Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

Restaurant:La Provence@Driebergen(オランダ)

2014-05-31 13:44:34 | Restaurant/Cafe
どこかのキャンペーンでミシュランスターのレストランでお手頃価格でコース料理がいただけるというので予約しました。
金曜日の夜だったので近場ではスケジュールが合わなくて、少し遠いですが車で簡単に行けそうな場所にある「La Provence」というレストランにしました。ミシュラン1つ星です。
レストラン内はモダンでシンプルなデザインで、オープンキッチン的に中央奥のほうにシェフが立ち働くキッチンが見えます。
3コースメニューに一品プラスして4コースでオーダーしました。
まずはアミューズで、春巻きのような香ばしさのあるものと、鯖の燻製ムース系のもの、トマトのシュガーコーティングの3つで、それぞれ一口サイズです。どれも気の利いたもので、トマトのものはいままで味わったことのないコンビネーションのお味で、楽しめました。
前菜は、北海カニで、味が濃縮されたお煎餅状のものがおいしかったです。また小さなカップにエキスの詰まったスープも添えられており、カニがいくつかの形で楽しめ、よかったです。
オプションで追加した2番目の前菜は、旬のアスパラガス。クリーミーなソースが合っており、白アスパラガスの味がとてもよく引き出されていました。別の小さなお皿には、焼きアスパラが少しと、ウズラの卵のアレンジあれたものがのっており、それらと合わせていただくとまた味のバラエティがあって、おいしかったです。
メインは、牛で濃厚なソースがついており、柔らかくておいしかたったです。いつものことですがこの頃には私のお腹はもう一杯で、2切れくらいで十分なのですが、4切れあり、おいしかったので頑張って食べました。
デザート(写真)は、イチゴがメインで、左右の光っている半球状のものは中がチョコレートでした。甘すぎるとだめな私の味覚にも合い、完食しました。これまた小さなカップに入ったイチゴのスープついており、甘くて、アイスクリームが少し入っており、合わせて食べると爽やかでした。
いろいろ工夫して食を提供しようという感じがでており、楽しめました。
パンも暖かく、なくなるとすぐに持ってきてくれて、よかったです。
最後にいつも紅茶にするのですが、紅茶のメニューが変わっていて、Mr.ココアというココアの香りのする紅茶をいただきました。ほんとうに甘いココアの香りがしました。
あまり遅くなりたくなかったのでお茶はゆっくりしませんでしたが、全部で3時間くらいでした。
全体として良かったのでまた行きたいところですが、通常料金だとかなり高いのと、やはり少し遠いので次回があるかどうかはちょっとわかりません。
でもおすすめのレストランです。
体調は良好です。




レナリドミド+デキサメタゾン 第55サイクル開始

2014-05-30 10:54:51 | 医療・病気
レナリドミド(レブラミド)10mg、デキサメタゾン0.5mgを週3回3週間服用、4週目はデキサメタゾンのみ週3回服用というサイクルの55回目が始まりました。
体調はいいです。天気も良いので、少し歩くように気をつけています。あまり歩くと筋肉痛を感じるときもあるのですが、これって筋肉がついてきているからですので、よいことだと思います。2008、9年頃は脚の太腿のあたりの筋肉もすっかりとれて大腿骨が触れるくらいだったのですが、今はかなり筋肉もつき、骨は触れません。
話は変わりますが、先日病院でたまたまB医師とすれ違ったときに、B医師が声をかけてきました。最初は何事かと思ったのですが、よく聞くと、「金曜日にアムステルダムのコンセルトヘバウで私とよく似た人を見たのだけれど、ピアノコンチェルトのコンサートに行ってた?」ということでした。B医師もこの金曜日のロイヤル・コンセルトヘバウ・オーケストラのコンサートに行っていたそうです。「素晴らしいコンサートだったね」ということで意見が一致し別れたのですが、B医師ってクラシック聞くような感じじゃないので、ちょっとびっくりしました。
また、身体の話に戻りますが、青あざがとても簡単にできます。これはもう病気になってからずっとそうなのですが、コツンと軽く何かにぶつかっただけでもう確実に大きな青あざになります。血管がもろくなっていて、かつ血小板の値が低いからでしょう。それでも以前に比べると、青あざがなくなっていく速度が若干早い感じもします。
こういう状態だと、頭を打ったり、内臓を打ったりすると怖いなあと思います。
今のところ、腕や脚や背中などなので大丈夫ですけれど。
まあ小さな問題はいろいろありますが、ふつうの生活を送れているだけでもハッピーに暮らしています。

