CDショップ(+α)のおススメCD日記

何と、あまり聞いたことのないCDコメントの共同作業、つまりクロスレビューです。(不定期更新)

appleJam 3月のお宝盤

2017年03月01日 | 音楽
かつては米兵、そんな兵隊上がりが異国ドイツで自己実現した形の新型ブルースマン~渾身の力作が登場です
Big Daddy Wilson / Neckbone Stew
2017 輸入盤国内仕様 BSMF

ルーシー・フォスターとエリック・ビブをゲストに、バンド編成とアコースティックチューンとを織り交ぜた構成がやけに新鮮に響きます。
実力は既に前作で日本のブルースファンにも証明済み、今作ではもっと懐深くじっくりと構想を練ったことが判る仕上がりをしています。
それにしてもこれだけのブルース作品が本国アメリカではなくドイツで制作されることの事実。
どんどん衰退していく米国のアメリカン・ルーツ音楽のシーンにおいて、デルマークやデルタグルーヴ、ブラインドピッグにアリゲーターといったブルース・メジャーの火がこれ以上絶えることがないよう祈るばかりです。
もちろん個々にミクロに活動しているアーティスト達の作品も適時ピックアップしてお届けしたい所存、ブルースが好きでたまらないというファンとアーティスト自体は今後も不滅と感じています。
話が脱線しますが、何でも安く製造することが第一義になってしまったアメリカでは遂にMade in USAのテレビが無くなって久しいとのこと。
現在の米国の一般家庭にある家電や衣料品・雑貨の99%が中国製か韓国製、日本製もしくはバングラデシュやフィリピン製でひしめいているそう。
自動車メーカーさえ元気ならOKといった発想では今後も益々文化的貧困国になってしまうしかないアメリカ。それは日本でも同じで、安倍政権や腐敗した現在の日本銀行的価値観(=株価さえ上がればOKという安易な価値観)で国がコントロールされていく限り、日本もアメリカと同じ文化的貧困国になってしまうのは間違いない事実。
この悪しき流れを止めるにはやはり私たち普通の市民一人一人がしっかりとする以外なく、世の中のムードに流されることなく前を向いて発言をする人がもっと増えて欲しい気持ちです。
子供を含めたこれからの世代の人たちには、いい大学に入りたいとか一流企業に勤めたいとかでは無く、どう生きたら自分らしいのか、何をしているときに自分は時間を忘れている人間なのかを先に考える人になることを願っている次第です。

bb白岩(appleJam)

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2月のおススメ盤(工藤)

2017年02月14日 | 音楽
桑原あいの5枚目になるのかな。今回はウィル・リーとスティーヴ・ガッドとのトリオなので、けっこうイケイケでグルーヴィーなファンクのアルバムを想像してましたけど、そこは桑原あいのこと、1曲目にそれっぽい曲があるだけで、全然違った雰囲気のサウンドになってます。この2人をこう使うか、みたいな。ある意味それは成功していて、自分的にはウィルにこういう面もあるのか(たまたま今まで出会っていなかっただけだと思うけど)、と聴いていて参考になりましたし。彼女にはもっとマニアックな作曲やピアノを期待している面もあるのですが、今回はこういうもっと広い層にアピールした(と言ってもマニアックさもありますが)アルバムも、いいんじゃないかなと思います。

(追記)ちなみにこれは7インチ紙ジャケなので、他のCDと一緒に並べることができず、ちょっと困ります。


Somehow, Someday, Somewhere/桑原あい(P、Vo)(T.O.M. Records)
Somehow, Someday, Somewhere/Ai Kuwabara(P, Vo)(T.O.M. Records) - Recorded October 2016. Steve Gadd(Ds), Will Lee(B, Vo) - 1. Somehow It's Been A Rough Day 2. Home 3. Somewhere 4. Never Neverland 5. All Life Will End Someday, Only The Sea Will Remain 6. B Minor Waltz 7. Extremely Loud But Incredibly Far 8. The Times They Are A-Changin' 9. The Back

