Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:アリサ・ウェイラーズテイン@コンセルトヘバウ(アムステルダム)

2015-03-16 09:12:44 | Concert
二日続けてのコンセルトヘバウになるので、最初はこのチケットを買っていなかったのですが、やはりどうしてもアリサ・ウェイラーズテイン(Alisa Weilerstein)のエルガーのチェロ協奏曲を聞きたくて、かなり直前になって行くことにしました。
アリサ・ウェイラーズテインのチェロはずいぶん前にコンセルトヘバウの小ホールで聞いたことがあり、とても良い印象を受けました。そして2年ほど前に、彼女のお得意とするエルガーのチェロ協奏曲を弾くとあって、2階のバルコニーのど真ん中席をとったのですが、一か月前にソリストが変更になってしまい、とても残念な思いをしました。
だからこそ、是非見たいと思ったのです。今回は出遅れたこともあって、それほど良い席ではなかったのですが、チェロを弾く彼女の姿を見ることに重きを置いて、舞台の近くの席にしました。結果的に、とてもよく細かい動作までよく見え、音とともに楽しむことができました。
アリサ・ウェイラーズテインは、赤のドレスで登場、以前の写真では黒髪だったのに、今回は明るい茶色の髪でした。
彼女のチェロはとてもダイナミックでありながら、指遣いが的確で、とても素晴らしい堂々としたエルガーでした。特に第二楽章のスピッカートが目の前で見てて、すごかったです。音量も豊かで、オーケストラをバックに映える音でした。
エルガーのチェロ協奏曲のCDを買って、休憩時間にサインをしてもらいました(写真)。最新CDはドヴォルザークのチェロ協奏曲で、こちらも興味があるので家でSpotifyで聞いてみようと思います。
さて、全体のプログラムは、
Beethoven - Ouverture 'Leonore' nr. 3 in C, op. 72b
Elgar - Celloconcert in e, op. 85
Sibelius - 交響曲第二番 in D, op. 43
でした。
オーケストラはネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団(Nederlands Philharmonisch Orkest)で、指揮はカール=ハインツ・シュテフェンス(Karl-Heinz Steffens)。このカール=ハインツ・シュテフェンスの指揮が思いのほか、とてもよかったです。見てても気持ちの良い指揮で、楽譜は一切持たず、暗譜で指揮していました。シベリウスの交響曲第二番は、指揮でオーケストラがまとまって、最終楽章の爆発的な盛り上がり部分の音の素晴らしいこと、感動しました。
舞台上のオーケストラ団員さんたちも終了後、満足げに、弓を振ったり、足を踏み鳴らしたりして、拍手を送っていました。
このカール=ハインツ・シュテフェンス、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のソロクラリネット奏者だったのですが、2007年に退団して指揮者に転向しました。このとき「ベルリン・フィルハーモニーは偉大な演奏家の一人を失ったが、世界は一人の情熱的な指揮者を得た」と音楽専門誌は書きました。
全体的にとても良いコンサートでした。良いコンサートのあとは、ついつい笑顔になってしまいます。
身体的には二日続けてはちょっときつく、疲れました。
でも、体調自体は良好です。

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