CDショップ(+α)のおススメCD日記

何と、あまり聞いたことのないCDコメントの共同作業、つまりクロスレビューです。(不定期更新)

12月のおススメ盤(工藤)

2011年12月16日 | 音楽
ジョナサン・クライスバーグのこのアルバムは入手困難だったのですが、12月に再発されたので、買ってみました。元々は’04年の8月に「Nine Stories Wide/Jonathan Kreisberg Trio」(Criss Cross 1244)(輸入盤)を聴いてけっこう気に入り、彼のアルバムを追いかけるようになったのが最初です。それと同時にこれがCriss Crossレーベルを聴いた最初の1枚で、やっっぱりこれをきっかけにCriss Crossレーベルを全部集めてしまうきっかけにもなりました。今日のはそれより前のアルバムで、当時からギターのウデは素晴らしかったことを証明してます。ちょっとさかのぼって聴いて良かった1枚となりました。


Trioing/Jonathan Kreisberg(G)(New For Now Music)(輸入盤) - Recorded October 25, 2001. Johannes Weidenmuller(B), Ari Hoenig(Ds) - 1. Countdown 2. All Of You 3. Sweet And Lovely 4. I Fall In Love Too Easily 5. Sorcerer 6. Old Devil Moon 7. A Child Is Born 8. Have You Met Mrs. Jones? 9. Ugly Beauty

(11/12/09)全曲スタンダードかジャズメン・オリジナル。ギター・トリオのアルバムですが、けっこう音数も多く、メロディの中にコードをはさみこんだりして、ピアノレスでも全然寂しくないのは、当時からのギターの腕の良さ。やはり白くてやや繊細さがのぞきますが、時にバリバリと速いフレーズで引きまくる時のスピード感とフレーズのつながり感も強烈です。特に6曲目のスピード感はなかなか。タダ者ではない雰囲気を当時から持っています。ドラムスでアリ・ホーニッグが参加していますが、今ほどではないにしても、やはり個性的。ベースは割とオーソドックスなタイプだけど、出るときは出る感じ。とにかくギターにホレボレしてしますが、有名な曲が多いので、対峙して聴いても聴き流してもいい感じに優しく寄り添ってくれるような雰囲気。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

appleJam 12月のお宝盤(bb白岩)

2011年12月01日 | 音楽
まさにタイトル通り、これがジャズだ!気分をびんびん感じさせてくれます
Donald Harrison This is Jazz Live at the Blue Note
2011 USA Half Note Records

Donald Harrison - alto sax
Ron Carter - bass
Billy Cobham - drums

このメンバーでのトリオは2005年にもブルーノート収録のライヴ盤がありましたが、三者それぞれが名手というだけでなくクリエイターとしても群を抜いた才を持つ人々だけに、この組み合わせで得られる互いのインスパイアが手応え充分なんだろうなと想像しています。ドナルドがアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズで演奏していた頃は、まさかこういった顔ぶれの共演は想像もしなかったものですがそれだけシーンも変化してきたということですね。昔ジャズ喫茶でマイルスのバージョンを聴いたときの興奮が蘇る#4.Seven Steps to Heaven はオリジナル以上にモーダルな響きをしています。今の時代の人はジャズ喫茶で衝撃の出会いをするレコードやCDってあるのでしょうか。あるいは友達の家で聴かされて感動するレコードやCD、そういう経験をしている人は昔と比べて何パーセントくらいになっているのでしょう。閑話休題、一方で、作ったのはロンでも作風が如何にもドナルドらしい#6.Tereme Swagger はまさに威風堂々のトレメの精を感じるビューティフルな快演です。コンゴ・スクエアだった場所にしばらく佇んだ経験がこういうとき一気に蘇ります。旅はやっぱりしておくものですね。あとの人生が凄く豊になった気分を何十年にもわたって味わえるのですから…。

bb白岩(appleJam)

11月のおススメ盤(工藤)

2011年11月19日 | 音楽
パット・マルティーノの新作ライヴですが、届いてから1カ月以上経ってから聴くことになりました。彼の曲は、ここではブルース(風)進行の曲が何曲かあったりして、他の曲もシンプルなものが多いですが、それでソロで見せ場を作ってフレーズで時に聴かせ、時にまくしたてるというやり方で勝負してます。太い弦であれだけの速弾きができるのも素晴らしい。ベテランの貫録ですね。麻薬的と称するのは、リズムとずらして同じフレーズを何回も執念で弾いているところが、3か所はあったかな。そこがまた脳にきますね。ところで、ジャケットに写っているマルティーノのギター、指板にドットやインレイがないんですね。まあ、見ないでも弾けるのは当然かもしれないですけど。


