izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

2017年大晦日。。。

2017-12-31 12:03:20 | 日記・エッセイ・コラム


2017年は、私の太極拳生活にとって大きな変化があった。
まずは第8回大会からお手伝いを始めた品川区武術太極拳連盟副理事長を退任したこと。
三代一美先生の推薦を受けて品川区連の副理事長を引き受けて6年間。前理事長が体調不良でほとんどの運営を任されていたものの、年々、細かいことでストレスが溜まり、「先生、品川区連の副理事長を辞めていいですか?」と聞いたのが、確か、春頃のことだった。
6月に退任し、8月末まで細かな引継ぎ作業とほとんど同時期に、ここ40年近く師事してきた一美先生の体調が悪化し、緩和ケア病棟に入院した。

多忙を極めていた副理事長職を離れて、少し手が空いたところに一美先生の病状悪化があり、9月になってからは週に一度病室で、助けにもならないお世話をした。
先生は10月に闘病の甲斐なく逝去されたが、私としては、悔いを残すことなく先生を見送ることが出来た。。。。
何か、見えない自然の力が導いたのだと思いたくなる流れであった。

そんな一年ではあったが、合間をぬって遊ぶことも、もちろん忘れない。
渋谷、六本木、竹橋、銀座、上野と、ちょこちょこと好きな美術館やギャラリーに出かけた。
今年の一番は、なんといっても渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムで開催された「写真家 ソール・ライター展」。
会場で買った本は、繰り返し見て、読んでいる。そこに掲載されている写真と、ひと言二言のメッセージが、どれだけ心を鎮め、安心させてくれることか。。。
ソール・ライター展は二回も観に行ってしまった!
http://blog.goo.ne.jp/izumish0310/e/d9f92830bdb496ed361ab0f82dc8aa04

「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン〜世界一優雅な野獣」も素晴らしく感動した映画だった。
天賦の才能に恵またからこその孤独、葛藤、闘い、美しさを希求する心。。。。
才能と引き替えに神様は魂までも求めるのか。。。そんな、心が震えるほど美しい映画であった。
http://blog.goo.ne.jp/izumish0310/c/ba1b0afe2de7d0ab24c635438adce350 

今年は、ほとんど本を読む時間がなかったが、後半になってやっと積んでいた本を手に取る時間ができた。
読み始めた数冊の中では、イーユン・リーの「千年の祈り」。エミリー・ディキンスンの詩集「わたしは名前がない。あなたはだれ?」。それに、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」が深く心に入ってきた。

孤独と向きあう強さ、感性を持った人ーーそんな人と、彼らが創造する作品が好きだな。
社会的な地位とか肩書きとか、資格とか、看板に惑わされず、自分一人でいることが出来ること。
競わず、連まず群れず、流されず、本質を見つめる眼を持ちたい。
本を読んだり映画や絵や写真展を観たり、もろもろのことは、そのための指針でもある。


私にとっては太極拳もその一つ。

天と大地の間に立って、自分の軸が天地の軸に繋がっているようなイメージが、ここ最近、たま〜に出てくることがある。
天と地の間に、自分一人立っている。。。って感じ。
カラダを通して感じたことが真実、といえるように、来年もまた地道に日々錬磨を重ねられるように努力したい。

とはいえ、言うほどに人間が出来てるワケではないからして、やっぱり、人の言動が気に障ったり、腹が立つこともあるから、来年は心の修行もしなくてはなりませぬ。

 

  

 


   

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀座・奥野ビル、ギャラリー3件で刺激うけ

2017-12-24 13:26:35 | アート・文化

今年は5月頃から、次から次へと大きな変化が押し寄せ、それに付随しての作業や後処理、準備などに追われた年だったが、それらも一段落した水曜日、銀座・奥野ビルにあるギャラリー「Gallery Nayuta」に。

銀座1丁目の名鉄メルサ裏手にある奥野ビルは、銀座で地区80年以上になる古くて美しい建物。

今は、そこに20店のアートギャラリーが入る、アート好き・古い建物好きには知られたスポットだ。

画廊でお喋りしてると、中を覗きこみながら、まるで観光地のように廊下を歩く人が結構いるのだ。

 