桑原あい作が5曲(1、4-5、7、9曲目)、ミシェル・ペトルチアーニ作が2曲目、バーンスタイン/ソンドハイム作が3曲目、ビル・エヴァンス作が6曲目、ボブ・ディラン作が8曲目。超有名なリズム陣を従えて、いつもの彼女とはまた違った、素晴らしいピアノ・トリオ。ややファンク的なグルーヴ感が気持ち良い、メロディアスな1曲目、メロディが美しい、途中から4ビートになる2曲目、語りかけるようにピアノが歌う3曲目、目まぐるしく旋律が動くもジャズしている感覚がいい感じの4曲目、8分の7拍子と4拍子の部分がある彼女らしい曲の5曲目、しっとりとしたワルツの6曲目、エレピで変拍子ファンクと思ったら4ビートもアリの普段の彼女的な7曲目、詩情的な明るいフォークの8曲目、詩的で静かなバラードが印象的な9曲目。(17年2月8日発売)

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appleJam 2月のお宝盤

2017年02月01日 | 音楽
全体にレイドバックした中、スワンピー + ジャジー + セカンドライン・ビートの楽しさ満喫
Chris Nole / It be What It be
2016 USA Independent

その音作りからご自身ニューオリンズ系のアーティストであるという自負の元製作された感じの作品。
メインストリーム・ジャズ風にアレンジされた#8.House of Rising Sun (朝日の当たる家)やスワンピーなレイドバック・チューン#1.It be What It be等、とてもカラフルに様々なスタイルの曲が混在している超オモシロ盤。
個人的な超熱スポットは一瞬ボビー・チャールズの顔が浮かんでくる#3.Good for My Soul。
ほんわかした曲調が如何にもルイジアナの古き良き時代を偲ばせる。
この手のほのぼのっとした空気を醸し出す音楽が少ない時代、かつてボビー・チャールズのすいかのジャケットのLPなんかを両膝抱えてレコードプレーヤーの前でぼーっと聴いていた頃を思い出します。
バークレー音楽院のピアノ科には今は日本人女性の優秀な美人講師が居る時代、このクリスがそこの出なのかは別として今後も様々な国からありとあらゆるスタイルをこなすプレイヤーが続々輩出されそうな気がしています。
ピアノ奏者に限らずイマジネーションが豊かな人は何をやってもハッとさせてくれる瞬間があるのを実感します。

bb白岩(appleJam)

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1月のおススメ盤(工藤)

2017年01月15日 | 音楽
実はHMVには昨年中に入荷していたんだけど、分割出荷できなかったので。ジョン・アバークロンビーとマーク・コープランドのフロントっていうのは自分にとっては理想です。まあ、ECMっぽいサウンドという意味ではなんですけど。そこのこのベースとドラムスっていうのは最強なんじゃないかと。これ以上叙情的にはならないところで、静かに、時に盛り上がって(でも温度感は低い)せまってきます。マーク・コープランドもそのうちリーダー作をECMから出すかもね、と期待をしているんですけど。最近の私の考えるECMではこんな音、ってのを出してくれてます。


Up And Coming/John Abercrombie(G) Quartet(ECM 2528)(輸入盤) - Recorded April and May, 2016. Marc Copland(P), Drew Gress(B), Joey Baron(Ds) - 1. Joy 2. Flipside 3. Sunday School 4. Up And Coming 5. Tears 6. Silver Circle 7. Nardis 8. Jumbles

