いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

事業仕分け終了、財政効果1.8兆円よりもっと重要な問題がある

2009-11-29 17:23:11 | 日記


 予算カット7500億円 事業仕分け終了、財政効果1.8兆円だそうです。
 2010年度予算概算要求のムダを洗い出す作業は、延べ9日間の事業仕分け(不要、不急)作業終了。「廃止、凍結」や「予算縮減」などで約7700億円、国庫返納を求めた独立行政法人の基金など約1兆400億円の“埋蔵金”発掘と合わせ、仕分け結果をそのまま反映すれば、計1兆8000億円程度を捻出できた計算になる。

これに対して自民党の河野太郎氏は27日、最終日となった政府の行政刷新会議の「事業仕分け」を見学し、国民やメディアの注目の高さや政府全体として取り組んでいる点をうらやんだという。

一方、森元首相、民主の事業仕分けを厳しく批判、石破政調会長は「よく方針が見えない。つじつまあわせではないか」、「不要より優先順位示せ」と批判した。谷垣自民総裁は「血祭りにあげているようで、セレモニーのにおいもしないではない」と批判した。

 自公政権が作成した『2010年度予算概算要求』のムダを洗い出す作業を民主政権がやるのだから、彼らが批判したい気持ちはわからないでもないが、政権から転落した自民の批判は所詮、「犬の遠吠え」、ハチの一刺しにもならないだろう。

 今回の事業仕分けは、ムダだったとは言わない。が、しかしもっと真剣に検証すべき重要な問題がある。
過去にも既述したが、外貨準備高の問題である。

 2001年4月小泉政権成立から、自公政権崩壊(本年8月31日)までの8年余りの間に、外貨準備高は3614.7億ドルから1兆423億ドルとなり、6808億ドル増加させている。この間のおおまかな為替レート115として約78兆2920億円となる、現在の為替レート90円とすれば61兆2720億円となり、為替差損だけでも、17兆200億円となる。1.8兆円どころではない

 6808億ドルのうち、95%に当たる6467億ドル(為替レート115円で約74兆円)が外貨証券である。これらの巨額の金は、国会の審議も経ずに外債購入している。しかも、一方で国家財政の危機を唱えながら、国の借金(国債)は後の世代に負担させてはならないと緊縮財政を主張しながら、何故巨額の外債を購入しなければならなかったのか、真相を明らかにするべきである。

 岡田外務大臣は、「核持込や沖縄返還をめぐる日米政府間の密約」解明に全力を尽くすというが、タブーは外交密約問題だけではない。


Drジョーとのよもやま話:雨のち晴れ、株は損切りしても市場は晴れない?

2009-11-28 17:14:38 | 日記

 

Drジョー:
最近気温の低い日が多かったお陰でしょうか。公園にでかけたら、もみじの葉もようやく赤く色付いており、色とりどりの景観を楽しめました^^

小学生のころ歌ったこの歌が頭に浮かびました・・・
http://www.youtube.com/watch?v=dzWwTIn4KUA

いかりや:
“断食”の市橋容疑者、和風弁当を初完食
 逮捕以来、2週間水分しか口にしていなかった市橋達也容疑者(30)が24日、昼食で出された「焼肉弁当」を完食した。“断食抵抗魔”も「焼肉弁当」に母親の味を思い出したのだろうか。
それにしても、どういうつもりで断食していたのだろう?

童謡 「もみじ」 ありがとう。心に沁みる歌です。

「NHK紅白」の出場者発表の話題で、もう年の暮れか・・・。
老い先短いわてがふと思い出したのが、「命 みじかし 恋せよ おとめ~~

http://www.youtube.com/watch?v=c7RA3R2jgtY

Drジョー:
「ゴンドラの唄」、ありがとうございます。

背景の映像に目が吸い付けられましたがな(笑)
なんや知らん、見えそうで見えない?色っぽい映像ですねえ^^

これは、何かの映画の場面ですか?
男優は市川雷蔵みたいに見えますけど・・・3人の女優も見たことのあるような??
ご存知やったら教えて下さい^^

いかりや:
何の映画か知りませんが、映画の場面みたいだす。はい、出演者は、市川雷蔵、京マチ 子、越路吹雪、若尾文子さんです。

ゴンドラの唄は、You Tubeにはいろんな人が歌ったものがありますが、加藤登紀子のがこの映画の場面とよくマッチして、あのやるせない歌い方がわての気持ちにぴったりきました。はい、いかりやの独断と偏見で厳選しました(笑)。

三人の女性の入浴シーンも、昔の映画の方がすばらしいですね。何よりも、あの黒髪がすばらしい。

最近のTVに出てくる芸人たちの、男の茶髪をみるとがっかりします。
最近はたとえば、北野たけしなど、茶髪している軽薄な芸人がたくさんいますね?茶髪している男が、サムライだの、大和魂だのと口にするのをみると蹴っ飛ばしたくなります。

Drジョー:
はい、高齢の人がおしゃれ心で髪を黒く染めるのは結構ですけど、茶色や金色?に染めた髪には馴染めません。蹴っ飛ばしたくはなりまへんけど(笑)

円高が亢進して、わての株ちゃんも元気をなくしています・・・

いかりや:
わての知人は2年くらい前、日本航空の株を200円~で買って、今半分以下の90円です。

一時プラスが出ているときに自慢していました。わてはえらそうに「欲ばらないで利が出ているうちに早く売ったほうがいいぞ」とアドバイスしたにもかかわらず、長持ちして大損こいた。人間欲と戦うのも難しい。

わての場合も人のことは言えまへんのどす、盆前に損切りしました

わての「五木の損ぎり唄」だす、聞いてくんなまし。

おどま損ぎり損ぎり 損から先ゃーわからんと~
損が早ーよ来-ても もどらなーい

おどんが損したちゅうて 誰(だい)が泣ゃーてくりゅうきゃー
裏の松やーまゃ せみが鳴ーく

せみーじゃござんせーぬ かかあーでーござる
かーちゃん泣ーくーなあーよ 気にかかる

 株は何の花 損そーん椿
  損は天から なみだ雨

 なさけなかー唄でごめんちゃい。 

Drジョー:
力作? 「五木の損ぎり唄」をありがとうございました^^

>損が早ーよ来-ても もどらなーい

そうですね~、もう戻らないと思えば気が楽になります^^

仰るとおり、株や賭け事は止め時が大事やと思います。

過分な欲を出さないことと、不調を感じたらあっさりと身をひく、その見切り時を間違えなければ損しても小さい額ですむのとちゃいますやろか(自分に言い聞かせてもおります、笑)

 


デフレスパイラル?と為替レートについて

2009-11-27 11:35:05 | 日記

いかりや:
 今にはじまったことではありませんが、ここのところことのほか、「デフレ構造慢性化」とか、日本経済は景気悪化と物価下落が同時に進む「デフレスパイラル」の恐怖に直面などとデフレに対する警戒感を発する報道が多い。
 
 デフレの原因は簡単明白です。日本人の所得を低下させた(これについても既にのべました)、もう一つが為替レートが異様な円高状態になったからである。現在の為替レートは一昨年(2007年)に比べると20円以上円高になっている、昨年のリーマン・ショック前とくらべても、12円ばかり円高である。円高になった分、それだけデフレが深化したわけです、起きるべくした起きたということです。為替(円高)が日本経済を不況に陥れているいることに対する認識が、エコノミストたちも経済学者もまるで欠如している。

