Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本『世界の中心で、愛をさけぶ』

2011-02-27 07:57:54 | Book
一時期「セカチュー」が日本でとても話題になっていたので、読みたいと思っていた片山恭一著『世界の中心で、愛をさけぶ』を読了。
自分がもう大人なので、高校生の世界にはなかなか入っていけなかったけれど、最後の桜の舞う中、亜紀の骨の灰を撒くシーンは場面が目に浮かんで、感動しました。分量はあまり多くなく、さくさくと簡単に読めてしましました。純文学というよりも、ライトノベルの分野に入るのかなと思いました。
自分も一度は病気が深刻になり死というものを意識したので、愛する人との別れのことを考えると、身につまされるものがあります。自分が死ぬということと、また残された最愛の人がその後私のいない世界で生きるということについての、心を引き裂かれそうな思いがあります。
昨日、映画「MY SISTER'S KEEPER(邦題:私の中のあなた)」という白血病の少女とその家族が主人公の映画をTVで観ました。この映画にも、死ぬ者とそれを支える者、そして最後に残される者の思いが描かれており、心に残る映画でした。
また、今日、「A SINGLE MAN」というコリン・ファースが主演の映画もTVで観ました。同性愛の映画ですが、これもまた最愛の人を亡くした者の心象が描かれています。
立て続けにこういうテーマのものを読んだり、観たりして、残された者にとって、最愛の者の死はとても大きな痛手であるけれど、生きていく限り、乗り越えていくものだと、そしてその辛い経験さえもその者の人生にとって、かけがえのない彩の頁なのだと感じることができました。また、生きている限り、道は続いており、その道を少しずつ前へ歩いていくしかなく、そのゆっくりとした歩みはとても苦痛であるかもしれないが、いつかその道に車がやってくることは道を歩き続ける限り否定できず、その車に同乗できれば、また幸せな日々が、きっとそれは高速で流れる時間になるだろうけど、そういう日々がまたその人に訪れるのだろうと思います。
もしも、私が先に逝くことになれば、そういう車が夫の歩む道に早く来てくれればいいなと心から望みます。
『世界の中心で、愛をさけぶ』は本としては少し物足りなさがありました。映画やドラマのほうが、もっと楽しめたのかもと思います。
体調は良好です。この日曜日は曇り日で雨が一日中しとしとと降っていたため、外出は億劫だったので、家にずっといました。少しは身体を動かさなくてはとは思い、すごく久しぶりにWiiを楽しみました。Wii Sportでテニスやゴルフ、ボーリングなどをしたのですか、かなりしっかりと身体を動かしても痛みがなく、以前はかなり痛かったなあと思い出し、随分と身体の状態が改善していることを実感しました。しかし、テニスを3ゲームほどすると、もう息がけっこう切れる感じで、体力はまだまだかなと思いました。

アムステルダム写真美術館(アムステルダム)

2011-02-23 09:47:35 | Wblog:お出かけMuseum
曇り日で寒かったので外出を少しためらいましたが、やはり行っておこうと思い、アムステルダム写真美術館(FOAM Amsterdam)へ。現在、ユージン・スミスの写真展が開催されています。ユージン・スミスは、フォトエッセイの形でたくさんの作品を発表しており、日本が舞台の「MINAMATA」は代表作の一つです。他にシュバイツアー博士やカントリードクターをテーマにしたものなど、年代順に代表作がかなり多くの点数展示されており、とても見ごたえがありました。白と黒のメリハリがとても印象的で、また、構図や人物の表情およびポーズから、絵画的な印象を受けるものがいくつもありました。
ドキュメンタリーフィルムも上映されており、スミスがかなりレタッチを入念に行なっていることがわかりました。また、雑誌に掲載される場合に、そのグラッフィックデザインにもこだわりが強くあったようです。
カンザス州のウィチタで生まれ育って、高校卒業後、ニューヨークへ。撮りたいもの、訴えたいものが彼には信念としてあったのでしょうね。59歳の生涯の中で、テーマ性のある質の高い作品をほんとうにたくさん残しているなあと思いました。
折角のアムステルダムだったので、中央駅(写真は駅の時計台)裏の港沿いにあるレストランで昼食をとり、少しショッピングをしてから帰りました。帰途時には、雪がちらちらと舞っていました。
家でゆっくりとした後、夜はギリシャ料理のレストランへ。ギリシャ音楽の生演奏があって、それは気持ちの良い音でした。しかし、料理はたいしたことなかったです。
体調良好。



歯科定期検診

2011-02-21 06:45:47 | 医療・病気
オランダでは半年に一回、歯科の検診を行なってもらうのが普通です。この検診、昨年末の12月27日に予定していたのですが、歯科医の都合で延期になって、今日になってしまいました。
検診はものの1分くらい、さーっと診てくれて、異常なしですと言われて、終了です。ほんとにちゃんと診てくれているのかなーと思いますが、感じの良い先生で、まあ信頼しています。
歯石はあいかわらず着きやすいので、そのことを指摘されました。3月の始めには歯科衛生士の予約が入っているので、その折に取ってもらう予定です。
歯科定期健診は保険の通常パケットに入っているので、無料でやってもらえます。
体調良好。

