像力が自然の中に投影して産み出した神々を祀る宗教のことです。神々の誕生に先立って、まず人間が存在していました。これは人類の歴史の太古の昔からあったことではないでしょうか。

 

つまり、「自然宗教」「超自然宗教」とでは、神と人の存在の後先(あとさき)の序列と、両者の働きかけの方向性が正反対の関係にあるのです。

 

超自然宗教はユダヤ教とキリスト教が主流ですが、イスラム教も同じ神を拝んでいるという意味でその系譜に属します。

 

福島第一原発のメルトダウン事故を誘発した 3.11の東日本大震災や、いま世界で猛威を振るっている新型コロナウイルス(COVID-19を前にして、人は太古の昔から、自然の圧倒的な猛威の背後に八百万(やおよろずの神々をイメージして、その想像上の神に「どうか自然の豊かな恵みをお与えください。禍は遠ざけて下さい。」と祈りを捧げ、お供え(生贄)を捧げてきた長い歴史があります。この、「祈祷とお供え」の見返りとして、恵みを引き出し、禍を遠ざける、という人間と自然の駆け引きが「自然宗教」、またの名を御利益(ごりやく)宗教」の起源と本質だと言えましょう。

 

世の宗教現象を観察すると、そのほとんどが「現世御利益(ごりやく)売って金を儲ける装置になっています。お祈りとお供えの儀式の場として立派な社寺を建て、そこで働くプロとして僧侶や神職・祭司を立て、お布施の一万円札の束が社寺・教団の歳入となり、僧侶や神職の生活の資になるだけなのを内心承知の上で、それでも欲に任せ、ご利益を期待してせっせと寄付・献金をします。坊主丸儲けのからくりです。

 

中世のペスト、今日の COVID-19 は、自然が突然暴れ出したのだと考えて、人間を愛し守ってくださるはずの神様にすがって、それを鎮めていただこうと素朴なクリスチャンが考えたとしたら、それは、日照りで困った農家が、祈祷師にお金を握らせて、雨乞いのご祈祷を依頼し、楽の音に合わせて踊り狂う土着の信仰と似たり寄ったりの自然宗教的発想です。

 

カトリックは一切ご利益を売らない「超自然宗教」だ、という私の思い入れは一体どうなってしまったのでしょう?

 

元来キリスト教の神は、幾らお金を積んでも、人間の都合に合わせた現世の富、安楽、健康、長寿などの保証を一切してくれない、ある意味では実に「つれない」神様のはずでした。

キリスト教の神様は、この世では安楽よりもむしろ試練を与えます。甘やかす宗教ではなく、叱咤激励する神です。際限なく人の罪を赦す憐みの神でもあります。その代り、死後には永遠の命を、しかも、愛の源である神に抱かれて永遠の喜びのうちに生きることを確約する宗教であり、この世の終わりに肉体の復活と宇宙の再生を教える唯一の宗教です。

 

新型コロナウイルスは戦争でもテロでもありません。COVID-19 は、人類を無から創造し、ご自分の愛で育み、永遠の幸福に入るよう招いておられる神ご自身が、人類を覚醒させるために明白な意図とメッセージを込めて我々に贈られた試練であります。

 

 

「アベノマスク」を考案し、黒川をモリカケ疑惑からの守護神にしようとした「アホノミックス」の総理も、一つだけ賢い預言的なことばを吐きました。「新しい生活様式への招き!」というのがそれです。これは、コロナショックの後は、人類はもはやそれ以前と同じ生活様式には戻れない、いや戻ってはいけない、という意味深い真実を語っています。

 

では、我が愛するカトリック信者さんはどうでしょうか。かれらは「主よ、どうかコロナウイルスの禍を遠ざけて下さい。一日も早く安全な普段の生活を取り戻すことが出来ますように!」「アーメン!」と祈ります。つまり、「あなたとは関係のない外敵から禍がやって来ました。人類の保護者である神様!もし私を愛してくださるのなら、どうかこの禍を取り去ってください。」という内容で、まさに典型的な自然宗教型の祈りです。

 

禍は御免だ、ご利益が欲しい。そのためにはお祈りをする、お布施を払う、金も出す。しかし、神様のおかげで禍が去ってあとは、ぬくぬくとこれまで通りで居るのが心地良い。これが「自然宗教」レベルに並んだキリスト教の姿です。

 

