本日を以って、今年も終りですが、締め括りも又ほろ苦いことを書いて終わりとします。
今年の最大の話題は、何と言っても総選挙(12/16の衆院選)です。
今年の衆院選挙を振り返れば、未だ不正選挙の悪臭は完全に払拭されたわけではない。むしろ不正疑惑がますます高まっており、非常に後味の悪いものです。
だが、不正があったかないかは別にして、結果は自民の圧勝、自民党政治に逆戻りしてしまったのはなぜか。
<政党別獲得議席数> 「自公」で325(67.7%:2/3を越えた)「維新」と「みんなの党」を入れると397議席、偽装自民党になりさがった民主党の57議席を入れると454議席、なんと議席の実に95%を占める。戦前の大政翼賛会を彷彿させて、不気味なものを感じさせる。
多くの国民がこんなはずではなかったと思っているに違いない。
今回選挙の争点は、消費税問題、原発、TPPの三点セットで争点は明確だった。
何と言ってもあれだけの大規模の原発反対デモが繰り返され、原発廃止派が6割超(時事世論調査)、消費税増税反対派も6割を超えている。TPP参加は、自民党内でさえ断固反対する議員がいる(西田昌司参議院議員ら)。
消費税増税については、菅政権成立直後の参院選で、当時の菅首相が消費税率アップ(10%)を唱えて当時の民主党は惨敗した、にも拘らず野田氏は消費税増税法案を命懸けで?通した、野田民主党はこれが命取りになったことは言うまでもない。自民、公明も消費税増税に賛成したが、どういうわけか衆院選では、議席を大幅に増やした。
これら「消費税増税、原発、TPP」に反対表明していた党が惨敗する結果はどう説明していいのかわからない。
昨日(12/30)の植草氏のブログは、「日本政治を歪める諸悪の三根源」と題して、
”日本政治を歪めている諸悪の三根源の第一は「電」=メディア=マスゴミである。”と言う。全く同感である。
特に、2009年3月からの3年半の間、激しい小沢一郎氏攻撃が続いた。小沢氏は無罪となったが、小沢氏への起訴はもともと煙のないところへ火をつけたのが司法(検察と最高裁)であった。法の番人たちが、”そこまで汚いことをやるのかよ”と思わせる悪質な犯罪まがいのでっち上げ事件であることが暴かれた・・・「検察の罠」、「最高裁の罠」。
検察、最高裁と大手マスコミが一体化(癒着)して、ネガティブキャンペーンが展開された。彼らは小沢氏が無罪になった後も、マスゴミは全く反省するどころか小沢氏に対してネガティブなイメージを持つような偏向報道を繰り返した。
植草氏は、特にNHKについて、次のように厳しく指摘している。
民放メディアがスポンサーの意向に従属することは、誰にも容易に想像がつく。より重大な問題は、NHKの偏向が突出していることだ。
多くの国民はNHKを中立公正の公共放送であると認識してきた。 しかし、この認識は完全な誤認識であった。
NHKこそ、偏向報道の先頭を進む、歪んだ報道機関の代表なのだ。
ただし、NHKのずる賢いやり方は、偶に、いかにも中立性を保っているかのように埋め合わせ番組を放映するのである。
たとえば、NHKスペシャル:13年1月1日(火)、午後9時05分~10時18分総合、「2013世界とどう向き合うか」という番組には、孫崎享氏が出演。彼は「集団的自衛権について言うべきことを言ってきた」と言っている(彼のツイートで)。そういう良質な番組は、選挙の前に放映して国民の参考に資すればいいのに、選挙が終った後の放映では、すぐさま忘れ去られてしまう、それでは気の抜けたビールと同じではないか。
植草氏は、更にこう断じる。
島田敏男や大越健介のような、権力の狗(いぬ)と呼ぶべき存在が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)するのがNHKの実相である。
マスゴミが変化することは期待できそうもない、今や国民の敵となっている「権力の狗(マスメディア)」たちの醜悪を国民自身が克服しなければ、明るい未来の曙は望めない。
それでは、皆さん「年越しそば」とほろ苦いお酒でも飲んで疲れを癒してください!