以前にも紹介した「Gallery Nayuta」では「工房集セレクション展〜12の月のおくりもの」が開催中であった。工房集の今年の12人の中からチョイスした6人の作品を見ながら佐藤香織さんとお喋り。

障害のあるアーティスト達が日々の表現行為をしている作品が展示されている。ポストカードくらいのサイズの紙に細かくギッチリ描かれた作品は、運動とか、台所用品とか、四文字熟語とかなんとなくテーマがあり、それらはすべて記憶によって書かれているもの(!)。。。すっかり忘れている四文字熟語の作品もある。
 
佐藤香織さんの「この突き当たりのギャラリーも面白いですよ」というオススメに従って、同じ階の左手「ギャラリーカメリア」に寄って「Mina Yamano's Exhibition」。
エッフェル塔やバレエのデッサンなどの小品の数々はとってもパリ風。歌手としても活躍中の方の初の個展とか。”歌うように描きたい、描くように歌いたい”ということば通りの軽やかな作品に気持ちが軽くなる。
 
香織さんが、「3階の『巷房 KOBO』もいいですよ〜」というので、3階におりて「俎徠友香子展 ”Mirabillia”」を覗く。
フェルトを何層にも重ねて、圧縮して、切ったり抉ったりした不思議な立体作品が、壁からキノコのように生えている(!)ふんわり、むくむく、ほっこりして、思わず触りたくなるような布の暖かみと形に、チョット新鮮なショックを感じた。どれも小さい作品なのだが、ファイルを見ると大きなものもある。
「地下の階段下に大きな作品もあります」というので、地下まで階段を降りてこれも見る。
 
この奥野ビルは、1932年築と1934年築が左右対称に並ぶ建物で、だから、階段室が壁を隔てて二つあり、踊り場では二つの階段室が窓で繋がって(?)いて、何気に花がおかれていたりする。
なんだか、小さな巣がいくつも集まって一つの集合体をなしているような、古くて静かなのだが、賑わいのある建物である。
エレベーターは手動で、扉も手で開ける。「一度に2箇所の識別は出来ないので(!)、誰かと乗り合わせたら、一人が降りたら次の階を押す」とか。パリのアパルトマンのよう。
 
 
「Gallery Nayuta」は通常、開いているのが水曜日からの週末で、私は、木・金・土・日は、教室もあって来られないことが多い。貴重な水曜日にタイミングよく寄れて、2つの個性的なギャラリーも紹介してもらって、なんとなく身体も軽く、得したような気分。
こんな小さなギャラリーで出会う若い新しい作品に刺激を受けて、抱え込みそうになる余計なグシャグシャがすっかり落ちました。
 
 
 
 
 「Gallery Nayuta」https://www.gallerynayuta.com 「工房集セレクション展〜12の月のおくりもの」
 
「ギャラリーカメリア」https://www.gallerycamellia.jp 「Mina Yamano's Exhibition」
 
 
「巷房 KOBO」http://gallerykobo.web.fc2.com/kobo1.html 「俎徠友香子展 ”Mirabillia”」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「三代一美先生お別れの会」が終わって

2017-12-17 13:10:12 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、私の太極拳の師であった三代一美先生のお別れの会があった。。。

一美先生に師事して以来、もう40年近くなる。私の太極拳の歩みの常に先を歩き、先導してくれた存在でもあった。

 

一美先生に誘われて初めて陳式太極拳の学習のために、中国に行った時のことを時々思い出す。

1986年当時の中国は、まだまだインフラの整備が整っていなくて、陳式太極拳の聖地・陳家溝に行くには、上海から鄭州という街まで、夜行列車に17時間(!)の旅であった。

列車はコンパートメントの4人席(&ベッド)なのだが、何故か私達女性3人の中に中国人の男性が一人混じってしまって(!?)、そのオジサンのビックリしたような顔は今でも覚えている。

 

列車のトイレは、まあ〜、汚れ放題(!)で、何だか分からないが食べ物の残飯やら紙くずやらのゴミが、見るのもオソロシイといった感じで足の踏み場もないくらいに落ちている。