COVID-19 は得体の知れない脅威ではなく、人類を愛する創造主なる神が ーキリスト教の神ご自身がー 今この時を選んで敢えて送られた「天使」であることぐらい、カトリック信者ならいち早く気付くべきでしょう。そして、神様からのメッセージは何か、神様は私たちがどう変わることを望んでおられるのか、を真剣に読み解こうとしなければなりません。そうしないと ー私の大好きなー「ボーっと生きてんじゃねーよ!」というチコちゃんのお叱りを受けることになります。

 

世界はコロナ禍を機に、社会は既に在宅でのテレワーク、テレビ会議、教育現場ではタブレット授業などに大きく舵を切りました。これからは、大企業が一等地に巨大なオフィスビルをかまえる時代ではなくなる、というトレンドをいち早く察知して、三菱地所も三井不動産もその対応の検討に入ったに違いありません。これは、コロナが去っても元には戻らず、さらに進化を続けるべき新しい生活様式への挑戦です。

 

カトリックも時代の波に後れを取ってはいられません。習慣として残っていたほとんど唯一の活動だった日曜日のミサが一斉に止まると、教会は初めのうちは方向感覚を失って、ただ呆然自失状態に陥りました。

しかし、ユーチューブでミサが放映され、次第にズームなどのアプリを使った双方向参加型のミサが模索され始めました。私の家でも、ズームを使って毎週二回共同体のメンバーに「感謝の祭儀」(ミサ)「みことばの祭儀」を始めました。私の同僚の外国人司祭たちは、祖国の共同体のために時差に合わせてコスタリカやスペインに向けてズームミサを日本から発信し始めました。一万キロの空間的隔たりも時差も超越した新しい司牧活動の試みです。

 

足元では、在来型の教会の機構、つまり地上の全ての地域をくまなく司教区に分割し、その司教区を小教区に細分化して、各小教区に一人の主任司祭を配置して信者を司牧するという、古代ローマ帝国の統治システムを模した構図は、もう久しい以前から崩壊して機能していません。

 

今どきカトリックの神父を志すような奇特な若者はほとんどいませんから、司祭職への召命の枯渇と高齢化で各小教区に一人の牧者(司祭)を確保できる時代はとっくに終わっているのです。

末端の司祭を小教区のテリトリーに縛り付けたり、反対に複数の小教区の掛け持ちを強いて疲弊させたりするのをやめて、小教区制度そのものを解体し、全ての司祭が各自の創造的才覚に応じて、ITを駆使して世界中の信者を相手に自由に宣教・司牧する道を選ぶ可能性にも道を開くべき時が来ているのではないでしょうか。

 

神様が COVID-19 を通して教会に求められれているものとは、キリスト教が自然宗教に埋没することをやめて、現世利益を度外視した本来の「超自然宗教」としての面目をとりもどすための「新しい様式」を模索せよ、と言う強烈なメッセージなのではないかと、私は思います。

 

 

1965年に幕を閉じた「第2バチカン公会議」は紀元4世紀から続いたコンスタンチン体制を清算したが、あのカトリック教会の大改革は、半世紀以上たった今日でもまだ東の最果ての島日本には届きかねている。

 

しかし、その間に世界はさらに大きな変貌を遂げた。日本のカトリック教会はすでに「第3バチカン公会議」を必要とするほどに時代から取り残されているのではないだろうか。コロナに触発されて、その危機的な状況にいま気付くことに成功しなければ、日本の教会に生き延びる展望はない。

 

【祈りましょう】

 

天地万物の創造主である全能永遠の神さま

コロナウイルスはあなたの愛の御心から

わたしたちに送られた天使であることを知っています

あなたの聖霊を送って

あなたからのメッセージを正しく理解させてください

それを忠実に実践する

開かれた心と素直さをお与えください

わたしたちの心から拝金主義の偶像崇拝を取り除き

あなたの愛と赦しのメッセージを述べ伝え

地の塩として社会を腐敗から守り、味をつけ

世の光りとしてこの世界の闇を照らすことが出来ますように

イエスキリストの復活の命にあずかり

あなたの懐に抱かれて永遠の喜びに生きることが出来ますように

 

アーメン

 

 

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★ コロナ対策「イタリアと日本の違い」

2020-05-19 08:59:51 | ★ 新型コロナウイルス

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コロナ対策「イタリアと日本の違い」

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今朝、在イタリア日本国大使館 <it@mailmz.emb-japan.go.jp>からメールが届いていました。イタリアではまだ移動に関して厳しい規制が引かれている様子がうかがえます。日本では「自粛要請」でかなり守られていることが、イタリアでは指定された「自己宣誓書」を携帯する義務が課せられ、それがないと車の外出もままならない状況が見えてきます。

