CDショップ(+α)のおススメCD日記

何と、あまり聞いたことのないCDコメントの共同作業、つまりクロスレビューです。(不定期更新)

ブログ終了のお知らせ

2021年11月02日 | 音楽
本日白岩さんからメールがあり、目の不調で、このブログを続けることが難しくなったとのこと。
そういうわけで、しばらくお休みにしてありましたけど、いったんここでブログの更新を終了させていただきます。
1年近く前からお休みにしていたので、あまり見る方はいらっしゃらないでしょうが、いちおうご連絡をさせていただきます。
ブログはGooブログが廃止になるまでそのままここに置いておく予定です。
以下、白岩さんからのメールのメッセージです。

ジャズCDの個人ページ(工藤)


実は今年の特に後半ですが、今まで10年くらいのスパンで症状が進んでいた視野欠損がいよいよ深刻になってしまいました。
昨年末なやまされた目がぼやけたりはステロイドの点眼で回復したのですが、白内障の後遺症による視界の白濁が一層進んでしまい、その濁りによる視界不良は回復の見込みがなさそうです。
加えて今は視野の中心部以外は見えなくて人の顔も上半分だけとか下半分だけしか見えなくなりました。
逆光だと顔や姿全体が真っ黒で表情も解りません。
10年以上かかっているクリニックによれば急に見えなく(全盲に)なることはまずないそうですが。
メールを書くのも楽ではなくなりました。
気晴らしに時々フェイスブックには投稿しますが投稿後に誤字や脱字に気がついたときの書き直しが大変なストレスです(笑)。

急に日記やめたい、でほんとにわがまま言いますがどうかご容赦下さいませ。
日記ブログを読んで下さっていた人に説明も必要かも知れませんが、出来ればこのメールをそのまま転載する形で最後のご挨拶に代えられたらありがたいです。

bb白岩(appleJam)

お知らせ

2020年12月29日 | 音楽
早速ですが、日記ですが出来れば数ヶ月休んでみたいです。
新しく出てしまった視力障害の症状はお陰様で日常生活に支障の無い程度には回復したのですが。
やはりディスプレイをしばらく観た後は視野の中心がはっきり見えなくなって困っています。
ぼんやりとTVを見るくらいならOKで、その限りでは視界も以前の7割くらいは回復します。

ずっとこんな感じで行くのか通院しながらしばらく様子を見るしかなさそうです。
勝手なこと申し上げまして誠に恐縮ですが何とぞよろしくお願い致します。

bb白岩(appleJam)

ブログしばらくお休みします

2020年12月01日 | 音楽
ちょっと事情がありまして、ブログをしばらくお休みさせていただきます。

お休みの期間は未定で、1か月だけかも知れないし、長くなるかもしれません。
読者の方もあまり多くないとは思いますが、復活の日を楽しみにしていてください。
よろしくお願いします。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

11月のおススメ盤(工藤)

2020年11月15日 | 音楽
ボブ・ジェームスは若い頃大ファンだったのだけど、もう80歳ぐらいですかね。それでもしっかりとした演奏を聴かせてくれるのがうれしいですが、やはり以前に比べてですけど、あまり表に出てこなくなった印象があります。そんな中でのティル・ブレナーとの競演作が出ました。う~ん、少し地味ですかねえ。でも渋いアルバムと肯定的にとらえています。ピアノ・ソロになると彼特有のフレーズが出てくるのがうれしいし。ブレナーとの共演はどうなるかちょっと心配だったのですが、うまく2人のいい面が合わさって、なかなか甘く、そして渋い世界がそこにあるような気がしています。もう少し長く頑張ってほしいな。



On Vacation/Till Bronner(Tp, Flh, Key, Vo) and Bob James(P, Key)(Masterworks)(輸入盤) - Recorded September 15 - 23, 2019. Christian Von Kaphengst(B on 1-4, 6-7, 9-10), Yuri Goloubev(B on 5, 8, 11-12), Harvey Mason(Ds on 1, 5-6, 8-9, 11-12), David Haynes(Ds on 2, 10), Wolfgang Haffner(Ds on 3-4, 7) - 1. Save Your Love For Me 2. Lemonade 3. Late Night 4. Lavender Fields 5. September Morn 6. Elysium 7. I Get It From You 8. Miranda 9. Scent Of Childhood 10. On Vacation 11. Sunset Vale 12. Basin Street Blues [Bonus Track] 13. If Someone Had Told Me