Undeniable - Live At Blues Alley/Pat Martino(G) Quartet(High Note)(輸入盤) - Recorded June 26-28, 2009. Eric Alexander(Ts), Tony Monaco(Org), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Lean Years 2. Inside Out 3. Goin' To A Meeting 4. Double Play 5. Midnight Special 6. 'Round Midnight 7. Side Effect

(11/11/15)6曲目のみセロニアス・モンクの曲で、他はパット・マルティーノ(作曲者名のPat Azzaraは調べてみたら本名)作。オルガン・クァルテットのライヴで熱い演奏と、ギターのメロディアスかつメカニカルな16分音符の多用による、時に麻薬的な演奏を楽しめます。コードは比較的シンプルだけどギターもドラムスもアップテンポの4ビートでプッシュしまくる1曲目、ミディアムのテンポでオルガンのアーシーさが効いている渋い2曲目、ミディアムの明るいブルース進行でソロを聴かせてくる3曲目、ややスローな、ちょっとマイナーなメロディでせまる4曲目、やはりブルース風進行だけどソロが中心となる5曲目、唯一モンクの曲をこれまた唯一のしっとりとしたバラードで聴かせる6曲目、渋いミディアムの4ビートの7曲目で幕を閉じます。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

appleJam 11月のお宝盤(bb白岩)

2011年11月02日 | 音楽
ここのところいつも月末ギリギリのアップになってましたが今度から逆に月明け早々を基本にしたいと思います。ところで、今までは何時間PCにかじりついていようと肩こりとはほとんど無縁だったのに、最近はやけにガチガチに肩がこります。ふと気がついたら、字が見えにくいので顔が前に突き出ている姿勢で長くキーボードを叩いている自分が居ました。一番よくない姿勢ですよね。何とか意識して元の姿勢に戻さないと首と肩が凝るのってほんとに最悪です。このままでは腰まできちゃいそう。


渋く枯れてくることの粋、米欧の巨匠がソフトに共演したナイスなピカイチ盤
Scott Hamlton Dusko Goykovich Tight But Loose
2011 輸入盤 Organic Music ORGM9757

1976年当時、若干22才でデビューしたスコット・ハミルトンのその最初のアルバムをリアルタイムに聴いた日から早35年。自分と一歳違いの青年だった人があっという間にアラ・シックスティという感慨は置いても当時のまんまの音が本作からも流れてくるのが凄い。ハミルトンは若くして素敵に枯れていると、当時から誰もが絶賛。生まれ持ってズート・シムズとベン・ウェブスターのDNAを有していたのか。一方セルビア出身のゴイコヴィッチは早くから社会主義圏向けのラジオ放送でジャズに目覚め密かに練習したという苦労人。ベオグラードのビッグバンドで活躍するもやはり本場西側諸国での活躍を夢見て1953年にドイツに出国、後に61年に渡米後バークリー音大に入学しました。こちらもまた光陰矢の如し、今ではすっかり世界中のジャズファンを虜にしている凄腕トランペッター。極上マイルドな面の両者がそれぞれ聴ける#2.Alone Together と#7.Angel Eyes と 艶と張りでも天下一品の#8.the Blues Walk は特にハイライト。値千金のピアノはBernhard Pichl でドイツの名門レーベル、ナジェルヘイヤー等でも活躍している中堅ピアニスト。ちなみにAlone Together は二人っきりで、という訳がお気に入りで曲自体も昔からめちゃめちゃ好きな曲です。

※ゴイコヴィッチのプロフィールはジャズ批評社のムック本「トランペット」を参考にして書きました。楽器ごとに一冊ずつ出ている有名プレイヤーの特集本でこれが仕事にも趣味的にももの凄く役に立ってます。もちろん全巻持ってます(笑)。

bb白岩(appleJam)

appleJam 10月のお宝盤(bb白岩)

2011年10月29日 | 音楽
何となくそういう流れが重なる、続くということがあるというか、たまたまジョン・メイオールのアナログ盤が店で売れたあと久しぶりに自分でもメイオールを楽しみたくなってDVDを観たりしたあと、このランディ・ジョンストンの新譜を展開することに。そしてその中に明らかにジョン・メイオールのバージョンをベースにした感じの「パーチマン・ファーム」が収録されていたこと。そこから今度は私自身はカクタスの「パーチマン・ファーム」が無性に聴きたくなり、久しぶりにカクタスのジム・マッカーティのギターにシビれまくり、そして何かマッカーティーの近作が出てないか調べて見つけたアルバムを今度は展開。そしたらそれがきっかけになって今度は70年代の熱血ブルースロック談義がお客様からのメールやお電話で話に花が咲いてと、結局は多くの人が時空を超えて同じベクトルに目線や興味を集中させてtいたこと痛く実感した次第です。だから音楽って面白いんだと思いますが。


