スイングマンの外言

一日の終わりに、お酒を飲みタバコを吸うと、頭の中にいろんな事が浮かんで来ます。でも次の朝には忘れているので・・・・

灰色の美学、

2024-05-02 18:57:42 | 日記
「この味がいいね」と君が行ったから 七月六日はサラダ記念日
この歌で、一躍脚光を浴びた”俵万智”さん、
ある日、デンマーク大使館の依頼を受けて、デンマークの高校生達に
日本文化について講義を行っていただきたい、そんな依頼が来たという、 
彼女は快諾し、得意な分野を中心に、満を持して万葉集から始まり古今和歌集、現代短歌そしてわび・さびまで・・・・・

特に、桜の花は日本人にとって特別な精神文化を創り上げている、(この辺の話はかなり力を入れたらしい)1000年以上も前からその花については勿論のこと、そのつぼみ、そして咲き乱れ散り行くさま、そして新緑の候になるまで
あらゆるシーンを太古の昔から日本人の心の様になぞらえ歌い継がれていると・・・・
きっと、西洋にはない文化でもあるので、さぞや興味を持っていただけると
自負していたのだが、どうやら、ちょっとおかしい
一体何を言っているんだ、意味わかんない   と、言った感じだったという

一つの花をめぐって、何でそんなに咲いた散ったと大昔から延々と語り継がれるのだろうか、   と、
また、毎年桜の花が咲いた時、公の機関が開花宣言をして、それを、テレビで映す、そんな話をすると、教室の生徒たちから”クスクス”と、笑い声が聞こえだし、桜前線なる報道を説明すると、もはや教室中、笑いの渦に包まれたという、
日本人とは、なんてのんきな人たちなんだろう・・・・そんな印象のようだったという、

確かに、西洋で言うところの、バラ前線とか、ひまわり前線とか、聞いたことがない、  せいぜい花言葉位はあるが、花は花であり、それ以上でもなければそれ以下でもない、そういったとらえ方のように感じたという、

ダメ押しに、ある質問では、どうして日本人はあんな薄汚い花をそんなに好きなのか   とも・・・
”薄汚い” 万智さんそれには驚愕した事だろう、
なんで、薄汚いと感じるのかと聞くと、見方によっては、白っぽく見えたり、
ピンクっぽく見えたり、また灰色っぽく見えたり、何か色がはっきりしないからだと答えが返ってきた、

どうやら、西洋では、真っ赤なバラとか、ひまわりとか、ダリアとかハッキリとした鮮やかな色が好まれているらしい、
まるで、はっきりと主張する西洋人と、曖昧でハッキリとしない日本人の国民性すらそこに感じたこてしょう、
 
日本文化を世界に広めたく意気揚々と地球の裏側まで使命感を持って行ったつもりが今一つストレスを抱えて帰って来たのかもしれません、ただ一つ、はっきりと分かったことは、文化を理解してもらう難しさだけだったんではないでしょうか、

その後、彼女は、一体桜がなぜこんなにも日本人にとって、特別な存在なのかと、きっと考えたのではないでしょうか・・・・   多分こうであろうと
花だけの問題ではなく、むしろ周囲の環境の問題だろう・・・と
寒い冬からようやく暖かくなって一気に咲き乱れる事
3月から4月と言う、ちょうど年度代わりの季節であること、
そこには、転勤、就職、退職、合格、入学、卒業、その他諸々・・・
人生の転機と、共にある事、そういったすべてのことをひっくるめて
日本人の桜に対する特別な思いなのだと・・・・
万智さん、結局、出た結論は、日本に住んでみればわかるという、
いたって、シンプルな結論だったのかもしれませんね、


と言う事で、そんな事を考えながら登っていたわけでもないんだが、
新緑が一段と映えるというか、モノクロの画面に一点だけ色のついているものが写っているそんな写真とか画面を見たことがあると思うが、
そんな感覚に似ているような・・・
 

曇天模様の一面灰色の世界がこんなにも美しく絶景だとは思いませんででした、
この灰色と言う、はっきりしない曖昧な、そして主張しない存在は
案外、日本人の感性に合っているんじゃないでしょうか、
もしかしたら、かなりレアな天気だったのかも・・・・


 

とかく晴天ばかりを期待する山の天気ですが、
まるで空が、灰色のオーロラのような幻想的な雰囲気を醸し出していました  

と言う訳で、あと少し、山頂がすぐそこまで迫って来ました、




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残念、音声が採れていませんでした、知らず知らずに音声機能にチェック入れてたみたいです、全く覚えがないのですが、(細かい操作機能なので)
風の音とか荒い息ずかいは想像でお願いします、

映像からもわかる通り、雪が少ないため、ほぼ、絶壁の極を歩くような、
アイゼンがないとチョット厳しいかなって感じですが、アイゼンは持っていません、ほぼ、アイスバーンでしたので不安でしたが、下山するときは、表面が少し緩んできましたので何とかグリップが利くようになりました、
雪が少ないと逆に危険になるというのも皮肉な結果ですね、

新たな発見として、山頂の神社がリニューアルされていました、
確か、以前はボロボロになっていましたね、前回登ったのが去年の10月ですから、その後、11月に建立したようです、今度はかなり頑丈に作ったようです、


山頂には誰もいなく、今回は自撮りです、


山頂は風が強く寒かったので昼食は、下山してからにしました、

気が付くと、


靴の底のラバーの先が剥離し始めています、
山登りの詳しい方であれば、これが何を意味するのか分かるでしょう、
こうなったら時間の問題です、だいたい、登山中にベラベラと剥がれ初め
歩行不能になってしまいます、応急処置としてはひもで縛る、マジックテープで縛る、こんな対応で逃げ切るしかありません、今度、登る時は紐だけは
忘れないようにします、

と言う訳で、また新たな表情を見ることが出来た、今年の登り初めでした、
明日は何をしましょうか、体調がすこぶるいいもんで、明日は天気がいいみたいです  


ではまた・・・VA・・・E・・・・E・・・END

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