(12/11/14)ティル・ブレナー作が2、4、9-10曲目、ボブ・ジェームス作ないし共作が3、6、8曲目で、他はポップスあり、ハーヴィー・メイソンらの作品ありと多彩。収録時間は63分。ブレナーの甘いホーンやヴォーカルに合わせて、ベースもアコースティックと、一部エレクトリックなのと、ドラムス、ベースが曲によって2-3人入れ替わります。ボブも年齢が年齢なので、あまり無理しないで、どちらかというとリラックスした感じで淡々と演奏しています。それでもボブ節はなかなかいい感じで響いてきます。ある程度売れセン的になる感じですけど、それは昔からあったことなので違和感はありません。でも少し地味かなあという感想も。やはり決め手は甘いホーンかな、という気もします。2、6、10曲目のようにやや賑やかな曲も。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

appleJam11月のお宝盤

2020年11月01日 | 音楽
Kim Wilson Take Me Back
2020 輸入盤国内仕様

ブルースハープ・シーンに於ける最強レジェンドの一人、キム・ウィルソンがコロナ渦に放つ3年ぶりのソロ・アルバム。
出身はデトロイトながら22才くらいの頃にテキサスはオースチンで出会ったジミー・ボーン(当店ではヴォーン等、ヴ表記の人名をバビブベボ表記で統一しています)に強烈な影響を受ける。
キムのライフワークとなったバンド「ファビュラス・サンダーバーズ」が強いテキサス臭を放ってきたのもジミー・ボーンの影響が大。
というかずっとテキサスの超有名ブルース・クラブ「アントンズ」でハウスバンドとして活躍してきたことはテキサスブルース・ファンには説明無用の事実。
本作では若手ギタリストと組んでその彼のオリジナル・チューンも披露するという意欲作。

bb白岩(appleJam)

10月のおススメ盤(工藤)

2020年10月15日 | 音楽
このアルバムは9月11日発売なんだけど、当初頼んでいたAmazonではなかなか入荷せず、在庫のあったHMVに注文替えして、他のアルバムが揃ってやっと届いたというわけ。チック・コリアは大ファンで、今回も6年ぶりのソロ・ピアノのアルバムということだったので、楽しみにしていました。さすがにCD2枚分ということで、聴く前は長さが気になったのですが、他人の曲を前半にまとめて、後半に自作曲(ピアノのデュエットの曲も交えて)を持ってくるあたりなかなか工夫が凝らされています。好きな人のアルバムなので、一気に聴いてしまった感じです。しかし、年齢を経ても衰えを感じさせませんね。



Plays/Chick Corea(P)(Concord Jazz)(輸入盤)- Released 2020. Yaron Herman(P on CD2, 8), Charles Heisser(P on CD2, 9) - [CD1] 1. Chick Talks Mozart And Gershwin 2. Mozart: Piano Sonata In F, KV332(2nd Part Adagio) 3. Someone To Watch Over Me 4. Omprovisation On Scarlatti 5. Scarlatti: Sonata In D Minor K9, L413 Allegro 6. Yesterdays 7. Chick Talks Bill Evans And Antonio Jobin 8. Waltz For Debby 9. Desafinado 10. Chopin: Prelude Op.28 #4 11. Scriabin: Prelude Op.II(Part I)#4 12. Chick Talks Monk 13. Pannonica 14. Trinkle Tinkle 15. Blue Monk [CD2] 1. Pastime Paradise 2. Chick Talks Paco 3. The Yellow Nimbus 4. Chick Talk Portraits 5. Portrait: Henrietta 6. Portrait: Chris 7. Chick Talk Duets 8. Duet: Yaron 9. Duet: Charles 10. CHick Talks Children's Songs 11. Children Songs No.1 12. Children Songs No.3 13. Children Songs No.4 14. Children Songs No.9 15. Children Songs No.10 16. Children Songs No.15 17. Children Songs No.17 18. Children Songs No.12

