izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

シャネル・ネクサス・ホールのピグマリオン・デイズ・コンサート動画で聴いた「悲愴」に感動!

2020-10-19 10:45:14 | アート・文化

銀座シャネルのネクサス・ホールには、以前、写真展や絵画展を観に行ったことがある。日本であまり知られていないアーティストが取り上げられることが多く、頻繁ではないけれど素晴らしい作品に出会えるスペースである。

このホールでは、定期的に若い演奏家(主にクラシック系の)コンサートが開かれているのだが、今年はコロナウィルスの影響で開かれず、今回は(10月16日から)、アーティスト達の演奏を動画配信している。

 

その第1回目となる平間今日志郎さんによるベートーベンの「悲愴」を見て聴いて感動!

最初の出だしの音からしてもうビックリ!音が柔らかいのである!

クラシックはあまり聴いていないのだが、そのひとつに、やたら気合いと力が入りすぎて(?)音にビックリする場合がある、という点だ(あくまでもワタシにとって、ですが)。それに、演奏会ではなんか緊張を強いられるような気がして(咳しちゃいけないと思うと咳が出てくるし。。楽章ごとに拍手をしない、というのも感覚的には不自然で堅苦しい気がする。。。見えないルールがあるって感じ)、あまりリラックスして聴けないのだ。

 

で、動画で見た平間今日志郎さんのピアノによる「悲愴」は、出だしを聴いた瞬間に「えっ!?」。知らず知らずのうちに涙が湧いてきたの。音が軽やかで重々しくない。タッチや流れが滑らかで、心にする〜っと入ってくる(もちろん音の強弱はあるし全体の曲想は"悲愴”なのだが)。

動画であるからして、演奏している時の表情や指遣いなどもアップで見られて、「ああ、ここはそんな情感なんだ。。」と彼が表現したいことなどがよく分かる。動画配信では、演奏を聴くことに集中できることも発見(他に観客いないからね)!これはいい!!

画面で映像を見ながらイヤホンで聴いていると、なんだか、雑然とした日々のガザガザした心が洗われるよう。

キャリアや履歴で聴くのではなく、その人について何も知らないまま演奏そのものを聴いて感動する!これって素晴らしいことじゃない?

 

展覧会でイヤホンガイドを通して流れていた音楽と絵が一気に合体して気持ちが震えたり、あるいは好きな曲をたまたまiTunesで見つけてダウンロードしたり。。。たま〜にふとした時にしか聴かないクラシックではあるが、これからちょっと気持ちを向けてみようと思った動画配信でありました。

シャネルのピグマリオン・デイズ・コンサート動画、今後の予定はシャネルのサイト https://chanelnexushall.jp から。

平間今日志郎さんのピアノ演奏動画は、10月23日まで。23日〜29日はヴァイオリンの前田妃奈さん、30日〜11月5日まではチェロの水野優也さん、11月6日〜12日がピアノの八木大輔さん、11月13日〜19日がソプラノの鈴木玲奈さんと、5週連続で配信される。

この機会に今まであまり縁のなかったクラシックの演奏を聴いてみようと思うのでした。

 

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アクアミュージアム美術館に行って、日本橋と丸ノ内の違いを思ったりして 

2020-10-09 13:13:03 | 日記・エッセイ・コラム

今日は台風と前線の影響で雨。。。”秋に3日の晴れなし”というが、3日前の火曜日は穏やかな1日だった。どこからともなく漂ってくる金木犀の香り、寒くも暑くもない日射し、乾いた風は仄かに軽くあるかなしか流れている。。。こんな日は、何日ぶりだろう。。あまりに過酷な今年の春以来、秋がくることも忘れそうだ。

毎年夏のお楽しみだった日本橋コレド室町での金魚のイベント「アートアクアリウム」が今年から年中無休の美術館としてオープンし、先売りチケットを購入したのが8月の開館前のこと。やっと涼しくなったことだし、そろそろ”不要不急な外出”もいいだろうと、行ってきました。

 

新装オープンしたアートアクアリウム美術館は、水槽に泳ぐ金魚と江戸情緒を組み合わせて豪華絢爛な絵巻物のような世界を表現した幻想的で煌びやかな美術館。

大きな水槽から水が流れ出る音、水槽の中でゆったりと泳ぐ様々な種類の金魚たち、照明が変わって眩く輝いたかと思うと一転して闇のように深く青い中に揺らぐ尾びれ。。幻想的で、どこか遠い記憶を呼び起こすような懐かしい世界はひととき日常を忘れさせる。音と、照明と、音楽と、壁に掛かる江戸時代の浮世絵・・・空間全体が江戸の花魁の世界を描きだしている。

アートアクアリウム美術館は、これまで期間限定で開かれていたCOREDO室町の裏手に出来た建物で、商業の中心地だった日本橋の風情が残る場所。小さなギャラリーがあったり、間口の狭い小さな飲食店や昔ながらの(鳩居堂ほどに大構えではない)紙の専門店等が並び、ママチャリがたくさん止まっていたりしてどことなく親しみがある。

展示だけでなく、能舞台をしつらえた食事スペースやカフェラウンジもあり、もちろん、お土産物も種類豊富!日本橋屋長兵衛の金魚まんじゅう(金魚ゼリーはなかった!)と、金魚の刺繍の入ったマスクと金魚柄の紙製マスク(洗濯可能!)、金魚柄のミニポーチを買い込んで大々満足!

歩いていたらどこかの路地で、家から出て来て自転車に小さな子供を乗せて出かける若い男性がいた。

時々行く丸ノ内側の生活感のない知的で洗練されたクールな街が大好きなのだが、日本橋は三越本店やKOREDO室町が立ち並ぶ表通りのすぐ裏手に昔ながらの賑わいのある町が広がっていて、三菱と三井の違いなどにも思いを馳せながら、「やっぱり東京っていいなぁ〜」と思いつつ横浜へと帰ったのでした。

 

 

 

 

 

 

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