日本人なら人の目を気にして、行きたいところにも行かず我慢しますが、イタリア方式では、いかにうまく「宣誓書」をでっち上げ、刑事罰を潜り抜けて移動の願望を実現するかに頭を使うのでしょうか。国民性の違いと言えばそれまでですが・・・。

下のURLをクリックすると、5月18日版「自己宣誓フォーマット」(和訳)が見られます。

大使館いわく:

  • 5月17日首相令の発出を受けて,内務省の移動に関する「自己宣誓フォーマット」の改訂版が内務省ホームページに掲載されました。同フォームの和訳を在イタリア日本国大使館ホームページに掲載していますので,ご参照下さい。
  • つきましては,今後の州を越える移動の際には,上記内務省ホームページ掲載の改訂版「自己宣誓フォーマット」を事前に入手・記入し,印刷したもの1部(予備1部)を準備し携行して下さい。

[参考]

5月18日版「自己宣誓フォーマット」(和訳)

https://www.it.emb-japan.go.jp/pdf/20200518_format_JP.pdf

 

(問い合わせ先)    

○在イタリア日本国大使館      

 電話:06-487991(領事部)      

  ホームページ:https://www.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html  

○外務省領事サービスセンター      

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903      

○外務省領事局政策課(海外医療情報)      

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)4475      

○海外安全ホームページ      

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★ 復活祭とコロナウイルス =日本政府の対応に思う=

2020-04-16 05:51:51 | ★ 新型コロナウイルス

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「復活祭」「コロナウイルス」

=日本政府の対応に思う=

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日本人の商業主義とお金の神様を拝む拝金主義は、世の宗教的な祝い事を片端から金儲けの機会に変えてしまった。

 

サンタクロースとジングルベルのクリスマス商戦や銀座のバーのクリスマスがその典型だが、バレンタインデーもカーニバルもハロウィーンも何でもありだ。

ところが、さすがの日本人もキリスト教の最大のお祭りである「復活祭」に関しては何となく乗りが悪い。

 

それは、キリスト教の信仰の原点である「神の子キリストは十字架の上で死んで三日目に復活し、人類を罪と死の奴隷状態から解放し、永遠の命に導いた」と言うメッセージが、お金の神様のお気に召さないからに違いない。

 

 

キリスト教は2000年来、年ごとに復活の徹夜祭を祝ってきた。キリスト教徒にとって、人間の魂の復活こそ信仰の原点、爆発する喜びの源だったからだ。

ところが、今年の復活祭には新型コロナウイルスのおかげ台無しになり、世界中の教会ががひっそりと鳴りを潜めた。

 

それでも、私は頑張ってある信者さんの家族と共に、今流行りのパソコンの「ズーム」とか言うアプリを使って自宅に留まった信者さんたちも仲間に加えて、復活の徹夜祭の典礼をフルバージョンで祝って、結構うまくいった。

 

コロナウイルス騒動の中にあって、

私は今年の復活祭の特別な意味を思わないではいられない。

 

元来、復活祭とコロナウイルスは深い深い関係にある。それは歴史を振り返れば一目瞭然だ。

キリスト教の復活祭の原点は、ユダヤ教の最大の祭り「過ぎ越し祭(パスカ)である。

「過ぎ越し祭」は古代エジプトの王ファラオのもとで奴隷として苦役に喘いでいたユダヤ民族が、モーゼに率いられてエジプトを脱出して約束の地に入り自由な民となった出来事を祝う祭、ハリウッド映画「十戒」のテーマだ。

 

「エジプトの奴隷状態から解放された喜びの爆発」を祝うユダヤ人にとって最大の「過ぎ越しの祭り」は、「罪と死の奴隷状態」から、「復活の永遠の命に解放された」キリスト教の「過ぎ越し祭」、すなわち「復活祭(パスカ)に引き継がれた。

 

映画「十戒」を見れば明らかなとおり、イスラエルの民にとって、エジプトにおける奴隷状態からの解放は容易なことではなかった。

 