(20/10/13)収録時間111分のライヴ。ジャケットからも分かるけど、オリジナルの他、ガーシュイン、モンク、スカルラッティ、エヴァンス、ジョビン、ショパン、スクリャービン、ワンダー等いろいろな人の曲を演奏していたり、インプロヴィゼーションがあったり。チック・コリアの話も含めて収録されていて、なんだかほのぼのとした雰囲気も。一部1曲ごとに拍手が入っておらず、メドレー的につなげて進行しているところもあります。ライヴとしてはいい演奏のところをつなげてアルバムにしているにしても、彼のピアノをこれでもか、と堪能できます。やはりこのカチッとしたピアノはなかなか他では聴くことができないです。ジャズもクラシックも彼は演奏しますが、すべてチックのピアノがそこにある、という感じです。長さを感じさせません。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

appleJam 10月のお宝盤

2020年10月01日 | 音楽
Ronnie Earl & the Broadcaters CD
輸入盤国内仕様

日本における第一期ブルースブームの頃から半世紀、そんな筋金入りのコアファンを持つのがこのロニー・アールという白人ブルース・ギタリスト。
世界的なコロナ渦で今まで通りのスタジオ活動が出来ないアーティストが多い中、ロックダウンが解除されるやいなや自宅スタジオに仲間を集めて速攻スタジオ・ライブを敢行した際の一枚で。
収録曲もブルースの大スタンダードからボブ・ディラン・チューンまで、その生命力に溢れた生々しいサウンドが凝縮。
21世紀の現実のアメリカでは悲しくも聞くに堪えない人種差別的殺人事件や、米国以外では滅多に耳にしないくらい醜悪な大統領選挙のニュースもあるけど。
基本本当はこの作品から受ける感銘や古き良き時代のアメリカのイメージそのまんまのアメリカこそが今も真実のアメリカだと信じたい。
世の中がこんな風になってしまった最大の要因は、米国のネオコンに代表される極端な思想=過度な新自由主義と行き過ぎたグローバル資本主義等々、人の人権や自由よりもモノや社会システムの経済価値の方が優先するという一種支配者層の論理が世界を覆い尽くしてしまったからだと思うしかない。
市民的にはせめて自分の好きな歌を歌い聴いて楽しむことで自分の個人的な時間を精一杯楽しみたい、そんなことを改めて感じた次第。

bb白岩(appleJam)

9月のおススメ盤(工藤)

2020年09月15日 | 音楽
楽しみにしていたビル・フリゼールのギター・トリオの新譜。注文した時よりも発送した時の方が値段がかなり安くなり、しかも予定していた発送日が繰り上がったのもうれしいところです、メンバーがいいですし、それでもあくまでもマイペースを貫いているフリゼールがもちろん、いい。ギター・トリオになっても、ゆったりと弾くのは相変わらずだけど、なぜかこれがいいんですよね。似たようなジャズ・ギタリスト(と言っていいのかどうか)がいないのも強みではありますし。でもいわゆるヘタウマではないですし、そうだからこそ、いろいろなところから声がかかるんですね。なお、国内盤には2曲のボーナストラックが入っています。



Valentine/Bill Frisell(G)(Blue Note)(輸入盤) - Released 2020. Thomas Mogan(B), Rudy Royston(Ds) - 1. Baba Drame 2. Hour Glass 3. Valentine 4. Levees 5. Winter Always Turns To Spring 6. Keep Your Eyes Open 7. A Flower Is A Lovesome Thing 8. Electricity 9. Wagon Wheels 10. Aunt Mary 11. What The World Needs Now Is Love 12. Where Do We Go? 13. We Shall Overcome

(20/08/17)ビル・フリゼール作は2-6、8、10、12曲目で、他はトラディショナル、ジャズメン・オリジナルその他。この3人での活動は活発だそうだけど、過去には5人では録音あり。1発目から彼のギターと分かるラフな出だしで、そのまま曲に入っていきます。ジャズのフレーズを全然使わないで、最もジャズに接近しているだけあって、8ビートメインながら、そのギターの味はなかなか唯一無二のサウンドになっていて、何度聴いても飽きないです。名手のトーマス・モーガンとルディ・ロイストンと組んでいるあたりがその信用を得ている証拠でしょう。その独特な味をうまく引き出しているのは、またもやプロデューサーのリー・タウンゼント。一聴、似たり寄ったりの曲調が連なりますが、飽きさせずに素朴な味を聴かせてます。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

