いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

ギリシャは対岸の火事?

2011-10-22 17:48:03 | 日記

 木綿:

為替って何さ

ギリシヤ危機なんか、どうだっていいって。あの国のデフォルトは、もう何回目?国の名前は、そのときで色々かわれど、ほぼ十年ごとにめぐってくるこの問題。もう危機飽きた。いや、聞き飽きた。

さっさと一部の債権を放棄して、正常化?つうか振り出しに戻して、今回も終わりざんしょ。

世界で、まだデフォルト起こしていないのは、米英日と産油国ぐらいのもんだって。まともに返さない国に、他に貸出先がないからって、貸すほうが悪いんだっちゅうの。そんなの、ほっとけつうの。債権放棄つうたって、その前に利息や手数料で十分儲けているから、いいんだって。最後の方で、ババだけつかむことになった一部投資家が世間の笑いものになって終わりだっちゅうの。

米国がデフォルトおこさん限り、世界経済は問題ないって。でもドル紙幣が基軸通貨である限り、デフォルトがおきるわけがねぇ。永遠に繰り返される金融マフィアたちの高笑い。

いかりや:

>ギリシヤ危機なんか、どうだっていいって

 基本的には、私もそう思うし又、そうあるべきだと思う。
例えば、もしギリシャが以前のように、独自の通貨「ドラクマ」であったなら、今回のようなユーロ圏全体の問題に波及しなかったと思う。財政危機に陥った時、ギリシャ固有(主にギリシャ国内)の問題に限定される。

その場合、ギリシャ通貨ドラクマが暴落して、極端な場合ハイパーインフレとなる。従ってその痛みはギリシャ国民が背負うことになる。
但し、ギリシャが発行したドラクマ国債も暴落するので、ドラクマ国債を大量に保有していた欧州の金融機関が損害を受けるだろう。しかし、その場合でも、欧州の金融機関は事前にギリシャの財政事情を分析するだろう、「いくら高い金利と言えども、ハイリターン・ハイリスク」を考慮すれば、ドラクマ国債をむやみやたらに購入するわけがない。

 今回の場合、「ギリシャ国債」と言えども、返還はユーロで返済されるわけですから、欧州の金融機関も甘えがあったものと思う。又、単一通貨「ユーロ」にしたことは、そういう場合が生じた場合でも、「ユーロ圏全体で助けあうだろう」という甘い?幻想があったものと思われる。単一通貨にしたことが、大いなる誤算であった。一部には、「ギリシャはユーロ圏から離脱する選択肢もある」という、筆者もその方がベターだと思う。しかし、ギリシャが抜けても、次はスペイン、ポルトガル、イアタリヤなどが控えている。国際間で熾烈な市場競争すれば、誰か(国家)が必ず落ちこぼれる。
 
 ユーロ圏加入基準を、「財政赤字がGDP対比で3%以内(単年度予算)、国の債務残高はGDPの60%以内」という厳しい条件をつけていたのです。それがきちんと守られていれば、これほどまでに問題は広がらなかったにちがいない。ところが、ギリシャは意図的だったかどうか知らないが、「ユーロ圏に入りたいがために、財政赤字をごまかした」のです。

従って、今回のギリシャ問題を「ユーロ圏全体でなんとか面倒をみざるをえない」と なったとき、スロバキア議会は大紛糾した。なぜなら、「スロバキアは厳しい基準をなんとか苦労してクリアして、ユーロ圏に加入しています。一方のギリシャは、偽りの統計を使って、基準をクリアしてユーロ圏に加入した。つまり、『粉飾決算によってごまかして加入したという「偽計」した奴らをなんでわしらが負担して救わねばならないのか』というわけです。

更に質(たち)が悪いのは、 アメリカの金融機関(ヘッジファンド:ハゲタカファンド)がその「粉飾」に一部関与してきたという疑いもある。(「ニューヨークタイムズ」2010.02.14)、「ギリシャ債務隠し ゴールドマン加担か」という見出しの記事。今回のギリシャ問題に直接関係しているとは言えないが、「ウオール街を占拠せよ」という大規模なデモも故(ゆえ)なきことではない。

蛇足:「偽計」ですが、
「検察は煙のないところに、罪の火をつけて、マスゴミはそれに乗じて虚偽の風説を流布して、つまり偽計を用いて小沢氏のキャラクター・アサシネーション(人物破壊)をはかった。人の業務を妨害することを「偽計業務妨害罪」、 または威力を用いて人の業務を妨害することを「威力業務妨害罪」というらしい。罪を犯しているのはどちら?正義の味方であるはずの検察が、つまり罪を問う側が、まさかの「威力業務妨害罪」をやっていたということ?(笑)。今の日本も「官僚、マスゴミがグルになって偽計を働いている」と思えば、ギリシャを笑えない?

 ちなみに、ユーロ圏加入基準を「財政赤字がGDP対比で3%以内(単年度予算)、国の債務残高はGDPの60%以内」という厳しい条件を日本に当てはめると、財政赤字(単年度予算)は、9.1%(公債44兆/GDP485兆円)、債務残高では約200%(国の借金残高約900兆/485兆円)です。これではユーロ圏加入基準を全然満たしていないことは言うまでもありません(笑)。こんな日本に、どこかの『大国』がゆすりにたかりを仕掛けようとしています。

>米国がデフォルトおこさん限り、世界経済は問題ないって。

 米国がデフォルト(支払い不履行)したくなければ、紙切れ(ドル)を刷ればいい。だが、ますます、ドル安円高が進む。

 本日(10/22)の東京新聞一面には、”円一時75円78銭”(NY市場)、「欧州債務問題で最高値」を報じています。三面には、”空洞化阻止へ 改革急務” 【政府が円高対策発表】、政府が総額二兆円の円高対策を閣議決定した21日、あざ笑うかのように円相場が一時1ドル=75円78銭に急騰、戦後最高値を更新した・・・・。

次回予定は「為替って何さ」について。