モーゼはファラオと掛けあってイスラエルの民を引き連れて砂漠で神に礼拝を捧げる許可を求めるが、ファラオは日干し煉瓦を作る苦役に服する奴隷がいなくなったらエジプトの都市建設が停滞し、エジプトの経済が崩壊することを恐れて、なかなか許そうとしない。

そこでイスラエル人の神「ヤーウエ」はエジプトの国に災厄を送る。だがファラオはかえって頑なになって断固ゆるさない。

 

すると神はさらにより大きな災厄を送る。そしてファラオはますます頑固になる。

ナイル川が血の川になり魚が死に悪臭を放った。あぶがはびこり国は荒んだ。それでもファラオは応じなかった。神は疫病を送った。しかし、それでもダメだった。空を覆うイナゴの大群がすべての作物と緑を食い尽くした。しかし、ファラオは神が送るあらゆる災厄にも、ますます心を頑なにするばかりだった。

最後に、エジプト全土に「死神」を送り、人も家畜も初子を全て奪われた。ファラオの王子も死んだ。

そこまで行って、さすがのファラオもついに屈して、この「疫病神」のようなイスラエルの民をエジプトから追い出すことにした。

話はまだ続くが、コロナウイルスと安倍政権を繋ぐにはこのへんで十分だろう。

 

 

テレビで英語版のニュースなどを見ていると、海外では安倍政権のコロナウイルス対策が中途半端で生ぬるいと批判されている。

それは、日本の国民の生命より、経済を優先して打つべき必要な手を打たないで国民を見殺しにしている、と言う論調だ。経済を優先し、露骨に言えば「お金の神様」を崇拝している輩は、当然国民の命を軽視する。

アメリカ大使館は、日本のPCR検査体制が完全でないとして、アメリカ国民の速やかな帰国を呼び掛ける。日本の海外駐在員が日本に退避しない理由は、「日本の方が安全でないため」だ。

 

この地上で最強の神である「お金の神様」に魂を売った日本の指導者安倍はエジプトのファラオと同じだ。

神様は、お金の奴隷になってこき使われている国民には、コロナウイルスを送って「自宅待機して、一人になって内省する心の砂漠に引き籠れ」と言われた。

ファラオ=安倍に対しては、「お金の神様の奴隷状態にある国民が、安心して自宅に留まり真剣に自分生き方を反省することができるように、十分な休業補償、所得補償を出せ」と言われているのに、古代エジプトのファラオのように心を頑なにして、金を出し惜しみ、国民になおも働き続けることを暗に強要している。

 

しかし、人間が神様に勝てるわけがない。神様は、その安倍が神様に屈服するまで、ますますコロナウイルスを蔓延させ、十分な補償を出すまで「感染爆発の重大局面」はさらに深刻化の度を増し続けるだろう。このままではアメリカやイタリアを抜いて世界一過酷な状態になるのは時間の問題だ。

 

 

自宅待機の砂漠に入った日本人も、日ごろの仕事の奴隷状態から我に返って、「お金」は命がけで拝むべき神ではないことに気付き、礼拝すべきまことの神、「天地万物の創造主なる神、人間を愛し、罪を赦し、神の子キリストの十字架上の死と復活によって、我々に永遠の命を与えて下さる神」を見出すように招いておられることに気付くべきだろう。

 

コロナウイルスは神様から送られた「時の印」に他ならない。

 

人間にとって本当に大切なのは、お金や健康ではなく、人間を愛して創造された真の神を知ること、そして、死の恐れから解放されて永遠の命を希求し、人を愛することである、ということに気付くことだ。

コロナウイルスは眠っている私たちの心を目覚めさせ、「人間にとって本当に大切なものは何か」をあらためて考えさせる契機になるだろう。

 

神様はあなたを愛している。だから、あなたも隣人を愛しなさい。あなたは不滅の魂を持っている。死後に永遠の命と幸福が待っている。死を越えて生きる命を求めなさい。

希望を持ちなさい!元気を出しなさい!キリストは死に打ち勝って復活した!あなたの罪は赦された!安心しなさい!イエスキリストの父なる神を信じなさい!神様はあなたを愛している!!

 

「ボーッとしてんじゃないよ!」

 

とチコちゃんに叱られないように、目を醒まそう。

 

コロナウイルスは、普段は立ち止まって考える暇もなかった我々に、立ち止まって内省し、真面目に人生を、死を、死の彼方の永生を見つめる機会を与えてくれた神様からの贈り物だと考えよう。

 

 

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★ コロナヴィールス 告白(懺悔)しに行けない?それなら神と話しなさい、そして赦しを願いなさい!フランシスコ教皇(朝ミサの説教より)

2020-03-21 10:21:33 | ★ 新型コロナウイルス

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告白(懺悔)しに行けない?