(17/01/10)ジョン・アバークロンビー作が5曲(1-4、8曲目)、マーク・コープランド作が2曲(5-6曲目)、マイルス・デイヴィス作が7曲目。同じメンバーではECM2作目。まさに温度感が低く、しっとり感とゆったり感が強いアルバムで、これ以上耽美的に演奏できるか、というぐらいの叙情感も強いです。収録時間が47分台と短いのは、LPの併売との関係か。そんな中でも2曲目はややアップテンポの4ビートで、それでも全体の雰囲気がほぼ同じなのはマンフレート・アイヒャーの裁量によるものでしょう。アルバムジャケットの淡い、そしてほの暗い絵のように、浮かび上がっては消えていくサウンド。これは他のメンバーでは出せないと思う。4曲目もけっこう入り組んでいるような気もするけど、「あの」サウンドでせまってきます。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

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appleJam1月のお宝盤

2017年01月01日 | 音楽
67才の現在のロリーと1970年のカクタスと、ブッカ・ホワイトとモーズ・アリソンが横一列になる瞬間
Rory Block / Keepin'tarouble
輸入盤国内仕様 BSMF2535

気がつけばロリーも67才になっていた。
オーロラ・ブロックを名乗っていた頃からのファンには感慨深いくらいの時が流れた訳ですが、本作はこのところの連作となっているブルースの巨匠達へトリビュートしたシリーズの続編でブッカ・ホワイトがテーマになっています。
前作までと少し趣が異なるのはカバーチューンだけでなく自己のオリジナルも半分収録したこと。
個人的には#6.Parchman Farm Bluesがとても印象的で、ここでバックに響く低音の打楽器はこの曲のためにプロデューサーがあり合わせの材料で作った特製の箱を叩いているらしい。
パーチマン・ファームと聞くと私の場合即カーマイン・アピスとティム・ボガートの居たカクタスの超豪快な音が先に脳内に鳴り響いてしまう人間なのですが、ロリーの本トラックもアコギ弾き語りの割には意外と腹に響く迫力があります。
オレの残りの人生をここ(刑務所)で過ごすのはまったく気が滅入る話だゼ、と言ったニュアンスだったと思うのですが、ネットで拾った記事によれば必ずしもまんま受刑者という受け止め方以外にも、圧倒的な権力を持つ支配者層にコントロールされたこの世界に暮らす私たち普通の市民を受刑者と見立てたという角度の受け止め方もあるらしい。
帝国主義的な米政府の内政・外政に対する米国市民からのアンチテーゼかと思えば、まさに今現政権の強引な国会運営に腹を立てている日本人の私と全く同じニュアンスになることに気がつきました。
昔はそういう気持ちをストレートに歌や詩にして活動するアーティストが多かった時代、ボブ・ディランはまさにその象徴の頂点にある人ですよね。
今や反戦や反原発等のテーマを歌にして聴衆の前に立つアーティストは少なくともここ日本では皆無になってしまいました。
話はカクタスの話題に戻りますが、パーチマン・ファームを収録したカクタスの1stアルバムもマジに素晴らしい作品だと改めて思い9ます。
LPジャケットの太陽を背にしたサボテンのなんと雄々しい姿、今も目に焼き付いている次第です。
もしやロリーもアタシもそれが愛聴盤よ♪なんて言ってたりして。
ヴァニラファッジを解散したカーマイン・アピスとティム・ボガートの二人がそのまま計画通りジェフ・ベックと新しいバンドを作っていたら生まれ得なかったアルバムですが、たまたまベックがバイク事故を起こし活動休止、やむなくジム・マッカーティと組んだことで誕生したのがカクタスでした。
後のベック復帰後にカクタスを解散して改めてベック・ポガート・アピスという念願のバンドを組んだ彼らですが、個人的には私はカクタスが今も大好きで何かというとそのパーチマンファームを収録した1stアルバムを聴く人間です。

bb白岩(appleJam)

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12月のおススメ盤(工藤)

