いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

基軸通貨はやめられない止らない:機軸通貨の旨味は、

2011-10-31 21:31:43 | 日記

 USドル機軸通貨の始まりは、長引くベトナム戦争へのアメリカの介入により、莫大な戦費が嵩んだために、金(ゴールド)による債務を国内に備蓄されている金で支払うことが困難になったことからです。はっきり言えば、金(ゴールド)策に困って、1971年8月15日のいわゆるニクソン・ショック以降は金と米ドルの兌換を停止したということです。

 実際のところは、「兌換停止」に追い込まれたというべきです。つまり金策が尽きたら、デフォルト(債務不履行)というべきところを格好をつけて金本位制を止め、USドルを機軸通貨として各国通貨も1973年までに変動為替相場制に移行することを決めた。アメリカのしたたかな戦略に世界は乗せられたということです。金本位制は完全に終焉を迎え、「変動相場制に移行した」と言うほど上品なものではない。

 ニクソンショック後は、アメリカは金(ゴールド)の束縛から解き放たれた。これがために、アメリカは紙切れを印刷するだけで、世界から各種資源や製品を手に入れることが可能になった。それで又、無駄遣いを始めた。

 そればかりか、ベトナム戦でこりたはずだったが、ベトナム戦後も、カンボジア、アンゴラ、エルサルバドル、ニカラグア、レバノン、グレナダ、パナマ、イラク(湾岸戦争)、ハイチ、アフガニスタン、イラクなど数え切れないほど、軍事介入した。

 そのためにどれだけの人が死に、どれだけの戦費を浪費したことか、想像もつかない。日本は第二次大戦後、日本円は紙切れ同然になったが・・・。

 アメリカはニクソン・ショック前までは、金(ゴールド)は1オンス35ドル、それが現在1700~1800ドルだから50倍、以前にも述べたが、USドルは金(ゴールド)からみると、5000%のハイパー・インフレ状態である。日本の戦後とおなじ状態であると言っても過言ではありません。

 アメリカの債務総額は62兆ドル(GDP比430%、日本の200%よりも凄い)、約4800兆円になる。これが事実ならアメリカもデフォルト? いやそれでも尚、アメリカがデフォルトに陥ることはないだろう、ドルを刷ればいいんだから(苦笑)。しかし、アメリカが焦っていることだけは確かだ。

アメリカ連邦の総債務62兆ドル、アメリカ経済ニュースBlog
今日のUSA Todayの一面 "U.S. owes $62 trillion"
http://uskeizai.com/article/208305827.html

 本日31日の東京外国為替市場は、政府・日銀がことし8月4日以来の市場介入に踏み切ったことを受けて、円を売ってドルを買う動きが急速に強まり、一時円相場は1ドル=79円台まで値下がりしています(21.00時現在約78円)。
 介入は誰のため? 介入効果は、ほんの一時的で無駄な抵抗です。今年3月と8月に、合計5兆2千億円の円売りドル買い介入していますが、その金はそっくりそのまま米国債購入費に化けたものと思われる(外貨準備高の増加のうちそれに見合う金額の外貨証券が増えている)。筆者に言わせれば、悪女の深情け?ごろつきに貢ぐ哀れなニッポン、大和魂今いずこ?というところ。ほんまに嫌になっちゃうぜ(苦笑)。

 安住財務相は「必要があれば、断固たる措置をとる」と連日のように介入を示唆し続けた。本日も「市場がどう思おうと、私としては納得いくまで介入する」と述べ、介入は大規模になるという見通しを示した。だが、口を大きく開けて待っているのは、FX取引の連中とUSAだ。
オオカミ少年”安住財務相 口先連発で介入効果低下、FXの餌食に(MSN産経ニュース)と言われる始末だ。 本日の株式市場もそれを見抜いているから、日経平均はマイナス62円の8988円でした。