それなら神と話しなさい、そして赦しを願いなさい!

フランシスコ教皇(朝ミサの説教より)

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ユーチューブで見る教皇の朝ミサ

2020年3月20日10時5分、教皇の住居「聖マルタの家」の朝ミサより

 

今朝6時過ぎ、パソコンをあけてメールをチェックしていた。そしたら、偶然フランシスコ教皇のプライベートミサにユーチューブで与ることが出来た。

 

フランシスコ教皇はこの日のミサもコロナヴィールスの犠牲者と患者に捧げた。この日のミサは特に医療従事者に捧げられた。

説教の中で教皇は、その日の福音ルカ15章の放蕩息子の物語について語った。教皇は言った:物語の中の父親は一日中、何日も、何か月も、何年もの間、日に何度も屋上のテラスに行って、遠くから帰って来るかもしれない息子を待ち続けた。そしてついに遠くの方にその息子を見つけた。

教皇はまた言った:あの息子が父の家に帰る一歩を踏み出さなければならなかったのと同様に、「あなたもお父さんのもと、パパのもとに帰りなさい。彼はあなたを待っている。私たちに話しかけているのは神の優しさです。今こそ自分たちの内面に分け入り、父を思い出し、私たちのパパである神のもとに帰るべきときです。」

フランシスコ教皇は、私たちが「いいえ、教皇様、帰るのは恥ずかしい・・・いっぱい悪いことをし、沢山罪を犯したから・・・」と言うのを知っている。しかし、主は何といわれるだろう?「帰っておいで、癒してあげよう・・・」 と。

「あなたを待っている父のところに帰りなさい」と、教皇は言います:「慈しみの神は私たちを癒す。生涯におけるたくさんの傷を癒し、私たちが犯した沢山のひどい罪を赦して下さる。誰にも自分の罪がある!」

教皇は信徒に「神に立ち返るのは父親の抱擁に帰ることだ」ということを、また預言者イザヤの「あなたの罪が緋のように真っ赤であっても、雪のように白くなるだろう」という約束を思い出させる。

神は「私たちの心を変えることが出来る。しかし、帰る道への一歩を踏み出す必要がある。それは神の方へ行くことではなく、家に帰ることだ」ということをフランシスコ教皇は強調する。

キリスト教の伝統では、この回心は赦しの秘跡、告白、懺悔、の中に組み入れらえている。それは神が私たちを清め、純白にし、抱擁する瞬間だ。

だが、家から出られないのにどうしたらいい・・・? コロナヴィールス!

今日、多くの人は言うかもしれない。「だけど教皇様、家から出られないのに、どこに神父を、聴罪司祭を見つけることが出来ますか?」と。 「私は主と和解したい。彼に抱擁されたい。パパに抱かれたい・・・だけど、家から出られない! 司祭を見つけられないならどうしたらいい?」

イエズス会士の教皇は言う:「簡単なことだ。告白を聴いてくれる司祭が見つからないなら、神様と直接話しなさい。彼はあなたの父だ。そして彼に、私はこれをしました、この罪を犯しました、あれも・・・ゴメンナサイ、と言いなさい。」そして痛悔の心を込めて赦しを願いなさい。後で機会があったら赦しの秘跡を受けますが、いますぐ赦してください」と言いなさい。

もしそうしたら、あなたは直ちに神の恵みの中に戻ります、と教皇は言う。あなたは司祭がいなくても神の赦しを受けることが出来る、とフランシスコ教皇は言います。

よく考えなさい。今こそあなたの魂が雪よりも白くなるチャンスです、と教皇は言う。

普段は、フランシスコのチャペルでのミサには小さな信者のグループが招かれるが、バチカンの判断で、コロナヴィールスの期間中は、一般参加者無しに教皇と数人の付き人だけで行われる。 

その代り、教皇ミサは少なくとも4月3日までは、週日の午前7時(バチカン時間)にバチカンのメディアで世界中の信徒に向けて放映される。

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★ コロナウイルス イタリア 3月2日緊急政令第9号

2020-03-06 17:11:00 | ★ 新型コロナウイルス

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コロナウイルス

イタリア

3月2日緊急政令第9号

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安倍総理の新型コロナウイルスに対する対応がイタリア政府の対応に比べて、いかに具体性に欠け、いかに誠実さに欠けているかは、以下のイタリアの「3月2日緊急政令第9号」の内容を見れば明らかではないか。