Batavia Stad(バタビアスタッド)

2011-02-20 08:06:57 | Wblog:お出かけ
久しぶりにアウトレットショッピングモール「Batavia Stad(バタビアスタッド)」に行ってきました。
寒い日で天気も曇りがちでしたので、最初はあまり人も多くなく、ゆっくりと見て回ることができました。今回は、夫のサングラス、ジョギングウエア、シャツ、私のTシャツ(3枚)、パンツ、リンツのチョコなどなど、かなりいろいろ買うことができて、満足しました。
お昼は、SUBWAYのサンドイッチで簡単に済ませました。
2時頃、私たちが帰路に着こうとする時には、駐車場に入ろうとする車の列が長くなっていました。バタビアスタッドに来るなら、午前中に到着するのがおすすめです。
中に入っているお店もどんどん変化しているようです。私はあまりメーカーにはこだわらないので、あの規模で様々なお店が混在しているモールはとても便利です。
体調は良好です。

クラシックコンサート:Radio Kamer Filharmonie, Steven Isserlis(チェロ)

2011-02-18 08:30:34 | Concert
今年最初のクラシックコンサートに行ってきました。
演目は、
Daan Manneke - Ciaccona/Answering the question
Robert Schumann - Celloconcert in a opus 129
Ludwig van Beethoven - Derde Symfonie op. 55 'Eroïca'
でした。
Daan Mannekeはオランダ人の現代作曲家で、この作品は今夜が初演でした。楽器それぞれが独立して醸し出す音が最後には美しいハーモニーとなって一体感を奏でる様子がよく表現されていました。
いちばん良かったのは、スティーヴン・イッサーリス(Steven Isserlis)のチェロです。シューマンの曲も素晴らしかったですが、アンコールで演奏したカタロニアのフォークソング「Song of the Birds」がとても味わい深く感動しました。イッサーリスの演奏をもっと聴きたいと思いました。
休憩の後、ベートーベンの交響曲第3番です。あまり私の好きな曲ではないのですが、楽しめました。後ろのほうで、イッサーリスがチェロで参加していました。
オランダの大きなホールでのクラシックコンサートでは、休憩時のドリンク代がチケット料金にすでに含まれています。休憩時にホワイエに出ると、飲み物が用意されていて、好きなものを手に取ることができ便利です。いちばんの人気は赤ワインのようです。私はだいたい水かコーヒーを飲みます。
体調は良好です。

本『夢見る黄金地球儀』

2011-02-17 08:10:12 | Book
海堂尊著『夢見る黄金地球儀』を読了。
ドタバタ系のコンゲーム小説です。マンガのようなキャラクターばかりで、気軽にどんどんと読めてしまいます。暇つぶしにはいいけど、あまり中味がないかな。「チーム・バチスタ」シリーズと同じ桜宮市が舞台で、少しだけこのシリーズとつながる登場人物が出てきます。
物理のことなどよくわからないのですが、ばかげた名前の機械類がたくさん出てきて、面白いことは面白いですけど、ちょっとナンセンスな気もして、うーん、もし著者が海堂尊じゃなかったら、読まない類の本だと思います。
まあ、息抜きには良かったかも。
体調は良好です。少し足の裏が痛いのは、昨日歩きすぎたせいかと思います。

ハーグ市立美術館とマウリッツハウス美術館(デンハーグ)

2011-02-16 11:03:31 | Wblog:お出かけMuseum
晴天で暖かい水曜日、夫が平日に休暇が取れたのでどこかへ行こうと思い、デンハーグに行ってきました。
朝は遅く出発し、まずハーグ市立美術館へ行きました。この美術館は以前に行ったことがあり、その時は体調があまり良くなく、特別展示を見るのが精一杯だったので、またゆっくりと行ってみたいと思っていました。建物がとても特徴的で雰囲気が良く、オランダの美術館の中でもっともおすすめなものの一つですが、今回その建物の建築家ベルラーヘの特別展示「Berlage Totaal!」が開催されていました。彼は、建築家であるとともに家具のデザイナー、本のカバーや壁紙のデザイナーでもあります。家具の展示が多かったですが、中でも彼独特のfree back chairs(背もたれ部分が椅子の脚とは関係なくデザインされている)がたくさんありました。レンガを室内に使った建築が特徴的です。ハーグ市立美術館は彼の最晩年の作ですが、他に有名なものとしては、クレラー・ミュラー美術館の公園内にあるSt. Hubertus館(過去のブログ記事はこちら)も必見です。
そして、前回はちゃんと見られなかった常設展示のモンドリアンとピカソをゆっくり見ました。
また、モホリ=ナジ・ラースロー(László Moholy-Nagy)というバウハウスに関係したアーティストの特別展もありました。私はまったく知らなかったのですが、国際的に活躍したハンガリー出身のアーティストだそうです。構成主義の影響を受けていたようで、先日見たリシツキーとよく似た感じの作品がありました。また、写真家でもあるそうで写真の展示がたくさんありました。
ちょっと遅めの食事を、ハーグ市立美術館の向かいにある日本食レストラン「sirasagi」で食べました。私は天丼をいただきましたが、エビがぷりぷりしていて、美味しかったです。
昼食後は、トラムでハーグの中心街へ出て、マウリッツハウス美術館(写真)に行きました。フェルメールの「真珠の首飾りの少女」、レンブラントの「自画像」、「ニコラス・テュルプ博士の解剖学講義」、ブリューゲル/ルーベンス「アダムとイブの堕落と地上の楽園」などなど有名どころの絵がいっぱいです。最近TVでオンエア中の「レンブラントと私」というシリーズを見ているせいか、レンブラントに親近感があって、興味深くみることができました。
このあと、ハーグの町で少しショッピングをして、カフェで休んで、帰路に着きました。
体調は良好ですが、歩きすぎたのか膝に少し痛みがありました。

