CDショップ(+α)のおススメCD日記

何と、あまり聞いたことのないCDコメントの共同作業、つまりクロスレビューです。(不定期更新)

6月のおススメ盤(工藤)

2015年06月15日 | 音楽
実は、ベーシストの方のアヴィシャイ・コーエンのリーダー作を買うのは初めてになります(と思う)。しかも、自分から発売前に予約したのではなく、発売後に知り合いから聴かせてもらって、いいアルバムなので購入をした次第です。何と言っても音がいいので、それだけでも得した気分になりますが、いわゆる現代ジャズの変拍子系を多く取り入れている割には、あまりそれが耳につかず、美旋律のいい感じもあって、複雑なのにすんなり聴けてしまうところが魅力。トータル41分という長さが、もう少し長ければなあ、と思う感じでした。もっとアンテナを張り巡らせて、いいアルバムをたくさん聴きたいですね。


From Darkness/Avishai Cohen(B)(Razdaz Recordz)(輸入盤) - Recorded May - July, 2014. Nitai Hershkovits(P), Daniel Dor(Ds) - 1. Beyond 2. Abie 3. Helelyah 4. C#- 5. Ballad For An Unborn 6. From Darkness 7. Lost Tribe 8. Almah Sleeping 9. Signature 10. Amethyst 11. Smile

(15/06/07)11曲目がチャップリン作の他は、全曲アヴィシャイ・コーエンの作曲。トータルで11曲41分ほどの収録なので、短めの曲が多い。それよりもオーディオ的に音が心地よいのと美旋律もあるので、聴いていて、すんなりきます。明るめな素直なジャズの曲は11曲目のラストだけで、あとは、けっこう変拍子も入っているようだし、曲自体も複雑な感じはします。スリリングなのだけど、音つくりのうまさが、それをすんなりと聴かせてしまう魅力はあります。ベースの音質や質感もいいし。やはりエキゾチックさもあってイスラエルジャズの音世界が広がっている感じ。複雑な織物の縦糸と横糸が絶妙に合わさって、そのサウンドを作り上げています。ある意味非4ビート系の曲ばかりだけど、うっとりと聴き流してしまう感じです。

ジャズCDの個人ページ(工藤)

appleJam6月のお宝盤

2015年06月01日 | 音楽
豪華であると同時にダルでレイジーな時間をも楽しめる総ナイスなカントリー系ギター・ジャム
Amos Garrett,James Burton,Albert Lee,David Willcox / Guitar Heroes
2015輸入盤国内仕様 BSMF BSMF-2451

ぼわ~んとしたぬくもりのある霧に包まれる感じ、まるでグレイトフルデッドを聴くかのような#8.Only the Youngに代表されるように、このアルバムは他の豪華セッションものとはひと味違う仕上がり。
芸達者なギタリストが集まっている割には作品としてそれぞれの楽曲を丁寧に仕上げているのが判るし、一方でまさにライヴ盤ならではの豪華セッション的展開を魅せる#9.Polk Salada Annie のようなトラックも。
うっかりするとその場にこの曲の作者でもあり自身で世界的No.1ヒットを飛ばしたトニー・ジョー・ホワイトが居て微笑みながら彼ら四人のギタリストを見ているような気分になる瞬間。
加えてテレキャスター・サウンドが曲を牽引している瞬間は聴いている側も全身にテレトーンのシャワーを浴びている感じがするのも特筆。
私自身はギブソンのレスポール・スタンダードを生涯で唯一のギターとして愛用している身ながらも、これらフェンダー系ギターのジャムセッションに全身鳥肌ものの感激を覚えるのもまた事実です。
単独で看板をはっていた人同氏の1+1が3にも4にもなる効果の共演が目立つ昨今ですが、今回はそんな最強クラスが四人も集結した恰好。
文句なしこれは老若男女問わずギターファンはもってなあかんでの1枚だと確信します♪

bb白岩(appleJam)