ただ渋いだけではない、ブルースやロックへの熱い思いがクールに迫る盤
Randy Johnston People Music
2011 Random Act Records RAR-1005CD

2001年に扱ったJ Curve 盤の2作で見せたアーシーかつブルージーな、オルガン・コンボでのギタープレイが大好評だったランディ・ジョンストン。当店的に10年ぶりになる本作でもやはりオルガントリオでのブルージーなギターが嬉しいです。ちょっぴりディストーションをかけた#2.Nostalgia For What Never Was の牽引力に聞き惚れていると次は何とカクタスやジョン・メイオールでお馴染みのブルースロック・チューン#3.Parchman Farmのヴォーカル入りが。懐も深ければ引き出しも多いランディのまさに意欲作、Peaveyの(多分)小型アンプに片足をかけている姿が雰囲気マニアックで何ともクールです。個人的にはドラムもオルガンも均等に活躍する#7.Humpty Dumpty が終始スリリングで最大のお気に入りになりました。

bb白岩(appleJam)

10月のおススメ盤(工藤)

2011年10月15日 | 音楽
ビル・フリゼールの新作が出ました。ジョン・レノン集(ビートルズ時代の曲も含む)で、これだと楽曲使用料(というか著作権料?)もけっこうな金額になるので、売れないと困るだろうなあと思うのですが、アメリカではこういうカントリー風味の素朴なロックのサウンドって、親しみやすいんではないかと思ってみたりもしています。ここでもプロデューサーはリー・タウンゼントなので、そのあたりは計算済みなのでは。特にビートルズからジョン・レノンへの熱烈なファンでもなかったですが、メロディを知っている曲は、やはり多いです。それに、こういうサウンドに料理できるのはやはりビル・フリしかいないんだろうなあ、としみじみ聴いてしまいますね。


All We Are Saying.../Bill Frisell(G)(Savoy Jazz)(輸入盤) - Released 2011. Greg Leisz(Steel G, G), Jenny Scheinman(Vln), Tony Scherr(B), Kenny Wellesen(Ds) - 1. Across The Universe 2. Revolution 3. Nowhere Man 4. Imagine 5. Please, Please Me 6. You've Got To Hide Your Love Away 7. Hold On 8. In My Life 9. Come Together 10. Julia 11. Woman 12. Number 9 Dream 13. Love 14. Beautiful Day 15. Mother 16. Give Peace A Chance

(11/10/02)ジョン・レノン曲集。うち、1−3、5−6、9−10曲目はポール・マッカートニーとの共作のビートルズ時代の曲。ギターのアドリブという面もあるのでしょうが、まさに、カントリー的な風味もあるのどかな面が多いロック・アルバム。ビル・フリゼールもとうとうここまで来たか、というか悟りの境地になったのか。これは原曲を知る人も、知らないまでもメロディはよく耳にした人が多いと思うので、親しみやすいのではないかと思うのですが、王道のジャズを意識して聴く雰囲気とは全く違った面を持っています。やっぱりロックだよねえ、このサウンドは。彼のアレンジは、これはこれで明るく素朴な面が多くて分かりやすいし、いいと思いますけど。ギター2人とヴァイオリンのフロントの編成が成功しています。16曲目はノンビートの空間系。

(ジャズCDの個人ページ 工藤)

appleJam 9月のお宝盤(bb白岩)

2011年09月28日 | 音楽
人間には一人で扱いきれるインターフェースの種類には限界がありますからそろそろいい加減にインターネットと接続する端末をPC、携帯、スマホ、タブレットにゲーム機器とそれぞれどう関連づけるのかを各社で統一しちゃって欲しいですよね。特にモパイル環境で、それ一個あればWi-fiで他の機器と全部繋がるとかいう携帯もしくはスマホが低料金設定で出れば一気に普及するのではないでしょうか。私なんかは家ではきっと死ぬまでデスクトップPC派で、あととりあえずWi-fi機能のある携帯かスマホを一個持って、アウトドア用のノートPCを一台持っていればもうそれで充分かな、なんていうのが数年後の自分像なんですが…。そのまえに携帯電話各社でインフラを統一して欲しいですが。