本「ケルベロスの肖像」

2014-05-29 09:43:36 | Book
海堂尊著「ケルベロスの肖像」を読了。
もうこの著者の本はずっと読んでいるので、一つのワールドができていて、私はかなり楽しめます。
本の中の登場人物が他の本の主人公になっていて、複数の本の内容が複雑に絡んでいて、彼の本を読むたびにその世界が広がっていきます。
主に地方都市の東城大学付属大学病院が舞台で、今回はそこの医師の田口と院長の高階がメインの話です。病院が経営危機に陥っていて、新しくAiセンターを開設するにあたって、まあいろいろと事件が起こります。
しかし、まず高階院長のことがわかる「ブラックペアン1988」「ブレイズメス1990」やAiセンターのビルが建設される土地に何があったかについてわかる「螺鈿迷宮」「スリジエセンター1991」を読んでからこの本を読まないとわかりにくいところが多いでしょう。
私の好きなキャラは、厚生労働省の役人の白鳥圭輔と院長の高階権太なんですが、映画化されたものだと白鳥が仲村トオルが演じているなんてびっくりです。本だと、お腹がでた中年男性でちょっといかさない感じなんです。このシリーズの映画やドラマを一度も見たことがないので見たいなあと思う一方、見ないと自分の好きなように想像できるので、それもいいかなとも思います。
この本、最後はちょっとびっくりしました。ああ、そうなるのかと。
そして、このあと「モルフェウスの領域」の話が時系列では続くのねと納得する部分もありました。
ちょっと軽薄な文体でもあるので好き嫌いはありそうですが、私はこの著者の本を読むのが楽しみになっています。
ところどころでついニヤッとしてしまいます。
体調は良好です。

映画「Godzilla(ゴジラ)」

2014-05-25 10:34:15 | Movie
映画「Godzilla(ゴジラ)」を見に行ってきました。アムステルダムのIMAXです。
いくつか良い評判が聞こえてきたので、見に行こうと思いました。
初めのほうに日本が舞台の部分があり、日本語がけっこう聞こえてきました。こういう部分でハリウッド映画だと、外国人がしゃべっているような日本語が混ざったりすることがあるのですが、そんなことはなく、違和感がありませんでした。まあ、日本が舞台なのに米国人が牛耳っているのは少し妙な気がしますけれど。
「Breaking Bad」で主役のウォルトを演じたブライアン・クランストンが重要な役どころで登場しています。最初は彼だとは気づきませんでした。彼が日本語を少し話すシーンがちょっと微笑ましかったです。
また、渡辺謙もセリザワ博士役ででていました。
私はゴジラ映画はかすかに記憶があるくらいで、あまりよく知りません。それでも、ゴジラの必殺技が出るとなんか懐かしいものがこみ上げてきました。また音楽も少し、過去のゴジラシリーズを思わせる部分があったりしました。
夫は怪獣映画はまったく見たことがなく、ゴジラにも馴染みがないので、どこに感情移入させればよいのかよくわからなかったようです。
まずは「ゴジラ、頑張れ」で、ゴジラが勝利すると、「ゴジラ、ありがとう」ですよね。
米国ではゴジラシリーズが放映されていたようですが、オランダではなかった様子。でも、映画館はかなりの席が埋まっていました。
私個人としてはかなり楽しめました。ところどころ突っ込みどころもあるんですが、全体としてわーっと見せて、最後の爽快感があります。
アクションシーンなどパニック映画的に迫力がありました。
3DのIMAXで見ましたが、3Dはそれほど効果的には感じませんでした。マイルドな3Dって感じです。IMAXで見るほどでもなかったかなと思いました。
体調は良好です。