 藤井財務相は25日夜、円高が進み、1ドル=87円台になっていることについて、「アメリカのドルの問題が基本にある。円の問題ではないと考える。ドル安からきていることは間違いない」と述べ、、「(為替が異常に動いた時は、それなりの対応をしないといけない」と語り、状況次第では為替介入することもあり得るとを示唆した。

 今更アメリカに問題があると言っても詮無いことです日本がアメリカの言いなりになったことが諸悪の原因です。今のUSドルを機軸通貨とする変動相場制に乗ったことが間違っている。中国は変動相場制に乗っていません。中国はずるい? だったら、日本も中国のしたたかさを学ぶべきです

 藤井大臣は為替介入をにじませた発言をしていますが、本気で言っているのかどうかわかりません。やったとしても介入効果はありません、過去の実績がそのことを示しています。
 現状の為替市場はマネーでマネーを売ったり買ったりするマネーの投機市場になっています。彼らの餌食にされるのが関の山でしょう。2003年1月~2004年の3月まで史上最高の約35兆円の市場介入していますが、効果なしでした(本件は過去に既述しましたが、この時は円高阻止が目的ではなく、円を売って買ったドルで米国債を買ってブッシュのイラク戦を支援するのが目的だったものと思われます)。2004年の4月以降、今日まで丸5年以上一度も介入していません。財務省は介入効果がないことを知っているからでしょう、多分。

kenkensya:
「林業再生」という掛け声は結構なものだと思うが、現在のような為替レートでこれを実行すれば、必ず「輸入米偽装横流し事件」と類似のことが木材についても生じる。あらゆる施策の前に1ドル=160円前後、すなわち今の為替の倍のレートが基礎となるのを忘れてもらっては困る。

いかりや:
林業だけでなく、農業も同様です。食料自給率と為替については、本ブログ7月以降で述べています。日本だけが飛びぬけて食料自給率が異常に低い原因は為替レートが極端に円高に傾いているからです。

kenkensya:
ポートフォリオアプローチから考えてみれば現在の異常な円高は明らかに円の供給量が不足していることに拠るのではないだろうか。
では如何ほど円を刷ったらよかろうか?これも相場物であるからkenkensyaの公式が当て嵌まる。Y=0.45X自乗である。この珍説で計算してみると円の供給量を15%増やせば為替は凡そ2倍の1ドル=160円になるはずだ。やる気になれば造作もないことだろう。

いかりや:
ポートフォリオアプローチですか?それと円の供給量がどのように結びつくのかよく理解できませんが、日銀は1995年以降過去に例がないゼロ金利政策と量的緩和政策を続けた。そのため資金はもうジャブジャブに市場に溢れているはずです。にもかかわらず、円安にはなりませんでした。


高杉晋作と攘夷:今のニッポンは・・・続き3

2009-11-23 18:48:34 | 日記


 明治維新は、民衆の市民革命によって始まり成就した。これは領民の圧倒的な支持なくしてはあり得なかった。しかし、彼ら領民たちの功績は、その後の権力者によって掻き消され評価されることはなかった。明治新政府は長州の領民が抱いた夢と異なるものだったに違いない。その後『攘夷』は軍国主義へと変質し、大正、昭和へと引き継がれた。

 少々大袈裟だが、マルクスやレーニンの求めた共産主義も、所詮、高杉晋作らが求めた尊皇攘夷も、「革命が成就すれば、誰かが統治しなければならない」という点で似たり寄ったりである。そのとき権力を握ったものが、自分たちの都合のよいように、権力を行使するだけのことである。
 権力者は自分たちの体制を維持するために、異分子を徹底的に排除する。旧ソ連のスターリンの圧政をみればよくわかるし、日本の軍国主義も同様だった。

 この世の中に理想的な政治体制などありえなない。
 日本は第二次大戦で負けて64年、高杉らが唱えた「攘夷」は今どこに行ったのだろう? 戦後の日本は、掌(てのひら)をかえすように、夷狄(いてき)に頭(こうべ)」をたれ、恥の文化を捨て、GHQの巧妙な策略に乗せられた。そして、戦後営々として築いてきた終身雇用制や年功序列は崩壊した。小泉元首相は、形だけは靖国の英霊を敬う姿勢を示しながら、アメリカニズムの掌の上で踊らされた。

 バブル後は米国流のグローバリゼーションと市場原理主義の荒波に翻弄され、怪しげなグローバル・スタンダードにのせられて規制緩和した揚句、1700万人を超える非正規労働者が巷に溢れている。まるで、ご主人さまの言いなりに、しどけなくブラジャーをさげ、パンツをさげて寒空の路頭に投げ出されてなす術もなく手を拱(こまぬ)いているようなものである。

 人権を尊重する社会と言いながら、毎年、3万人を超える自殺者を出している、ここ11年間で自殺者は35万7千人を超えている。これだけの自殺者を出す国(社会)が人権を尊重する社会と言えるのだろうか。1700万人を超える非正規労働者は、失業予備群であり、完全失業者が今年10月まで12ヶ月連続して増加し、今年の派遣村は昨年末よりも90万人増と報道されている。

  「竜馬がゆく」や(「翔ぶが如く」、「坂の上の雲」など明治のロマンを描きつづけた司馬遼太郎は昭和の時代を、「この国のかたち」のなかで、昭和の軍部の横暴(統帥権を盾にした軍部)と暴発を厳しく批判しています。そして彼は、「昭和の初年から太平洋戦争終了までの日本は、長い歴史のなかで、過去とは不連続な異端の時代」だと言っています
 しかし、平成の時代こそ、夷狄に屈した異端の時代といわねばならない。為政者たちは、そういう認識が極めて希薄である。

 今の時代は、少しだけ幸いなことと言えば、選挙によって政治家を選ぶことができることくらいである。自公政権が倒れたのも、民衆の怒りの現われだろう。しかし新たな政権が、夷狄に屈せず真に国民のためになる政治を行うかどうか極めて疑問である。
 今後は民衆が政治家のお仕着せの洋服、つまり彼らのマニフェストを着用するのではなく、民がつくった洋服(マニフェスト)を着用させて彼らが行動する時代が来ないものかと思うが、夢?幻?

蛇足:
終身雇用制と年功序列については、本ブログ7月6日の日記『非正規労働をなくしたい、安定した社会を取り戻したい・・・今度は国民が自公を捨てる番だ』を参照ください。

http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20090706

 


高杉晋作と攘夷:今のニッポンは・・・続き2

2009-11-22 18:57:43 | 日記

 文久三年(一八六三)六月、下関の回船問屋小倉屋の家で奇兵隊は結成された。明治維新で最も貢献した縁の下の力持ちは、小倉屋の主人白石正一郎を筆頭とする下関の商人たちであった。
 当時下関は商品流通の拠点であり、北海道、東北、北陸の物産を日本海から瀬戸内海経由して大阪方面に運ぶ海上交通の要所であった。
 小倉屋の主人白石正一郎は家業にたずさわるかたわら、「国学に深い関心を持ち、四十三歳の頃国学者鈴木重胤の門下に入って、尊王攘夷論の熱心な信奉者となった」と言われている。