どんな道を行く人かまだ判らないけど無限かつ未知の魅力を満載したシャマーが放つ意欲作
Shamarr Allen and the Underdawgs 504-799-8147
輸入盤 2011年 USA P.O.M.E. Music Group

シャマーの07年盤"Meet Me On Frenchman Street"で、琴線直撃の爽やかなトランペットに強烈な一撃を食らってからから早四年。本作では何と予想もしなかったハードなヒップホップ系ロックチューン#10.Uh Huh! が飛び出したり、まるで松山ケンイチが映画の中で劇中ソングを歌う感じの渋谷系チューンかみたいな #4.Friend Zoneと、かなり多面的かつ攻撃的な作りが印象的です。さらに#5.Think Like You はまるでニューメタルみたいに聞こえるし、#7.You're MyDoctorはオヤジ世代の私にはAORミーツ・ヒップホップの構図に見えるし、これは聴く人の感性や世代によって同じ曲でも大きく印象が変わりそうです。個人的には#14.Out the Windowにもう一人のニューオリンズの偉大な若手tp、Cristian Scottとの類似点を垣間見た気がして続編がとても楽しみになりました。まだ充分に若いせいか一つの方向性で固まらない自由さも大きな魅力になりそうですが、何よりそのトランペットの抜けの良さは今後他を圧倒しそうでとても楽しみな人。

appleJam(bb白岩)

9月のおススメ盤(工藤)

2011年09月19日 | 音楽
このアルバム、3種類(DVD付きCD、CD、SACD)出ています。それぞれにジャケット写真を変えて、これじゃあJ-POP商法じゃないの、と思います。J-POPなら3種類全部あえて買う人もあるだろうけど、こういう商法をやっていたんじゃ、マーケットの狭いジャズのことだもの、ダメですよね。ただ、演奏の内容はけっこう良くて、彼女のピアノの印象もいいし、その時々のハジケぶりもけっこうインパクトがあります。ちょっと異論があるとすれば、Featuringで出ている2人が何で10曲中2曲しか出てないの?とか、説明書きを読まないとラストの曲の編集部分がいったい何事か、と思ってしまったりはしましたが。まあ、演奏がいいので。


Reminiscence/山中千尋(P、Key、Org)(Verve)
Reminiscence/Chihiro Yamanaka(P, Key, Org)(Verve) - Recorded June 27, 2011. Larry Grenadier(B on 6, 8), Bernard "Pretty" Purdie(Ds on 6, 8), Yoshi Waki(B on 1-5, 7, 9-10), John Davis(Ds on 1-5, 7, 9-10) - 1. Rain, Rain And Rain 2. Soul Serchin 3. (They Long To Be) Close To You 4. Dead Meat 5. Ele E Ela 6. This Masquerade 7. She Did It Again 8. You've Got A Friend/Central Park West 9. La Samba Des Prophetes 10. Can't Take My Eyes Off Of You

山中千尋作曲は1曲目のみで、スタンダード、ポップス、ジャズメン・オリジナル、サンバなど多彩な音楽を取り上げています。知っている曲ではなくても、聴き覚えのあるメロディがよく耳に入り込んできます。7曲目はミシェル・ペトルチアーニの曲。音もいいし、合い変わらず、勢いのあるところはズバッと切り込むようなピアノが気持ち良い。オリジナルの1曲目は8ビート的なマイナー調の曲だけれども、この曲だけでも統制のとれた部分とハジけっぷりの良さがよく分かる感じ。トータルで50分ないけれど、けっこう密度の濃いピアノなのです。10曲目最後の部分に「ラジオ周波数音、音の飛び、等の編集が」あるとのことだけど、遊びとしては面白いかも。ラリー・グレナディアらが10曲中2曲のみに参加というのはもったいなかったか。(11年8月24日発売)


ジャズCDの個人ページ(工藤)

appleJam 8月のお宝盤 (bb白岩)

2011年08月28日 | 音楽
粒立ちのよいトランペットの音はそれだけでも魅力を感じますがこのシャマー・アレンはそれに加えて鳴りに凛々しい涼しさを感じて一発で好きになりました。今作では大胆に新たなフィールドに一歩踏み出した姿が浮き彫りで、自他共に認める意欲作です。次にまた路線が変わっている可能性はあるものの、何をやってもアレンの個性は充分に発揮されているものと期待しています。


どんな道を行く人かまだ判らないけど無限かつ未知の魅力を満載したシャマーが放つ意欲作
Shamarr Allen and the Underdawgs 504-799-8147
P.O.M.E. Music Group 輸入盤