日本の政府はここから多くを学ぶことが出来るのではないか。

安倍総理の言うことは意味不明。国民を馬鹿にしているとしか思えない。

以下の「緊急政令第9号」には、マッタレッラ大統領、コンテ首相、以下、全閣僚が署名している。

 

コンテ首相

 

3月2日緊急政令第9号

家庭,労働者,企業への支援に関する緊急措置

(概要)

第1節 期限の一時停止及び延期

 

第1条 2020年の所得事前申告期限に関する措置

第2条 歳入庁に対する納税の支払い期限の一時停止

第3条 代理人(店)を通じた行政への支払いに対する2月24日経済財政省令の適用

第4条 電気・ガス・水道等使用料の払い込みの一時停止

第5条 社会保障料及び加入義務のある保険料の支払い期限の一時停止

第6条 割引利率ローン利用者に対する措置

第7条 保険料及び商工会議所への支払い料金の払い込み期限の一時停止

第8条 旅行・宿泊部門の納税・料金支払い等の一時停止

第9条 警察による行政業務の期限の一時停止

第10条 裁判所における審理の期限一時停止及び延期

第11条 2019年1月12日第14号委任立法令の報告義務の延長

第12条 保険証の有効期限延長

 

第2節 公共部門及び民間の労働に関する措置

 

第13条 給与補填および給付金に関する特別規則

第14条 給与補償基金による補償を既に受けている企業の取扱い

第15条 給与補償基金の適用除外

第16条 自営業者に対する補償

第17条 ロンバルディア州・ヴェネト州・エミリア=ロマーニャ州に対する給与補償基

金の適用除外

第18条 公務員等のスマート・ワーキング実施に対する援助

第19条 公務員に関する緊急措置

第20条 指定地域における非常勤学校職員の業務

第21条 警察・軍・消防関係者の感染予防措置

第22条 警察・軍・消防関係者の職務に関する措置

第23条 医師・看護師に対する緊急措置

第24条 防災庁職員に対する措置

 

第3節 経済,教育,保健に関する市民及び企業支援のための緊急措置

 

第25条 中小企業担保基金

第26条 一軒目の住宅購入向けローン基金の拡大

第27条 SIMEST基金

第28条 旅行代金の返金

第29条 医学生の教育課程に関する緊急措置

第30条 家族カード(一人以上の子を持つ家庭向けの生活支援カード)

第31条 社会支援のための物品寄付

第32条 2019-20年度の教育単位認定

第33条 農業セクターに対する措置

第34条 予防用品,医薬品購入に関する措置

 

第4節 財政規定等

 

第35条 労働組合命令に関する措置

第36条 財政規定

第37条 発効

 

   本政令は官報掲載日に発効し,法律転換のため両院に提出される。

ローマ 2020年3月2日

マッタレッラ大統領

コンテ首相

グアルティエリ経済財政大臣

カタルフォ労働・社会政策大臣

パトゥアネッリ経済振興大臣

フランチェスキーニ文化財・文化活動・観光大臣

ダドーネ行政担当大臣

スペランツァ保健大臣

グエリーニ防衛大臣

ベラノーヴァ農林政策大臣

ラモルジェーゼ内務大臣

ディ・マイオ外務・国際協力大臣

ボネッティ機会均等・家族担当大臣

アッゾリーナ教育大臣

マンフレーディ大学・研究大臣

ボナフェーデ司法大臣

デ・ミケーリ・インフラ・運輸大臣

ボッチャ州問題・自治担当相

アメンドラ欧州問題担当大臣

〔出典:在イタリア日本大使館〕

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★ 安倍総理! 今こそ総理らしく振る舞って下さい! イタリア首相に倣って!

2020-03-05 08:15:53 | ★ 新型コロナウイルス

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安倍総理! 

今こそ総理らしく振る舞って下さい!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

 

イタリア首相に倣って! 日本人一人一人のかけ替えのない命をもてあそぶのを

いい加減にやめてください! 

○○ちゃんに笑われないために!!