クラシックコンサート:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団@アムステルダム

2014-05-25 09:28:58 | Concert
アムステルダムのコンセルトヘバウでのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートへ。
お目当ては、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番。ピアニストは、Simon Trpčeski (シモン・トルプチェスキ)。彼はマケドニア共和国出身の35歳。見た感じはもっと年をとっているように見えました。まあ貫禄がある感じというか…。実は4年ほど前に一度彼の演奏を聞いたことがあるのですが、よく覚えていません。
彼は、先日のクロアチア等の水害に触れ、「この演奏を捧げます」というコメントを述べてから、弾きだしました。
以前にアレクサンダー・ガヴリリュクのラフマニノフピアノ協奏曲第二番を聞いたときにオーケストラ後方の席でオークストラに近いのでピアノの音がよく聞こえない経験をしたので、ピアノのときはこの種の席を避けようとおもっていたのに、今回のチケットも同じような席で唖然としました。多分、ガヴリリュクより前にとったチケットだったようです。
ただ今回のオーケストラはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団で、ホールもガヴリリュクのときとは違って、コンセルトヘバウ。ホルンのそばだったのでちょっとホルンが大きな音すぎる気はしましたが、それ以外はよかったです。
オーケストラとのバランスもよく、フルートやオーボエのソロの音がとろけるように美しく、ピアノもすてきでした。特に第二楽章がすばらしかった。とても美しかったです。トルプチェスキは、指揮者とアイコンタクトを明確にとり、自分の演奏がない部分ではとてもリラックスしているように見えました。
指揮者はLionel Bringuier(リオネル・ブランギエ)でした。フランス出身の28歳の若手ですが、堂々とした貫禄がありました。
休憩後のプログラムは、
Debussy - Prélude à l'après-midi d'un faune(牧神の午後)
Skrjabin - Le poème de l'extase, op. 54
でした。
幻想的な、神秘的な世界が感じられ、スクリャービンの最後のほうの音の饗宴はとてもすばらしいものでした。
やはり、本拠地のコンセルトヘボウで、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団を聞くのはいいものだなあと思いました。
体調は良好です。


TVドラマ「Breaking Bad」

2014-05-22 11:41:04 | DVD/Blue ray
アメリカのTVドラマ「Breaking Bad(ブレイキング・バッド)」を最近ずっとNetflixで見ていて、やっとすべて見終わりました。
5シーズンで62話ありました。
外国のTVドラマだと、ひとりも知った役者が出ていなかったりするので、話の中の役=その俳優という感じで、没頭できます。
主役は、妊娠中の妻と高校生の息子がいる高校の化学教師。平凡ながらも幸せな生活を送っていますが、突然肺がん宣告されます。家族の今後を思い、ひょんなことから、昔の教え子と共に、化学の知識を使って、ドラッグ製造に手をだしてしまいます。
一度だけのつもりだったのが、そういうわけにもいかず、いろんなことがおこり、まきこまれ、ジェットコースターなみに話がどんどん展開し、目が離せなくなります。
第一話を見たら、もう最後まで見るしかなさそうです。
舞台はニューメキシコ州のアルバカーキー。砂漠が広がる荒涼とした土地の景色と大きな家が並ぶ住宅街、ちょっと珍しい風景も、魅力的でした。
ブラックコメディの要素も多く、残酷な場面もありますが、つい笑ってしまうところもあります。
家族ドラマとしてもよく描かれていると思いました。
主役のウォルター・ホワイト役のブライアン・クランストンと準主役のジェシー・ピンクマン役のアーロン・ポールの演技もとてもよかったです。
体調は良好です。


歯科衛生士定期受診

2014-05-21 10:42:32 | 医療・病気
3か月ぶりの歯科衛生士受診です。歯石がつきやすいので、3か月ごとにとってもらっています。
いつもは夫も同じ予約を入れて一緒に歯科医院に行くのですが、夫は歯石が付きにくく、半年に一回でいいそうなので、今日はひとりで車で行き、受診しました。
毎朝血液の流れを良くする薬Ascal(Carbasalate calcium)100㎎を服用しているのですが、歯石除去をうけると出血するので、今朝は飲まずに午前の受診を済ませた後に、飲みました。
小さな旅行用の歯磨きチューブを二つもらい、また3か月後に予約をして終了。全部で30分くらいです。
話は変わりますが、4週間ごとに免疫グロブリンの点滴を受けています。いつもは200mlの瓶なのですが、前回はなぜか400mlの瓶でした。つまり倍量です。どうしてですか?と回診にきたB医師に尋ねたところ、B医師が病欠している間に別のV医師が処方箋を書いたのですが、書き間違えたとのことでした。ちょうど風邪気味だったし、倍量だと免疫物質がいつもより多く血中に入るということでしょうから、まあいいことと思いました。医師も「サービスだよ」的な雰囲気でした。投与前に看護師が気づいていて、V医師とB医師の両方に問題ないかと確認もしていましたし。
体調は良好です。今週は夏を思わせる陽気です。