 小倉屋の主人白石正一郎の残した日記によれば、中岡慎太郎や、西郷吉之助(隆盛)や坂本竜馬、大久保利通、桂小五郎(木戸孝允)など志士400人余りが出入りしていた。京都を追われた三条実美卿ら七卿も白石家に滞在している。文字通り全財産を投げ打って、物心両面から志士たちを支援し、自らも奇兵隊第一号に入隊、弟の廉作は奇兵隊士として戦死している。
 その結果、小倉屋は一千両もの負債をつくり、家は傾いた。

 明治維新で陰の最大の功労者白石正一郎は、なんらの論功行賞もなく維新後は、赤間神宮宮司をつとめ、明治十三年没。土佐の岩崎(三菱)や、三井など特権商人が時の政権と結びついて財閥となったのに反して、下関の商人で財閥になったものはいない。
 維新後、木戸孝允や井上馨は白石を踏み台にしたが、白石を切り捨てた。そればかりか、奇兵隊や諸隊は戊辰戦争が終わると、新政府の常備軍をつくるということで、解散させられ邪魔者扱いされた。奇兵隊は維新後はうとまれ、捨石だった。

 その後白石正一郎の業績も歴史のなかに埋もれ殆ど世に知られることもなかった。白石の業績が明らかにされたのは近年になってからである。

蛇足:
安政4年(1857)11月12日、西郷吉之助(隆盛)が下関の白石正一郎宅に一泊している。
このとき藍玉の高値に困っていた白石正一郎に薩摩の藍玉購入の斡旋をし、以後、白石宅は薩摩人の活動拠点の一つになった。
 西郷は二度にわたって藩主によって、遠島(島流し)されている。投獄、脱藩した高杉晋作に親近感があったものと思う。禁門の変で長州と敵対したが、高杉の攘夷倒幕に共鳴するものがあったはず、だからこそ薩長同盟につながったものと思う。

 高杉晋作について、忘れてはならないもう一人、野村望東尼がいる。
元治元年(1864年)禁門の変で敗れた長州は、幕府に恭順を示し三家老が自害させられた。

 晋作は俗論派(佐幕派)の粛清を逃れて、同年11月、多くの志士たちが頼りにしていると聞く野村望東尼を頼りに福岡の平尾山荘を訪れた。滞在は僅か10日ばかりだったが、望東尼と深い絆で結ばれた。闘い続けて晋作が病(結核)で倒れて死の床で詠んだとされる 「おもしろきこともなき世をおもしろく」その下の句「すみなすものはこころなりけり」と続けたことで有名である。
 下関へ向かって旅立ちの朝、望東尼は自らの手で縫い上げた着物一揃いと次ぎの歌を添えて晋作に手渡したと言われています。
 『まごころを つくしのきぬは 国のため 立ちかへるべき ころも手にせよ』
 晋作をかくまった翌年、望東尼は志士たちの隠匿の罪で福岡藩にとがめられ、60歳の身で玄海灘の姫島に流罪となりました。


高杉晋作と攘夷:今のニッポンは・・・続き1

2009-11-21 19:00:52 | 日記

 高杉晋作が士農工商の身分を越えた奇兵隊を組織したのにはわけがある。

 文久2年(1862年)5月には藩命で、幕府使節随行員として長崎から中国の上海へ渡航している。彼がそこで上海は既に英仏の領地も同然(上海租界)の状況を目(ま)の当たりにしたことである。
 中国では太平天国の農民革命戦争の末期、清朝政府はこれを鎮圧するためにイギリスやフランスの軍隊に頼った。晋作は、自国の内乱を外国の軍隊によって鎮圧するとは、「これは清朝滅亡のもとだ」と喝破している。

 恐らく彼は、このとき清朝政府と幕府をダブらせてみていたのだろう。(戊辰戦争では、幕府側はフランス軍軍事顧問が参加している)。

 当時、日本の領土が現実に外国に占領されかかった例がある、それを民衆の力で守った秘話をあげておきます。
 高杉晋作がそのことを知っていたかどうかはわからない。以下の話は『明治維新と山口県』(井上清著、長周新聞社)という小冊子からの引用と要約です。

 当時、欧米列強は対馬を取ろうとしていた。1861年3月対馬の芋崎にロシアの軍艦が寄港、食料・薪炭を求めて上陸した。仮小屋をつくり、機械などを陸揚げして軍艦の修理場をつくり、小さな海軍基地に仕上げていた。そして対馬藩主に、その土地を99年間租借することを申し入れた。

 藩主はロシアの艦長と面会すれば、その圧力に抵抗できないと考え、幕府の許しがなければ外国人と面会できないと言って、面会を拒否していたのである。
 ところが、外国奉行の小栗上野介(こうずけのすけ)がはるばる江戸からやってきて、ロシアの艦長と会談、一応穏やかに撤去してもらいたいと申し入れた。が、有効な対策をとらないまま、対馬藩主がロシアの艦長と面会することを承認して、藩主が艦長と面会することを許可するという書付を艦長に渡して、そのことを藩主に知らせないまま江戸へ戻ったのである。

 藩主側はそれを突きつけられて、面会の口実を失い、艦長と面会した。案の上、艦長は土地租借を迫ってきた。そして藩主は一応ロシアの強圧に抵抗する姿勢をみせた。
 その一方で、藩主は幕府に願書を出している。「芋崎あたりはロシアの領土も同然になっている。これ以上抵抗できない」「ついては、九州かどこかに相当の領地をわけてもらいたい」、つまり対馬を捨てて、自分たちは代替地をもらいさすればいいというのである。

 このときに、対馬で最後までロシアの軍艦に抵抗したのが、誰かと言えば、漁民であり百姓、及び対馬藩士のなかでも最下級の郷士の青年たちだったのである。その中の一人、安五郎という百姓は、ロシアの兵隊が上陸しようとするところをめがけて、森の中から狙撃し、おどりこんでいって、結局はロシア兵に殺された。その記念碑は今でも対馬にある。

一般の民衆は、藩主のように代替地をどこかにもらうわけにいかず、最後まで抵抗する。半年間にわたって民衆が抵抗してもちこたえているうちに、ロシアにここをとられたら困るイギリスが介入してきたのである。イギリス軍艦が対馬へ来てロシア側と交渉、英・露ともにこの島に手を出さぬということで解決した。

 これが遠因となったかどうか知らないが明治政府はその後、日露戦争へと発展していった。

 高杉晋作が奇兵隊結成を可能にしたもう一人の人物がいる。それについては、次回。

 


高杉晋作と攘夷:今のニッポンは・・・

2009-11-19 18:57:42 | 日記

 この頃有名人の訃報が多い。
 先日、森繁久弥さんが亡くなられた、96歳。長寿をまっとうされた。

 田英夫さんも数日前に亡くなられた、86歳、彼は特攻隊の生き残りでした。
2年前に84歳で亡くなった特攻隊の生き残り、かみさんの義兄と同い年。
18日の東京新聞のコラム「筆洗」によれば、「2007年5月阿倍政権下、憲法改正の手続きを定める投票法案を採決した参院本会議場に、田さんは病身の体に杖をついて登院して反対票を投じた。」とある。

 戦争には重い話が多い、語り継ぐべきかと思う。だが、最早、戦争体験の残酷さを訴えるだけでは、若者はついて来ない。
 「私は31歳フリーター 希望は、戦争。」という若ものまで出現している。今の日本は、多くの若者に夢を与えるどころか、絶望に追いやっている。

  話、変わって昨日は、群馬県館林市三の丸芸術ホールへ出かけました。
 劇団「はぐるま座」の『動けば雷電の如く』という演劇を観てきました。高杉晋作と明治維新を描いた作品です。攘夷を訴え倒幕に走った高杉晋作の物語です。