 

ジュゼッペ・コンテイタリア首相(写真:ウイキペディアから借用)

 

差出人:   在イタリア日本国大使館 it@mailmz.emb-japan.go.jp

宛先:    xxxx@nifty.com

送信時間:  4:05

件名:    イタリアでの新型コロナウイルス関連情報(3月4日)

 

35日から3月15日まで学校休校決定 

3月4日夕,コンテ首相 アッゾリーナ教育相と記者会見を行い,イタリア全土で3月5日~15日の間学校・大学を閉鎖することを決定したことを発表しました。

 

【問い合わせ先】

○在イタリア日本国大使館領事部

電話:06-487-991

○外務省領事サービスセンター

  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)29022903

○外務省領事局政策課(海外医療情報)

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)4475

○海外安全ホームページ

  https://www.anzen.mofa.go.jp/ 

PC版・スマートフォン版)

  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html 

(モバイル版)

 

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★ 安倍総理へ! 新型コロナウイルス イタリア首相令を参考に即時対応強化を!

2020-03-04 10:51:19 | ★ 新型コロナウイルス

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安倍総理へ! 新型コロナウイルス

イタリア「首相令」を参考に即時対応強化を!

(○○ちゃんに叱られないために!)

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今朝メールを開いたら、在イタリア日本大使館から情報が入っていました。

イタリア首相 ジュゼッペ・コンテ の直近の「首相令」具体的内容に比べると、安倍首相の昨今の対応は具体性に乏しくいい加減で信用できない。国会でも、本音と口先が裏腹の答弁の印象が強い。本気で国民の健康と生命第一を思っているという誠実さが感じられない。

オリンピックと経済が最優先、感染者の数字を小さく見せるための小手先操作、重要決定の先送りと時間稼ぎ、言質をとられないよう選んだ責任回避の逃げ口上、ちぐはぐな対応はもうたくさん。

少しはイタリア首相のきめの細かい明快な対応に学ばれてはいかがなものか。

下のURLをクリックしたら、「首相令」の全文を日本語訳で読めます。

 

ジュゼッペ・コンテイタリア首相(写真:ウイキペディアから借用)

 

 * * * * * *

 

差出人:    在イタリア日本国大使館 it@mailmz.emb-japan.go.jp

送信日時:   2020年3月4日水曜日 2:50

宛先:     xxxxx@nity.com

件名:     イタリアでの新型コロナウイルス関連情報(3月3日)

 

  • 2月23日及び25日の首相令に代わって適用される3月1日付首相令が発出されています。 

https://www.it.emb-japan.go.jp/pdf/20200301_Premier.pdf

 

従前の首相令からの変更点及び主なポイントは以下のとおりです。

 

(1)第1条:通称「レッドゾーン」(11の自治体)を対象とする対策

特段の変更はなし。引き続き出入り禁止,生活に必須なサービス等を除き,全ての文化活動,教育活動,商業活動禁止。

(2)第2条:通称「イエローゾーン」(北部3州とマルケ州及びリグーリア州一部)を対象とする対策

文化活動(スポーツイベント等),教育活動は3月8日まで禁止。宗教施設、美術館・文化施設,レストランやバール(喫茶店),パブ、それ以外の商業施設等,人が集まる場所においては,人同士が接触を避けられるよう「1メートルの距離」を保つ配慮が求められる。病院や介護施設へのアクセス制限あり。

(3)第3条:通称「グリーンゾーン」(「レッド」と「イエロー」以外の地域)を対象とする対策

過去14日間にWHOが指定する感染リスクの高い地域や「レッドゾーン」に指定される11自治体に滞在・経由した者は管轄地域保健機関内対策部への通知が求められている。

また,採用試験においては,人同士が接触を避けられるよう「1メートルの距離」を保つ配慮が求められる。

(4)第4条:ゾーンに関係なく伊全土を対象とした対策

引き続き課外活動及び修学旅行,姉妹都市交流は3月15日まで中止。

(5)第6条:効力に関する規定

 本政令の有効期間は,3月2日から8日。本政令が発効した後は,2月23日付及び25日付首相令は効力を失う。

 

※このメールは、在留届及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されています。

 

(問い合わせ先)

○在イタリア日本国大使館

  電話:06-487991(領事部)

   ホームページ:https://www.it.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在ミラノ日本国総領事館

  電話:02-6241141(領事・警備班)

○外務省領事サービスセンター

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

 ○外務省領事局政策課(海外医療情報)

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)4475

 ○海外安全ホームページ

  https://www.anzen.mofa.go.jp/  (PC版・スマートフォン版)

  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html  (モバイル版)

 

 

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