しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

伊藤野枝さんの新しい本をやっと買う。

2016年10月01日 14時30分19秒 | 今宿関係

今宿が輩出した女流活動家、伊藤野枝に関する本「村に火をつけ、白痴になれ」栗原康著、を買いました。女子に参政権もない男性中心社会の時代に女性の権利を社会に訴えて、日本軍に惨殺されたのが伊藤野枝さん。今宿の地元では、そんなやつ今宿にはいなかったと言われるくらいあまり評価されていませんが、女性として自分に正直に必死に生きた人です。当時女工、女給、女郎さんの待遇を、もっとひとかどの人間並みに扱ってほしいと訴えただけなんですが、政府からは反政府分子として扱われたようです。今は女性が男性より強い家庭も増えましたが、今では考えられないくらい男尊女卑の時代に女性の権利の向上を訴えた人です。その勇気を再評価してほしいものです。少なくとも今宿の人だけでもよろしくお願いいたします。残念ながら今宿の唯一の本屋の双葉書店でもこの本は平積みされることもなく、店員さんの推薦ポップもなく、在庫さえありませんでした。伊藤野枝さんの文章は固いのが多くて読みにくいそうですが、この栗原さんの文体は読みやすく、全国の若い人に読まれているそうです。

今宿の地元の歴史研究家大内士郎さんが案内を頼まれて栗原さんともう一人の友人を連れて、今宿の伊藤野枝さんゆかりの場所を案内されたそうです。ほとんど友人の方ばかりが大内さんに質問され、栗原さんはほとんど声を出されなかったようです。その後、大内さんは栗原さんからこの本の謹呈を受けたそうです。大内さんも、若い人が読みやすい内容だとおっしゃっていました。

せめて、今宿の人に読んでいただきたい本です。

9/18の深夜のTV番組「ご本、出しときますね?」(オードリーの若林がMC)で、編集ライターの窪美澄さんが、落ち込んで自分の自信を失いかかったときに、読むことを勧める本として、この本を推薦されていました。

これから、僕も読みますが、いつか感想を書きたいと思います。

地元では評価されていませんが、女性の地位の向上が謳われている時代です。きっと野枝さんの評価は今後高まっていくことでしょう。外部から野枝さんのゆかりの地を訪ねてくる人は増えてくると思います。外部から来た人に今宿の人が、野枝さんのことを質問される機会も増えると思います。そのためにも、一読ください。さいとぴあの図書館の蔵書の中にこの本はあるのでしょうか?