 馬関戦争(英米仏蘭四カ国連合軍)で負けた長州に連合軍は、300万ドル(百八十万両)の賠償金と下関の港に浮かぶ彦島の割譲を要求した。
 この講和談判の矢面に立つ者がおらず、萩の座敷牢から晋作が呼び出された。
 「賠償金は、そもそも外国船の打ち払いは幕府の命令であり、わが藩が出す筋合いではない、幕府に要求するのが筋ではないか」「・・・いま一つ、エゲレスに彦島を割譲すること、断固拒否する! 砲台の五つや六つを壊されたくらいでは戦争に負けたとは言えぬ。我が長州藩では、防長二州五十万・・・そちらは二千か三千に過ぎぬではないか・・・」、異人どもの総大将は、青い目をひんむいて、たまげた・・・賠償金も彦島割譲もあきらめた。

 戦後64年が経過して市場原理主義経済とグローバリゼーション、実体なきマネー・ゲームにうつつを抜かし、日本を売り渡してすっかり身も心もアメリカナイズされて苦境に立つニッポン、今の姿を晋作はなんとみるだろうか。 

 劇団「はぐるま座」(拠点:山口市三和町)と言っても、殆どの人は知らないと思う。かく言う私も10日ほど前に偶然知ったばかり、主として西日本で公演している劇団です。これまた偶然に、我が家から1時間くらいの館林市で昨日(18日)一日だけの公演だということを知って、万障?繰り合わせて出かけた次第です。

 歴史にイフはないけれど、高杉晋作の「奇兵隊なかりせば、明治維新は違ったものなっていた」というのが、私の持論です。
 晋作は脱藩して奇兵隊を結成した。功山寺で挙兵し、藩軍に反旗をひるがえした。私兵の軍団が、職業軍団の藩軍を破り毛利藩を乗っ取った。その後10万を超える幕府軍を1万に満たない奇兵隊(長州軍)が撃破できたのは奇跡だったのだろうか。

 士農工商の身分を越えた奇兵隊、農民の隊、漁民、商人、医者、神主、僧侶などさまざまな人民諸隊が領内各地に生まれ、その数150を超えたという。領民50万の協力をバックにした奇兵隊の士気の方が、逃げ腰の幕府軍よりも上まわっていた。一般庶民の協力なくして奇兵隊の勝利はありえなかった。
 奇兵隊の規則第二条以下には、たとえば、「農事の妨げ少しも致すまじく、みだりに農家に立ち寄るべからず、牛馬等小道に出会い候へば道へりによけ、速やかに通行いたせ申すべし」、「強き百万といえども恐れず、弱き民は一人といえどもおそれ候こと、武道の本意と致し候」などとある。

 格好よく言えば市民革命隊の勝利だったと言えなくもない。しかし、その後の運命は・・・続きは次回。


不昧公の祟り・・・疑惑のGDP4.8%の成長

2009-11-17 19:06:25 | 日記

kenkensya:

 終戦時、松平宗家の十七代目が江戸屋敷跡の1万坪を「ピストル某」にうまうまと召し上げられた際に松平家が最終的に受け取った金額は50万円であったという。いくら混乱期であったとはいえ、これは酷い。何しろ、この直後に手放した不昧公の茶碗一つが600万円だったというから、まさにタダに近い値段である。あの頃は、こういう無法が平然とまかり通っていたのである。

 さて「ピストル某」はこの1万坪の一部にプリンセス・ホテル(仮名)を建てようと計画したのだが、一つ気懸かりなことがあった。予定地の中に出雲松平家の始祖を祀った祠(ホコラ)があったのである。
 さすがに金が命の「ピストル某」とはいえ、やはり昔の人間である。宗教心の尻尾くらいは残っていた。古い人間にとって祟りは恐ろしいものなのだ。仕方なく、この祠は品川プリンセス・ホテル(仮名)裏手に静かに移され、従業員たちが祀っていたようである。

 やがて初代が亡くなり、これらの財産は二代目に引き継がれてゆくわけだが、二代目になると、もう考えるのは金儲けと事業の拡大ばかりである。彼は品川プリンセス・ホテルを拡張しようと、この祠をぶち壊そうとしたのだ。さすがに憤然とした松平家の子孫によって御神体だけは引き取られたものの数百年前の祠は、哀れ、焚き火か風呂の焚き付けにでもされてしまった訳である。

 何年かして、この二代目は、世界で何番目かの金持ちとなったが、しかし、やはり天は見ていた。満つれば欠くるのが人の定めとはいえ、この二代目はやがて急速に没落してゆくことになる。そして営々と築いてきた北武グループ(仮名)は残らず人手に渡ってしまったのだ。やはり天罰は下ったのである。

ここまで書いてくると読んだ方は気付かれたことと思う。私は大きな声で言う。
「小泉某に天罰あれかし。竹中某に祟りあれかし」と。

いかりや:
 いつの時代も金は不浄に集まる。小泉某、竹中某もでっか? 
 民主党は「事業仕分け」にうつつを抜かすどころやないはず、1兆円、2兆円を削減して喜ぶなと言いたい。小泉政権時に国会審議も経ずに、数十兆円の金が米国債に化けた原因を徹底的に追究するべき

 昨日の報道、7~9月期は2期連続してプラス「GDP年率4.8%」成長だってさ、それを直嶋経産相が嬉々?として規定30分前に公表したことが物議をかもしていた。

 GDP年率4.8%と言っても、よくよくみると名目ではマイナス0.3%(年率)じゃないですか。デフレによるGDPデフレーターによって膨らませた結果、実質GDPが4.8増になったという数字上のごまかし発表みたいなものです(本ブログでは何度も、名目GDPと実質の違いについて既述しています)。名目で4.8%成長ならば、株価は暴騰するはずです。昨日は殆ど無反応、本日の日経平均は逆に下がっています。

 ところで、kenkensyaさん、週間現代買って読みました。『次の総理は亀井』は小沢人事じゃなくて、週間現代人事?でした。 瓢箪から駒つーこともありますが・・・、本日の新聞報道によれば、亀さんは新党日本(田中康夫代表)と平沼グループに、新党市視野に連携を打診という記事が出ていました。政界は百鬼夜行つーところでしょうか。


EXILEと森喜朗、仕事仕分け人に外国人

2009-11-16 17:10:51 | 日記

いかりや:
天皇陛下の即位20年を祝う民間の式典で、人気音楽グループEXILE(エグザイル)が12日夜奉祝曲「太陽の国」を歌っていた。

歌曲そのものにけちをつけるつもりは毛頭ありませんが、日本の伝統を重んじる行事に、何故EXILE(追放・者)なのか、引っかかった・・・わしは時代遅れの爺の戯言?