本「食事の文明論」

2014-05-19 09:40:24 | Book
石毛直道著「食事の文明論」を読了。
ユトレヒトの古本屋で見つけて購入しました。中公新書です。
いろんな土地の食事の違いが書かれているのかなと思って買ったのですが、あまり面白くなかったです。
でもところどころ知らない事実が書かれていて、そこは良かったです。
例えば、以前は食事は手でしており、フォークの出現は16世紀になってヨーロッパで始まり、普及するには17世紀後半だとのことでした。日本で箸を使う風習はすでに古墳時代にはあったとのことですから、それに比べればフォークの使用ってかなり最近のことですね。イタリアではスパゲッティを手づかみで食べている絵が残っているそうです。
以前に出会ったケニア人の女性が魚を一切食べない人でした。魚が嫌いというのではなくて、いままで食べたことがなく、一切食べないのです。この本の中で、アフリカの放牧や狩猟を主とする部族では魚を食べることがタブーとなっているという記述があり、納得がいきました。宗教がらみで、豚を食べない、牛と食べないというのは知っていますが、魚を食べないという人々をいるのだと知りました。
1982年が初版の本なので内容的にも少し古い感じもしました。
体調は良好です。

本「困っているひと」

2014-05-15 13:09:06 | Book
大野更紗著「困っているひと」を読了。
20代半ばで難病の皮膚筋炎と筋膜炎脂肪織炎症候群になった著者が発病と入院生活、退院について書いたエッセイ。
ユーモラスな語り口で、どんどん読めてしまい、エッセイとして面白かったです。まあ面白かったという表現はいまひとつ適切ではないですね。病気で身体がこわばって思うように動かせず、原因究明のために痛みを伴う検査をいくつも受け、おしりにできた大きな潰瘍の話とか、何か月も入院しなくてはならに状況など、たいへんだったんだなあと思いました。
でもこの著者、難病にかかった「困っているひと」というのを全面に押し出した「困ったひと」という印象も受けました。
入院しているので、買い物などいろいろなことを友人知人に頼みまくり、医師には疑問や不安をえんえんとぶつけ、医師は毎晩2時間くらい話し相手になっているというようなことが書かれています。
こんなことしていたら、忙しい医師の時間を他の患者から奪っていることになるし、エッセイ内でも友人たちは最後のほうでは疲れ果てて彼女のためには何もかもはできないと言い出します。
作者は田舎の優等生であった子供時代について書いていますが、おそらく自分自身にポジティブ感があって、他の人は自分のために何でもやってくれて当然、医師は自分を助けてくれて当然という気持ちがあったのではないかなと思います。そういう人がこういう病気にかかって、その敗北感は相当なものだったのでしょう。死にたいなどという気持ちについても最初のほうはときどきでてきます。
こういうつらい時期を切り抜けて、現在はひとり暮らしをして、エッセイやインタビュー記事などで社会参加をされていて、よかったと思います。
世の中には、難病、病気に倒れたといっても、ひとり暮らしがかなわないような病や身体状況の人が大勢います。
まだ若いし、これからも、病人の視線から社会制度の改善などについてどんどん発言していってほしいと思います。
ところどころ大げさな表現があり、また個々で辻褄が合わないことも。死にそうにつらい身体でリュック一つで東南アジアから飛行機で帰ってきたはずが駅でスーツケースをコインロッカーに入れるシーンがあったり、入院していてひとりでは何もできないようでありながら本当にやりたいことはやっている部分など、少し違和感を感じました。
体調は良好です。



Restaurant:Poppe@Zwolle(オランダ)

2014-05-14 11:44:39 | Restaurant/Cafe
風邪はたいしたことにはならずに、快方に向かっています。
今日も特に書くことがないので、以前に行ったレストランの記事をアップします。
Zwolle(ズウォレ)へ行った日、ランチを「Poppe」で食べました。
厩をイメージした店内で、馬関連のものがいろいろと飾ってありました。中心部にオープンなキッチンがあり、席数はかなり多い感じでした。
今回はお店の人のおすすめで、前菜はミックスグリルを。ミックスグリルというと肉系をイメージしますが、サーモンとホタテ貝、エビのミックスグリルで、焼き加減が絶妙で、口の中でとろける感じで、とてもおいしかったです。
メインは、これもお店の人のおすすめで、今が旬のホワイトアスパラガス(写真)。ふつうホワイトアスパラガスにはゆで卵にハム、オランデーズソースというのが定番なのですが、ここでは魚がつくとのこと。魚はオヒョウ(カレイの一種)で、燻製のような味で柔らかく、美味でした。ホワイトアスパラガスはジューシーでした。
デザートは、私はパスして、紅茶をいただきました。チョコレートやヌガーなどのスイートがいくつものったトレー付でした。夫は、クリームブリュレとコーヒーアイスクリームのデザートを注文していたので、コーヒーアイスクリームを一口もらいましたが、リッチなコーヒーの風味がしました。
どれもこれもおいしかったです。華やかさはありませんが、オランダらしいしっかりとした料理が食べられます。
ズウォレを訪問の際にはおすすめのレストランです。
体調は咳と鼻がぐずぐずですが発熱はなくふつうの生活です。