Shamarr Allen - vocals, trumpet, guitar amped trumpet, trombone, keys, drums, bass, guitar Jason Butler - keys, bass Matt Clark - guitar Nick Solnick - drums Herbert Stevens - percussions William Terry - bass, keys

07年盤"Meet Me On Frenchman Street"で受けた、爽やかにも強烈な第一印象から早四年が経ちました。久しぶりの本作では何と予想もしなかったハードなヒップホップ系ロックチューン#10.Uh Huh! が飛び出したり、まるで松山ケンイチがミュージシャン役で出た映画で歌いそうな渋谷系ラヴソングかみたいな #4.Friend Zoneと、かなり多面的かつ攻撃的な作りが印象的です。バックのメンバーがガラッと変わっているのは恐らくこの新しいサウンドを生み出すための編成と感じます。#5.Think Like You はまるでニューメタルみたいに聞こえるし#7.You're My Doctorはオヤジ世代の私にはAORミーツ・ヒップホップの構図に見えるし、これは聴く人の感性や世代によって同じ曲でも大きく印象が変わりそう。個人的には#14.Out the Windowにもう一人のニューオリンズの偉大な若手tp、Cristian Scottとの類似点を垣間見た気がして続編がとても楽しみになりました。ニューオリンズ・サウンドの場合、伝統様式のジャズとメインストリームと突然変異系の先端を行くスタイルが平気でオール・イン・ワンになるところがほんとに面白いです。

bb白岩(appleJam)

8月のおススメ盤(工藤)

2011年08月21日 | 音楽
小曽根真が東日本大震災をきっかけに呼びかけて、大物のミュージシャンを含め、集まったオムニバスアルバム。メンバーはスゴいのだけれど、国内盤CDのオビの背には「Live & Let Live -Love For Japan-」としか書いてなくて、小曽根のオの字もないので、見過ごす人が多いかもしれません。こういうアルバムは、機会を逃すと手に入れるのが難しくなるので、今のうちに、とおススメしておきます。通して聴くと、やはり同一ミュージシャンのアルバムよりはバラバラな印象はありますが、曲ごととしてはけっこういいんじゃないかと思います。特に、ここでだけでしか聴けない組み合わせも多いですしね。


Live & Let Live -Love For Japan-(Verve) - Recorded April 29, May 22-24, 2011. - 1. Blue Bossa: Chick Corea(P), Makoto Ozone(P), Gary Burton(Vib) 2. Kujawiak: Anna Maria Jopek(Vo), Makoto Ozone(P) 3. Goldaze: Makoto Ozone(P), Christian McBride(B), Jeff "Tain" Watts(Ds) 4. Variations On A Dance: Jake Shimabukuro(Ukulele), Makoto Ozone(P) 5. There Is No Grater Love: Randy Brecker(Tp), Makoto Ozone(P), Christian McBride(B), Jeff "Tain" Watts(Ds) 6. Summertime: Gayle Moran Corea(Vo), Chick Corea(P), Makoto Ozone(P), Gary Burton(Vib) 7. Paquito D'Rivera(Cl), Makoto Ozone(P), Zach Brown(B), Eric Doob(Ds), Fung Chern Hwei(Vln), Gregor Huebnet(Vln), Rachel Golub(Vln), Jesse Mills(Vln), Cyrus Beroukhig(Vln), Andrea Oey(Vln), Aleksandr Nazaryan(Viola), Ronald Laurence(Viola), Leigh Stuart(Cello), Rubin Kodheil(Cello) 8. Am I A Dreamer?: Makoto Ozone(P) 9. ふるさと: Misuzu Kanno(Vo), Makoto Ozone(P)

東日本大震災で、小曽根真が呼びかけて集まったミュージシャンのアルバム。メンバーも曲ごとに替わるし、しかもかなりスゴい顔ぶれ。オリジナル、スタンダードなどいろいろな曲を演奏しています。タイトルには小曽根真の名前はないけれど、彼は全曲に参加しています。8曲目は彼のソロでのインプロヴィゼーション。曲によってですが、誰が小曽根、チック・コリア、ゲイリー・バートン、あるいは小曽根、クリスチャン・マクブライド。ジェフ・”テイン”・ワッツという顔ぶれを予想できただろうか。演奏は曲ごとに出演者も替わり、編成も違うので、やはりオムニバスだと思わせすが、曲ごとに聴いていくと、これはなかなかのアルバムです。ジャケットもなかなか。こういうアルバムは入手できなくなるのも早いので、気になる方はお早めに。(11年7月27日発売)

(ジャズCDの個人ページ 工藤)