L/Tさん:

ネット検索してみたら「天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟」の会長が「森喜朗」で、
森がエイベックスと「仲が良い」のでEXILEになったとか、
電通が仕切ったとか
色々書かれてました。

天皇陛下ご即位二十年奉祝委員会
http://www.houshuku.org/houshuku/

天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟
http://www.houshuku.org/renmei/yakuin.html
会長 森喜朗

Drジョー:
森喜朗と言えば失言のオンパレードで、しんきろうと揶揄された人物^^、 
そんなところで、まだ活動していたのですね。

いかりや:
蜃気楼はんでっか?あのハゲタカ・ファンドの巣窟、六本木ヒルズの住民だったつー話を聞いたことがある。

李下に冠をたださずと言いますやろ?同じ屋根の下では、いかにも腐臭が漂う。そんな男が、「天皇陛下御即位二十年奉祝国会議員連盟」の会長とは、困ったもんだなす。

 もうこんな男は日本の政界からEXILEしなければ・・・。

ところで、
たびたび亀さんの登場で恐縮ですが、亀井さんは、必殺?事業仕訳人のなかに、外国人(モルガン・スタンレー証券のロバート・フェルドマン)や市場原理主義者(川本氏は、道路公団改革の民営化推進委員会の委員や年金記録問題検証委員会のメンバー)を入れるな!

ロバート・フェルドマンなる人物は国際金融資本の手先となって動く米国系ハイエナ金融人の一人である。彼こそが郵政民営化を影で画策し、竹中を操った人物。
仙石由人行政刷新相、いったいおまはんは、何考えとるんや千獄行きだぞ!


夜の酒場の風景2題

2009-11-15 15:51:00 | 日記

その1:(kenkensya)

 ベルリンの壁が崩壊したあの日のことは鮮明に覚えている。単身赴任の形で東京に部屋を借りていた私は都内某所の居酒屋で夕食を兼ねて旨からぬ酒を飲んでいた。

 ぼんやりしているところがあるのでテレビで多くの西洋人が歓呼の声をあげ、花火が打ち上げられている姿を延々と映していたにも拘わらず、「アメリカかどこかで大きな祭りでもあったのか」と気付くこともなく酒を飲んでいたのだから困ったものである。
 やがてビール一本に二合徳利が空になって新しく酒をもう一本と鯵の南蛮漬けでも頼もうかと店員を呼んだ際に私は訊ねてみた。「テレビでやっているの何?」
 ところがこの店員も惚(トボ)けた男で「さあ~、ワイン祭りか何かやってるんですかね~」。横の席にいた客がさすがに見かねて「ベルリンの壁が崩壊したんですよ」
 「えーーーーー!!」「えーーーーー!!」、二人して同時に声があがったのは、余りにお粗末ではあった。二十分間はまったく気付いていない計算になる。

  さて美味からぬ酒と書いたが、これには理由がある。この日の昼間に会ったブローカー兼金貸しの男から、特定郵便局の局長たちがオンラインが開始されるまで手元にあった預金を、郵政省からの突合がくるまでの何ヶ月間、高利で回して利鞘を稼いでいるという話を聞いたからである。預金で預かった現金をサラ金に回したり、親戚の者にサラ金をやらしたり、いやその数の多いこと唖然とするばかりであった。土地担保の高利貸しが一番儲かった時代でもあったから、債権者に極めて有利な代物弁済制度と相俟って、郵便局長の中には笑いの止まらなかった者も結構いたことであろう。

 後年、郵政民営化が時局に登ってきた際には「特定郵便局長の世襲」ばかりが問題にされたが、私が当初、郵政民営化に心情的に賛成していた理由はこんなところにある。

 思えば、この年は日本の大きなターニング・ポイントであった。昭和天皇が崩御なされ元号が平成に代わった年である。前年の暮れから昭和天皇のご快癒を祈念するご記帳が盛んに報じられ、多くの市民がこれを目的として皇居に向かった。
 私も余程、行こうと思ったが生来、面倒くさがり屋であるうえに、砂利を踏みしだいてご記帳に向かう人々の足音が、「左から右への重心移動」のアリバイ作りのため我勝ちに突進する、おぞましい様にしか感じられなかったので見合わせた。

 今、考えると、この11ヶ月後にはベルリンの壁が崩壊するのだから民衆の予見能力というのも大したものだと思わざるをえない。そして現在ブログランキングのベスト10をほぼ独占している親米右翼の主宰者たちは、間違いなく、このご記帳の列に並んでいたか、違う仮面を被った同人種であると思っている。

 平成バブルが崩壊する直前のこの頃、ふとした切っ掛けで、イギリスの何とかいうロックシンガーの短い自伝を読んだことがあった。
イギリスでは労働者階級の子弟(working class boy)が世に出る方法は二つしかない。footballの選手になるか、rock singerになるかだけである。体力のないこの著者は唯一の夢を実現する手段として部屋の片隅でギターを弾き始める。私は最後のIt’s the way out !という一文を「出口はそこしかないのだ」と勝手に訳した。今となってみると心に沁みる文章である。

その2:(いかりや)
 ベルリンの壁崩壊後、日本ではバブルが崩壊してまもなくの頃、知人から聞いた話(脚色いかりや)。

 新宿の飲み屋で、わしの隣で飲んでいた若者同士の会話を盗み聞きしてしもうた(普段こんなはしたないことは、せやへんけれど話が面白うて、思わず聞き耳をたててしもうた)。

そのときの彼らの会話(だじゃれ部分はいかりやの創作)。

俺は彼女と長い恋愛の末に結婚することを誓いあった。
ところが、彼女は日本に駐留する黒人のアメリカ軍兵士と浮気して、子供ができてアメリカに行くことになった。
俺となにするときは、あれだけスキンしてと言っていたのに・・・ほんまにくやしかった。俺が問い詰めると、彼女は、「貴方のは、ショート~で猫のとおなじや」と言われてしまった、俺は思わずキャーットと言ってしまった。
彼女は俺とあれするときは、貴方のは「ほんまにハードで最高や」と猫なで声ではなく、ワンワンと泣いて喜んでいたのに、女心はわからん。

そうしたら、片方の男が、「おまえ、黒人のものとくらべるな、ものがちがうんだから、しかたがねーだろ?あきらめな!」ところが、その彼は、「俺だって日本男児や、武士の子孫じゃ!男が廃る」

そして彼は「そんだらことで俺は無性に、腹が煮えくり返った。俺は毎日厚木の米軍基地にアメリカの白人女にあだ討ちや」と思って基地正門付近にナンパしに出かけた。

 あるとき「お前は、そげんところで何ば(ナンパ)しちょっとか」と九州出身の自衛官にどなられてしもうた。

結局、ひとつもひっかけられなかった。やっぱ白い女は薄情(白女ー)じゃった」

いかりやの感想:

「新宿の夜の酒場もふけゆけば、ゆくえも知らぬ恋のざれ言」、
「恋は悲観のなかに生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観のなかで成熟し、幸福(しあわせ)のなかで消えてゆく」・・・あーあっ!若いころがなつかしいのう!


オバマ大統領の訪日は、ユキオ・バラクの関係?

2009-11-14 23:01:54 | 日記


 滞空時間僅か23時間? オバマ大統領の日本滞在時間は、13~14日の2日とは言え、実質的に1日にも満たなかった。
 さて、オバマ大統領の本国でのオバマ人気はすっかり冷えています。しかし日本でのオバマ熱はかなりのようです。
 本日は、オバマ来日のあれこれを追ってみました。

 広島、長崎訪問に意欲 ???
 オバマの演説会場に招かれた被爆地・長崎市の田上富久市長は、「被爆地の代表という思いで聞かせていただき、非常に感銘を受けた」という。オバマのリップサービスに感銘をうけるとは?長崎の市長さん、大丈夫ですか? 

