アバウトなつぶやき

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「丹羽文雄の美術品」展

2015年11月11日 | かんしょう
これまた先週の話ですが、四日市市立博物館で開催中の「丹羽文雄の美術品」展に行ってきました。





丹羽氏は四日市市を誇る作家である事は分かっていても著作物を読んだ事がなく、もちろんどんな方であるかという為人(ひととなり)も「お寺の息子さん」という事以外は知りませんでした。

ところが今回、コレクションを拝見し、ご本人の生い立ちや美術品にまつわるエピソードなどを知った事で俄然興味が湧いてきました。
「この人の書いた作品を読んでみたい」と思わせるに十分です。

まず、コレクションに有名どころがたくさん揃っていてちょっと感動します。
上村松園、加山又造、鏑木清方、竹内栖鳳、そして佐伯祐三。私の好きな人がいっぱい!四日市市の博物館に300円払うだけでこんなに観れるなんて素晴らしい!!
点数は多くないとはいえ、他にも安井曾太郎や富本憲吉の作品もあって、眼福でした。

また、私が感動したのは黄恭慎先生墨書華草冊という画帖です。
開かれたページにはこんもりとした菊の花が描かれているのですが、そこに



という言葉が書き添えてありました。

(羽を半開きにした蝶の群れが水晶の毬を囲んでいる)という意味で、花弁=蝶の羽、花の形=球体の水晶を表しているのですが、なんて美しい言葉と表現なんだろうと思いました。


展示品の作者があまりに有名な方が多かったので、以下に作者名を羅列します(敬称略)。

加山又造(かやままたぞう)、福田豊四郎(ふくだとよしろう)、田村孝之介(たむらこうのすけ)、月岡英貴(つきおかひでき)、宇田荻邨(うだてきそん)、福田平八郎(ふくだへいはちろう)、永悠(えいゆう)、深江盧舟(ふかえろしゅう)、鏑木清方(かぶらぎきよかた)、竹内栖鳳(たけうちせいほう)、河野通勢(こうのみちせい)、上村松園(うえむらしょうえん)、冷泉〈岡田〉為恭(れいぜいためちか)、村上華岳(むらかみかがく)、
舒慶春・胡青(じょけいしゅん・こけつせい)、黄慎(こうしん)、伝牧谿、
国吉康雄(くによしやすお)、黒松秀志(くろまつひでし)、HIRO TERASAKI、西岡、ジョルジュ・ルオー、安井曽太郎(やすいそうたろう)、鈴木信太郎(すずきしんたろう)、牧野虎雄(まきのとらお)、佐伯祐三(さえきゆうぞう)、竹谷冨士雄(たけやふじお)、横山泰三(よこやまたいぞう)、坂本繁二郎(さかもとはんじろう)、硲伊之助(はざまいのすけ)、
良寛(りょうかん)、会津八一(あいづやいち)、水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)、夏目漱石(なつめそうせき)、近藤杢(こんどうもく)、北村西望(きたむらせいぼう)、
濱田庄司(はまだしょうじ)、森有節(もりゆうせつ)、リヤドロ、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)、長崎金富良商店(金富良=コンプラドール:仲買人のこと)、西大由(にしだいゆう)、
富本憲吉(とみもとけんきち)、
田崎廣助(たさきひろすけ)、
林武(はやしたけし)、
吟月=教開(ぎんげつ=きょうかい=丹羽文雄の父)、丹羽文雄(本人)、伊藤春之(いとうはるゆき)、岩田正巳(いわたまさみ)、
三輪勇之助(みわゆうのすけ)、近藤啓太郎(こんどうけいたろう)、清水崑(しみずこん)、生沢朗(いくざわあきら)、中尾達(なかおいたる)、北地莞爾(きたじかんじ)


見応えがあったので、出来ればもう一度行きたいと思っています。
そして、丹羽文雄氏の作品を図書館で借りてこなければ、とも思っています。

地元の皆さん、ぜひ足を運んで丹羽文雄氏への理解を深めましょう。

12月13日(日)までです。

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