10月は他のオススメCDを国内盤でアタリをつけていますが、まだ入手できないので、ジョン・テイラーのSKETCHソロ・ピアノ集が第1弾。自由(フリー)に弾いている部分もあるのでしょうが、ベクトルは美しい旋律のほうを向いていて、かと言ってそれほど甘口でもないと思います。個性的だと思いますが、いかがでしょうか。
Insight/John Taylor(P)(Sketch 333035)(輸入盤) - Recorded October 17, 2002 and April 29, 2003. - 1. Glebe Ascending 2. Vaguely Asian 3. Between Moons 4. Ambleside 5. Pure And Simple 6. Evans Above 7. Clapperclowe 8. Namasti 9. Everybody's Song But My Own? 10. Field Day 11. Handmade
3曲を除きジョン・テイラーのオリジナル。フリー・インプロヴィゼーションに近い演奏もあるでしょうが、美しいサウンドに心を奪われます。1曲目などは適度に哀愁を含み、かと言って甘くもなくせまります。スティーヴ・スワロウ作の、テクニックの確かさと構築力のある2曲目、しっとり哀愁系の3曲目、カッチリとした雰囲気で展開していく4曲目、クラシックのようなタッチでドラマチックな構成の5曲目、タイトルからビル・エヴァンスを少し意識させる6曲目、急速調の展開でスリリングな7曲目、落ち着いた味わいのある8曲目、ケニー・ホイーラー作の甘さを感じつつ切れ味のある9曲目、浮遊感がありながらキチっとしたふれーずの10曲目、弦を引っかくような特殊なプレイもあって独特の音を出すけっこう自由な11曲目。
ジャズCDの個人ページ 工藤