 オバマ米大統領は昨13日の記者会見で、「将来、広島、長崎を訪問できたら名誉なことだ」と述べ、米大統領として初となる被爆地訪問に意欲を示した・・・・・本当かなー? その可能性は低いと思うが、もし広島、長崎訪問が実現したとしても、「核廃絶の必要性」をあげつらっても、原爆投下の「謝罪」はないだろう。『原爆投下は、その当時の大統領の最良の判断の結果としてなされた。今後、人類の未来にあってはならないこと・・・』として逃げるだろう。

 演説会場に、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長が招待された。加藤理事長は「日本の先住民族としてアイヌに光を与えてくれたことに感謝したい」と喜んでいる・・・・・アメリカには、原住民インディアン迫害の歴史があるが、自国のことはさておいて、他国の人権侵害には敏感に反応するのが米政府の特質である。

 日米の当面の棘(とげ)、米軍普天間基地の移設問題は、当面深入りしたやりとりはなかったとみられる。ゲーツ国防長官訪日時のような不協和音を表面化させたくない、という米側の配慮もあったのだろう。

 インド洋給油取りやめ問題は、日米間の大きな問題にはならなかった・・・その代り?鳩山首相はオバマ大統領来日直前にアフガン支援、5年に50億ドル(約5000億円)拠出する提案をしており、米側は漁夫の利を得て満足?したのだろう。「今回はそれほど目くじらたてることもなかろう」、「そのうち、強く出れば更に上乗せになるだろう」などと思っているにちがいない。

 拉致被害者家族連絡会の飯塚繁雄代表や横田さん夫妻もも演説会場に招かれた。滋さんは「北朝鮮も貧困で困っている。解決には国際社会で歩み寄らなければならないと大統領はおっしゃっていた。拉致問題解決も重要だと発言してくれ、北朝鮮にも明確なメッセージになったと思う」。横田早紀江さんは「人権の思いが深い方。(拉致問題解決へ)良い方向に行くと期待している」と話した。 ・・・・・ブッシュ大統領の時も。ホワイトハウスに招かれて、拉致問題の重要性を言及していたが、拉致問題で北朝鮮側に対して何らの努力した痕跡はなかった。

 それにしても今回の演説会場には、森元首相ら政治家はともかくとしても、なかには北野武、東国原知事や、山本寛斉氏や歌手のジェロ、小浜市長など1500人が招かれたが、いずれも米大使館側が事前に口止め?して選んだらしい。米東京大使館には、CIAが日本人の素行調査リストがある?ので、そんなことは朝飯前ということだろうか。

 日米新政権の前哨戦となる「オバマ祭り」は当面終わったが、これでまた日本人はすっかり「オバマ御輿」を担ぐことになるのだろうな。

 本ブログ10月24日の日記では 「バラク・オバマの正体」を赤裸々に暴露した。その他これまでの日記のなかには、食料自給率や、日本経済が為替によって日本がアメリカによって経済的圧迫を受けている実態を明らかにし、日本経済再生はアメリカからの自立が必要であることを説いたつもりだが・・・。

 


よもやま話、あれこれ

2009-11-11 16:37:18 | 日記

Drジョー:
暖かい日曜日(11.8日)の昼下がり、公園に出かけてのんびり池の鯉を眺めていました。

5才くらいの男の子がトコトコ近付いてきて、わてにパン切れを差し出すので思わず、
「おじさんにくれるの?」ニコッ^^  「う~うん、お魚に上げるの」

そらそやろな~(笑)  ちぎって放って「ほら食べてるよ」ニコッ^^

近くで若い夫婦が笑ってこちらを見ていました

いかりや:
毎日殺伐としたニュースが多いなか、日曜日の昼下がりの微笑ましい風景ですね。
先日は遭難した船内に閉じ込められた漁船員が奇跡的に助けられた話がありましたが・・・。

山にキノコ採りに出掛けたまま行方不明になっていた71歳の男性が、1週間ぶりに自力で下山し無事保護された。
家族によると、「水を飲み、キノコや山ブドウを食べていた。葉を集めて敷き詰めて寝て寒さをしのいだ」などと話していたという。

水を飲みキノコや山ブドウをたべ、葉を集め敷き詰めて寝たということは、縄文人の生活を実体験してみたいなもんやおまへんか。

Drジョー:
ほんま、山中で1週間を「縄文式生活」で凌ぎ、その上自力で下山したというのやから大したものですね。「縄文式生活」を見直さんとならしまへん(笑)

冷静な判断力と体力を兼ね備えた男性だったのでしょうが、行方不明になった原因が何だったのか、少し気になります。まさか仙人生活を目指しなすった訳でもないと思いますが^^

いかりや:
はい、よくぞ言ってくれました。縄文式生活はわての憧れの生活様式だす。気候大変動、日本沈没の暁には縄文式生活が生き残りの術になります。

行方不明になった原因が何だったのか・・・
やっぱ、欲の皮が突っ張ったんとちゃいますやろか。「ミイラ取りがミイラになる」つーわけだなす、キノコ採りがキノコにミイラれてミイラになりかけたつーことだなす。

ところで、
のりピーちゃん、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年つーことです。のりぴー介護士?音楽療法士?などと面白おかしく言われています・・・あんまり調子にのりぴーになったらあかん。
亀井さん、外国人参政権に慎重 にすべきと言っています。わても亀さんの意見に賛成します。

Drジョー:

キノコ採りの山から無事生還したおっさん、行方不明になった原因は・・・
>やっぱ、欲の皮が突っ張ったんとちゃいますやろか。

な~んや、折角高い評価点を付けていたのに、道徳の項目で減点ですやんか(笑)

のりぴーちゃんの判決は、夜のNHKニュースでも取り上げていました。心を入れ替えて今後の人生を無事のりぴーれるでしょうか。

裁判のニュースのたんびに思うんですけど、聖人君子面した裁判官の顔が気色悪うおます。一皮むいたら何やっとるか分かったもんやあらしまへん(偏屈男の独り言^^)

>亀井さん、外国人参政権に慎重 にすべきと言っています。わても亀さんの意見に賛成します。

参政権を付与してどんなメリットがあるのかが分かりまへん。日本に滞在している国民の多い韓国、中国、ベトナムなどアジア圏の国へのサービス?

日本国憲法第15条:「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」

『(日本)国民固有の権利』つーことは、日本に帰化していない人に参政権を付与することは、憲法違反とちゃいますやろか。

いかりや:
はい、欲の皮が突っ張ると、ろくなことおまへん。
脳科学者の茂木健一郎氏 3年で4億円の申告漏れを東京国税局から指摘されていたことがわかった。

脳科学者といえども、「欲の皮が突っ張ってたんとちゃいますやろか」、それとも脳科学者の脳には、順法精神、つまり今風にいえば、コンプライアンス脳が欠けていたのやろか。

「忙しくて(毎日朝から夜まで仕事に追われて)、私の能力では(確定申告を)処理しきれない状況でした」と回答したツー話だす。

うーん、3年間も? わてら普通人にはあっても、脳科学者の脳には、倫理脳が足りんところがあるつーことだべか。

わてかて、この茂木健一郎氏 には、 NHK 『プロフェッショナル 仕事の流儀』の現場から は、折角高い評価点を付けていたのに、道徳の項目で減点ですやんか(笑)

もぎはん、欲の皮が突っ張ったキノコ狩りの爺さんよりも程度が悪いぞ!反省しなはれ!

