ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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雑誌、売れない…前年比大幅減 書籍ともども増税に泣く

2015-01-27 04:51:30 | Weblog
雑誌、売れない…前年比大幅減 書籍ともども増税に泣く 2015年1月26日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/articles/ASH1V44N0H1VUCVL00J.html?iref=comtop_list_biz_n05

 コミック誌や女性誌といった週刊誌の売れ行き不振が長期化・深刻化しているようです。
 まあ、女性誌の中には付録がメインなのか雑誌がメインなのかよくわからないような雑誌が平積みされていたりすることもあり、こういう雑誌まで擁護するつもりには正直なれない(かさばったり値段が特別価格と称して値上げされていたりして、その雑誌だけ欲しい方には付録はむしろ邪魔なんですよね…)のですが、
ちょっとした疑問ならOKWaveのような質問系サイトでスマホ等で簡単に調べ物できる時代になり、また時事な話題もニュースサイトやSNS経由で取得できる時代。そういう意味では専門性の薄い雑誌は、必要性の薄い雑誌から購読の対象から外されていくのではないでしょうか。

 そして定期購読を想定した専門誌も、その内容は直近の法改正と専門家による執筆記事に大きく分かれるものの、購読者離れが怖いのか執筆陣はどうしても固定化する傾向があり、かといって何年も同じ執筆者が毎回話題の被らないテーマで記事を書き続けることなど到底困難で、重要な法改正があったり、株主総会や確定申告など毎年定期的に行われるイベントは当然ながら競合誌同士で同じようなテーマで特集が組まれ、その月の号の特集記事の内容が被ってしまうことも少なくなく、そうなれば購読シェアの少ない雑誌は休刊に追い込まれることになります。
 私自身、消費税が8%に上昇するタイミングでとある購読誌が休刊に追い込まれ、代わりの購読誌を探そうにも近隣の図書館にはそのジャンルの雑誌そのものが置いておらず、ネットで調べてもフルサービス過ぎて価格面で手がでないパターンか、料金は手ごろでもカバー範囲が薄く同業者との差別化が困難で購入に値しないパターンに二極化していて、結局決められずに、関係するお役所のHPに頻繁にアクセスすることでカバーしていたりするのですが、どうしても興味のある分野での調べ物が中心になってしまいがちで、半面購読していたから読んでいた専門外の記事に関する情報収集はおろそかになっているのではと時折不安になってしまうこともあります。

 雑誌というものは、結局の所、手にとって貰えなければ選別の対象にさえ含めて貰えませんが、その肝心の雑誌がどこにも置いていないため接する機会がなかったり、かといって大型書店だと情報の波に埋もれてしまい本当に必要とされる本や雑誌が目に付くチャンスそのものが少なくなってしまいがち。(大型書店の場合は、どうしても目的のコーナーに直行。専門外や興味の薄い分野の衝動買いは少なくなりがちです)
 増税の影響というよりは雑誌を発行する側も購入する側も、出会いの機会がなく、お互いが不満を抱えながら全体としてはじり貧に陥っている。そんな気がしてなりません。