イヤだの、汚い、だの言っててもトイレは使わないワケにいかない。。ゴミはなるべく見ないようにして、そそくさと用を済ませる。

食堂は、テーブルに白い布がかけられ、窓にはレースのカーテン。。。と聞けばお洒落なイメージを思い浮かべるが、洗濯済みは分かるけど、なんとなく色合いがくすんでいて、パリッとした感じではない。

日射しが降り注ぐテーブルにはビールが並んでいて、食堂車の従業員がそのビールの栓を抜いてくれる。

ここではビールは冷えていないのが常識なのでありました。

夜と朝の食事は、中華料理だから油を使ったものが多いが、(当時は)油もお醤油も調味料全体が素朴で(つまりは匂いが強い)、繊細な舌には合わない(私は気にせず、それなりにいただきました)。

 

17時間の列車の旅は長い。景色を眺めていても、広い中国であるから、ほとんど変化がない。地平線の向こうまでも畑が続いてると思うと、今度はゴツゴツした岩山のような風景が延々。。。

同室になった中国人のオジサンと、片言の中国語でお喋りした。

「どこまで行くのですか?」

「会議で成都まで」

「どのくらい時間がかかりますか?」

・・・この辺りまでは、中国語会話の見本のような流れだが、「列車で2泊3日」と聞いてギャッ〜!! 

「2泊3日〜〜ッ!!?? 会議にぃ〜〜ッ!!どうして飛行機で行かないの〜??」

「飛行機は落ちたら危ない」

ヒエ〜ッ!!!! 一気に日本語中国語入り乱れてのビックリ会話になったものでありました。

オジサンは、なんでそんなに驚いて大騒ぎするのか、理解出来ない。。。という顔してた。

 

この時以前に中国にはツァーで来ていたのだが、ただ旅行で通り過ぎるのと、目的があって滞在するのとでは、その国にたいする理解度がまるで違う。

出てくる料理も違えば、2週間近く滞在するホテルでの毎日も違う。

食事のたびにワーワーギャーギャー、いちいち反応して大騒ぎの大笑いのしていたワタクシではありましたが、太極拳の練習を終えると、その日に言われたことを忘れないようにアタマを押さえるように部屋に戻り、細かく細かくメモ書きしたそのメモは、今となっては貴重な記録だ。

 

大分後になって、この時習った王西安老師が「いづみさんが一番気を通そうとしてる、って褒めてたよ」と伝えてくれたのは一美先生。その言葉に気を良くして、乗せられて、ルンルン気分でここまで歩いて来た、その道に導いてくれたのが三代一美先生であった。

 

2年半前くらいに兆候があったものの、元気に指導に駆け回っていたのが、今年の夏頃から急に体調を崩して、9月に横浜市内の緩和ケア病棟に緊急入院。

それから10月11日深夜に息を引き取るまで、短時間ではあったけれども毎週一度病院に通い少しずつ病状が悪化していく様子を見届けたことで、事実を受け入れる心の準備は出来ていたが、やはり、教室に来られないけど”いる”というのと、”もういない”というのとでは大きな違い。

これから、少しずつ少しずつ、この喪失感を埋めていかなくてはならない。

昨日の『お別れの会』で、簡単なスピーチをしたが、一美先生から教わったこと、伝えたかったことを肝に銘じ、これから陳式太極拳を自分のものとしてさらに深めていこうと思う。

 

それにしても、去年から今年と、大好きな人達が先に旅立っていった。

これは、やっぱり寂しいことだ。長生きすると、こういう悲しみもあるのだね。

 

ぶっつけ本番にしては一瞬揃った!単鞭。

 

モニターに映る一美先生(画像右側)。挨拶するワタクシ

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

植木啓示さんから、12月ライブのお知らせ

2017-12-13 10:32:39 | LIVE MARKET

ソウル・ファンク・ブラジル音楽・オリジナルetc.・・幅広いジャンルのライブを繰り広げている植木啓示さんから、12月のライブのお知らせが届きました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