 わても、4億円の申告漏れしてみたいもんだなす、
 なーんちゃって いかりや 

ジョーさん、外国人参政権については憲法上にも疑義ありつーことですね。
本件に疑問を持つ人は多い、本ブログ9月21日、及び9月24日本件問題について書きました。

http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20090921
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20090924


洗脳される側の背景

2009-11-09 16:00:07 | 日記

 kenkensyaさん、投稿ありがとう。今回の文章は、難解ですね。
 要点をとりあげて私のコメントといたします。

Kenkensya:
 司馬遼太郎氏の名著「人間の集団について」の最初のほうに次のような内容の記述があった。例の如く記憶だけで書くので間違いがあるかもしれない。

(自国が)世界の潮流に遅れていると認識した民族には必ず普遍性への憧れが生じる。韓国におけるキリスト教の隆盛はこの観点から考えてみる必要がある。

ベトナムでは、この「普遍性」の対象が兵器となった。例えばライフル銃は、ベトナムの市民が引き金を引いても、アメリカ大統領が引いても全く同じように弾が発射されて人を殺傷するのである。

いかりや:
 科学技術ならば、民族や国境を越えて普遍性が存在しますが、風土や異なる言語のもとに長い時間をかけて培われた伝統文化には超えがたい壁があるように思います。

 司馬遼太郎の「人間の集団について・ベトナムから考える」については読んでいません。その上で、私見を述べますと、当時はまだベトナム戦争真最中でもあり、「ベトナム人が兵器を普遍性」の対象であると司馬遼太郎が感じたのはやむを得ないとしても、兵器は科学技術の産物ですから、「普遍性」があるのは当然と言えば当然じゃないでしょうか。

 韓国のキリスト教が蔓延(蔓延という言葉は適当ではありませんが)したのは、政治的体制がしっかりしていなかった所為もあるのではないでしょうか。キリスト教は、欧米の植民地政策の先兵としてとしての役割が強い。
 「人間は誰しも心のよりどころを求める」、これこそ普遍性じゃないでしょうか。政治体制(国家)がしっかりしていれば、それがすべてとは言いませんが心の安寧もえられます。心の隙間を埋めるのが宗教だと思います。

蛇足:司馬遼太郎の本を多く読んだわけではないけれど、彼が描いた例えば「竜馬がゆく」や(「翔ぶが如く」、「坂之上の雲」にしても、幕末から明治にかけて活躍した人物を英雄化して、極めて好意的に描いています。
その一方で、例えば高杉晋作の奇兵隊なかりせば、薩長同盟はなかったし、明治維新も異なる展開をしたのでは?

 高杉晋作は身分を問わず、本人の能力を重視する「奇兵隊」をつくった。奇兵隊は多くの農民や町人の子弟が参加した、ある意味で市民革命でもあった。彼の作品には、社会の下っ端の人を描いた作品がない。彼の作品には「人間の集団」としての作品がないのに、「人間の集団について・ベトナムから考える」という題名にはちょっとひっかかりますね。

kenkensya:
 今回、瞠目すべき(私にとって)本に邂逅することになった。中村紘子著「チャイコフスキーコンクール」である。
中村紘子氏は、「丸暗記主義と熱演と」という章で、明治・大正期を代表するピアニストであった久野ひさ子の演奏が文字通り、髪振り乱すような熱演であったこと、そして久野ひさ子が初めての留学先であるパリで謎の自殺を遂げていることを紹介してから、次章「日本人にもピアノは弾けるのだろうか」の中で以下のように述べている。

”” 例えば、私が例のバイエルやチェルシーやハノンの、無限に続くかと思わせられる「お指の体操」に悩まされていた少女時代、即ち昭和二十年代から三十年代にかけての日本では、当然のことながら依然としてクラッシック音楽界における「舶来崇拝主義」「本場崇拝主義」というのは、まことに強烈であった。””
・・・・・・
”” そうした輝かしく堂々とした「本場」に対する限りなき憧憬は、ほとんど宗教的とさえ言えるような舶来崇拝志向とも重なって、日本のクラッシック音楽の風土にさまざまな特殊の気候をもたらし、そしてそれは思いがけない形で今でも現れることがある。例えば、この日本にあっては、クラッシックの音楽家たる者は何よりも先ず人格高潔にして知性と教養に溢れ、その日常は神に人生を捧げた修道僧のようにストイックでなければならない、とでもいったような。””

いかりや:
 音楽はまさしく民族や国境を越えて存在する普遍性がありますね。

 僕は、演歌、民謡、抒情歌派ですから、西洋ものクラシックは全く聞き耳を持ちません。
 多くの日本人音楽愛好家がクラシック音楽に限りない羨望と憧れを抱いていることも事実でしょう。
「クラッシック音楽界における「舶来崇拝主義」「本場崇拝主義」というのは、まことに強烈であった」というのもやむを得ない。また有能な若者がクラシック音楽の故郷めざして留学しているのもうなずけます。

 中村紘子氏の「丸暗記主義と熱演と」についてですが、芸ごとの基本は、まず「丸暗記」することはないでしょうか。
 先日(11月8日)、NHKの落語家三遊亭円楽さんの追悼番組で、円楽さんの落語『浜野矩随(はまののりゆき)』を観ました。正確に時間を測ったわけではありませんが、30分以上の落語を暗記するだけでも半端じゃない。それを一人で身振り手振りを交えながら、声色と抑揚で味付けしながらよどみなく語るのですから、大変なものです。
 クラシック音楽を日本人が、西洋のクラシック音楽愛好家と同レベルで理解できているのかどうか怪しいものだと私は思っています。それは、あたかも彼らが落語の世界を理解できないのと同じように、言葉の壁もありますが、長い間に培われた風土や生活習慣や伝統が背景にありますから・・・落語だけではありません、能の幽玄の世界も、又日本の俳句の「わびさび」の世界も彼らが日本人同様に理解するのはむつかしいと言われています、これも日本独特の四季の移り変わりがありますから
 
 以上、拙いコメントでごめんなさい。

 


米国の本音はどこに? 対:北朝鮮、イラク、中国、日本

2009-11-03 17:36:19 | 日記

JAXVN:
 米国は、北朝鮮については全く恐れてはいないのでしょう。逆に、実際には大量破壊兵器を持っていなかったイラクを全力で叩き潰したのは、イラクは恐るべき存在になる可能性があったからという事でもあると思います(その可能性が、「石油のユーロ決済転向」だったのかもしれません)。

いかりや:
 JAXVNさん、こんにちわ。
 北朝鮮のGDPは僅か数兆円、千四百兆を越える米国にとって取るに足らない国でしょう。北朝鮮の「核」も今のところ米国には届かない、例え届いたとしても目標に当たる精度はない。実は、本当のところは北朝鮮は兵器としての核保有も疑わしいのではないでしょうか。米国にとって、北朝鮮がおとなしくしているよりは、少しは騒いでいてくれたほうがありがたいのではないですか。東アジアが平穏無事では、米軍の日本駐留の意義がなくなりますから。

 アメリカがイラクを攻撃したのは、「石油のユーロ決済転向」を恐れたのかどうか、イラクがアメリカにとって恐るべき存在になる可能性があったかどうかもよくわかりません。
 しかし、父ブッシュの仕組まれた「湾岸戦争」と言い、息子ブッシュの無謀な先制攻撃をした「イラク戦争」と言い、アメリカがイラクに執念を燃やしたことだけは確かです。それに、バグダッド中心街のグリーンゾーンに、世界最大規模の米大使館が完成した。オバマの言うイラクからの完全撤退がほんものならば、何故そんな巨大な米大使館が必要なのでしょうか。

