今回はECMレーベルから。これは、’08年の録音とはいえ、ポール・ブレイの録音としてはいちばん新しいアルバムです。前作の’07年録音「About Time/Paul Bley(P)」(Justin Time)が、ちょっと手クセの演奏が気になったりして、もう歳かなと感じる部分もあったのですが、ここでは、最初がコード進行的なサウンドだったのでやはり、と思いかけたにしろ、その後は彼のマイペースで順調な演奏で安心しました。往年の鋭さは少し薄れたにしても、まだまだスゴい演奏をしていたと思います。ECMクォリティは維持できていると思います。
Play Blue/Paul Bley(P)(ECM 2372)(輸入盤) - Recorded August 2008. - 1. Far North 2. Way Down South Suite 3. Flame 4. Longer 5. Pent-Up House
(14/04/12)1-4曲目がポール・ブレイの曲で、5曲目がソニー・ロリンズの曲。オスロ・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ。鋭利で研ぎ澄まされた部分も多いけれど、丸くなってきた部分も少し。1曲目は17分もの曲で、構成力はけっこうあり、最初からしばらくの間はコード進行がはっきりと分かる演奏なので、柔らかい演奏に変わってきたのかな、との印象も。そして途中、突然のフリー的な演奏に突入しつつ、コード的な演奏と行きつ戻りつは健在。2曲目も15分台。硬質な面と優しい面を併せ持つようなサウンド。静かにはじまり盛り上がっていきます。牧歌的なバラードからフリー的な演奏に行ったりいろいろ変化する3曲目、ゆったり陰影のあるところからやはり変化していく4曲目、人の曲もあくまでも自分流に料理していく5曲目。
ジャズCDの個人ページ(工藤)
Play Blue/Paul Bley(P)(ECM 2372)(輸入盤) - Recorded August 2008. - 1. Far North 2. Way Down South Suite 3. Flame 4. Longer 5. Pent-Up House
(14/04/12)1-4曲目がポール・ブレイの曲で、5曲目がソニー・ロリンズの曲。オスロ・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ。鋭利で研ぎ澄まされた部分も多いけれど、丸くなってきた部分も少し。1曲目は17分もの曲で、構成力はけっこうあり、最初からしばらくの間はコード進行がはっきりと分かる演奏なので、柔らかい演奏に変わってきたのかな、との印象も。そして途中、突然のフリー的な演奏に突入しつつ、コード的な演奏と行きつ戻りつは健在。2曲目も15分台。硬質な面と優しい面を併せ持つようなサウンド。静かにはじまり盛り上がっていきます。牧歌的なバラードからフリー的な演奏に行ったりいろいろ変化する3曲目、ゆったり陰影のあるところからやはり変化していく4曲目、人の曲もあくまでも自分流に料理していく5曲目。
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