appleJam 9月のお宝盤

2020年09月01日 | 音楽
北欧ブルースに久しぶりの一気買いまとめ注文が入ったことがとても刺激に。
そこで今月はその一気買いの対象になったスウェーデンのブルースバンド Blubirds のサード・アルバムをリバイバル選盤しました。
リアルタイムにこのアルバムを導入したとき、当店のリアル店舗があった浜松市の地元タウン誌にこのCDの記事を載せた関係で。
ある日VO&Gのパトリックからお店に突然国際電話が入りました。
雑誌掲載のお礼を言いたかったとのこと。
現地時間が深夜一時頃だったこともあって片言の英語で「アナタハ フクロウマン デスネ」と言ったら。
嬉しそうな含み笑いが返ってきました。
日本で自分たちのブルースが受け入れられて嬉しいと、彼は喜んでいた次第。
彼らのCDが掲載された雑誌をパトリックに送った瞬間は、そこまで彼らが喜んでくれるとは想像していなくて。
何事もやってみて分かる人の反応ってやつですね。
以下のコメントはその雑誌に載せたレビューの原文そのままです。


圧倒的な存在感で新たなファンを拡大した 3rdアルバム
Bluebirds / Sweet Jambouree
輸入CD 2001 Sweden Mariann Grammoton MLPCD-3313

Bluebirds、待望の3rdアルバムの手応えに私はあらためて武者震いを覚えてしまいました。
メンバーは前作以来の不動の4人。
がつんとくる破壊力と疾走感は健在で抜群のコンビネーションと良く歌うギター、泣けるピアノがここでも大活躍。
特にギターのこの音づくりは多くの方の快感を誘うものと確信します。
出せそうでなかなか出せない魔法の音です。
大半の曲を書いているギターのパトリックとバンド・リーダー的なピアノのリーの存在感を改めて痛感。
曲によってホーンも効果的に使われ音はひたすら分厚くて熱いです。
あとハイハットを開きっぱなしでリズムを刻むのが特徴のジムのドラムも絶好調!
とにかく凄いの一言!
R&Rを基調にブルースからロカビリーのエッセンスまで、極上のルーで仕上げた逸品。

bb白岩(appleJam)

8月のおススメ盤(工藤)

2020年08月15日 | 音楽
本当はこの新譜、昨年秋には出るはずだったのですが、Criss CrossレーベルのオーナーのGerry Teekens氏が亡くなり、いったんは発売が見送られたようです。そして やっとここにきて発売。6月10日には発売されていたようなんですけど、コロナの影響か、日本には入ってくるのが遅れて、やっと昨日入手したところです。それでも諦めていたアルバムだっただけにうれしいですね。M-BASE色の強いサウンドも、私にとっては’80年代のこのサウンドがジャズの根本で大きな部分を占めるので、聴くのがかなり快感になってます。メイン・ストリーム系だけでなく、こういうところにも目配りしていたレーベルオーナーだったので、亡くなったのは非常に残念です。



From Here To Here/David Gilmore(G)(Criss Cross 1405)(輸入盤) - Recorded September 18, 2018. Luis Perdomo(P), Brad Jones(B), E.J. Strickland(Ds) - 1. Focus Pocus 2. Cyclic Episode 3. Metaverse 4. Child Of Time 5. When And Then 6. Innerlude 7. Interplay 8. The Long Game 9. Free Radicals 10. Libation

(20/07/25)サム・リヴァース作が2曲目、ビル・エヴァンス作が7曲目で、他はすべてデヴィッド・ギルモア作。オーナーのGerry Teekens氏が’19年10月31日に亡くなっているので、トリビュート作でもあります。おそらくCriss Crossレーベル最後のアルバム。1曲目からいきなり変拍子とメカニカルなギターでのテーマで、やはりギルモアの出自はM-Baseなのだなあ、と思わせる展開になっています。他の曲も変拍子の曲が多めだし、彼のトンガリ具合が心地よく、収録時間66分という長い時間にも関わらず引きこまれていきます。他のメンバーもいいチョイスで、ベースはアコースティックとエレキの両刀使い。4曲目のようにアコースティックギターで割と静かに進む曲も今っぽい。7曲目は懐かしいテーマでここだけ別世界のよう。

ジャズCDの個人ページ(工藤)