2016年12月15日 | 音楽
このアルバム、11月30日の発売だったのが、28日に(ショップに入荷した頃でしょうか)、AmazonからCDの収録曲順と印刷の順番が違っていると連絡が来て、再制作するとのことで入手できたのは7日のことでした。それよりだいぶ早く出回っていたものは、その間違った盤かもしれないので、要注意です。さすが、クリヤ・マコトがメインになってアレンジした曲なので、けっこう洗練されていて、それでいてやや複雑な譜面を想像してしまいます。SACDとのハイブリッドなので、音質もいいんじゃないかな。ウェザー・リポートがこういう風に聴けるとは思わなかったなあ。


アコースティック・ウェザー・リポート/クリヤ・マコト(P)/納浩一(B)/則竹裕之(Ds)(Sony Music Labels)
Acoustic Weather Report/Makoto Kuriya(P), Koichi Osamu(B), Hiroyuki Noritake(Ds)(Sony Music Labels) - Recorded June 2 and 13, 2016. - 1. Cannon Ball 2. Elegant People 3. Havona 4. A Remark You Made 5. Palladium 6. Teen Town 7. Young And Fine 8. Birdland Bonus Track: 9. View The World

9曲目のボーナス・トラックのみクリヤ・マコトの作曲(TVのテーマ曲)で、あとはウェザー・リポートの曲がズラリ。作曲はジョー・ザヴィヌル(1、4、7-8曲目)、ウェイン・ショーター(2、5曲目)、ジャコ・パストリアス(3、6曲目)の曲に固まっています。テーマなどメロディ的なインパクトも大きいのですが、あえてアコースティック・トリオで演奏して、エレクトリックもパーカッションもなしというのが、面白いアイデアというか冒険的というか。1曲目では、アップテンポのモーダルな進行の部分もあって、しかもドラマチックな展開で、なかなか凝っています。アレンジは3人ないし2人でやっている曲もありますが、メインはクリヤ・マコトで、彼らしい曲に仕上がってます。やや複雑だけど洗練されてカッコいいウェザー・リポートの曲が聴けます。(16年11月30日発売)

ジャズCDの個人ページ(工藤)

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appleJam 12月のお宝盤

2016年12月01日 | 音楽
1999年ロンドン、フィルの勇姿を見事にキャッチした超濃厚ライヴDVD
Phil Guy My / Blues Baby
2016 輸入盤DVD JSP-5810

このところシリーズ連作でご好評を頂いている英BBS所蔵で同じく英JSP制作監修によるブルース・アーカイブDVDの今回はフィル・ガイ編。
1994年にポール・リード(当DVDシリーズのプロデューサー)が発見したとされるこれらBBSブルース・アーカイブには主に単身で渡英した名だたる米国のブルースマンを現地ロンドンのブルース・バンドやセッションマンがサポートしたステージライヴが多く、そのクオリティはすこぶる高いのが特徴です。
本作は1999年収録の映像なので収録もポール・リード氏の手によるものかと思う反面、録音の音質がちょっぴり不満が残る感じなので限られた機材で収録した夜だったのかも知れません。
一方、カメラワークはいつも通りローアングルからのマルチ接写も多く、ステージの上で好き放題密着撮影した感の迫力が大。
御大フィルのノリも申し分なく記録映像としても大変貴重な内容となっています。
巻末の30分にも及ぶインタビューも含めて総収録時間102分超の大作、画面サイズが4:3なのですが特に下部に字幕が出ることもないのでモニター側で画面ズームが可能ならアスペクト比16:9の拡大画面にするとさらにど迫力。
フィルのカバーでは初めて聴く#8.the Things I Used to Do を歌う姿に圧倒されます。
続く#9.Steppin' In も兄バディ・ガイとはひと味もふた味も異なるテイストで実にオーソドックスな中漂う地味派手な気炎が如何にも彼らしい瞬間。

bb白岩(appleJam)

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11月のおススメ盤(工藤)

