CDショップ(+α)のおススメCD日記

何と、あまり聞いたことのないCDコメントの共同作業、つまりクロスレビューです。(不定期更新)

3月のおススメ盤(工藤)

2012年03月21日 | 音楽
現代ジャズといっても、最近はその中の細かいジャンル分けが難しくなったけれども、いろいろなリズム、サウンドのものがあります。1ミュージシャンに1ジャンル的な要素も含まれているかもしれないけど、昨日と今日聴いた現代ジャズのサウンドが違うように、今回買った4枚が4枚とも違うんだろうなあ、ということが想像できます。今日のは、ややラテンの香りがするも、ほぼ現代ジャズで、都会的かそうでないか、と言われると、そうでない方に感じるも、そのガンガンくるサウンドはけっこうインパクトは強いです。単純なメロディとかリズムが少なくなっている分、そっち方面を楽しめるには、数を聴くしかないかなあ、とは思うのですが...。あとはCD価格が円高の影響をけっこうこうむってますが、お店にとってはやりづらいだろうなあ、とも思います。


Today's Opinion/Yosvany Terry(As, Ss, Chekere)(Criss Cross 1343)(輸入盤) - Recorded October 26, 2011. Michael Rodriguez(Tp), Osmany Paredes(P), Yunior Terry(B), Obed Calvaire(Ds), Pedro Martinez(Per, Vo), Gonzalo Rubalcaba(Key on 8) - 1. Summer Relief 2. Contrapuntistico 3. Inner Speech 4. Returning Home 5. Harlem Matinee 6. Suzanne 7. Another Vision Of Oji 8. Son Contemporaneo

(12/03/15)6曲目以外はYosvany Terryの作曲。参加メンバーや出だしのヴォイスから、ラテン系のサウンドと思ったら、主に現代ジャズ。しかもカッコいい。意表をついた出だしでしたが、ガンガンせまってくる4ビート系の現代ジャズ+時おりラテン系ヴォイスの1曲目、さまざまに表情が変化して、リズムもメロディも複雑なテーマが印象的な2曲目、8分の6拍子基調でこれまたモーダルにこれでもかとせまる場面もある3曲目、ちょっとほの暗い感じだけど割と静かに渋く進む4曲目、細かいノリの良いリズムで浮遊感もありつつ突き進む5曲目、メンバー作曲でラテン性のけっこう強い、メロディは少し淡い曲調の6曲目、やや静かながらも現代的なサウンドの7曲目、メカニカルで速いパッセージのテーマと起伏のあるリズムの8曲目。

(ジャズCDの個人ページ 工藤)

appleJam3月のお宝盤

2012年03月01日 | 音楽
スパイシーでかつコクもある絶品のユニーク・メキシカン・ジャズ作品
Tino Contreras El Jazz Mexicano de Tino Contreras
輸入盤 2011年 UK JAZMAN JAZZMANCD043

いやぁこれはとにかくアルバムの隅々まで存分に楽しめる久々の極上復刻ジャズ作品です。実に半世紀を超えるスパンで活躍しているメキシコの大ベテラン・ジャズ・ドラマーを英国のレーベルJAZZMANが出したものですが、全16曲中私が特にハマッたのは3、5、7、9の4曲。#3.En El Viejo Estanbul はきっとイスタンブールをイメージした曲だと思うのですが、テーマ・アンサンブルのあとに滑り込んでくるヴァイブソロがもう最高。ヴィブラフォンの既成のイメージをあっさりとひっくり返すエスニックなタッチもゴキゲンです。#5.Safo "la Sacerdotiza Del Amorはsax、tp、p の三者のうねりがまた最高。#7.Poinciana は形容しがたいコーラスに続くファンキーなテーマが抜群にスパイシー、タムのロールもクールです。#9.Jazz En El Cairoはフルートとあとバド・パウエルみたいなピアノ・ソロも実にチャーミング。#3のフルートと同じ人だと思うのですがもうメチャメチャ気に入りました。この2曲はどっちも中東絡みの曲名なのは偶然か、とにかくこれら4曲以外も全部が素晴らしいです。こんなゴキゲンな盤はそうはないっ!昔から個人的に本場キューバ以外では、ニューヨーク産のサルサよりメキシコやプエルトリコ系のラテン・サウンドにシビれる傾向にあるせいか、これもドンピシャでハマりました。

bb白岩(appleJam)