山中千尋はかつての澤野工房からのデビュー盤が一躍トップセールスを記録して、あとDVDがポップチャートにもランクインするくらい売れた人として、名前は早くから認識していました。実際ちゃんと音を聴くのは今回が初めてなんですが、とてもダイナミックでアグレッシヴな奏法に遅ればせながら私も今感動しています。この躍動感、半端ではないですね。
ブラヴォーグ/山中千尋(P)(Verve)
Chihiro Yamanaka(P)
Vicente Archer(B)
Gene Jackson(Ds)
1. Aquarian Melody
2. Carillon
3. A Time For Love
4. Uni
5. Vou Deitar E Rolar
6. Boolavogue
7. Dois Pra La, Dois Pra Ca
8. Circle
9. Le Fruit Defendu
10. Staccato
11. When You Wish Upon A Star
12. Backstroke Dance
バークリーを主席で卒業したというプロフィールを知って、やはりこの人は何においてもためらわずに斬り込んでいける人なのだと感じました。非常に高い水準で技術や能力を競う環境の中、少しでも物怖じしたらその時点で気持ちが負けている訳ですが、想像されるそのアクティヴさ、一種の攻撃性がこの作品でのパフォーマンスにも現れているように思います。例えば#5.で見せる力こぶ付きの牽引力、リズム隊にプッシュされて疾走しているというより、自らリズム隊に縄をかけて引っ張っているニュアンスを顕著に感じます。特にバースの部分、山中の打鍵の力強さにドラムも全力を出し切って応答している感じ、これはかなりフィジカルなジャズだぞという印象も有り。
全曲を聴いての感想は、緩急の緩の部分でほっと息が抜けない点、ご本人はジェントリーに弾いているつもりでも耳には充分元気よく聞こえてしまう点が少し気になります。#7がその典型で、前半と中盤でメリハリが欲しいところ、耳には通して一本調子に聞こえてしまうのが惜しいです。誰か山中に厳しいことが言える人が側に付いている環境で活動されているのか、あるいは全てご自身で判断しなければいけない環境なのか、その辺は判らないのですが、これだけの逸材だけにもっと上を目指せる人ですよね、この人は。#9でも、タッチが一本調子にならないようにすれば同じ曲でももの凄く印象が変わるように思います。現状では少し押しつけがましくて息苦しく感じる瞬間、もう少し優しく弾くと魅力倍増のはずです。
ともあれ、ツベコベ言わずに黙ってアタシに付いて来なさい、という感じの奏者としての強いキャラクター、これは絶対今後も彼女の武器になると思います。是非思い付いたことどんどん形にしていって欲しいと思います。可能性沢山ある方だと思います。
なんちゃって、好き勝手書く方は気楽でいい身分です。どうもすみませんでした。m(_''_)m
bb白岩(appleJam)
ブラヴォーグ/山中千尋(P)(Verve)
Chihiro Yamanaka(P)
Vicente Archer(B)
Gene Jackson(Ds)
1. Aquarian Melody
2. Carillon
3. A Time For Love
4. Uni
5. Vou Deitar E Rolar
6. Boolavogue
7. Dois Pra La, Dois Pra Ca
8. Circle
9. Le Fruit Defendu
10. Staccato
11. When You Wish Upon A Star
12. Backstroke Dance
バークリーを主席で卒業したというプロフィールを知って、やはりこの人は何においてもためらわずに斬り込んでいける人なのだと感じました。非常に高い水準で技術や能力を競う環境の中、少しでも物怖じしたらその時点で気持ちが負けている訳ですが、想像されるそのアクティヴさ、一種の攻撃性がこの作品でのパフォーマンスにも現れているように思います。例えば#5.で見せる力こぶ付きの牽引力、リズム隊にプッシュされて疾走しているというより、自らリズム隊に縄をかけて引っ張っているニュアンスを顕著に感じます。特にバースの部分、山中の打鍵の力強さにドラムも全力を出し切って応答している感じ、これはかなりフィジカルなジャズだぞという印象も有り。
全曲を聴いての感想は、緩急の緩の部分でほっと息が抜けない点、ご本人はジェントリーに弾いているつもりでも耳には充分元気よく聞こえてしまう点が少し気になります。#7がその典型で、前半と中盤でメリハリが欲しいところ、耳には通して一本調子に聞こえてしまうのが惜しいです。誰か山中に厳しいことが言える人が側に付いている環境で活動されているのか、あるいは全てご自身で判断しなければいけない環境なのか、その辺は判らないのですが、これだけの逸材だけにもっと上を目指せる人ですよね、この人は。#9でも、タッチが一本調子にならないようにすれば同じ曲でももの凄く印象が変わるように思います。現状では少し押しつけがましくて息苦しく感じる瞬間、もう少し優しく弾くと魅力倍増のはずです。
ともあれ、ツベコベ言わずに黙ってアタシに付いて来なさい、という感じの奏者としての強いキャラクター、これは絶対今後も彼女の武器になると思います。是非思い付いたことどんどん形にしていって欲しいと思います。可能性沢山ある方だと思います。
なんちゃって、好き勝手書く方は気楽でいい身分です。どうもすみませんでした。m(_''_)m
bb白岩(appleJam)