2016年11月15日 | 音楽
チャーリー・ヘイデンの最後のリーダー作にあたるけれども、2曲(1、5曲目)のライヴ収録だけで、その後彼は体調を崩し、録音できなくなっていたそうです。彼が亡くなったあとに、2-4曲目を収録して、その時のベーシストはスティーヴ・スワロウ。このメンバーだとそうなるな、と思いますが、不思議と一体感というか、流れのある、しかも悲しみを感じさせるような演奏になっています。ベーシストの応援(?)としては大正解。ヘイデンの独特なベースを聴けなくなったのは残念ですけど、こうして新譜も出たことで良かったな、と思います。私がホームページをはじめた’97年は、亡くなっていたのはビル・エヴァンス(P)だけだったのに、トニー・ウィリアムス、マイケル・ブレッカー、ポール・モチアン、ポール・ブレイ他、亡くなられた方が増えてきました。


Time/Life/Charlie Haden(B on 1, 5) Liberation Music Orchestra(Impulse)(輸入盤) - Recorded August 15, 2011(1, 5) and January 14-15, 2015(2-4). Carla Bley(P, Arr, Cond), Steve Swallow(B on 2-4), Tony Malaby(Ts), Chris Cheek(Ts), LOren Stillman(As), Michael Rodriguez(Tp), Seneca Black(Tp), Curtis Fowlkes(Tp), Vincent Chancey(French Horn), Joseph Daley(Tuba), Steve Cardenas(G), Matt Wilson(Ds), Karen Mantler(Copyist) - 1. Blue In Green 2. Time/Life 3. Silent Spring 4. Utvoklingssang 5. Song For The Whales

(16/11/03)チャーリー・ヘイデンの(’11年ライヴ)の録音の1、5曲目と、ベースがスティーヴ・スワロウでの’15年の(2-4曲目)のリベレーション・ミュージック・オーケストラ。ヘイデン作は5曲目、マイルス・デイヴィス作の1曲目、カーラ・ブレイ作の2-4曲目。1曲目では、あの懐かしいヘイデンのねばちっこい感じのベースフレーズを堪能できます。このオーケストラ独特のサウンドは、’15年に録音した曲でも感じます。スワロウのベースも違和感なく、ヘイデンに合わせたような弾き方で、溶け込んでいます。2曲目もスローでじっくりと聴かせる14分台のタイトル曲。荘厳でゆっくり進み8分の6拍子で盛り上がる3曲目、静かで湿り気を含んだメロディが出てくる4曲目、自由に流れていく思いテーマの5曲目と最後に彼の話。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

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appleJam11月のお宝盤

2016年11月01日 | 音楽
高音質5.1ch + タッチ(粒子)の粗い大迫力・超濃厚欧州産ギター・ブルースの極上ライヴDVD!
B.B. & The Blues Shacks / Live at Vier Linden (DVD)
2006 German CrossCut CVD-5001