 そもそも米軍のイラク完全撤退は、欺瞞にみちたものではないでしょうか。イラク駐留米軍の「戦闘部隊」については2010年8月末までに撤退させるが、「非戦闘部隊」については3万5,000から5万人ほどの兵力を引き続き残留させるという。「非戦闘部隊」というのが曲者で、アメリカは軍隊も民営化(笑)して民間の軍事会社にかなりの部分をイラク管理を任せているとしたら、米軍の撤退は偽装撤退と思われても仕方がない。

JAXVN:
それから中国についてですが、米国には旧大戦以前より中国に対していつも過剰な期待があるという話もあるようです。蒋介石中国にルーズベルト政権が過度の期待をしたのと同様、オバマ政権も胡錦濤中国に過度の期待をしているのかもしれません。結局、国というものは日本も含め根本的に変わるという事はできないという事なのか、とも思っています。

いかりや:
 米中関係は、
 アメリカは太平洋戦争の20年近く前から、日本を仮想敵国とする「オレンジ計画」という対日戦争を立案していた。またルーズベルトは、先の大戦で、いわゆる援蒋ルートを通じて蒋介石率いる中華民国の国民党政権に大量の物資を送り続けた。さらに、「退役軍人」を中心とした義勇軍「フライング・タイガース」や「軍事顧問」を中華民国に派遣させるなど、また実現はしなかったが、宣戦布告なしに中華民国から日本本土を爆撃する計画に「OK」サインをしたとされています。
 「ルーズベルトの親族がアヘン戦争の頃から中国とアヘン貿易を手広く行っていたことから、中国人に対して同情的、かつ友好的な考えを持つ親中派であった」という説もあります。
 日本人の多くは、アメリカを憧憬し、「日米同盟」を何よりも掛け替えないものに思い込んでいますが、戦前から米国が日本よりも中国寄りであったことは確かのようです。

 今や中国の外貨準備高は日本の2倍以上の2兆2726億ドル(約204兆5340億円、本年9月末)となり、過去最高を更新した。中国は「ドル」が紙屑になることを恐れ、アメリカは中国と対立などしていられない。米中関係は相互依存を強めざるを得ない。

 オバマのアジア訪問は中国滞在が4日間、日本には2日を予定している。日本訪問よりも中国訪問に重きを置いている表れです。アメリカは日本が「アメリカ離れ」を起こすのも怖い?けれど、日中が仲良くなるのも面白くない。だから鳩山政権が、対等な「日米関係」を主張したり、「東アジア共同体」を口にしただけで、米政府がおたおたしているのとちゃいますやろか。

 鳩山首相がそれらをよくわきまえた上で、真に対等な立場を堅持して欲しいものです

 


核不拡散体制の本質と対米対日関係は

2009-11-01 17:49:20 | 日記

JAXVN:
大戦後の核不拡散体制とはそもそも旧敵国(日独伊)を対象としたものである
とも聞いたことがあります。米国はいまでも「北朝鮮の核」より「日本の核」を警戒しているという事なのでしょう。向こうは「やられたらやりかえす国」ですから、いつまでも「やったことをやり返される事」を恐れているというのは、あるいは当然かもしれません。

いかりや:
 そもそも米政府は、北朝鮮の「非核化」に本気で取り組んでいるかどうか、極めて怪しい。
1990年代のクリントン政権時代から北朝鮮の核疑惑は問われ続けていた。ブッシュ政権は表向きは北朝鮮を「悪の枢軸」などと言いながら、むざむざと北朝鮮の「核」保有まで容認してしまった。

 その一方で大量破壊兵器など欠片もなかったイラクに対して「大量破壊兵器が存在する」として、イラクへ先制攻撃をかけて、多くの自国兵士の犠牲と10数万の無垢のイラク国民を殺してしまった。アメリカのこうした矛盾した行動は理解に苦しむ。

 「東京裁判」で「平和の罪」として、日本のリーダー(A級戦犯)たちが裁かれたのは、日本が太平洋戦争で真珠湾攻撃を先制攻撃したことを問われたものである。その理屈からすれば、ブッシュは立派な戦争犯罪人である
 そのブッシュ前米大統領が明後日(11月3、4の両日)、日本を訪れるという。来日するオバマをよろしくということだろうか。
 関係筋によると、民間団体の招待で、東京で講演や野球観戦も計画しているという。東京ドームにおける日本シリーズ第3戦の始球式にブッシュが登場するらしい。
 「恥ずかしげもなく、ようやるぜ」と思うが、一体彼を招待した日本民間団体とはどこ? もしかしてごみうり新聞のことでしょうか

JAXVN:
 メディアは例えば普天間基地問題で内閣の意見が一致していないことをさんざん攻撃しています。しかし、正面から米国の意向に歯向かえない現状ではむしろ「のらりくらりとした態度」は有効かもしれません。
 鳩山政権がわざとこういう姿勢をとっているとしたらむしろ大した物だ、という気もします。もっとも裏を返せば、これまでの政権がいかに「米国の言いなり」だったか、という事を明確に示しているとも言えますが。

いかりや:
>現状ではむしろ「のらりくらりとした態度」は有効かもしれません・・・
鳩山政権が戦略的に面従腹背を装ってのことかどうか、気になるところです。

 オバマ氏が大統領に当選したとき、アメリカ国民がオバマの「Channge!」に期待したのは当然である・・・今はその「Change」にも陰りがみえて支持率も急落している。
 福井県小浜市や、長崎県の小浜温泉の人がその名にちなんで喜ぶのは軽薄だがまーよしとしよう、だが・・・
民主が衆院選で勝利したとき、オバマ氏が衆院選勝利に対する祝意(電話会談)を伝えたのに対し、鳩山氏は「民主党の勝利はオバマ大統領のおかげだ、日本に勇気をもらった・・・
 うーん、ここまで来ると、鳩山首相の頭のなかは大丈夫かと心配になります。

 戦後の日本外交は、アメリカに「媚」を売る娼婦外公とバラマキ外交が基本です。鳩山政権が表向き「対等」を強調していますが、果たしてどうなることやら。
 しかし、米政府が「対等な対米関係」を主張する鳩山政権に対して、疑心暗鬼して?過剰反応を示しているところが興味深い。

 読売新聞によれば「米が対日政策で異例の協議と題して、次の通り米側の焦り?を報道している。

 沖縄県の米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題をはじめとした鳩山政権の対米姿勢をめぐり、米政府が一段と不信感を強めている。

 11月12~13日のオバマ大統領訪日があと10日余りと迫る中、普天間問題では決着のメドもなく、焦りの色が濃くなっている。

 関係筋によると、ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)は30日、対日政策に関する省庁横断の高官レベル会議を開き、対策を協議した。NSCは大統領のアジア歴訪について29日に会議を開いたが、対日政策について別途、異例の協議の場が設けられた・・・・・・・・・・・・・。

 やはり、戦後はじめて「対等な対米関係」を主張する鳩山政権に、米政府は日本が反米化するのではないかと気を揉んでいるのだろうか。鳩山政権がアメリカの恫喝外交にどう向き合うのかみものではある。
 オバマ大統領が、広島・長崎を訪問して「原爆投下の謝罪と核廃絶」を再確認する演説でもすれば・・・それは期待するべくもないことはわかってはいるが。