Cafe:Flavours(アイントホーフェン)

2011-02-14 09:29:45 | Restaurant/Cafe
Van Abbe Museumの中にあるミュージアムカフェ「Flavours」はかなりおすすめです。
天井が高く、開放的でモダンなインテリアデザインの中、クリエイティブなメニューを楽しむことができます。
私たちは、カプチーノとバレンタインケーキ(写真)をいただきました。バレンタインケーキは、ハートの形をしていて、中は木苺のムースとスポンジケーキ、途中にナッツクリームがはさんであり、とても美味しかったです。カプチーノには、これまたハート形のチョコレート付きクッキーが添えられていました。
他には、カボチャとシナモン入りのパンケーキやチーズとアップルシロップの揚げライ麦パンサンドイッチなどアレンジ度の高いメニューがあり、興味がそそれれました。
オランダの美術館には、あまりオリジナリティーのない、いまいちなカフェが多く、ちょっと残念に感じるときがあります。その点、このカフェは合格点です。
体調は相変わらず良好です。

Van Abbe Museum(アイントホーフェン)

2011-02-13 08:59:35 | Wblog:お出かけMuseum
曇り日の日曜日、EindhovenにあるVan Abbe Museumに行ってきました。Eindhovenはフィリップス社のお膝元の都市として有名ですが、街中へ行ったことがありませんでした。面白い建築物がいろいろ目につき、かなり大きな町だと思いました。
Van Abbe MuseumはEindhovenでいちばん大きなミュージアムです。古い建物の部分と新しい建物の部分がうまく構成されていて、モダンなミュージアムになっています。大きな目玉はエル・リシツキーのコレクションで、私はロシア構成主義はかなり好きなので、とても楽しめました。中庭部分には、リシツキーがデザインした彫刻もありました。
また、YMOの初期のライブシャツのロゴやBricksmonoのタグのロゴを彷彿とさせるようなリシツキーのデザインを目にしました。
他には、ピカソやカンディンスキーの絵もあるそうですが、改装中のところにかかっていたのか、見ることができませんでした。
ミュージアムのカフェでの休憩も含めて、合計3時間弱、ゆっくりリラックスして見て回ることができました。来場者の数も多すぎず、少なすぎず、心地よい人数で、とても良かったです。
中規模のサイズのミュージアムですが、モダンアートが好きな人は一度足を運んでみる価値ありだと思います。
体調は良好です。





レナリドミド+デキサメタゾン 第12サイクル開始

2011-02-11 10:57:48 | 医療・病気
今日から、レナリドミド+デキサメタゾンの第12サイクルが始まりました。レナリドミド10mgとデキサメタゾン2mgを週3回を3週継続し、最後の1週はレナリドミドをお休みして、デキサメタゾンのみの服薬です。そして、医師のアドバイスで、血液の巡りを良くするために、アスカル100mgを毎日服用しています。
あと、これは私の好みでなんですが、ダノン社のActimelというヨーグルトドリンク100gを毎日飲んでいます。抵抗力が付き、腸内活動が良くなるということですが、まあ気休めですが、味も好きなので続けています。
当初はデキサメタゾンを服用した日には夜眠れなくなる、レナリドミドを服用した時にはなんか疲れた感じがするなどと思っていましたが、最近は慣れてしまって、あまり気にすることもなくなりました。でもこれって、身体が慣れてしまうと、薬の効果も薄れちゃうんじゃないかしらと、ちょっと不安でもあります。
それにしても毎週があっという間に過ぎてしまいます。子どもの頃の1時間ってすごーく長かったことを憶えていますが、最近は1時間って、子どもの頃の15分くらいの印象です。毎日あまり変化のない生活をしているから、特にそう感じるのでしょうか。
今日は曇り日、気温は高めです。落ち着いた日です。
体調は変化なしで、良好です。