2000年頃から当店が独自に導入してきたヨーロッパ産ブルースのファンの方々に特に評価の高いスウェーデン・ブルースと並び、ドイツのブルースバンドも熱心なファンが少なからず定着しています。
そんなドイツ産ブルースの中から、2016年後半に当店のBluesClub Customコースの一部の会員様に今はもう入手不可になっている彼らのアナログ盤をお届けしたところ熱狂的な反響が返ってきました。
そこで当店では改めてPAL方式のDVDしかない本作に再びの注目をした次第です。
日本製の通常のDVDプレイヤーでは再生出来ないことが多いPAL方式のDVD(ヨーロッパ全域とオーストラリアで普及している方式)のため2006年の取り扱い時以降、一部の熱狂的なファンの方のご購入後はずっと倉庫の棚を温めてきた感のある作品です。
でもそんなPAL方式のDVDも何故かパソコンのDVDドライヴだと普通に再生出来る場合がほとんどなのと、例外的にPAL対応でNTFS/PAL自動切り替えの特殊なDVDプレイヤーが実売価格2~3千円台でネットで簡単に購入出来ることから、今般BluesClub会員様を対象に限定蔵出し選盤することにしました。
既に世界的に完売の品ながら欧州産ブルース特有のカマンベール(チーズ)テイストの濃厚さ溢れた絶品ライヴステージをキャッチ。
一切の派手なアクションがないにも関わらず、何故か見た目にド迫力のインパクトを感じるのが特徴です。
それは実は心憎いまでのカメラワークによる画面がもたらす迫力であることをご覧になれば直ぐに気がつかれるはず。
ブロウするハープ奏者を低いアングルからアップで捉えているとき、耳には低重心のスワンピーなブルースサウンドが押し寄せるという展開。
しばしば重低音部分で室内の床が共振するウッドベースにも要注目、5.1chで再生可能な方は是非ともスーパーウーファーの本領発揮状態でご堪能下さい。
画面で見ても判るベースの存在感の大きさと相まってそれは二倍、三倍の効果を生むはず。
この時期のブルース映像にはまだ希だったワイドスクリーンであることに加えてまるで劇場映画を観る感じのやや粒子の粗いスクリーンも恐らくは確信犯の演出効果かと思います。
特に欧州ブルースのファンでなくともこれは何としても大画面映像で体感したい、ド迫力高音質のブルースのライヴ盤DVDなのです。
当時書いた私のコメントの一部を抜粋しますと、~~ 特にギタリストAndreas Arlt の質実剛健なプレイス・タイルはカルトなギターファンにも確実に訴求、 こういうのに出くわすとコメントを書く手も興奮でうわずってしまいます。
懐かしの50年代はもとよりB.B.Kingやジョニー・ギター・ワトソンにその後のファビュラス・サンダーバーズから最近のジミー・ヴォーンまでの時系列を一気に旅した気分。
ブルースギターを知り尽くしているからこそ出来る芸当だよな~とつくづく感じます。~~
以上の気持ちは今も不変です。

bb白岩(appleJam)

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10月のおススメ盤(工藤)

2016年10月15日 | 音楽
ジョン・スコフィールドの新譜を聴きました。カントリーの曲にトライしていて、メンバーも申し分なし。ジョン・スコのマイペースぶりも見事ですけど、カントリー風に演奏したものもあれば、よりジャズ的に演奏したものもあって、変化に富んでいます。値段も手ごろだし、聴いてみる価値はあると思います。それにしても、どこを切ってもジョン・スコ節なのは、聴いていて楽しくなってしまいますね。素材の料理の仕方もあるけど、主役はあくまでもジョン・スコだと思います。彼は今までいろいろなジャンルの演奏をしてきましたけど、カントリーも全然違和感がないどころか、彼のペースになっているところがスゴいですね。


Country For Old Men/John Scofield(G, Ukulele)(Impulse)(輸入盤) - Recorded April 3 and 4, 2016. Larry Goldings(P, Org), Steve Swallow(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Mr Fool 2. I'm So Lonesome I Could Cry 3. Bartender's Blues 4. Wildwood Flower 5. Wayfaring Stranger 6. Mama Tried 7. Jolene 8. Faded Love 9. Just A Girl I Used To Know 10. Red River Valley 11. You're Still The One 12. I'm Ans Old Cowhand

(16/10/04)ジョン・スコフィールドがカントリーを演奏したアルバム。自作曲はなく、トラディショナルやカントリーの名曲が並んでいます。ギターのアプローチも、主に彼のマイペースながら時にカントリーとかフォークタッチで、素朴な良さを感じることがあります(1曲目など)。とは言うものの、ハンク・ウィリアム作の2曲目は、ジャズの4ビート基調でやはりインプロヴィゼーションにもハードさを感じることができますが。個人的にはこちらの方がうれしいかも。曲も変化に富んでいて、スローな曲もあり、アップテンポや4ビートの曲もあり、どちらにしても、ジョン・スコもメンバーも、いい味を出しています。こういうのをジョン・スコ節全開と言います。この枯れた感じは誰にもまねできないですね。なかなか渋い。7、10曲目はおなじみの曲。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

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