☆いよいよ12月!
私達のバラエティー豊かなライブをお楽しみ下さい♪

今月の目玉ライブ2本です!
◆12/22(金) KING'S BAR(横浜・馬車道)Tel:045-671-1601
<T☆C☆M Horns 1st Live!>
【出】EU&F feat Tomo☆Can☆Mie Horns :植木啓示(Gt) 福永貴之(Org) 遠藤徳光(Drs) トモぴょん(Tp) キャンディー絋江(As) 市島美恵子(Tb) toko&Mayo(Vo)
[時](1)20:00〜 (2)21:30〜
[H.P]http://kings.bufsiz.jp/
[M.C]2800yen
〜遂にトモぴょん&キャンディー&ミエコの女性ホーンセクション結成!
マイケル・アース・S.ワンダー・タワーオブパワー等 Soul-Funk の名曲をたっぷりご堪能下さい!

◆12/15(金) Bar La Bichette(横浜・浅間町) Tel:045-548-9248
【出】EU&F feat Akiko:植木啓示(Gt) 福永貴之(Org) 遠藤徳光(Drs) 中野渡章子(Vo)
[時間]20:00〜/21:15〜
[HP]http://bar-navi.suntory.co.jp/shop/0X00312901/
[CH]投げ銭
〜今月も植木&福永&徳光のキレ味鋭いJazz-Funk・Latin-Bossa・Fusion・R&Bをお楽しみ下さい!

<その他のライブ>

◆12/14(木)  ZUMA(大船) Tel:0467-67-1576
【出】Groove Generator:矢澤正明(B) 植木啓示(Gt) 末永アリサ(A.sax) 小嶋浩教(Pf) 笹野凪(Drs)
[時間]20:00&21:30
[CH]1500yen
〜湘南のマーカスミラー矢澤率いるJazz-Funk Band "Groove Generator" 2度目のライブです!

◆12/16(土) Table d'Hote (西横浜又は戸部) Tel:045-315-2504
【出】UK☆YK feat Rie:植木啓示&横山貢介(Gt) 鈴木利恵(Vo.Perc.Pianica)
〜お馴染み、植木&横山&リエによるブラジルミュージック・UKオリジナル・J-pop・クリスマスソング等をお楽しみ下さい♪
[時間]19:30&21:00
[CH]投げ銭
※電話予約をおすすめします


FB:ウエキ ケイジ
http://mms9141.kugenumachannel.net

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

経絡ストレッチで1年の疲れを流しまっしょ!

2017-12-04 11:15:58 | 教室と講習会のお知らせ

太極拳には、中国の陰陽思想と易経、それに経絡学説が組み込まれている。

経絡は、言えば、”気の流れる道”。気とは、”生命エネルギー”と言い換えることができる。

陳 正雷老師の中国語の本には、後ろの方に、経絡についての記述があり(読めないんだけど図と漢字で見当)、太極拳と経絡の関係が推察される。

 

かなり前のことになるが、王 西安老師が「采気」の講習会を開いたことがあり、その合宿に参加したことがあった(富士山麓で、寒〜い冬のこと)。その時に繰り返し練習したのが、逆腹式呼吸であり、それは同時に、知らず知らずのうちに、経絡の督脈と仁脈を意識することでもあった(今考えるとね。当時は何も分からなかった)。

で、経絡ストレッチは、太極拳とは別ではあるが、基本の姿勢を整えて気が流れやすい身体を作る→ひいては、太極拳で要求される「立身中性」「虚領頂勁」「含胸抜背」。。などの四文字熟語の理解が深まる。。のでありました。

その経絡ストレッチの教室を以下の通りやってます。興味のある方は是非。

太極拳の動作はやりません。その場ですぐに気持ちいい!経絡ストレッチ

■12月11日(月)13:00ー15:00  横浜市西スポーツセンターサブアリーナ

※横浜駅西口ダイヤモンド地下街より⑪番バス乗り場。「浅間町車庫」下車。すぐ。

■12月26日(火)13:00-15:00 横浜市竹の丸地区センター中会議室

※JR根岸線『山手駅」下車。徒歩5分(上り階段。坂道)

参加費は、1回2,000円(月曜日に続いて火曜日も参加する場合は、火曜日分は1,500円になります)

 

申込み・問い合わせ linmuizumi@gmail.com

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする