izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

佐藤亜紀の「天使・雲雀」は脳みそがグチャグチャ?!やがてワクワクゾクゾク!!

2021-01-24 14:16:34 | 本と雑誌

緊急事態宣言が出て2週間。感染者数はビミョーに減ってきているようだが、昼間の人出はあまり変わらないように思える。

今回は前回と違って横浜市内スポーツ施設は閉鎖にならず、太極拳教室は休講なしで継続中。入館時の検温、手の消毒、利用後の掃除と更衣室は触ったところをアルコール消毒。終了後のお茶は控えめでアルコールなし。黙々とお茶をして、マスクしてちょこっとお喋りして帰る。。。😞

暮れの感染者数(急増!!)を見てさすがに気持ちが悪くなり、このところは不織布マスクの上にさらに布マスクを重ねてのマスク二重付けである。そのせいかどうか、唇が荒れてきた😅週に3〜4日、それもせいぜい半日くらいの着用でこれだから、毎日フルタイムで働いている人たちはこんなものじゃないんだろう。。。

 

年明けこの方お出かけなしのお籠り状態で、出費は減った。。ヒマである。。。

PCを買い替えてセットし直しも何とか終わり、時間ができたので積んでおいた本を読む日々。まず手に取ったのは佐藤亜紀の「天使・雲雀」であった。

時代は第1次世界大戦前後のヨーロッパを舞台に、”他者の脳に入ってその思考を読み、さらには操ることができる(!?)”という特殊な才能(感覚を備えた者)を持つ主人公(ジェルジュ)が間諜として育てられ、彼を軸に、ドイツ、オーストリア、ロシアなどの一触即発の政治状況の中で、同じ才能を持つ登場人物が政治的な駆け引き、騙し合い、闘いを繰り広げる壮大な物語。そこに個人的な憎しみ、愛などが重なっているので、最初は”感覚”という言葉の使われ方が分からず???(感覚を開いたり閉じたり、つまりは他人の頭の中に入ったり自分の頭に入られることを(閉じて)防ぐ、ということであります)。

オーストリアの皇太子が暗殺され、それが第1次世界大戦の引き金となった時代は、歴史の授業でよりも映画を通じて知ったことが多い。ルードヴィッヒや、暗殺されたオーストリア皇太子妃であるその従姉シシー。さらにはその時代に生きた音楽家や画家達。。。。

それまでの貴族社会が崩れ、帝国が崩壊し始め、社会が混乱しつつあるこの時代。どことなく退廃的な美意識が漂う当時の映像や暗さが本を読みながら拡がる。とっつきにくい本だが、読み始めてこの本の世界に入り込むと後は、ゾクゾクワクワク!の連続(^O^)

巻末の解説はいつも絶対的に信頼している書評家・豊崎由美さんが書いているのだが、その一節がこの本の素晴らしさを見事に紹介している。以下に勝手に引用させていただきます。

ーーー選ばれし者の恍惚と孤独。帝国と名家の栄光と没落。その悲哀と諦観。エスピオナージュ(諜報)小説の不穏と、歴史小説の教養と、ビルドゥングスロマンの快感と、恋愛小説の甘美と、サイキックウォーの興奮を備えた『天使』と『雲雀』・・・・ーーーー

 

 

 

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陳鑫著「陳氏太極拳図解」その15〜搂膝拗步の続きから初収に

2021-01-12 11:53:15 | 太極拳

(2020,09,06から続く)

前回から4ヶ月も経ってしまった😅

前回は「白鶴亮翅から搂膝拗步に入って「上勢の「白鶴亮翅」は体然たる開勁の本勢で、本勢の「膝拗步」は合勁である。上勢は即ち下勢の前半勢であり、下勢は上勢の後半勢に相当し、一開一合で一勢となす」まで。

この続きであるが、原本に付け合わせてみると、どうも翻訳に抜けてる箇所があるようだ。省略されている箇所は太極拳をやっていないと分かりにくい部分でもあり、易(方向)に関する説明もある様だが、中国語辞書と首っ引きで調べてもよく分からない。。。

辛うじて前回からの続きの頭部分だけ訳してみたのが💦以下。その後、また省略があり、第七勢に続く。

前の「白鶴亮翅」の動きは停止するところでである。であるけれどここではの中のである。後の「搂膝拗步」は動である。けれど停止するところではである。合に見えるのはこれすなわち一動一静である。前の静は前半勢の結果であり、客(主ではない)に属する:後のは全ての勢の終わったところであり、故に主である。・・・・一部省略あり・・

で、今回は以下の箇所から。

〜〜〜〜〜〜・〜〜〜〜〜〜〜・〜〜〜〜〜〜〜・〜〜〜〜〜〜〜・

長短句俚語

 拳勢はもともと規則的ではない。別に大きく開き、大きく合わせたりする必要はない。右手を西北に左手を東南に、左足は西南に右足は東北に置き、胯を開き肱を伸ばし、一歩進んで停止する。両手を平に持って両側に落とし、いっせいに膝を抱いて右手は胸に落とし左手は背後に隠す。両足は西に向けると威風堂々の勢となり、吉祥の光を放つ。別に古い規則に捉われる必要はない。続けていくと変化無藭(止まるところはない。極まることはない)であることを悟り、楽しいものである。

腎の入出は、纏糸勁は身体を正く保ち、揺れをなくし、足下が穏やかに安定し、胯が円襠に開き、硬気が柔らかに沈むために必要である。全て欠けるところがなく、元気が満ち、合致している。

〜〜〜〜〜〜一部省略あり〜〜〜〜〜

 

第七勢 初収

左肘を沈め、左手を左頬下の側へ持っていく。左腋を開き、右手甲側を向け手首を内側へ向ける。

 ① 眼は指腹を見据え

 ② 頭を起こし、身体を引き締め全身に精気が漲るようにする。精神を統一し、些かも気を散らしてはならない。気が散れば身法はますます小さくなり、敵を御すことは難しい。精神が集中してはじめて前後左右を防御することができる。これを収引来進の勢という。

   ③ 右肘を落とした右手を右乳の中位(乳から七、八寸)はなれたところへ持っていき、手甲を外に向け、両手の間隔は約一尺位。

 ④ 左膝を曲げて身体を支え、勁は内側に向かって合わせる。硬くてもいけないが、あまり柔らかくてもいけない。中間を取るよう。

 ⑤ 右足を左足の側に納め、両足は4、5寸の間隔をとる。足指を地につけるのは虚足で下勢の伏脈となす。

 ⑥ 右膝を曲げ、足指を西に向け、股は開ける程まるく勁を含む。下腹を据え、胸を前に合わせ、腰の勁を下に引きつける。軟は不可。

 左手指は斜めに右肩に向け、手甲も外に向け、これも左手は右手に従う。敵の右肘を引いて前進させて我に近づけ我を撃とうとさせると敵は勢を得たものと思って我を撃つ。我は両手を引いて敵に落空(ふいになる。だめになる)を与える。これは先んずる者勝ち目にあう理で、左足は右に置き、足先は地につき埋伏の勢を整える。これは上に向ければ敵を打撃し、また下勢に進む準備姿勢でもあり、もっとも優勢な形である。初収の形勢は小さいようだが、胸襟は広大で大空の如く、又、大地の様に果てしない。しかも頭上勁は濁気を導いて下降させ、精気を丹田に入れ込むので、姿勢は小さいが気はおおらかで、他人の目からは推測できないものである。即ち動中に静あり、静中又動ありで、形勢の小規模のみでこれを軽んじてはならない。

 

四言俚語

 初収の象は大気の転回に似て猫がネズミに躍りかかる如く、虎が人を襲撃し、獅子が象と奮闘する姿に似ている。動作こそは小さいが縮小しても一心の霊は妙を得、手と眼は相随い放つの一声で放ち、強敵に手向かうことができる。屈してこそ伸ばすことができる。その意を解すれば拳術も自ずと会得できよう。

 

   

 

 

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1月の陳式太極拳と経絡ストレッチ教室のご案内

2021-01-02 16:23:29 | 教室と講習会のお知らせ

1月の太極拳と経絡ストレッチ教室の予定です。

コロナ感染が収まらない中、個人ができることは(マスク、手洗い・うがい、消毒に加えて)自分の免疫力をアップさせること。それには東洋医学の伝統的な考え方が結構重要だと思う。

中国の経絡学説を元とする経絡ストレッチは、内臓とつながる身体のツボ(経穴)を結ぶ線を”経絡ライン”と呼び(西村仁凰子先生の命名)、このラインに沿って身体の奥からストレッチするもの。”経絡ライン”は「気の流れる道筋」。「気」とは生まれ持った生命力。陳生雷老師曰く「太極拳は先天の気を養うこと」。太極拳でも経絡ストレッチでも、誰もが持っている生まれながらの生命エネルギーを強くし、ひいては免疫力を高める効果も期待できるのだ。

コロナは収まらず、この先も、未知の感染症が発生するかもしれない時代。自分の身体の変化を感じて、日々メンテナンスできるように。太極拳と経絡ストレッチはお役に立ちますヨ👍

 

陳式太極拳普及会土曜日教室

〜中国・陳家溝伝来の陳式太極拳。一つ一つの身法を確認しながら丁寧に新架一路を練習。

毎週土曜日13:00-15:00 初回体験 / 1,000円

1月09日 元街小学校体育館

16日 磯子スポーツセンター第3体育室  ※JR根岸線「新杉田駅」下車。徒歩5分。

23日 集英館 ※京急「井土ヶ谷駅」下車。徒歩約5分。 

詳しくは 陳式太極拳普及会ブログ

 

■マイカル本牧陳式教室

〜仕事帰りの会員ばかりなので、老架一路を丁寧に、カラダを聴きながら気持ち良く行う練習をしている。

毎週水曜日18:30-20:00(3ヶ月で11回)

06日、13日、20日、27日

場所:イオン本牧2番街2F カルチャーセンター本牧 ※横浜市営バス「和田山口」バス停前。

種目:陳式老架一路、陳式剣

問い合わせはカルチャーセンター本牧まで

 

■カルチャー本牧教室

〜経絡ストレッチと合わせて、老架一路の一段・三段だけをゆったり気持ち良く練習。経絡ストレッチだけの参加も大歓迎!

第2・第4木曜日/太極拳 第3木曜日/経絡ストレッチ

11:00-12:30

14日、28日 太極拳

17日 経絡ストレッチ

場所:横浜市営バス「本牧一丁目」バス停下車すぐ。「HOT MOTTO」2階

申込み・問い合わせは linmuizumi@gmail.com

 

■経絡ストレッチ「はまじょ会」

お正月休みで鈍ったカラダを整えておきましょう。カラダの奥から伸ばして気血の流れを良くすることで、すっきり軽くなりますヨ😊1月は都合により第3月曜日開催となります。

1月18日 13:00-14:30

会場:神奈川スポーツセンター研修室 ※横浜市営地下鉄「三ツ沢上町駅」下車。徒歩約10分。

参加費:1,500円

初回体験:500円

すべてのお問い合わせはlinmuizumi@gmail.com まで

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1月2日に、振り返る去年のこと

2021-01-02 11:38:24 | 日記・エッセイ・コラム

年末はPCのデータ入れ替えに手間取って、ブログの更新に手が回らず、目が疲れた〜!で終えた2020年。

年賀状の宛名書きも、新しいPCでやったら、途中でプリンターが両面印刷にッ!!!何〜??!!どうして〜っ!!!で、手書きでグシャグシャ。。。。ぐったり疲れてベッドに入って、いつもは聞こえる24時の船の汽笛も聞こえなかった😂

今年のお正月はコロナ感染拡大で(まだダメ!)、外出自粛。お正月はいつもは鵠沼の夫の実家に行ったり妹とその連れ合い、姪夫婦が家に来るのだが、今年はなし😥

 

去年は3月頃からコロナ感染が広がって、美術展や舞台、イベントなど次々と中止。緊急事態宣言で3月から5月は閉じこもり生活。行きたかった公演も、講習会も、映画も、ほとんど行けずだった(!)が、そんな中でも心に残る本、かろうじて鑑賞できた展覧会などもあり。

読んだ本では、ルシア・ベルリンの「掃除婦のための手引書」、テレツィア・モーラ「よそ者たちの愛」、それに若松英輔の「霧の彼方 須賀敦子」を読めたことが大きな喜び。励まされることが多かった。ひろしの「ひとりで生きていく」も妙に納得できた。

展覧会は思うように行けなかったが、ギリギリ閉鎖直前の2月に行った渋谷BUNKAMURAザ・ミュージアムでの「永遠のソール・ライター展」と、6月に事前日時予約で行った近代美術館の「ピーター・ドイグ展」。

初めて観る「ピーター・ドイグ展」は思った以上に素晴らしい作品ばかりで、視覚化されている既存の諸々を今の感覚を通して表現することの新鮮さを実感した。

上野では興味のある展覧会がいくつも開かれていたが、コロナ感染の中、横浜から上野まで混雑するJRに乗って行く気にもなれず、そのうち会期終了。。。

 

実際にそこに行って観る、聞く、体験するは出来なかったことが多かったけれど、代わりに、ネットで触れることができた素晴らしい発見もあった。

一つはシャネルネクサスホールが配信した「シャネル・ピグマリオン・デイズ」で観た平間今日史郎さんのピアノ演奏。これは素晴らしかった!新鮮な感覚のクラシックピアノを聴いた!!今年は是非とも銀座のシャンルネクサスホールで生演奏を聴きたい!

もう一つは、時々形意拳を習っている大陸武術協会の陸瑤先生がYOU TUBEでライブ配信を始め、そこで八段錦という中国古来からの健身法を習ったこと。これは大きな収穫だった。

これまでやってきた太極拳と経絡ストレッチの両方が一つにまとまって、健身法として動きの目的と正確さを知り、合わせて身体表現としての太極拳の美しさのバックボーンはどこか?について方向性が見えたような気がする(?)

年末からお正月にかけてコロナ感染者数がまた増えてきて😖今年もどうなることやら。。。?ではあるけれど、周囲に振り回されず、肩書きや名声や地位を求めるのではなく、自分の気持ちと心が求めることを、飽きずに地道にやるしかないという思いを新たにするのでありました。

 

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